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- Microsoft Tech・Ed Japan 2010 講演レポート
マイクロソフト株式会社は2010年8月25日から27日まで、開発者向けのイベント「Microsoft Tech・Ed Japan 2010」を開催しました。その中で、26日にはマネージメント & セキュリティ デーィビジョン シニア ビジネス デベロップメント マネージャーの有住竜平氏と、富士通株式会社 ストレージシステム事業本部の甲斐裕教が、「Data Protection Manager 2010 を活用したHyper-V のバックアップ」と題して、クラウドコンピューティング関連の最新サービスやテクノロジーを紹介する講演を行いました。
コスト削減、運用管理の効率化、環境への配慮などのニーズから仮想環境の規模は拡大されることが見込まれており、仮想環境のシームレスなバックアップ/リカバリーソリューションの重要性が増しています。
本セッションではData Protection Manager 2010(以下DPM2010と略す)を活用した Hyper-V環境のバックアップ/リカバリー方法をご紹介しました。
その中で、DPM2010とETERNUS DX80 ディスクアレイによる連携ソリューションの
実機デモも2つ実施し、お客様メリットをご確認いただきました。
一つめは、Hyper-V環境の「VSS Backup」をETERNUS VSS Hardware Providerと連携することで、バックアップ時に生じる「Redirected I/O」フリーズタイムを極小化できることをパフォーマンスモニターで確認しました。
二つめは、SAN Recovery 機能でSAN環境でLANに負荷をかけないリカバリーを確認しました。
仮想環境の規模拡大によりバックアップ負荷も増大することで、ETERNUS ディスクアレイとの連携ソリューションが非常に価値のある手法であることがお分かりいただけたと思います。
なお講演終了後のご質問コーナーには多数のお客様が詰めかけ、詳細な質問などやり取りが行われました。
デモでは上述に示す構成で約8GBのCluster Shared Volumeのバックアップを実施した。
デモ画面にあるパフォーマンスモニターにはネットワーク転送量が表示されている。CSVのバックアップ時に発生するRedirected I/O(ネットワーク経由のディスクアクセス)は、約15秒で完了していることがわかる。
ETERNUS VSS Hardware Providerのメリットは、Redirected I/Oを極小化し、業務への影響を低減できることである。
デモでは上述に示す構成で、DPM2010 の「SAN回復」機能を活用し、バックアップした仮想マシンデータのリカバリーを実施した。
デモ画面にあるパフォーマンスモニターの赤線がネットワークの転送量。緑線はリカバリー先ボリュームへのI/O転送量。リカバリー実施中、ネットワークに負荷をかけていないことがわかる。
リストア元ボリュームの作成に、ETERNUSディスクアレイのアドバンスト・コピー機能を活用することで、ネットワークに負荷をかけない高速リストアを実現することである。
今回の講演からもわかるように富士通株式会社と、マイクロソフト コーポレーションは、クラウド分野においてグローバルで戦略的協業を推進しております。
例えばマイクロソフトが自社データセンターから提供している「Windows Azure platform」を活用した富士通ブランドのクラウドサービスをグローバルに提供することや両社共同でのマーケティング活動の実施することなどクラウド分野での新市場創造に向けた取り組みを行っております。
また、動作検証なども含む活動も併せて行っており、Microsoft 大手町テクノロジーセンターに動作検証済ETERNUS ディスクアレイを設置することや、検証結果を踏まえたホワイトペーパーの提供など、サービスレベル・検証レベルでの協業を行っております。
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