NAS(ナス)とは
NAS(Network Attached Storage)とは、ファイルサーバに特化した専用装置のこと。ネットワークを経由して個人のパソコンから自在にアクセスでき、情報共有やバックアップなどに利用されています。
概要
ファイルサーバ専用装置の登場
パソコンが1人1台のなったのは2000年前後からであり、同時にそれら社内のパソコンを接続するネットワークが普及するようになりました。そのころキーワードになったのが「情報共有」です。ビジネスの第4の資源「情報」を1人で溜め込まないで、社内で共有しようという動きです。
これにあわせて導入されたのが「ファイルサーバ」でした。当初はまだ、「パソコンサーバ+ストレージ」の構成で、共有データを格納していました。やがて専用装置(アプライアンス)が登場してきます。1つの筐体にCPUとストレージ、OSが納められ、ネットワーク上の多種多様なパソコンからアクセスできます。
NASのメリット
専用装置(アプライアンス)のメリットは、導入と運用のしやすさにあります。まず、必要な機器がコンパクトにまとまっていますから導入が楽になります。運用する機器の数も減りますので、担当者の負荷も軽減できます。また、市場が拡大し生産台数も増加したことから、価格も低下し多くの企業で利用されるようになりました。
NASはNetwork Attached Storageの略で、本来ならネットワーク上にぶら下がった共有ストレージのことですが、今ではNASとファイルサーバ専用装置は、ほぼ同義語のように使われています。
SANとNAS
ネットワーク形態で使用するストレージに「SAN(Storage Area Network)」もあります。こちらは光ケーブルを利用して専用ネットワークを構成し、極めて高速なのが特長です。反面、専用ネットワークを構成するためには専用機器が必要な分、高価というデメリットがあります。
これに対して、NASは既存ネットワークを利用するので、安価です。ただし、既存ネットワークのため、転送速度はSANよりも落ち、高速転送が求められるアプリケーションには向きません。同様に、既存ネットワークの負荷の原因にもなります。

展望
NAS市場での大きな動向に、ファイルサーバの統合があげられます。情報共有のためのファイルサーバの有用性が認められて、社内では何台ものファイルサーバが立ち上げられるようになりました。しかし、サーバの数が多いと運用が大変ですし、セキュリティの危険性も出てきます。
そこで、大型のファイルサーバを導入して、乱立していたファイルサーバを統合しようという動きが見られるようになりました。さらに、仮想化技術を導入することで、ファイルサーバに限らず全サーバの統合に着手する企業も現れ、この傾向が拡大していくと予想されます。

富士通ではNAS製品にネットワークディスクアレイ 「NR1000F series」を用意しています。一般のファイルサーバとは異なり、ファイルサーバに特化した専用OS「Data ONTAP®」による高速処理 やWAFL®によるディスクアクセスの高速化により、高いパフォーマンスを実現しています。
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掲載日:2009年5月29日
