- ETERNUS LT160 テープライブラリ
- 仕様・諸元
- サポートサーバ/OS
- 特長・機能
- よくあるご質問(FAQ)
本ページで紹介している情報は、2008年9月30日更新のものです。本製品は、2008年9月末に販売終息しました。なお、UNIX/IAサーバ向けのテープ製品としてエンタープライズシステムのデータを統合バックアップする ETERNUS LT270 テープライブラリと、グローバルサーバ向けのテープ製品としてテープ運用をディスク上で仮想的に行う装置 ETERNUS VT600 バーチャルテープ を紹介しております。
LTO Ultrium規格とは、Hewlett-Packard社、IBM社、Quantum社の3社が共同開発したLTO(Linear Tape Open)テクノロジーに基づいて設計された大容量高速テープフォーマットの規格です。
LT160には、容量重視型のモデルA20と性能重視型のモデルA32の2種類があります。
モデルA20の基本キャビネットは、カートリッジテープが最大221巻(44.2TB: Ultrium2カートリッジテープ 非圧縮時)収納でき,最大10ドライブ搭載することができます。
モデルA32の基本キャビネットは、カートリッジテープが最大167巻(33.4TB: Ultrium2カートリッジテープ 非圧縮時)収納でき、ドライブは最大16台搭載できます。それぞれのモデルは拡張キャビネットを増設することによって、カートリッジの収納巻数と搭載ドライブを増やすことができます。
ファイバチャネルです。
カートリッジテープを5巻収納できるマガジンを使用してカートリッジテープの交換を行います。
基本キャビネットでは2つのマガジンで10巻のカートリッジテープの交換ができ,拡張キャビネットを増設すると4つのマガジンで20巻のカートリッジテープの交換ができます。[イメージ図](新しいウィンドウで表示)
交換を行う場合はバックアップソフトウェアによるカートリッジテープの移動操作を行う必要があります。
一度に大量のカートリッジテープを交換する場合は、装置のフロント扉を開け装置内のカートリッジテープを直接交換することができます。[イメージ図](新しいウィンドウで表示)
この場合は、交換する前にバックアップソフトウェアを停止し、交換後はバックアップソフトウェアのインベントリ機能を実行する必要があります。
非圧縮時最大15MB/秒のLTO Ultrium1テープドライブを搭載しているので、LT160 モデルA32の場合は、基本キャビネットで16ドライブ搭載時に850GB/時(非圧縮時)の転送レートとなります。
また、拡張キャビネットを増設した場合は最大で32ドライブが搭載可能となり、この場合は1.7TB/時(非圧縮時)の転送が可能となります。
さらに、LTO Ultrium2テープドライブを搭載時は非圧縮時最大35MB/秒ですので、LT160 モデルA32の場合は、基本キャビネットで16ドライブ搭載時に2TB/時(非圧縮時)の転送レートとなります。
また、拡張キャビネットを増設した場合は最大で32ドライブが搭載可能となり、この場合は4.0TB/時(非圧縮時)の転送が可能となります。
モデルとキャビネット構成によるカートリッジ搭載巻数と、使用するUltriumカートリッジにより装置あたりの最大容量と巻数が異なります。
詳細は下表をご参照ください。
項目 | モデルA20 | モデルA32 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
キャビネット | 基本 | 拡張増設1 | 拡張増設2 | 基本 | 拡張増設3 | ||
カートリッジ収納巻数 | 98/182/221 | 415/628 | 401/566 | 86/167 | 388/466 | ||
総 記 憶 容 量 |
Ultrium1カートリッジテープ | 非圧縮 | 最大22.1TB | 最大62.8TB | 最大56.6TB | 最大16.7TB | 最大46.6TB |
Ultrium2カートリッジテープ | 非圧縮 | 最大44.2TB | 最大125.6TB | 最大113.2TB | 最大33.4TB | 最大493.2TB |
F6456, F6457, F6458N, LT300Nとの互換はありません。
LT120, LT130とデータカートリッジについて物理記録フォーマット形式、カートリッジ形状ともに互換があります。
ただし、バックアップソフトウェアによりデータ記録方式が異なりますので、ご使用のバックアップソフトウェアの種類,設定を確認する必要があります。
また、LT120のクリーニングカートリッジとは互換がありません。
使用可能ですが、以下の項目を点検し該当するものがあれば修復、あるいは富士通コワーコ(株)より購入した新品に交換してからお使いください。
LT120またはLT130のマガジンは、LT160では形状が異なるため使用できません。
購入できます。購入方法については、営業担当者までご連絡ください。
富士通コワーコ(株)より購入した純正品であればデータカートリッジのバーコードラベルは、使用できます。
クリーニングカートリッジ用のバーコードラベルはLT120と異なるため、LT160用クリーニングカートリッジのバーコードラベルを富士通コワーコ(株)より購入しください。
作成できません。
バーコードラベルは、富士通コワーコ(株)より販売されている純正品をお使いください。
集中監視センターがリモートで監視します。
24時間365日常駐する専門スタッフによりトラブル解決を図ります。
他社のLTO Ultriumドライブを搭載することはできません。
VERITAS NetBackup,NetWorkerが使用可能です。
保管環境を守っていることを前提として重要なデータを保管する場合には、10年間で交換することを推奨します。
カートリッジテープの寿命は、使用環境(温度、湿度、塵埃等)や使用回数(テープ走行距離、パス数)により変動します。カートリッジテープの使用環境は、お客様ごとに異なり、寿命を一律に規定することはできませんが、使用回数が多くなるに従って、テープ表面の傷つきやヘッド汚れの増加で、書き込み読み取りのエラーが発生しやすくなります。
このため、下記に公開しております内容を参照いただき、定期的なカートリッジテープの交換を推奨します。
[特集記事]
テープドライブによる確実なバックアップのために。-定期的なメンテナンス、実施していますか?-
カートリッジテープに関する交換時期やメンテナンスに関する情報をご紹介しております。
[関連資料]
PDF LTO Ultrium データカートリッジ ユーザーズガイド
LTO Ultriumデータカートリッジに関する注意事項についてご紹介しております。
LT160以外のLTO Ultriumドライブで使っていたクリーニングカートリッジは、使えない場合があります。LT160には、富士通コワーコ(株)より販売されている純正品をお使いください。
また、LT120で使用していたクリーニングカートリッジは使用できません。
LT160ではRCI(Remote Cabinet Interface)を電源オプションとして用意しています。RCIをサポートしたサーバと接続することによってサーバとの電源連動が可能です。
使用可能です。
Ultrium2テープドライブでUltrium1カートリッジテープに書き込みを行なった場合はUltrium1フォーマットとなります。
Ultrium1 カートリッジテープ |
Ultrium2 カートリッジテープ |
Ultrium クリーニングカートリッジ U |
|
---|---|---|---|
Ultrium1 テープドライブ |
Ultrium1フォーマット read/write 可 |
使用不可 | 使用可 |
Ultrium2 テープドライブ |
Ultrium1フォーマット read/write 可 |
Ultrium2フォーマット read/write 可 |
使用可 |
混在可能です。
テープドライブ混在時の装置あたりの総記憶容量は、Ultrium1カートリッジテープとUltrium2カートリッジテープの搭載巻数によって決定されます。
カートリッジテープ, バーコードラベル, バックアップソフトウェア等が必要です。
お使いいただくシステム構成で異なりますので、詳細は営業担当者にご確認ください。