モデルアップグレード

概要

装置性能向上、最大搭載ドライブ数増加を主目的として、下位モデルから上位モデルへアップグレードします。

本機能では、以下のことを実現します。

  • ユーザーデータはそのまま引き継がれます。

  • ライセンス類(アドバンスト・コピー、ポート増設)を含む装置構成情報はすべて引き継がれます。

  • アップグレード後の装置情報(DE数、ドライブ数、LUN数、ホスト数、およびコピー・セッション数 など)は上位モデルの上限値に変更されます。

モデルアップグレードが可能なモデルの組み合わせ(タイプ変更)

下位モデル 上位モデル
ETERNUS DX60 S5 ETERNUS DX100 S5
ETERNUS DX100 S5 ETERNUS DX200 S5
ETERNUS DX500 S5 ETERNUS DX600 S5
ETERNUS AF150 S3 ETERNUS AF250 S3
注意
  • 本機能は、ライセンスキーおよびアップグレード用の交換部品が必要です。本機能を開始する前に必ず入手してください。

  • 本機能を開始する前に、リストア作業が発生する場合に備え、装置ログ、および構成設定情報を採取してください。

  • 本機能作業中は、ホストからのアクセスを停止してください。

  • 本機能作業中は、装置構成の変更操作(RAIDグループまたはボリューム作成 など)を行わないでください。

  • 本機能を開始する前に、「保守作業開始/終了」で保守作業開始操作を実行してください。実行していない場合、モデルアップグレードを開始できません。

  • 上位モデルで搭載不可の部品が存在する場合、本機能は中止されます。事前に該当部品を減設してください。

  • 本機能作業中に部品交換作業を実施するため、装置の電源は自動的に切断されます。

  • 下位モデルが以下の場合、本機能は実施できません。
    • 装置総合ステータスが「(緑色)」でない

    • ドライブ未搭載 (*1)

    • LDEによるRAIDグループ容量の拡張中

    • フォーマット、LUNコンカチネーション、暗号化変換、またはRAIDマイグレーションを実行中のボリュームが存在する

    • フォーマット中のTPP (Thin Provisioning Pool)、またはFTRP (Flexible Tier Pool) が存在する

    • アドバンスト・コピー(ODX、XCOPY、およびVVOL (Virtual Volume) によるコピーを含む)が動作中(セッションが存在する)

    • RAIDグループ診断を実施中

    • ディスク診断を実施中

    • ETERNUS DX100 S5の1ポートCAモデル

    • Storage Cluster機能で使用されているCAポートが存在する

    • Veeam Storage Integration ライセンスを登録している

    *1  :  以下に示すスロットにドライブを搭載してください。
    • ETERNUS DX60 S5/DX100 S5またはETERNUS AF150 S3の場合は CEのスロット#0 とスロット#1の両方

    • ETERNUS DX500 S5(AC100V)の場合は、DE#10のスロット#0とスロット#1の両方

    • ETERNUS DX500 S5(AC200V)の場合は、CEのスロット#0とスロット#1の両方

備考
  • 部品交換後に、コントローラーファームウェアの適用が必要です。

  • [ 装置状態 ] 画面に、本機能が実施済みかどうか表示されます。詳細は、「装置状態」を参照してください。

ユーザー権限

デフォルトロールにおける実行可否

デフォルトロール 実行可否
Monitor  
Admin  
StorageAdmin  
AccountAdmin  
SecurityAdmin  
Maintainer

権限とロールについては、「役割および権限」を参照してください。

表示内容

ウィザード形式で以下の画面が表示されます。

[ 開始 ] 画面

アップグレードを開始することを示すメッセージ、および注意事項が表示されます。

[ モデルアップグレードライセンス登録 ] 画面

登録するモデル名およびライセンスキーを入力します。

モデル名設定

項目 説明 設定値

モデル名

インフォメーションで指示されている場合、アップグレード後のモデル名(機種型名)を入力します。

1 ~ 12文字の半角英数字大文字

モデルアップグレード ライセンスキー

項目 説明 設定値

ライセンスキー

ライセンスキーを入力します。

16文字の半角英数字記号

[ モデルアップグレード確認 ] 画面

アップグレードする下位モデルと上位モデルが表示されます。

モデル

項目 説明

現在の装置モデル

現在の装置モデル(下位モデル)が表示されます。

更新後の装置モデル

現在の装置からアップグレード可能な装置モデル(上位モデル)が表示されます。

[ 終了 ] 画面

ライセンスを登録したことを示すメッセージと部品交換の手順が表示されます。

注意
  • モデルアップグレードの準備が完了したら、装置の電源は自動で切断されます。

操作手順

  1. [ アクション ] から「モデルアップグレード」をクリックします。

    [ 開始 ] 画面が表示されます。

    注意
    • 「モデルアップグレード」をクリックできるのは、ETERNUS DX60 S5、ETERNUS DX100 S5、ETERNUS DX500 S5、およびETERNUS AF150 S3です。

  2. [ 次へ >> ] ボタンをクリックします。

    [ モデルアップグレードライセンス登録 ] 画面が表示されます。

  3. 登録するモデル名およびライセンスキーを入力し、[ 次へ >> ] ボタンをクリックします。

    [ モデルアップグレード確認 ] 画面が表示されます。

    注意
    • 以下の場合、エラー画面が表示されます。
      • 装置総合ステ-タスが正常以外

      • ライセンスキーが入力条件を満たしていない

      • 構成変更を伴う機能を実行中

      • ドライブが未搭載

      • 下位モデルが ETERNUS DX100 S5の1ポートCAモデル

  4. 現在の装置モデルとアップグレード後の装置モデルを確認し、[ 次へ >> ] ボタンをクリックします。

    → ライセンスの登録が実行され、[ 終了 ] 画面が表示されます。

  5. モデルアップグレードの準備が完了すると、装置の電源は自動で切断されます。