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「e-文書法」への対応は、お済みですか? 電子文書の管理・活用に最適な「大容量」「高信頼」ストレージ - ETERNUS バーチャルディスクライブラリ

掲載日: 2004年12月21日

情報のデジタル化が進み、企業内の電子情報の量が急速に増加する中、情報の価値に応じてアクセス性能や保管コストなどが最適なストレージへ格納し、ストレージシステム全体のTCOを削減することが求められています。こうした情報ライフサイクル管理 (ILM: Information Lifecycle Management) の考え方に基づき、巨大なディスクスペースを低コストで実現し、大幅なTCO削減とデータ活用を支援する「ETERNUS バーチャルディスクライブラリ」のご提供を開始しました。

ETERNUS バーチャルディスクライブラリ全体の開発を指揮してきた熊沢は、今回の製品について、以下のように語っています。

「私たちが目指しているのは、大容量のデータを低コストで蓄積できるデータ保管庫の提供です。今日、取り扱うデータ量の増大に伴い、蓄積しなければならないデータ量も爆発的に増えています。現在、コスト、保存性を考えたとき磁気テープに勝るストレージ製品はありません。ETERNUS バーチャルディスクライブラリを構成するVD800バーチャルディスクコントローラーはデータ保管特性に優れた磁気テープに、ディスクとしてのアクセス容易性を付け加え、運用の容易なデータ保管システムを構築可能にする新しいコンセプトの製品です。」

それでは、ETERNUSバーチャルディスクライブラリについて詳しくご説明しましょう。

富士通株式会社
ストレージシステム事業本部
ストレージソリューション事業部
プロジェクト部長 熊沢忠志

変化する情報の価値

近年、企業や公共機関、個人のお客様とのITを利用した相互のやりとりがますます進展しています。また、サーバ、ストレージ、ネットワークといったITを支えるテクノロジーは日々進歩し、さらに、2004年11月に国会でe-文書法 [注1] が成立し、情報化に対する規制の緩和と強化が実施されてきています。

これらの相互作用により、システムが取り扱う情報量と多様性は急速に拡大しています。特に、これまでシステムが取り扱うことができなかった情報がデジタル化されることで、新たな活用の道が開かれ、蓄積されるデータ量の増加を加速しています。これに加えて、従来のデジタル化データも質的・量的な拡大を続けている中で、これまでより長い期間の保存と適切な利用が要求されるようになってきました。

このような状況を背景として、データの生成、活用、参照、保存、破棄といった情報ライフサイクルの中で、変化する情報の価値に応じて適切な対処を実施することにより、情報の活用とコストの削減をバランスさせることが求められています。

[注1] e-文書法:これまで紙を使って行われてきた文書保存を、原則として電子保存でも容認するという法律

ILMに対する富士通の取り組み

富士通は、情報のライフサイクルを管理するために、従来ストレージシステムに要求されていた「高信頼・大容量」、「運用管理」、「低コスト」に加えて、「半永久的なアクセス保証」、「コンテンツ管理」、「セキュリティ」を新たな要件として、それに応えるストレージシステムの提供を進めています。

こうした情報ライフサイクル管理を支援するインフラストラクチャーとして、2004年6月8日にETERNUS3000 アーカイブストレージを提供しました。この製品は、コンテンツ管理を実行するコンテンツ・アーカイブ・マネージャーにETERNUS3000 ディスクアレイとLTO [注2] テープライブラリを統合したアーカイブ専用ストレージシステムであり、 ETERNUS3000 アーカイブストレージが備える記憶階層管理、改ざん防止と原本保証を実現するWORM [注3] 機能、長期保存を提供する新陳代謝機能をサポートし、コンテンツを取り扱う各種ミドルウェアを組み合わせたターンキー [注4] 型の製品提供を主な目的としています。

しかし、データ量の急増に伴い、保存するデータも確実に増え続け、情報を捨てるタイミングの見極めが難しくなり、次々と情報を格納し、保存期間を長期化できる「データ保管庫」も必要な時代になってきました。 こうした時代に対応するため、多種多様なデータへのアクセス性、長期保存を支える信頼性、さらに大容量で低コストのストレージが要件として挙げられます。

そこで、富士通ではこれらの要件を兼ね備えた情報ライフサイクル管理を支援する新しいストレージシステムとして8PBの巨大ディスクスペースを提供する「ETERNUS バーチャルディスクライブラリ」を2004年10月26日に発表しました。

[注2] LTO:Linear Tape-Open (IBM社、Hewlett-Packard社、Certance社 [旧 Seagate Removable Storage Solutions] の3社が共同で策定した大容量高速テープフォーマット)
[注3] WORM:Write Once Read Many (一度だけ書き込むことができ、消去/変更のできない記憶メディア。読み出しは何度でも可能)
[注4] ターンキー(Turnkey):完成品受け渡し方式の~という意味であり、簡単に言うと「誰にでもすぐに使用できる」ということである。

データ保管庫を実現する新コンセプトストレージ

ディスクのアクセス性とテープのコストを両立

ETERNUS VD800 バーチャルディスクコントローラーとETERNUS LT160 テープライブラリで構成された ETERNUS バーチャルディスクライブラリは、データ保管庫を実現する新しいコンセプトの製品です。

この製品は、情報の保管場所を意識させないアクセス性を実現し、テープライブラリを含むシステム全体を仮想化し、巨大なディスク空間を提供します。また、バーチャルディスクライブラリとサーバはファイバチャネルによって接続され、既存のSAN環境へ容易に導入することができます。このため、サーバからは従来のディスクとして扱うことができるため運用設計の変更が必要ありません。

また、参照頻度の高いデータは、高速アクセスが可能なVD800内のディスクアレイに内蔵し、参照頻度の低いデータは、低コストのLT160テープライブラリへ自律的に移動させる階層ストレージシステムとなっています。さらに、テープライブラリ上のデータに対しても、あたかもディスク上のデータとしてアクセスすることができます。このように、大容量のデータを統合して扱うことで管理コストを含めたTCOを大幅に削減することができます。

データの長期保存と保証

ETERNUS バーチャルディスクライブラリは、アクセス頻度に応じたデータの自律的な移動により、データのバックアップ運用は不要です。

データは二つの異なるテープ媒体に二重化して保存されます。これら二つのテープ媒体は、それぞれ異なるLT160テープライブラリへ格納することも可能です。 これにより、二重化された一方のテープ媒体でメディアエラー等の予兆が検出された場合には、装置内の別媒体に自動的にデータをコピーし、データへのアクセスを継続することができます。

また、新陳代謝機能によるデータの長期保存を実現しています。これは、装置内部で自動的にデータを移動させることで、製品の耐用年数や媒体寿命を超える保存を可能にしています。


適用事例

電子書類保管システム

電子化書類保管による保存書類の参照とコスト削減を実現する例を紹介します。

従来の書類保管では、新規書類は作成後にオフィスフロアのキャビネットに格納していました。古い書類は段ボールに詰めて、トラックで移送し倉庫へ保管します。保管されている古い書類の必要時には、段ボール箱を再び移送し参照しています。あるお客様では、年間約2000万枚の書類の保管・参照のための運用コストに数億円が必要となっています。

この電子化書類の保管にETERNUS バーチャルディスクライブラリを利用することを考えてみます。
電子化書類保管システムでは、書類をイメージ化して、電子認証やタイムスタンプの付加といった原本保証技術を適用し、高速なVD800内のディスクアレイに格納します。古いデータはLT160テープライブラリに格納して全体のコストを削減します。古い書類の参照時にも、新しい書類と同様にバーチャルディスクライブラリへアクセスすることで参照可能となります。このシステムによって、参照の容易さを確保しながら運用コストの30%削減が可能と試算しています。

統合メール・バックアップシステム

電子メールの長期保管とコスト削減を実現する例を紹介します。

ある企業では、電子メールの送受信数が1日に200万通近くあり、 総データ容量としては1日に 50GB以上、年間で約20TBにもなっています。 電子情報保管に関する法的規制整備により、この膨大な電子メールの長期保管への取り組みが進められています。

ディスク上の古い電子メールデータを ETERNUS バーチャルディスクライブラリへディスクイメージのままアーカイブ(コピー)するだけで、専用ソフトウェアを使用せずに低価格なテープライブラリへ自動的にバックアップし、長期保管を実現します。これにより、従業員が利用している膨大なメールの送受信データを低価格で保管可能となります。


店舗監視映像のデジタル保管システム

監視カメラによる受信映像のデジタル録画システムを紹介します。

このシステムは、店舗などに備えられた監視カメラが撮影している映像を受信機で全て受信し、デジタル映像として保管する同時録画システムです。受信したアナログ映像・音声をエンコーダーによりMPEG形式に圧縮し、リアルタイム映像蓄積ソフトウェアを搭載した動画サーバを経由して、ETERNUS バーチャルディスクライブラリへ格納します。従来は、撮影映像をVTRに録画しておき、必要時にテープを探して再生を行っていました。これに対し本システムでは、管理サーバが映像データと格納場所をデータベース管理しており、クライアント上にオンデマンド表示が可能となります。

ある企業では、1Mbpsの映像が2400台の監視カメラから送られ、その映像を24時間分保管するために約25.9TBの記憶容量が必要となり、30日間保管するためには約777TBのストレージ容量が必要になります。ETERNUS バーチャルディスクライブラリは複数台のテープライブラリを接続できますので自由に拡張でき、TB(テラバイト)サイズのデータ量も低コストのテープライブラリにより低価格で保管可能となります。

対象市場と主な用途

対象市場 主な用途
金融・証券市場 電子化文書(契約書 等)保管
企業内情報管理システム 電子メール保管、電子メール監査システム、開発設計データ保管
映像保管・管理市場 監視カメラ映像保管、配信映像保管
R & D 市場 観測データ保管、実験データ保管
政府・自治体市場 法令に基づく電子文書・長期保管文書類

バーチャルディスクライブラリの概要

ETERNUS バーチャルディスクライブラリは以下の3種類をご用意しております。

VD800モデル50 プラス LT160構成 - ディスク容量: 最大36TB、テープ容量: 最大251.2TB。VD800モデル200 プラス LT160構成 - ディスク容量: 最大72TB、テープ容量: 最大2009.6TB。VD800モデル800 プラス LT160構成 - ディスク容量: 最大72TB、テープ容量: 最大8038.4TB。

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