STORAGE NETWORKING WORLD/Tokyo 2006 イベントレポート
ゼネラルセッション1「ネットワークを駆使した大規模被災対策 - 設計資産のリスク管理」
掲載日: 2006年2月21日
講師:富士通株式会社 テクノロジーセンター テクニカルコンピューティングセンター シニアテクノロジースペシャリスト(ディザスターリカバリー担当) 木村 篤
本セッションでは、設計データなどの開発資産を災害などで損失しないためのETERNUS NR1000 R200のOpen Systems Snap Vault™機能とテープバックアップ用ソフトウェアSoftek Backup TSM Editionを使用した ストレージ・ソリューションをご紹介しました。
開発資産に対する危機管理
製造業など、設計業務を行う企業にとって、設計データは重要な資産です。災害などで、設計データの損失が発生した場合、企業存続に関わる問題にも発展しかねません。
開発が完了した設計データは、定期的にバックアップすることで、保護可能です。しかし、日々の開発途上のデータを保護するには、情報基盤に災害対策を施す必要があります。そこで、簡単に自動で、遠隔地にバックアップできる環境づくりが課題となります。
主要設計インフラの大規模被災対策
| モデル名 | ハード | コンテンツ |
|---|---|---|
| オフィス | 耐震・免震対策、二重化等で利用可能が条件 | |
| ネットワーク | ||
| 設計作業用 WS/PC | 新規購入、他設備転用 | 部門内共通サーバへのバックアップ |
| 部門内共通サーバ | 遠隔地に確保 Windows 100台 Solaris 20台 |
遠隔地バックアップ 1. 設計資産 2. 設計システム 業務再開に必須なものを優先 |
| 全社共通管理サーバ | ||
ハード設備に対する災害対策
【対策】
- リカバリー用サーバを遠隔地IDCに確保
【施策】
- [平時] CADグリッドサーバ(並列プロセッサ)として設計部門で利用
- [有事] グリッド構成から分離、被災部門へ提供

コンテンツ設備に対する災害対策
【対策】
- 設計拠点と遠隔地IDCで二重管理
- ネットワークは利用可能が条件
【施策】
- [平時] 遠隔地にバックアップ
- [有事] 被災部門へのディザスターリカバリー
被災部門のサーバ状況 状況 調達不可の場合 調達可の場合 使用可能の場合 対策 - IDCのGRIDサーバ立ち上げ
- バックアップデータのリカバリー
- 新規サーバへデータリカバリー
- 特になし
これらを想定し、遠隔地へのバックアップが可能なIDCセンターを設立する場合の構成例を次にご紹介します。
遠隔地バックアップシステム
OSSV(Open Systems Snap Valut™)機能を利用し差分データだけをIDCに設置したETERNUS NR1000 R200へ転送することで、ネットワークの負荷を軽減します。また、NR1000 R200自体がデータを二重化しているため、データ保全も確立できます。さらに、Softek Backup TSM Editionを利用し、テープライブラリへ毎日自動バックアップを行うことで、バックアップ運用の低減、人的ミスの回避が可能になり、被災時でも柔軟に対応できます。

今後の取り組み
今後の展開としては、次の点を強化していく予定です。どうぞご期待ください。
ユーザーサービスの強化
- バックアップデータのWEBサービス
- 定期的被災復旧トレーニング
運用管理の効率化
- バックアップジョブ起動の自動化
- 実績グラフ、所要リソースの自動管理
ご紹介した製品、テクノロジー
ニアライン対応 NAS製品
ETERNUS NR1000 R200 ニアストア複数の異種サーバ環境での統合バックアップを実現
Open Systems SnapVault™機能統合バックアップ管理ソフトウェア
Softek Backup TSM Edition
