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従来機とはココが違う! 4つの魅力を徹底検証 / ETERNUS LT160 テープライブラリ

掲載日: 2004年4月28日

企業の大切な資産であるデータを守るため、確実なデータ・バックアップは旧来より重要課題となっております。データ損失の起因となるオペレーションミス、ウイルス、ハードウェアの故障、災害などからデータを守るためには、外部に保管できるカートリッジテープへのバックアップは今日も欠かせないものとなっています。

また、情報システムが扱うデータ量は急速に増え続けています。この増え続ける重要なデータを適切に管理、維持するストレージには、処理速度やデータ量の予測を超えた増大にも対応できる拡張性と性能、そして安全かつ効率的に管理する能力が求められています。

このような要求にお応えするのが、ETERNUS LT160 テープライブラリです。LT160は、高速化、大容量化で最先端を行くLTOテクノロジーを採用し、従来から培ってきた高信頼、高性能を実現する基盤技術を結集させ開発した製品です。それでは、このLT160が企業情報システムの問題点をどのように解決するのかご紹介します。

Point1 設置面積を大幅に縮小

Point2 カートリッジテープの管理負担を軽減

Point3 システム拡大、データ量増大にも柔軟に対応

Point4 複数、異種サーバ環境下での運用管理効率を向上

Point1 設置面積を大幅に縮小

近年、サーバやディスクアレイなどの小型化が進む中、テープライブラリも、LTO Ultriumドライブ搭載によりカートリッジテープの大容量化、カートリッジテープの格納巻数の削減を実現し、製品は驚くほどコンパクトになっています。では、どのくらいコンパクトになったのでしょうか。

従来の128トラックドライブで使用するカートリッジテープ1巻の容量は10GB(非圧縮)でしたが、LT160に搭載しているLTO Ultrium2ドライブで使用するカートリッジテープ1巻は200GB(非圧縮)と大容量になりました。カートリッジテープの大容量化は、テープライブラリに格納するカートリッジテープの巻数を削減し、設置面積の縮小を実現しました。

当社の従来製品F6458Nと比較すると、設置面積は80%以上の省スペース化を実現しました。さらには、格納するカートリッジテープ巻数は約1/9になり、容量は2倍以上と少ないスペースで大容量のデータを格納します。

LT160は、従来の128トラック装置をエミュレーションしていますので、36 / 128トラック装置からの移行作業もスムーズに行えます。また、OS, LIBSP, DARCVなど既設のソフトウェアもそのままご利用いただけます。

Point2 カートリッジテープの管理負担を軽減

36 / 128トラックのカートリッジテープを用いた従来のテープ運用では、日々増え続けるデータを格納するカートリッジテープの数は膨大となり、管理は非常に大変です。またリストア業務に迅速対応できるかなどの心配も多いのではないでしょうか。

LT160はLTOテクノロジーを採用していますので、従来のテープ運用に比べてカートリッジテープ巻数を大幅に減らすことができます。LTO Ultrium2ではカートリッジテープ容量が増え、1TBをバックアップした場合、128トラックドライブで使用していたカートリッジテープの巻数と比べLTO Ultrium2のカートリッジテープは1/20の5巻で済みます。

また、LT160は複数ボリュームをまとめて1巻のカートリッジテープにバックアップすることができます。LT160とソフトウェアGSM/DARCV(注1)を組み合わせて使用することで、DB種に関係なく複数ボリュームを1巻のカートリッジテープにバックアップすることが可能です。また、従来のテープライブラリと同様にマガジン毎の世代管理ができます。

(注1) GSM/DARCV:ジー・エス・エム/ディーエーリカバー:データベースとデータセットを一括して高速バックアップする機能とバックアップデータの履歴管理を提供するソフトウェア。

Point3 システム拡大、データ量増大にも柔軟に対応

日本国内のストレージシステムの出荷容量はITシステムの拡大により、年率60%で急激に増加しており、2007年には440ペタバイトまで増加し、管理者一人あたりの管理容量でみると8倍に増えると予測されています(IDC社2003年調査)。このように年々データ量が増える中、バックアップ業務への負担は確実に増し、オンライン業務への影響も無視できません。

LT160は、LTO Ultrium2ドライブの採用と、優れた基盤技術により、高速、大容量化を実現しています。これにより予測を超えたデータ量の増大に対しても、優れたバックアップ処理能力と拡張性により、バックアップ業務を支援します。

たとえば、3TBのデータをドライブ4台でバックアップする場合、従来の128トラックドライブでは約15時間かかるのに対して、LT160に搭載しているLTO Ultrium2ドライブでは約6時間で完了します。さらに、ドライブ32台で比較すると、LTO Ultrium2ドライブは1時間以内でバックアップ作業が完了します。

Point4 複数、異種サーバ環境下での運用管理効率を向上

近年、SANの導入、システム統合により、異種サーバ環境で構成されるシステムも増えてきました。このような異種サーバ環境で構成されたシステムでは、バックアップ業務やデータ管理が複雑で大変です。このような環境に1台のテープライブラリでバックアップ業務を支援するのが当社のLT160です。

LT160はグローバルサーバ接続機構搭載により、LTOテクノロジーをグローバルサーバでも使えるようになりました(世界初)。これにより異種サーバ環境で統合バックアップが可能になりますので、トータルコストを低減することができます。また、世代管理も1か所で可能になるためバックアップ運用管理効率を向上することができます。

まとめ

企業のITシステムは、用途別に分散されたシステムを、ネットワークを介して有機的に集約する時代を迎え、情報システムが扱うデータの量は急速に増え続けています。ETERNUS LT160は、重要なデータの確実な管理、維持と、異種サーバ間におけるバックアップ運用効率の向上に最適な製品です。

さらには、ETERNUS VT600 バーチャルテープと組み合わせることによりMSP/XSP環境において、仮想のテープライブラリシステムが実現でき、LT160の高速・大容量バックアップ能力を複数システムから最大限に活用できます。

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