RAIDグループ復旧

概要

故障状態のRAIDグループを復旧します。

復旧方法には以下の2種類があります。

  • RAIDグループ強制復旧による復旧

    ドライブのステータスを強制的に変更することでRAIDグループを復旧します。

  • ドライブの保守による復旧

    強制復旧では復旧できない場合に以下の操作を実行し、RAIDグループを復旧します。

    1. 救済可能なデータのバックアップ(必要時)

    2. ステータスが「Broken」の複数ドライブの活性保守

    3. RAIDグループ内の全ボリュームのフォーマット

    4. バックアップデータのリストアとデータの修復

復旧対象RAIDグループの条件

  • ステータスが「Broken」であること

  • RAIDグループ内に、ステータスが「Failed Usable」のドライブが必ず含まれていること

  • Failed Usable」のドライブがホストからのWriteに失敗していないこと

  • RAIDグループ内のすべてのドライブへ正常にアクセスできること

  • 閉塞していないこと

注意
  • RAIDグループ強制復旧を中断した場合、RAIDグループが閉塞状態になりますが、再度RAIDグループ強制復旧を実行できます。

  • 本機能を実行する場合は、サポート部門の指示に従ってください。

備考
  • RAIDグループの復旧後、ステータスが「Broken」のドライブを活性保守してください。

ユーザー権限

デフォルトロールにおける実行可否

デフォルトロール 実行可否
Monitor  
Admin  
StorageAdmin  
AccountAdmin  
SecurityAdmin  
Maintainer

権限とロールについては、「役割および権限」を参照してください。

設定内容

RAIDグループの復旧方法を選択します。

復旧設定

項目 説明 設定値

リカバリーモード

RAIDグループの復旧方法を選択します。

  • RAIDグループ強制復旧

    ドライブのステータスを強制的に変更し、RAIDグループを復旧します。

  • ドライブ保守

    ドライブの活性保守により、RAIDグループを復旧します。

RAIDグループ強制復旧

ドライブ保守

表示内容

[ RAIDグループ ] 画面で選択した、RAIDグループが表示されます。

対象RAIDグループ

項目 説明

名前

RAIDグループ名が表示されます。

ステータス

RAIDグループのステータスが表示されます。

Broken

Usage

RAIDグループの用途が表示されます。

Standard

Standard / WSV

WSV

TPP

FTRP

RDB

Temporary

RAIDレベル

RAIDレベルが表示されます。

High Performance (RAID1+0)

High Capacity (RAID5)

High Reliability (RAID6)

High Reliability (RAID6-FR)

Reliability (RAID5+0)

Mirroring (RAID1)

Striping (RAID0)

総容量

RAIDグループの総容量が表示されます。

[ RAIDグループ強制復旧 ] 画面

ドライブは、一覧表または搭載イメージから確認できます。一覧表と搭載イメージとを切り替えるには、タブをクリックします。選択したRAIDグループを構成するステータスが「Broken」のドライブだけが表示されます。

[ Tabular ] タブ

項目 説明

Enclosure

ドライブが搭載されているエンクロージャが表示されます。

   CE:コントローラーエンクロージャ(2.5インチ用、3.5インチ用)

   DE:ドライブエンクロージャ(2.5インチ用、3.5インチ用、および3.5インチ用高密度DE用)

CE

CE#x

DE#yy

x:CE番号

yy:DE番号

スロットNo.

ドライブが搭載されているエンクロージャのスロット番号が表示されます。

2.5インチ用CE/DE:0 ~ 23

3.5インチ用CE/DE:0 ~ 11

3.5インチ用高密度DE:0 ~ 59

タイプ

ドライブの種別が以下の組み合わせで表示されます。

  • ドライブサイズ
    • 2.5 インチの場合、「2.5"」

    • 3.5 インチの場合、「3.5"」

  • ドライブ属性
    • SAS ディスクの場合、「Online」

    • ニアラインSAS ディスクの場合、「Nearline」

    • SSDの場合、SSD タイプごとに以下のように表示されます。
      • SSD-H(12 Gbit/s)の場合、「SSD-H」(*1)

      • SSD-M(12 Gbit/s)の場合、「SSD-M」(*1)

      • SSD-L(12 Gbit/s)の場合、「SSD-L」(*1)

そのほか、自己暗号化ドライブの場合は「SED」が、Advanced Format 対応ドライブの場合は「AF」が併せて表示されます。

*1  :  インターフェース速度(帯域)または予備領域の容量により表示が異なります。ここでは、特に説明していない場合、「SSD-H」、「SSD-M」、および「SSD-L」を併せて「SSD」としています。また、「SSD-H」、「SSD-M」、および「SSD-L」の自己暗号化ドライブを総称して「SSD SED」と呼ぶことがあります。

容量

ドライブの容量が表示されます。

回転数

ドライブの回転数が表示されます。

SSDまたはSSD SEDの場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

15000 rpm

10000 rpm

7200 rpm

[ Graphic ] タブ

項目 説明

(ドライブ表示)

2.5インチ用CEまたは2.5インチ用DEの場合、左から右へスロット番号が昇順に振られています。3.5インチ用CE、3.5インチ用DE、または3.5インチ用高密度DEの場合、左下から右上へスロット番号が昇順に振られています。

アイコンにマウスポインタを置くと、ドライブの詳細が表示されます。

操作手順

RAIDグループ強制復旧の場合

  1. 復旧するRAIDグループを選択し、[ アクション ] から「RAIDグループ復旧」をクリックします。

  2. リカバリーモードに「RAIDグループ強制復旧」を選択し、[ 次へ >> ] ボタンをクリックします。

    → 強制復旧の準備が開始されます。

  3. [ RAIDグループ強制復旧 ] 画面に表示された手順に従って、作業を行います。

  4. すべてのドライブで作業が完了したら、[ 復旧 ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

  5. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → 強制復旧が開始されます。

  6. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ RAIDグループ ] 画面に戻ります。

ドライブ保守の場合

  1. 復旧するRAIDグループを選択し、[ アクション ] から「RAIDグループ復旧」をクリックします。

  2. リカバリーモードに「ドライブ保守」を選択し、[ 次へ >> ] ボタンをクリックします。

  3. [ 復旧 ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

  4. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → 復旧の準備が開始されます。

  5. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ RAIDグループ ] 画面に戻ります。

  6. ドライブの活性保守を行います。