掲載日: 2004年3月10日
企業のITシステムにおけるストレージは、かつてないほどの大きな環境の変化に直面しています。
これまでのITシステムは、メインフレームあるいはUNIXなど一種類のサーバによる環境が殆どでしたが、今や異なる種類のサーバが混在する環境が急速に増えてきています。そして、このような環境が一般的になるにつれ、データの統合と効率的な運用が可能で、しかも高信頼かつ高性能なストレージがより強く求められるようになってきました。
当社はこういったニーズに応えるため、メインフレーム環境でこれまで培ってきた高信頼、高性能を実現する基盤技術に最新テクノロジーを組み合わせる事で、拡張性にも優れたエンタープライズシステム向けディスクアレイETERNUS6000を開発し、2003年10月より販売しております。
今回このETERNUS6000の高性能を実証すべく、モデル800を使用してStorage Performance Council(注1)が定義するSPC Benchmark-1TMの性能測定を実施し、シングルシステムで世界最高性能値(注2)を記録しました。
注1 : Storage Performance Council(SPC):ストレージ業界の主要企業が参加するストレージの性能値を評価する非営利団体
注2 : 2004年3月4日現在の値です。
ETERNUS6000の高性能が今回SPC-1ベンチマークテストにより実証されました。
当社はETERNUS6000 モデル800を使用し、Storage Performance Councilが定義するSPC Benchmark-1TMによる性能測定を実施した結果、SPC-1 IOPSTM 値69,241.73を記録しました。この記録は、これまでの最高値であるETERNUS3000 モデル600による33,496.57を2倍以上上回る値です。
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更新日:2004年10月21日
SPCで監査したテスト構成に関するETERNUS6000 モデル800のExecutive SummaryとFull Disclosure ReportはSPC Benchmark 1TM Resultsにて御覧いただけます。
SPC Benchmark-1、SPC-1 IOPSはStorage Performance Councilの商標です。
ETERNUS6000内部の構成要素はすべて冗長化されています。また、故障の場合も故障部品の活性交換が可能ですので、ミッションクリティカルなシステムにおいても安心してお使いいただける信頼性と可用性を提供しています。ディスクアレイとして必須である「信頼性、可用性」に加え、「拡張性、接続性、高性能」を同時に実現するため、ETERNUS6000では最大4台のコントローラーモジュール(CM)と、ホスト接続用アダプター(CA)、ドライブ接続用アダプター(DA)を高速ルータ(RT)経由で接続するアーキテクチャーを採用しています。
ルータ(RT)の接続形態を柔軟性に富むメッシュ型とすることで、ディスクドライブ数が60本までの小規模構成から、最大1020本まで搭載できる大規模構成まで無理なく実現できます。また、記憶容量及びサーバの種類と台数に応じてホストインターフェース数は4本から最大64本まで選択できます。
さらに、突発的なアクセス集中にも十分対応できる性能を備えるために、それぞれのコントローラーモジュール(CM)には2.8GHzの高速プロセッサと最大16GBのキャッシュメモリが搭載されています。高速ルータ(RT)には300万ゲートを集積した専用LSIを搭載し、コントローラーモジュール(CM)の性能を最大限に引き出せる帯域を確保しています。また、ルータとコントローラーモジュール間はメッシュ型の接続形態であるため、どのサーバからでもETERNUS6000のあらゆるストレージスペースにアクセスできる接続性を実現しています。
信頼性と拡張性に優れ、シングルシステムで世界最高性能を実証したETERNUS6000は、お客様のストレージマネジメントを支える機能も豊富に備えており、運用面でも安心してお使いいただけるストレージシステムです。
これからのITシステムに対応したストレージシステムこそ、ETERNUS6000ディスクアレイです。
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シングルシステムで世界最高性能を実現するETERNUS6000の詳細は以下より御覧頂けます。