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シン・プロビジョニング(Thin Provisioning)とは

シン・プロビジョニング(Thin Provisioning)とは、ストレージ・リソースを仮想化して割り当てることで、ストレージの物理容量を削減できる技術。ストレージ容量アップに合わせて設備投資を急ぐことなく、コスト削減や運用負荷の軽減が可能になります。

概要

ストレージ業界で注目されている新技術の1つが「シン・プロビジョニング」です。ご存知のようにビジネス現場での情報量は急増しています。それに合わせたストレージ容量の確保は、設備投資に大きな負担がかかります。さらに、数年先を見越して余裕のある容量にしている場合、使われずに無駄にしてしまうケースも出てくるのです。

概念

例えば、サーバ管理者から10TBのディスク使用量の要求があった場合、従来の運用では下図のように、物理ディスクを10TB用意し、サーバ側へ割り当てるという運用となります。しかし、実際の使用量は2TBと未使用分の8TBが無駄となっていました。

一方、シン・プロビジョニングでは、仮に2TBの物理ディスクを用意するだけで、10TB分の仮想ボリュームをサーバ側へ割り当て、運用を開始することができます。物理ディスクは使用量に応じて継ぎ足すことが可能なので、未使用分の無駄がなくなります。

実際は、物理ディスク側は容量不足を起こさないよう、任意の数値で「しきい値」を設定し管理します。例えば、初期に用意した物理ディスク2TBの使用量が80%(1.6TB)に達すると、アラームによって増設時期が通報されます。システムを停止させることなく新たなディスクドライブを追加して運用を継続することができるのです。

物理的な容量を減らせる

上記の例からもわかるように、物理的なストレージ容量を減らすことができ、これによりスモールスタートが可能となります。特にデータセンターなど複数サーバからストレージ装置を共有するシステムでは、いっそうの効果が期待でき、CO2削減など環境問題にも貢献します。

運用の負荷を軽減

仮想化によりストレージを集約することで、物理的な装置を減らすことができるようになります。これにより、システム管理者の運用負荷を軽減できます。

また、従来システム管理者の負荷が大きかったキャパシティ・プランニングも不要になります。物理容量を見直していくだけで、個々のサーバへの割り当てを意識する必要がありません。

展望

従来、大型ストレージに組み込まれていた機能でしたが、今後はエントリーモデルにも採用され、中堅・中小企業でも活発に利用されていくことと予想されます。特に規模の小さい企業では専任管理者でなくとも、容易に効率的なストレージ管理ができるようになります。


ETERNUS ディスクアレイでは、このシン・プロビジョニングをサポートしています。

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掲載日:2009年5月7日