ステータス一覧

概要

操作画面で表示される装置、ボリューム、RAIDグループ、外部RAIDグループ、シン・プロビジョニングプール、部品、SED認証鍵(以降、鍵)、および鍵サーバのステータスを説明します。

装置の総合ステータス

装置の総合ステータスは、文字列を伴うアイコンで表示されます。

総合ステータスのアイコンは、Normal(緑色)が正常な状態を表し、それ以外は何らかの異常があることを表します。

以下に総合ステータスについて説明します。

ステータス 説明
(緑色)

装置は正常状態です。

(橙色)

装置は保守作業中です。

(黄色)

装置は注意を要する状態です。

(赤色)

装置は異常状態です。

(赤色)

装置は電源切断時の異常を検出して、ホストからのI/Oが正常に受け付けられない状態です。

装置の総合ステータス(詳細)

装置の総合ステータス(詳細)は、アイコンと文字列、または文字列だけで表示されます。

以下に装置の総合ステータス(詳細)について説明します。

装置の総合ステータス(詳細) 装置の総合ステータス 説明
Normal (緑色)

装置は正常状態です。

Maintenance (橙色)

保守作業中の部品があります。

リビルド/コピーバックを実行中です。

Change Controlling CM (橙色)

担当CMの変更が必要です。

Pinned Data (黄色)

PINデータが発生しました。

Warning (黄色)

予防保守が必要な部品があります。

不良セクターが発生しました。

Error (赤色)

障害が発生した部品があります。

Not Ready (*1) (赤色)

装置は起動時または電源切断時に故障を検出しました。ホストからのI/Oが正常に受け付けられません。

*1  :  Not Ready となった要因を示す番号が表示されます。
Subsystem Down (赤色)

装置は故障状態です。ホストからのI/Oが正常に受け付けられません。

Unknown (赤色)

上記以外の状態です。

ボリュームのステータス

ボリュームのステータスは、アイコンと文字列で表示されます。以下にボリュームのステータスについて説明します。

ステータス 説明
Available

ボリュームは正常状態です。

Spare in Use

ボリュームが属するRAIDグループは、ホットスペアを使用して冗長性を確保している状態です。

Readying

ボリュームは未フォーマット状態です。

Rebuild

ボリュームが属するRAIDグループは、故障したデータドライブから、ホットスペアまたは交換したドライブへのリビルド処理中です。

Copyback

ボリュームが属するRAIDグループは、ホットスペアから新規データドライブへのコピーバック中です。

Redundant Copy

ボリュームが属するRAIDグループは、ホットスペアへのリダンダント・コピー中です。

Partially Exposed Rebuild

ボリュームが属するRAIDグループは、1台目に故障したデータドライブから、ホットスペアまたは交換したドライブへのリビルド処理中です。

ボリュームが属するRAIDグループのRAIDレベルが「High Reliability (RAID6)」または「High Reliability (RAID6-FR)」の場合だけ表示されます。

Exposed Rebuild

ボリュームが属するRAIDグループは2台のデータドライブに故障が発生し、1台目に故障したデータドライブから、ホットスペアまたは交換したドライブへのリビルド処理中です。さらに、ホットスペアがすべて使用中のため、2台目に故障したデータドライブはホットスペアの空き待ち状態です。

ボリュームが属するRAIDグループのRAIDレベルが「High Reliability (RAID6)」または「High Reliability (RAID6-FR)」の場合だけ表示されます。

Exposed

ボリュームが属するRAIDグループは、ドライブ故障により冗長性を失った状態です。

Partially Exposed

ボリュームが属するRAIDグループのドライブが1台故障した状態です。

ボリュームが属するRAIDグループのRAIDレベルが「High Reliability (RAID6)」または「High Reliability (RAID6-FR)」の場合だけ表示されます。

Not Available

ボリュームが使用不可能です。

Not Ready

ボリュームが属するRAIDグループはRAID閉塞状態です。

Broken

ボリュームは故障状態です。

Data Lost

ボリュームはデータが失われた状態です。データのリードもライトもできません。

Unknown

上記以外の状態です。

RAIDグループのステータス

RAIDグループのステータスは、アイコンと文字列で表示されます。以下にRAIDグループのステータスについて説明します。

ステータス 説明
Available

RAIDグループは正常状態です。

Spare in Use

RAIDグループはホットスペアへのリビルド処理が完了し、ホットスペアを使用して冗長性を確保している状態です。

Spare in Use (Fast)

RAIDグループは Fast Recovery ホットスペアへのリビルド処理が完了し、Fast Recovery ホットスペアを使用して冗長性を確保している状態です。

RAIDレベルが「High Reliability (RAID6-FR)」の場合だけ表示されます。

Readying

RECディスクバッファーとして登録されたRAIDグループは未フォーマット状態です。

RECディスクバッファー以外のRAIDグループには表示されません。

Rebuild

RAIDグループは、故障したデータドライブから、ホットスペアまたは交換したドライブへのリビルド処理中です。

Copyback

RAIDグループはホットスペアから新規データドライブへのコピーバック処理中です。

Copyback (Fast)

RAIDグループは Fast Recovery ホットスペア (*1) から新規データドライブへのコピーバック処理中です。

*1  :  Fast Recovery RAIDグループ内に分散して配置されたホットスペア用の領域のことです。
Redundant Copy

RAIDグループはホットスペアへのリダンダント・コピー中です。

Partially Exposed Rebuild

RAIDグループは、1台目に故障したデータドライブから、ホットスペアまたは交換したドライブへのリビルド処理中です。

RAIDレベルが「High Reliability (RAID6)」の場合だけ表示されます。

Partially Exposed Rebuild (Fast)

RAIDグループは1台目に故障したデータドライブから Fast Recovery ホットスペアへのリビルド処理中です。

RAIDレベルが「High Reliability (RAID6-FR)」の場合だけ表示されます。

Exposed Rebuild

RAIDグループは2台のデータドライブに故障が発生し、1台目に故障したデータドライブから、ホットスペアまたは交換したドライブへのリビルド処理中です。さらに、ホットスペアがすべて使用中のため、2台目に故障したデータドライブはホットスペアの空き待ち状態です。

RAIDレベルが「High Reliability (RAID6)」の場合だけ表示されます。

Exposed Rebuild (Fast)

RAIDグループは2台のデータドライブに故障が発生し、1台目に故障したデータドライブから Fast Recovery ホットスペアへのリビルド処理中です。さらに、ホットスペアがすべて使用中のため、2台目に故障したデータドライブはホットスペアの空き待ち状態です。

RAIDレベルが「High Reliability (RAID6-FR)」の場合だけ表示されます。

Exposed

RAIDグループはドライブ故障により冗長性を失った状態です。

Exposed (Fast)

RAIDグループはドライブ故障により冗長性を失った状態です。RAIDグループで Fast Recovery ホットスペアを使用しています。

RAIDレベルが「High Reliability (RAID6-FR)」の場合だけ表示されます。

Partially Exposed

RAIDグループのドライブが1台故障した状態です。

RAIDレベルが「High Reliability (RAID6)」の場合だけ表示されます。

Partially Exposed (Fast)

RAIDグループのドライブが1台故障した状態です。RAIDグループで Fast Recovery ホットスペアを使用しています。

RAIDレベルが「High Reliability (RAID6-FR)」の場合だけ表示されます。

No Drive Path

RAIDグループは閉塞状態です。

SED Locked

RAIDグループは閉塞状態です。

鍵サーバからSED認証鍵が取得できない場合、「SED Locked」が表示されます。

Broken

RAIDグループは故障状態です。

Broken (Fast)

RAIDグループは故障状態です。RAIDグループで Fast Recovery ホットスペアを使用しています。

RAIDレベルが「High Reliability (RAID6-FR)」の場合だけ表示されます。

Unknown

上記以外の状態です。

外部RAIDグループのステータス

外部RAIDグループのステータスは、アイコンと文字列で表示されます。以下に外部RAIDグループのステータスについて説明します。

ステータス 説明
Available

外部RAIDグループは正常状態です。

Broken

外部RAIDグループは故障状態です。

Not Accessible

外部RAIDグループはアクセス不可状態です。

Unknown

上記以外の状態です。

シン・プロビジョニングプールのステータス

シン・プロビジョニングプール (TPP)のステータスは、アイコンと文字列で表示されます。以下にTPPのステータスについて説明します。

ステータス 説明
Available

TPPは正常状態です。

Maintenance

TPPは強制復旧を実行中です。

Readying

TPPの全物理割り当て領域が未フォーマット状態です。

Partially Readying

TPPの一部の物理割り当て領域が未フォーマット状態です。

Exposed

TPPは使用可能な状態です。

TPPの「Exposed」は、TPPを構成するRAIDグループが「Exposed」で冗長性を失った状態だけではなく、「Spare in Use」で冗長性を確保している状態でも表示されます。TPPの「Exposed」は、TPPを構成するRAIDグループがドライブ故障等により状態遷移が発生している状態です。

Blockade

TPPは閉塞状態です。

Broken

TPPは故障状態です。

Data Lost

TPPはデータが失われた状態です。データのリードもライトもできません。

Unknown

上記以外の状態です。

部品のステータス

部品のステータスは、アイコンで表示されます。以下に部品のステータスについて説明します。

ステータス 説明

部品は正常状態です。

実装されていますが、使用されていない部品があります。

部品は保守作業中です。

予防保守が必要な部品があります。

部品に障害が発生しました。

上記以外の状態です。

一覧表では、部品のステータスは、アイコンと文字列で表示されます。以下に部品のステータスについて説明します。

ステータス 説明
Normal

部品は正常状態です。

Unconnected

内部に異常状態の部品があります。

Undefined

実装されていますが、使用されていない部品があります。

Undefined (Error)

未使用で異常状態の部品があります。

Normal (Unused parts inside)

内部に使用されていない部品があります。

Check1

部品は再起動中です。

Maintenance

部品は保守作業中です。

Warning

予防保守が必要な部品があります。

Error

部品に障害が発生しました。

Unknown

上記以外の状態です。

ドライブのステータス

ドライブのステータスは、アイコンと文字列で表示されます。以下にドライブのステータスについて説明します。

ステータス 説明
Available

ドライブは正常状態です。

ドライブはRAIDグループに使用されています。RAIDグループには、ボリュームが作成されています。

Spare

ドライブは未使用のホットスペアです。

Available

ドライブは正常状態です。

ドライブはRAIDグループに使用されています。RAIDグループには、ボリュームが作成されていません。

Present

ドライブは未使用(RAIDグループにもホットスペアにも登録されていない)、またはリビルド/コピーバック処理待ち状態です。

Readying

ドライブ起動中です。

Rebuild/Copyback

ドライブはリビルドまたはコピーバック中です。

Redundant Copy

ドライブはリダンダント・コピー中です。

Not Supported

ドライブはサポート対象外です。(例:容量不足など)

Not Exist

ドライブは認識できなくなりました。

Failed Usable

ドライブにRAIDグループ故障を伴う障害が発生しました。

Broken

ドライブに障害が発生しました。

Unknown

上記以外の状態です。

外部ドライブのステータス

外部ドライブのステータスは、アイコンと文字列で表示されます。以下に外部ドライブのステータスについて説明します。

ステータス 説明
Available

外部ドライブは正常状態です。

外部ドライブは外部RAIDグループに使用されています。外部RAIDグループには、外部ボリュームが作成されています。

Available

外部ドライブは正常状態です。

外部ドライブは外部RAIDグループに使用されています。外部RAIDグループには、外部ボリュームが作成されていません。

Present

外部ドライブは未使用(外部RAIDグループに登録されていない状態)です。

Rebuild

外部ドライブはミラー構成を構築中です。

Not Exist

外部ドライブは認識できなくなりました。

Failed Usable

外部ドライブに外部RAIDグループ故障を伴う障害が発生しました。

Unknown

上記以外の状態です。

鍵のステータス

鍵のステータスは、文字列で表示されます。以下に鍵のステータスについて説明します。

ステータス 説明
正常

有効期限内の鍵がSEDに設定されています。鍵は正常状態です。

サーバ証明書未登録

「SSL/KMIPサーバ証明書」(鍵サーバの証明書)を装置に登録していないため、装置と鍵サーバ間で通信できません。

サーバ証明書期限切れ

「SSL/KMIPサーバ証明書」(鍵サーバの証明書)の有効期限が切れているため、装置と鍵サーバ間で通信できません。

自己発行証明書未生成

装置のSSL証明書 (*1) を作成していないため、装置と鍵サーバ間で通信できません。

*1  :  「自己発行証明書」または「認証済み証明書」のことです。
ネットワーク異常

装置と鍵サーバ間のネットワーク異常により、鍵が取得できません。

未取得

鍵を取得していない、以下のいずれかの状態です。

  • 鍵サーバで鍵管理を開始するにあたり、必要となる鍵を取得していない

  • 鍵グループへのマスタサーバとスレーブサーバの割り当てをすべて削除した

期限切れ

有効期限が切れている鍵がSEDに設定されています。

鍵の有効期限は切れていますが、サーバから鍵を取得できる状態です。

鍵サーバ異常

装置と鍵サーバ間のネットワークは正常ですが、鍵サーバにSEDの鍵が保持されていません。

変更中

鍵グループ内に鍵を変更中のRAIDグループが存在します。

鍵を変更中とは、以下の状態です。

  • Web GUI/CLIからの鍵の手動更新中

  • 鍵の期限切れに伴う鍵自動更新中

  • 鍵の更新中に障害で更新が途中で停止した

  • セキュリティレベルが「低」の状態で、ネットワーク異常中にSEDを保守した

鍵サーバのステータス

鍵サーバのステータスは、文字列で表示されます。以下に鍵サーバのステータスについて説明します。

ステータス 説明
正常

装置と鍵サーバ間で正常に通信でき、かつ鍵を正常に取得できます。鍵サーバは正常状態です。

設定中

設定中とは、以下の状態です。

  • 「SSL/KMIPサーバ証明書」(鍵サーバの証明書)またはSSL証明書 (*1) を登録していません。

    *1  :  「自己発行証明書」または「認証済み証明書」のことです。
  • 装置と鍵サーバ間のネットワークは正常ですが、鍵サーバから接続を拒否されました。

ネットワーク異常

装置と鍵サーバ間のネットワークが正常に接続されていません。

鍵取得失敗

装置から要求した鍵が鍵サーバに存在しません。

鍵サーバ異常

鍵取得失敗以外の要因で鍵サーバからエラーを受信しました。

内部異常

装置側の内部要因で鍵サーバと通信できません。