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掲載日: 2004年4月8日
企業の情報システムにおける「データ」の存在価値。いかにデータを保護・保全するか・・・。高まるデータ損失のリスクに対応するため早急な施策検討が必要です。
近年のマルチベンダー環境、ヘテロジニアス環境 [注1] のもと、情報システムが取り扱うデータは複雑化し、ブロードバンド・インターネット環境の広範な普及に伴い、データ量は拡大の一途をたどっています。これまで、テキストベースのデータを中心に扱っていた情報システムは、現在のようなインターネット全盛の時代にあって、画像や音楽、動画などのリッチコンテンツ [注2] を扱うようになりました。情報の変化は時代と共にそのスピードを増し、常に新しい情報が生み出されている今日では、必然的にデータ量の増加スピードもその勢いを増しています。
また、これまでは企業内で処理されてきた業務が、インターネット環境の普及によりB to B、B to Cといった幅広い領域で展開されていることで、企業内に蓄積されるデータ量は、2倍、3倍ではなく30倍、40倍という急テンポで増加しています。

[注1] 異機種が混在した環境
[注2] 映像と音声を駆使した「高度な品質(価値)を持つ」コンテンツのこと
さらに、インターネット時代のビジネスは24時間365日連続の稼動が要求されることが当然となっています。安定稼動は、かつては官公庁や金融機関などの限られた業界で、特に高度の可用性を実現するために巨額の投資によって実現するものでした。現在では、幅広い一般企業の様々なビジネスシーンで、このような安定稼動が求められており、ビジネスの継続性を保つことは企業にとっての命題とも言えます。

今後も、「ユビキタス [注3] 社会」「e-Japan構想」といったキーワードにより、ITはさらなる進化を続け、データ量はますます増加していくことが予想されます。
このような時代の流れの中では、情報システムの命とも言えるデータをいかに守るかが、ビジネスにおいての鍵となっています。急増するデータを安全かつ確実に保全することが、ビジネスの継続性を支える大きな力となります。
[注3] ラテン語で「いたるところに遍在する」という意味のこと
電気・水道・ガスといった社会基盤のインフラと同様に、ITという情報基盤もまた、現代社会に無くてはならない重要な位置を占めています。ITという社会インフラが整備され、情報システムがどんなに発展しても、「データ」が存在しなければ情報システムそのものが無意味になってしまいます。
情報システムに問われている課題、それは、様々な形で情報システムを脅かすデータ損失のリスクを回避し、企業が企業としてあるために必要な情報を、どれだけノンストップで提供し続けられるかといったことであり、きわめて単純かつ難解なテーマです。あらゆる情報システムが、ミッションクリティカルなシステムとしての使命を課せられつつあるビジネス環境の中でも、データを守るという単純明快で当り前の要件は、どのような環境にあっても必須事項と言えます。
広域災害などのトラブルが発生し、情報システムがダウンした場合におけるデータ損失の影響は想像以上であり、最悪の場合は企業の存続に影響を与えることになります。

例えば、ヨーロッパ、アジア、日本の3極で、グローバルな調達/生産/販売を行っている製造業の場合、1か所のシステムが停止するとサプライチェーン全体が止まってしまいます。サプライチェーンの機能が高度化し、ビジネスのスピードが上がれば上がるほど、システム停止による損害は大きくなります。
流通業でも、24時間営業のコンビニエンスストアが登場して以来、安定稼動への要求は高まる一方です。インターネット経由でBtoCのサービスを提供する場合は特に、無停止であることが企業イメージの向上に直結します。24時間営業のインターネットショッピング・サイトによって、年商100億円のビジネスを展開している企業を想定した場合、3時間のシステム停止は単純計算でも340万円を超す売上機会逸失に直結してしまいます。
さらに最近では、XMLベースのWebサービスも実用化されており、これからのシステムは、インターネット上でどんどん連携を強めていくことになります。無停止を実現できないシステムは、この連携の輪を損なうものとして外される危険性もあります。