キャッシュクリア

概要

CMキャッシュメモリ上のデータ、Extreme Cache 上のデータ、およびExtreme Cache Pool 上のデータ(以降、すべて併せてキャッシュデータと呼ぶ)をすべてクリアします。

本機能は、性能測定時に使用します。

クリア対象キャッシュデータ

  • CM、Extreme Cache (*1)、およびExtreme Cache Pool (*2) 上のRead用のデータ

  • クリアするキャッシュデータは、「CM」、「Extreme Cache (*1)」、および「Extreme Cache Pool (*2)」から複数選択可能

    *1  :  装置で「Extreme Cache」が有効な場合、クリア対象になります。
    *2  :  装置で「Extreme Cache Pool」が有効な場合、クリア対象になります。
注意
  • 本機能は、すべてのホストアクセスを停止してから実行することを推奨します。

  • 運用中に本機能を実行すると、キャッシュデータがクリアされるため、一時的に装置性能が低下することがあります。本機能を実行する場合は、装置へのアクセス状況を十分確認したうえで使用してください。

  • 性能情報取得を停止してから本機能を実行してください。性能情報を取得中に本機能を実行すると、性能情報(IOPS、スループット、応答時間、およびキャッシュヒット率)が一時的に非常に大きくなったり、非常に小さくなったりする可能性があります。

  • ユニファイドストレージ環境の場合、本機能は対象外です。

  • キャッシュメモリ上に、Dirtyデータ(ドライブに書き戻されていないキャッシュデータ)が存在している場合、本機能を実行できません。ホストアクセスを停止して、Dirtyデータがドライブに書き戻される(Cache LED が消灯した)のを待ってから、本機能を実行してください。

  • 以下の場合、本機能は実行できません。
    • CMのステータスが「Normal」でない

    • PFMのステータスが「Normal」でない(「Extreme Cache」選択時)

    • Extreme Cache Pool として登録されているRAIDグループのステータスが「Available」でない(Extreme Cache Pool 選択時)

備考
  • 本機能を実行するとRead用のキャッシュデータが破棄されますが、同じデータがドライブに格納されているためデータロストにはなりません。

  • 以下の条件をすべて満たす場合だけ、Extreme Cache上のキャッシュデータをクリアできます。
    • 装置がETERNUS DX500 S5/DX600 S5/DX900 S5またはETERNUS DX8900 S4

    • CE に PFM が実装済み

    • Extreme Cache が有効

    • Extreme Cache 容量が設定済み(「0.0 TB」以外)

  • 以下の条件をすべて満たす場合だけ、Extreme Cache Pool上のキャッシュデータをクリアできます。
    • 装置がETERNUS DX100 S5/DX200 S5

    • Extreme Cache Pool が有効

    • Extreme Cache Pool 容量が設定済み(「0 GB」以外)

ユーザー権限

デフォルトロールにおける実行可否

デフォルトロール 実行可否
Monitor  
Admin
StorageAdmin  
AccountAdmin  
SecurityAdmin  
Maintainer

権限とロールについては、「役割および権限」を参照してください。

設定内容

対象キャッシュ設定

項目 説明 設定値

対象キャッシュ

クリアするキャッシュを選択します。

  • CM

  • Extreme Cache (*1)

  • Extreme Cache Pool (*2)

*1  :  Extreme Cache が有効な場合だけ表示されます。
*2  :  Extreme Cache Pool が有効な場合だけ表示されます。

CM

オン:クリアする(初期値)

オフ:クリアしない

Extreme Cache

オン:クリアする(初期値)

オフ:クリアしない

Extreme Cache Pool

オン:クリアする(初期値)

オフ:クリアしない

操作手順

  1. [ アクション ] から「キャッシュクリア」をクリックします。

  2. クリアするキャッシュを選択して、[ クリア ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

    注意
    • Extreme CacheまたはExtreme Cache Pool 選択時、クリア条件を満たしていない場合、エラーが表示されます。

  3. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → キャッシュクリアが実行されます。

    注意
    • 以下の場合、エラーが表示されます。
      • 装置またはCMの状態が正常ではない

      • PFMの状態が正常ではない(「Extreme Cache」選択時)

      • Extreme Cache Pool として登録したRAIDグループの状態が正常ではない(「Extreme Cache Pool」選択時)

      • キャッシュメモリ上に、Dirtyデータが存在する

  4. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ ユーティリティ ] 画面に戻ります。