WANを経由したファイルアクセスやバックアップの高速化を実現:Cisco WAAS
ストレージ統合の実現は、運用管理の一元化による管理効率の向上や情報漏洩防止対策などのメリットがありますが、遠距離の拠点からのWANを経由したファイルアクセス性能(速度)が課題になっています。
ETERNUS NR1000F seriesでは、Cisco WAAS (Wide Area Application Services)と組み合わせることで、TCP通信の高速化、ファイルキャッシュといった技術により、WANを経由したファイルアクセス性能(速度)の改善やバックアップの高速化を実現します。

特長
- TCP高速化、データ転送量の削減
TCPでの通信速度の限界値を上回るスループットの実現、重複したデータの抑制によるWANの帯域消費の削減、データ圧縮(LZ圧縮)により、アプリケーションの通信高速化を実現 - CIFSプロトコルの最適化、ファイルキャッシュ
WANに流す不要なデータをローカルで高速に処理することでファイルアクセス性能向上を実現
効果
WAAS導入によるレスポンスの改善例
・Windowsファイル共有(CIFS)をWAN回線で行った場合(注1)
| WAAS導入 | アクセス回数 | 回線帯域消費状況 | ダウンロード時間 | WAAS未導入との比較 |
|---|---|---|---|---|
| 未導入 | - | 平均 8Mbps | 約 55秒 | - |
| 導入 | 1回目 | 平均 4Mbps | 約 20秒 | 帯域消費:1/2 ダウンロード時間:約1/3 |
| 2回目以降 | 平均 数十kbps | 約 6秒 | 帯域消費:ほぼなし(注2) ダウンロード時間:約1/10 |
(注1)帯域100Mbps/遅延30msec (東京~九州間に相当)の環境で50MBのExcelファイルをダウンロードした場合
(注2)2回目以降は、キャッシュを利用するためでほぼローカル環境でのアクセスと同じ性能を実現
・遠隔地バックアップ(SnapMirror)をWAN回線で行なった場合(注3)
| WAAS導入 | WAN回線条件 | |
|---|---|---|
| 帯域10Mbps/遅延10msec (東京-名古屋間の10M専用線を想定) | 帯域3Mbps/遅延20msec (東京-大阪間の3M専用線を想定) |
|
| 未導入 | 約 460秒 | 約 1,510秒 |
| 導入 | 約 60秒 | 約 50秒 |
| WAAS未導入との比較 | バックアップ時間:約1/8 | バックアップ時間:約1/30 |
(注3)NR1000F間において、SnapMirrorを使って500MBのExcelファイルを含むボリュームを転送
動作環境
| ストレージシステム | ETERNUS NR1000F series, ETERNUS NR1000V series, ETERNUS NR1000R series |
|---|---|
| 対応ソフトウェア | Cisco WAAS |
| 対応アプライアンス | Cisco WAEシリーズ |
| 製品情報 | Cisco Systems社製 WAN高速化装置 WAEシリーズ |
Cisco WAAS は、WAE(Cisco Wide Area Application Engine)シリーズに搭載するソフトウェアです。
