富士通

元のページへ戻る

VT600バーチャルテープ、テープ運用効率を飛躍的に向上。LT160テープライブラリ、グローバルサーバ対応の高速・大容量 新テープライブラリ

掲載日: 2003年10月9日

企業のITシステムは、用途別に分散されたシステムを、ネットワークを介して有機的に集約する時代を迎え、情報システムが扱うデータの量は急速に増え続け、その重要性も増しています。これらの重要なデータを適切に管理、維持するストレージには、処理量やデータ量の予測を超えた増大にも対応できる拡張性と性能、そして安全かつ効率的に管理する能力が求められています。

このようなニーズに対応するため当社は、従来から培ってきた高信頼、高性能を実現する基盤技術と最新テクノロジーの組み合わせにより、グローバルサーバ向け『ETERNUS VT600バーチャルテープ』と『ETERNUS LT160テープライブラリ』を新たに開発し10月2日より販売を開始いたしました。

VT600、およびLT160の開発を推進してきたストレージシステム事業部の松島事業部長は、新製品について次のように述べています。

富士通株式会社 ストレージシステム事業本部 ストレージシステム事業部長 松島 等
富士通株式会社
ストレージシステム事業本部
ストレージシステム事業部長
松島 等

『グローバルサーバシステムはUNIX/IAサーバシステムと共に、今後とも社会の基盤を支える高信頼、高可用性を提供していきます。 今回発表したETERNUS6000ディスクアレイに加え、「VT600バーチャルテープ」と「LT160テープライブラリ」製品群においても、ヘテロなシステム構築を可能とする、マルチプラットフォーム共用接続性を提供いたしました。今後も、お客様のTCO削減に貢献すべく当社ストレージ製品の強化を図ってまいります。』

それでは、2つの新製品について、詳しくご紹介いたします。

 ETERNUS VT600 バーチャルテープ

VT600は、接続性、性能に応じて「モデル400」と「モデル600」の2つのモデルをラインナップしております。

図: ETERNUS VT600 バーチャルテープ のラインナップ

グローバルサーバシステムの一般的なテープ業務は、日中のオンライン終了後にバックアップ、バッチ処理、再バックアップという処理手順をとりますが、オンライン時間の延長やデータ量の増大に伴い、テープ業務処理時間の短縮への要求が高まってきております。 VT600バーチャルテープはディスク上で仮想的にテープ業務処理を行うことを可能とする製品であり、以降に述べるような多くの効果によって従来のテープ業務に大きな変更を加えることなく運用効率を大幅に改善します。

バッチ業務処理能力の大幅改善

従来、テープライブラリを用いたバッチ業務などでは、カートリッジテープを運ぶロボット動作、ドライブへのロードなど機械的な動作が必要でしたが、VT600ではこれら機械的動作を行わないため処理が高速化されます。また、物理的なテープドライブ数よりも多くのテープドライブ台数をディスク上で仮想的に持つことができ、且つ平行して同時に動作させることができます(最大256仮想ドライブ)。このため多くのテープドライブを同時に必要とするバッチ処理などにおいてはトータル処理能力を大幅に向上できます。

従来機 ETERNUS F6457 に比べ、約6.5倍の処理性能
設置面積の大幅な改善

従来のテープライブラリを用いたバッチ処理における、カートリッジテープ1巻あたりの平均使用容量は100MB以下であり、大規模システムでは1万巻以上のテープを格納する大型のテープライブラリが多く使われています。VT600はディスク上に仮想的に多くの36トラックテープボリュームを持つことができます。これらの複数の仮想テープボリュームをバックエンドに接続したLT160に格納する際には非圧縮で1本200GBの容量を持つ大容量カートリッジテープにまとめ書きしますので、無駄なく効率的に使用できます。これにより従来テープライブラリと比較して設置面積を10分の1以下にすることができます。

設置スペースは、従来機 ETERNUS F6457 モデル54B に比べ、92%削減
運用管理の改善

VT600には最大25万巻の仮想テープボリュームを登録できます。これにより従来テープライブラリに格納しきれずに外部倉庫などに保管していたテープボリュームもVT600に登録可能になります。この結果、全てのカートリッジテープをVT600が自動管理することも可能となり、運用・管理コストの低減と人的ミスを防止することができます。

容易で確実な移行性

テープライブラリによるテープ運用からバーチャルテープへのテープ運用への移行作業には、一般的にコピー元ボリューム名とコピー先ボリューム名とは別の名前を付ける必要があります。データコピー完了後はコピー元ボリュームを排出し、コピー先ボリュームをコピー前のボリューム名にリネームする必要があります。このように一般的な移行作業にはリネーム作業の負担や人的ミスなどの懸案があります。VT600バーチャルテープはコピー元、コピー先ボリュームを同一ボリューム名でコピーさせることができ、コピー完了後はコピー元ボリュームを排出するだけで移行が完了しますので、移行作業の煩わしさから開放されると共に、より確実なデータ移行が可能になります。

 グローバルサーバ接続にも対応したLTOテープライブラリ

これまでUNIX/IAサーバ接続対応のみであったテープライブラリ「ETERNUS LT160」に、グローバルサーバ接続機構の搭載により、高速化、大容量化で最先端を行くLTOテクノロジーをグローバルサーバでも使えるようになりました(世界初)。これによりグローバルサーバ環境においてもバックアップ業務の効率を大幅に改善することができます。また、LTOテープドライブが広く採用され始めた、UNIX(Solaris/HP-UX)/IAサーバとの大量のデータ受け渡しも可能となりました。

LT160は、容量重視型の「モデルA20」、性能重視型の「モデルA32」の2つのモデルをラインナップしております。
LT160モデルA20(容量重視型)
  • 最大収納巻数: 628巻 (拡張キャビネット増設時)
  • 最大バックアップ容量: 125.6TB (Ultrium2カートリッジ, 非圧縮時)
  • 搭載ドライブ数: 最大20台
LT160モデルA32(性能重視型)
  • 最大収納巻数: 466巻 (拡張キャビネット増設時)
  • 最大バックアップ容量: 93.2TB (Ultrium2カートリッジ, 非圧縮時)
  • 搭載ドライブ数: 最大32台

※最大収容巻数は、システムセル、リザーブセルを含む数値です。

LT160筐体写真


バックアップ/リカバリーの簡易化と設置スペースの削減を実現

LT160とソフトウェアGSM/DARCV(注1)を組み合わせてご利用頂くことにより、複数ボリュームのバックアップを1巻のカートリッジテープにまとめ書きすることができます。これにより従来の128トラックのテープライブラリに比べてカートリッジ巻数・設置面積の大幅な削減が可能です。

(注1)GSM/DARCV:データベースとデータセットを一括して高速バックアップする機能とバックアップデータ、履歴管理を提供するソフトウェア。

バックアップ解説図

複数システムからのLTOライブラリ共有

LT160には複数システムから共有するために、テープライブラリを仮想的に複数台に見せる「論理ライブラリ機構」があります。この機構を使用することで、グローバルサーバとの接続に加え、VT600のバックエンドライブラリとして使用することや、UNIX/IAサーバから利用することが可能となります。これによりLT160の高速・大容量バックアップ能力を複数システムから最大限に活用できます。また、ライブラリ共有により運用管理コストの低減も可能です。

 

容易な移行性

LT160は、従来の128トラック装置をエミュレーションしており、OS、LIBSP,DARCVなど既設のソフトウェアもそのままご利用いただけます。このようにシステムに大きな変更を与えることなくスムーズな移行作業が可能です。

まとめ

これまでご紹介したグローバルサーバシステム向けの新テープ製品によりテープ業務のさらなる運用効率向上が図れるものと思います。今後ともグローバルシステム向けテープ製品の拡充と機能強化に向け開発してまいります。

関連記事へのリンク

お問い合わせ