バックアップやアーカイブ用途に最適な低価格ハードディスクドライブ

昨今の情報社会では、多様な情報が電子化されており、ディスクストレージの出荷容量は年率60%以上と増加し続けています。特に企業情報システムでは、e-文書法など規制緩和に対応したデータや、コンプライアンス経営にみるデータそのものを確実に保存しなければならないデータは長期間の保存が義務付けられていますので、今後も着実に増加すると予測されています。

このようなデータの使用頻度をみると、よく使用されるものと、あまり使用されないものに大別できます。使用頻度の高いものや、高速なアクセスを要するものは高信頼で高性能なストレージへ管理する必要がありますが、使用頻度の低いものもこのようなストレージで管理していたのではコストが膨らむばかりです。そこで、使用頻度の低いものは「大容量で低コストのストレージで管理」したいという要求が高まってきています。
このような要求に応えるため、当社ストレージシステムETERNUS3000、ETERNUS6000ディスクアレイは、業界初となる『大容量かつ、高信頼で低価格なニアラインFCディスクドライブ』の搭載を可能にしました。
今回はこのニアラインFCディスクドライブのご紹介と、活用メリットなどを解説いたします。
ニアラインFCディスクドライブの位置づけ
企業情報システムが扱うデータは主に3つの階層に区分けすることができます。
銀行取引、基幹業務・財務アプリケーションなどの高いトランザクション性能と信頼性が要求されるものには、「オンライン」領域として高性能、高信頼なファイバチャネルディスクドライブが位置します。一方、診療記録、映像・画像・音声、Eメールなどのように、使用頻度が低くても比較的すばやく取り扱いたいものには、「ニアライン」領域として、大容量かつ高信頼で低価格なニアラインFCディスクドライブが位置します。この層は高速バックアップ要件や、万一の高速リカバリー用格納庫としても活用できます。
また、「オフライン」領域には、複数世代のバックアップデータの保管や、使用頻度が低く、長期保存が必要なデータの保管に適した大容量のテープ媒体が位置づけられます。

ニアラインFCディスクドライブの仕様と他媒体との比較
今回発表したニアラインFCディスクドライブは、毎分7,200回転と低速ながら物理記憶容量は400GBと500GBの大容量タイプ2種類をラインナップ。基幹業務で使用されているファイバチャネルディスクドライブの高信頼設計が踏襲されており、24時間連続稼動にも耐えうる(こなせる)ディスクドライブとなっています。
また、ドライブ・インターフェースは二重化されたファイバチャネル・インターフェースを備え、高信頼を追求しています。
各ディスクドライブの比較
| オンライン領域用 ファイバチャネルディスクドライブ |
ニアライン領域用 ニアラインFCディスクドライブ |
ご参考)パソコン用 ディスクドライブ |
|
|---|---|---|---|
| 物理記憶容量 (回転数) |
300GB(10,000rpm) | 500GB(7,200rpm) | 400GB(7,200rpm) |
| 性能比(注1) | 1.3 | 1.0 | 0.2 |
| MB単価比 | 2.0 | 1.0 | 0.6 |
(注1)性能比は、ディスク単体の128KBシーケンシャルライトアクセス(ライトキャッシュはオフ)の当社測定値から比較。
ニアラインFCディスクドライブの活用例
ETERNUSディスクアレイの筐体内に、ファイバチャネルディスクドライブとニアラインFCディスクドライブの混在搭載(注2)を可能にしたことで、次のような用途に有効活用いただけます。
(注2) ニアラインFCディスクドライブは、ファイバチャネルディスクドライブと同様にデュアルポートのファイバチャネル・インターフェースによる互換性がありますので、既存のドライブエンクロージャーへの混在搭載を可能にしています。
ディスクtoディスクのバックアップ先として
高速バックアップ・リカバリーの要求が高まり、ディスクtoディスクのバックアップ運用が主流になってきています。このバックアップボリュームはテープへバックアップするまでの一次保存用や、万一の高速リカバリー用として、複数世代管理が一般的です。このような大容量バックアップ用途に最適なのが大容量かつ、高信頼で低価格なニアラインFCディスクドライブです。ETERNUSディスクアレイのアドバンスト・コピー機能(注3)を利用して高速かつコストパフォーマンスに優れるバックアップ環境を提供します。
また、更新された箇所のみをコピーする「差分コピー機能」がありますので、実コピー時間を短縮することが可能です。
(注3) ETERNUSディスクアレイの高速コピー機能。オンライン業務にほとんど影響を与えず、装置内のディスクからディスクへ高速コピー・リカバリーを実現する。
参照用データの保存先として
Eメール、映像・画像・音声、CAD、研究開発といったデータや、e-文書法などに対応した保存用のデータは、頻繁にはアクセスされないが、必要な時にスムーズに参照したいデータであると言えます。しかもこのようなデータ種は急速に増加しているのに加えて、長期間の保存も必要となりますので、コストパフォーマンスに優れるニアラインFCディスクドライブへの保存が最適です。

電力消費量を抑えて環境活動に貢献
エコモード
ニアラインFCディスクドライブでは、お客様のシステム要件に合わせて、必要な時だけディスクドライブのスピンドルを回転させるMAID技術(注4)を応用したエコモード(注5)がつかえます。エコモードとは、アクセスされる時間が限られているディスクに対して、一定期間スピンドルモーターを停止させて消費電力を削減するモードです。この機能はRAIDグループごとに時間単位で設定が可能です。モデルケースの例では、エコモード未使用時と比較して1日約20%の電力消費量を抑えることができます。

(注4) MAID技術:Massive Array of Idle Disksの略。使用頻度の低いディスクドライブのスピンドル回転を停止させることで、消費電力を削減するとともに、ディスクドライブの寿命を延長させる技術。
(注5) 2005年11月現在ETERNUS3000 モデル300、500、700のみサポート。
まとめ
ETERNUSディスクアレイがニアラインFCディスクドライブを搭載可能にしたことで、加速的に増加し続けていく情報資産を、データの価値や用途に応じて、最適なデータ配置を可能にしました。弊社ETERNUSがお客様システム環境にお役立てできればと考えております。
ニアラインFCディスクドライブ搭載可能製品
- ETERNUS3000 ディスクアレイ
- ETERNUS3000 ディスクアレイ 高信頼二重化モデル
- ETERNUS6000 ディスクアレイ
- ETERNUS3000 SP 自律バックアップ機能付ストレージシステム
- ETERNUS6000 SP 自律バックアップ機能付ストレージシステム
- ETERNUS3000 アーカイブストレージ
- ETERNUS バーチャルディスクライブラリ
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掲載日:2005年11月21日
