ETERNUS NR1000C series FAQ
1. 基本
本ページで紹介している情報は、2006年6月発表のものです。
本製品は、2006年12月に販売終息しました。ご了承ください。
Answer
- キャッシュサーバとはどういうものですか?
クライアントとサーバの間に位置し、サーバからクライアントに返信されるデータを一時的に保持しておくことで、頻繁にアクセスされるデータをより速くクライアントに返信し、必要帯域を低減するものです。
また、サーバへの負荷を軽減するためにも使用されます。
このキャッシュサーバを導入することによる効果については「キャッシュサーバとは」をご覧下さい。 - ForwardProxy(NonTransparetCache)とReverse(Accelerator)は同時に使用可能ですか?
可能です。
- NR1000Cにオンボックスで搭載可能なURLフィルタリングソフトウェアは何があるのでしょうか?
オンボックスとしては
SmartFilter、Websense、WebWasher DynaBLocatorと3種類あります。
ただし、WebWasher DynaBLocatorは日本語対応が未サポートのため使用できるのはSmartFilterとWebsenseとなります。以下のURLを参照ください。
・SmartFilter: 株式会社バーテックスリンク
・Websense: Websense Japan office - FTPに関して、リバースプロキシ(Accelerator)の設定はできますか?
できません。FTP、FTPoverHTTPのどちらに対しても設定はできません。
- HTTPS通信はリバースプロキシでもフォワードプロキシでも使用可能なのでしょうか?
リバースプロキシ(SSL Accelerator)で使用するのが一般的です。この場合HTTPS 制御機構ライセンスが必須となります。フォワードプロキシで使用する場合は次の注意事項があります。HTTPS通信では接続先のWebサーバを登録する必要があります。フォワードプロキシの場合は、インターネット上の無限のHTTPSサーバを設定することになるため現実的には不可能ですのでお勧めいたしません。ただし、HTTPSサーバが特定されていてtransparentで使用する場合はキャッシュも可能です。この場合はHTTPS 制御機構ライセンスが必要となります。フォワードプロキシの場合デフォルトの設定でHTTPS通信はトンネリングされますのでHTTPS 制御機構ライセンスは不要です(キャッシュはせず、プロキシ動作となります)。
- WACKとはどのような機能ですか?
WACKとは、Wafl_checkのことで、ディスクボリュームの修復を意味します。実施方法は、Boot途中においてControl-Cで SpecialBootMenuを起動して、コマンドWAFL_checkを実行します。
- どのようなMIBに対応していますか?
MIB-II および拡張MIBに対応しています。また、8つまでの管理サーバにSNMP Trapを通知できます。
- 設定後に NR1000C のIPアドレスを変更することはできますか?
管理コンソールからCLIのSETUPコマンドで変更が可能です。
- NR1000CのIPアドレスに対して複数のポートを持つことは可能でしょうか?
可能です。
下記の方法で複数ポートを設定できます。
1)Appliance Manager のsetupタブ>HTTP>Generalを開きます。
2)HTTP Proxy Portsにポートを設定します。
例:
3128(デフォルト)
8080
80 - NR1000Cでルーティングテーブルを設定できますか?
はい、できます。
Appliance ManagerのSetup>Network - Routing
または、CLIのrouteコマンドで設定できます。routeコマンドの使用方法としては、以下を参照してください。
nr1000c> route
usage:
route [-fn] add|delete [host|net] <destination> [ <gateway> <metric> ](注)ルーティングテーブル追加/削除
nr1000c> route -s
(注)ルーティングテーブル参照
- NR1000CはRIPの送信はできますか?
RIPの受信はできますが、送信はできません。
- クライアントが指定するURLのサイズに制限はありますか?
はい、あります。
NR1000Cが扱える最長のURLは4Kbyteとなっています。 - POSTリクエストに関して、NR1000Cが扱える最大サイズを教えてください。
POSTリクエストに関しては、サイズの制限はありません。
GETリクエストに関しては、NR1000Cが扱えるオブジェクトの最大サイズは2GBです。つまり、キャッシュできるオブジェクトの最大サイズは2GBです。 - 現在使用しているDisk容量は確認できますか?
はい、確認できます。
Appliance ManagerのData > System Status > Generalで Disk Used の円グラフより確認できます。円グラフにおいて
- Ejectable Content:使用しているDisk容量
- Free:使用していないDisk容量
を確認できます。 - Disk容量の空きが充分でなくなってきた場合の対処方法について教えてください。
Diskより消去できるものは、Cacheデータ、log file、core file、packet traces のファイルになります。
これらデータの使用量は、
Appliance ManagerのData > System Status > General で表示される、Disk Used の円グラフ内の Ejectable Contentで確認出来ます。
log file、core file、packet traces のファイルについては、HTTP or FTP serverにPUSHするなどして消去してください。log fileについては、サイズを縮小することもできます。 - ユーザー認証を行った場合、ユーザー認証情報の保持期間はどのくらいですか?
デフォルトで1時間となっております。
初めて認証が成功してから、1時間保持します。
その間、認証サーバに問い合わせを行いません。
Setup > Authentication - GeneralのAuthentication Server Cache TTL にて設定変更可能です。 - Appliance ManagerのMaintenance タブ > Disk Managementにおいて誤ってpromoteボタンで、SpareDiskをDataDiskに変更してしまいました。DataDiskをSpareDiskに戻す方法を教えてください。
Diskを初期化することにより、DataDiskをSpareDiskに戻すことができます。
具体的には、Boot途中においてControl-CでSpecialBootMenuを起動して、
(4) Initialize all disk を選択してください。
作業実施時にはアップグレード手順(ディスクのリフォーマット)を参照し、データ退避、OSインストール、データ復元に関しての注意事項をよくご確認下さい。 - Forwarding Ruleで設定した親Proxyがダウンしていた場合、どのような動作をしますか?
上位Proxyのダウン時の動作としてForwarding Rule毎に「failover を行う(failover ON)」・「行わない(failover OFF)」の選択ができます。
「failover を行う(failover ON)」の場合、次のRuleに従います。
Ruleが無くなるとDirectにリクエストを送信します。
「行わない(failover OFF)」の場合は、そのルールに失敗するとクライアントにエラーを返します。 - messagesに、以下のようなエラーが記録されました。エラーの意味を教えてください。
「Tue Aug 19 19:36:12 JST [ltm services:error]: e0fastEnetWaitScb Failed "e0fastEnetWaitScb Failed"」当エラーが発生した場合、NR1000CのLAN Cardの故障、または、対向のスイッチやハブのポートが故障している可能性があります。
NR1000CはNIC(LAN chip)上でコマンドを受信したかどうかを一定周期で確認しており、一定時間内にコマンドが受信されなかった場合に当エラーが出力されます。
このコマンドとは、不正なパケットを受信した際、これをリセットするためドライバからNIC(LAN chip)に対して発行されるコマンドのことを指します。このような動作は、NR1000CのLAN Cardが故障している場合、また、対向のスイッチやハブのポートが故障している場合のどちらの場合でも発生します。 - オリジンサーバ上でコンテンツを更新したが、NR1000Cをproxyに指定したままアクセスすると古いコンテンツが表示されることがありました。その際、NR1000Cを介さずにアクセスすると更新した新しいコンテンツが表示されました。この原因と対処方法について教えてください。
コンテンツの保持期間内の場合は、通常はキャッシュがヒットするため古いコンテンツがキャッシュサーバからクライアント側へ送られます。
保持期間かどうかはキャッシュサーバ上でObjectコマンドを実行することにより確認できます。Objectコマンドの出力結果のうち、NextVerifyの値が現在時刻より大きい場合は保持期間内となります。
なお、保持期間中はキャッシュがヒットするため、オリジンサーバ上のコンテンツが更新されているかどうかの確認自体が行われません。
このため、保持期間中はLastVerifyの値は更新されません。特に保持期間中にオリジンサーバでの更新をキャッシュサーバ側に反映させるには、ejectコマンド(キャッシュ内容を削除する)またはconfillコマンド(更新内容をキャッシュサーバに強制的に取り込む)をご利用ください。
また、クライアント側でも、ブラウザでリロードボタンを押せば更新内容が反映されます。リロードボタンを押すとクライアントは、HTTPヘッダーにPragma: no-cacheを付けてリクエストを出すため、キャッシュからではなくWebServerからレスポンスが返ってきます。