ETERNUS NR1000C series FAQ
2. 構成
本ページで紹介している情報は、2006年6月発表のものです。
本製品は、2006年12月に販売終息しました。ご了承ください。
Answer
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クライアント(パソコン、ワークステーション)が富士通製のものではないのですが、NR1000C seriesを使用できますか?
使用できます。
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NR1000C seriesの導入に際し、どのような設定が必要ですか?
NR1000C seriesのRS232Cインターフェースにパソコンを接続し、NR1000C seriesのIPアドレスなどのネットワークの設定を行った上で利用形態に沿った設定を行う必要があります。
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設置時に必要なケーブルの種類を教えて下さい。
イーサネット・ネットワーク構築の際は、以下のケーブルを用意して下さい。
10BASE-T/100BASE-TX
カテゴリー 3 (10BASE-T のみ) またはカテゴリー 5 (10BASE-T/100BASE-TX) UTP (unshieldedtwisted-pair)
ケーブル (RJ-45 コネクター付)
Gb イーサネット (GbE)
50 マイクロン・マルチモード光ケーブル (SC コネクター付):最大距離は550m
62.5マイクロン・マルチモード光ケーブル (SC コネクター付):最大距離は220m -
Webサーバ、ICAPサーバなどのサーバや、クライアントとNR1000C とを接続する場合、ストレートケーブルでLAN接続しなければならないのでしょうか?
それともクロスケーブルで直接接続することはできますか?制限があれば教えてください。特に制限はありません。
ストレートケーブル、クロスケーブルどちらでも接続可能です。 - NR1000Cをデータセンター(遠地)に設置する予定なのですが、コンソールを常時接続しておいたほうがよいか教えてください。また、コンソール経由で作業が必要になる場合として想定できるのは具体的にどういう場合でしょうか?
Appliance Managerが使用できない場合は確認のためコンソールで接続することもありますが、常時接続する必要はありません。通常はコンソールではなくwebベースの管理ツールであるAppliance Managerを使用して管理を行います。
- システム・キャビネットの大きさを教えて下さい。
キャビネットにはエターナスラック、スタンダードラック、スリムラック、NRラック(白)のタイプをご用意しております。
詳細については、「キャビネットの諸元」をご参照願います。 - 機器のまわりにどの位の空間があれば大丈夫ですか?
キャビネットには、いくつかのタイプがあり、それぞれサービスエリアが違います。
詳細については、「キャビネットの諸元(サービスエリア)」をご参照願います。 - NR1000Cは、富士通製ラックには取り付け可能ですが、NetApp社のラックに対しては、制限はありますか?
NetApp社製のラックに載せるためには、NetApp社製の取り付け器具をご購入ください。NetApp社のラックについての詳細は、ラック購入先にお問合せください。
- NR1000Cのディスク構成はなぜRAID5ではなく、RAID4なのですか?
RAID4にはRAID5にはない柔軟な拡張性があります。
RAID5ではパリティが分散して配置されているので、ストレージの増設はRAIDグループ単位になってしまいます。
大規模な増設の場合はこれでもいいのですが、ディスク数台程度の増設をする場合は、RAID5の再構成やパリティの再配置といったダウンタイムを伴う作業が必要になります。
RAID4はパリティディスクが固定なので、ディスクを追加した際にパリティを再配置する必要もありませんし、パリティの再計算を行うこともありませんから、稼働状態でディスク単位の増設が瞬時に行えます。 - RAID4はRAID5と比較するとDisk性能がダウンしませんか?
確かに、RAID4はパリティがディスク1台に限定されるため、RAID5と比較してライト処理が多重に行われるとパリティディスクにアクセスが集中します。
しかし、NR1000Cでは WAFL(注)という技術でアクセス集中を防止し、高速処理を実現しています。 - ディスクの実効容量「144GB以上」を求められています。どのような構成で可能でしょうか?
次の構成で可能です.
キャッシュ可能容量(=実効容量とします)は、Spare disk・Parity diskを除いた、Data disk合計の約75%とします。ただし、NR1000Cはディスクがフル実装構成時に最大性能を発揮しますので、最大容量の構成を推奨します。構成算出例:
実効容量=144GB
ディスク容量=144GB/75%=192GB 144GB×2本構成または、72GB×3本構成となります。最小容量構成 最大容量構成 C330 D×2本+P×1本+S×1本 D×18本+P×1本+S×1本 C230 D×2本+P×1本+S×1本 D×4本+P×1本+S×1本 D:Data disk
P:Parity disk
S:Spare disk - NR1000Cはネットワークの冗長化に対応していますか?
ポートを2つ持つことができ、シングルトランク(Active/Standbyの切り替え)・マルチトランク(Active/Active)に対応しています。マルチトランクの場合、相手Switchの設定が必要です。
トランク(トランキング)は、ネットワーク機器では以下のような機能になります。Virtual aggregations
Link aggregations
EtherChannel - NR1000Cと連携させる推奨のL4スイッチやロードバランサーはありますか?
特に推奨品はありませんが、今までの実績としては、
FUJITSU製IPCOM
Nortel Networks製Alteon ACEdirector3
Foundry Networks製ServerIron
F5 Networks社製Big-IP等があります。なお、それぞれに留意事項があり、必ず検証作業が必要となります。
また、TransparentCache形態において、WCCP 2.0-based Routerも利用可能です。Cisco IOSバージョン12.0(4)以降が搭載される、Cisco製ルータで利用可能です。 - 冗長化構成は可能ですか?
装置単体では、
C610,C330,C310,C230,C210は電源,ファン,ディスクが冗長化されています。
C120はファン,ディスクが冗長化されています。
C115,C110は冗長化されていません。ネットワークパスは、どのモデルでも複数のネットワークインターフェースをトランクすることによって冗長化可能です。
WCCP 2.0-based RouterやL4/7 Switchを使用すれば、複数台のNR1000Cを用いて冗長かつ負荷分散な構成が可能です。 - ICPを用いて、Squidと並列構成とし、Cacheデータがあるほうに問合せにいく機能はありますか?
はい、あります。しかし、使用はお勧めしていません。
ICPでSquidベースのProxyと並列(Neighbor)構成とすることが可能です。
しかし、この構成でHierarchyの設定をしている場合、クライアントのアクセス毎にICPの通信が発生するため、TCPで通信するParent構成に比べて効率的ではありません。 - UPS(無停電電源装置)からの停電通知により、シャットダウン可能ですか?
NR1000CはUPSからの停電通知を受け取れないので、別途ホスト(UNIX or Windows)が必要となります。
ホストがUPSから停電通知を受け、NR1000Cに対してrshでhaltコマンドを発行してシャットダウンさせます。UNIXホストの場合
NR1000Cはrshセッションを切らずにシャットダウンするため、ホストのrshが終了しません。
停電通知を受けてUNIXホストもシャットダウンする予定なら、rshに&をつけてバックグランドで実行するか、そうでない場合は一定時間後(halt完了後)にrshプロセスにシグナルを送って終了させる必要があります。例)host>rsh -l root:NR1000Cのコンソールパスワード NR1000Cのホスト名またはIPアドレス halt &
Windowsホストの場合
Windowsホストも同様にrshが終了しません。
停電通知を受けてWindowsホストもシャットダウンする予定なら、Windowsの強制シャットダウンを待つか、一定時間後(halt完了後)にCtrl-Cを入力するか、あるいはDOS-windowを閉じて強制終了させる必要があります。例)C:\>rsh NR1000Cのホスト名またはIPアドレス -l root:NR1000Cのコンソールパスワード halt
- NR1000Cにクラスタリング機能はありますか?
ありません。
しかし、そのような用途には、NR1000Cを複数台設置し、L4スイッチで冗長化する構成をお勧めしています。 - NonTransparentCache形態と、TransparentCache形態の違いについて教えてください。
クライアント側でブラウザのProxyにNR1000Cを明示的に指定していれば、NonTransparentCache形態、Layer4 Switch又はWCCP対応ルータを設置して、クライアントからサーバへのリクエストを、NR1000Cへ自動的にリダイレクトしており、これにより、ブラウザでプロキシを指定していなければ、TransparentCache形態です。
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InterScanWebProtect、Websense、CacheFlowなどと多段Proxy構成は可能ですか?
相手がProxyとして動作しているのであれば、可能です。
- ストリーミング(動画)配信の場合どのような構成が可能ですか?
次の構成が可能です。
・WEBサーバをストリーミングサーバと兼用する。(図1)
・WEBサーバとストリーミングサーバそれぞれ別個で構成する。(図2,3)図2,3のようにそれぞれ別個のサーバ毎にキャッシュサーバ(NR1000C)を構成することをお勧めします。ストリーミングサーバの負荷を考慮する場合は、キャッシュサーバ(NR1000C)を複数台で構成します。図4のようにそれぞれのサーバおよびキャッシュサーバ(NR1000C)が複数台の場合、負荷分散装置が必要になりますので構成時ご注意願います。