G-List採取

概要

ドライブの管理領域(通常ではアクセスできない領域)に記録されている G-List (Grown Defect List) を採取します。

ドライブには、検出した欠陥ブロックに対して自動的に交代ブロックを割り当てる機能があります。G-Listとは、この交代ブロックの割り当てが発生した場合に、管理領域に記録される欠陥ブロックの数や位置情報のことです。

注意
  • 本機能は、弊社技術員から指示があったときだけ実施してください。

  • 本機能を開始する前に、ホストアクセスを停止してください。

  • ドライブアクセスを伴う機能(フォーマット、RAIDマイグレーション、アドバンスト・コピーなど)実施中は、G-List採取を行わないでください。

  • G-List採取が完了したら、採取した G-List を直ちに保存してください。

ユーザー権限

デフォルトロールにおける実行可否

デフォルトロール 実行可否
Monitor  
Admin  
StorageAdmin  
AccountAdmin  
SecurityAdmin  
Maintainer

権限とロールについては、「役割および権限」を参照してください。

G-Listテキストファイルのフォーマット

ファイル名:G-List_シリアルナンバー_YYYY-MM-DD_hh-mm-ss.txt(シリアルナンバー:装置の製造番号、YYYY-MM-DD_hh-mm-ss:ダウンロード画面が表示された時点の日時です。)

項目 説明

Serial Number

装置の製造番号が出力されます。

G-List (DE#) Information Date YYYY-MM-DD

G-List情報を採取したDE番号と採取日が以下の形式で出力されます。

G-List (DE#x) Information Date YYYY-MM-DD

x:DE番号

YYYY-MM-DD:年-月-日

G-Listは、DEごとに表形式で出力されます。

項目 説明

Drive

ドライブ番号が表示されます。

Type/Usage

ドライブ容量と用途 (Data/HS/Dedicated) が出力されます。

  • Data:ユーザーデータ用のドライブ

  • HS:グローバルホットスペア(どのRAIDグループでの使用可能なHS)

  • Dedicated:デディケイトホットスペア(特定のRAIDグループだけ使用可能なHS)

注意
  • 採取した G-List にあるドライブ容量は製品上の容量と異なる場合があります。例えば、SSD 1.92TBのドライブ容量は「2.00TB」、ニアラインSASディスク 18TBのドライブ容量は「17.9TB」となります。

Firmware

ディスクファームウェアの版数が出力されます。

Kind

ドライブタイプが出力されます。

  • 2.5" SAS:2.5インチ SASディスク

  • 3.5" SAS:3.5インチSASディスク

  • 3.5" NL-SAS:3.5インチ ニアラインSASディスク

  • 2.5" SSD:2.5インチ SSD

  • 3.5"SSD:3.5インチSSD

  • 2.5" SED:2.5インチ オンラインSED

  • 3.5" NL-SED:3.5インチ ニアラインSED

  • 2.5" SSD-SED:2.5インチ SSD SED

  • 3.5" SSD-SED:3.5インチSSD SED

Vendor ID

ドライブの製造社名が出力されます。

Product ID

ドライブの製品名が出力されます。

Serial Number

ドライブの製造番号が出力されます。

G-List Information

ドライブごとに G-List 情報が出力されます。

  • 対象ドライブ:SAS、NL-SASの場合

    ドライブごとに10件の交代元ブロック情報 (Cylinder (CY), Head (HD), Sector (SC)) が出力されます。

    TOTAL:交代済みブロック数

    CY:交代元ブロックのシリンダ情報

    HD:交代元ブロックのヘッダー情報

    SC:交代元ブロックのセクタ情報

  • 対象ドライブ:SSDの場合

    ドライブごとに10件の交代ブロック情報 (Channel Number (CN), NAND Block Number (NN)) が出力されます。

    TOTAL:交代済みブロック数

    CN:チャネル番号

    NN:NANDブロック番号

  • G-List情報が11件以上ある場合は、「..more..」が出力されます。

  • TOTALが0件の場合は、そのほかの情報は出力されません。

  • 該当ドライブのG-List情報を採取できなかった場合は、「Error」が出力されます。

  • 該当ドライブのステータス要因でG-List採取を実施できなかった場合は、「-(ステータスを表す文字列)」が出力されます。

  • 該当ドライブが暗号化変換中の場合は、「Encrypt Executing」が出力されます。

操作手順

  1. [ アクション ] から「G-List採取」をクリックします。

  2. [ エクスポート ] ボタンをクリックします。

    → 採取用のデータが作成されます。

  3. [ ダウンロード ] ボタンをクリックします。

    → ファイルをダウンロードするダイアログボックスが表示されます。

    注意
    • G-List採取が完了したら、直ちに保存してください。

  4. G-Listを保存します。

    ファイル名の初期値は、「G-List_シリアルナンバー_YYYY-MM-DD_hh-mm-ss.txt」

    (シリアルナンバー:装置の製造番号、YYYY-MM-DD_hh-mm-ss:ダウンロード画面(手順2.の画面)が表示された時点の日時)です。

  5. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ イベント/ダンプ ] 画面に戻ります。