コントローラーファームウェア受信

概要

REMCSセンターまたはほかの装置からコントローラーファームウェアを受信し、CMの BUD (Bootup and Utility Device) に保存/登録します。コントローラーファームウェア受信設定では、コントローラーファームウェアの受信先の選択、受信方法の設定などが行えます。受信したコントローラーファームウェアを次回装置起動時に自動的に適用することもできます。

注意
  • 以下の場合、REMCSセンターからの受信設定と受信処理を実行できません。ほかの装置からの受信設定と受信処理は実行できます。
    • リモートサポート未設定

    • リモートサポート停止中

    • リモートサポート保守中

    • リモートサポート運用中で、接続形態が、「インターネット接続(メールのみ)」、「P-P接続(メールのみ)」、「P-P接続(VPN接続 メールのみ)」のいずれかの場合

  • 以下の状態の場合、受信動作警告画面が表示されます。
    • コントローラーファームウェアをすでに受信中

    • いったん受信を開始したあと、受信中止を行っている

    • コントローラーファームウェア適用中

  • 受信したコントローラーファームウェアは CMの BUD に保存されます。BUD には3世代分のコントローラーファームウェアしか保存できません。3世代を超えて受信した場合は、稼働ファームウェアを除き、最も古い版数の世代に上書きされます。

  • ほかの装置からコントローラーファームウェアを受信する場合は、事前に「装置間ファームウェア受信設定」で送信側装置の情報を設定してください。

  • コントローラーファームウェア受信において、回線状況などにより受信処理が中断される場合があります。 一度中断されたコントローラーファームウェア受信は、自動受信スケジュールで定められた次回受信時に、続きから再開されます。ただし、再開時に途中まで保存したコントローラーファームウェアよりも受信先(REMCSセンターまたは送信側装置)に登録されているコントローラーファームウェアの版数が新しくなっていた場合、新しいものを最初から受信し直します。

  • 受信先(REMCSセンターまたは送信側装置)に受信対象となる最新版のコントローラーファームウェアがない場合、受信処理を実行しません。

  • コントローラーファームウェアの手動受信において、受信先(REMCSセンターまたは送信側装置)にファームウェア配信同時接続数を超える接続要求があった場合、受信先がビジー状態である旨のメッセージが表示されます。しばらく待ってから、コントローラーファームウェアの手動受信を再度実行してください。

  • コントローラーファームウェア受信中に「コントローラーファームウェア受信」を起動した場合、[ 中止 ] ボタンで受信を中止できます。しかし、以下の場合は受信を中止できません。
    • いったん受信を開始したあと、受信中断中

    • コントローラーファームウェア適用中

  • ユニファイドファームウェアは、REMCSセンターから受信できません。
備考
  • 以下の場合、「コントローラーファームウェア適用」を参照して、コントローラーファームウェアを適用してください。
    • 受信したコントローラーファームウェアを自動的に適用しない

    • 手動で受信したコントローラーファームウェアを装置に適用する

ユーザー権限

デフォルトロールにおける実行可否

デフォルトロール 実行可否
Monitor  
Admin  
StorageAdmin  
AccountAdmin  
SecurityAdmin  
Maintainer

権限とロールについては、「役割および権限」を参照してください。

設定内容

コントローラーファームウェアの受信パラメーターを設定します。

受信先

コントローラーファームウェアの受信先を指定します。

項目 説明 設定値

受信先

受信先として「REMCS センター」または「送信側装置」を選択します。

「送信側装置」には、「装置間ファームウェア受信設定」で設定した送信側装置のIPv4アドレスと自装置の使用LANポート (MNT/RMT) が表示されます。

初期値は「REMCS センター」です。ただし、リモートサポート (REMCS)の接続形態が「メールのみ」の場合、「送信側装置」が初期値になります。

REMCSセンター(初期値)

送信側装置

自動受信

コントローラーファームウェアを自動受信する場合、自動受信を「有効にする」のチェックボックスをオンにして、以下の項目を設定します。

項目 説明 設定値

自動受信

「有効にする」のチェックボックスをオンにします。

自動受信では、指定した接続先に最新のコントローラーファームウェアがあるか確認し、最新版がある場合に自動的に受信します。

オン:有効

オフ:無効(初期値)

受信スケジュール

自動受信のスケジュールを以下から選択します。

  • 定期接続と同じ

    REMCSセンターと装置の定期接続時に、受信先に最新版数のコントローラーファームウェアがあるかがチェックされます。最新版数のコントローラーファームウェアがある場合、自動的にコントローラーファームウェアが受信されます。

    「リモートサポート設定」で登録された周期および時刻が、「受信日時」として表示されます。

  • 週1回

    指定した週1回のスケジュールに従って、受信先に最新版数のコントローラーファームウェアがあるかがチェックされます。最新版数のコントローラーファームウェアがある場合、自動的にコントローラーファームウェアが受信されます。

    「受信日時」で、実施曜日と時刻を指定します。

定期接続と同じ(初期値)

週1回

受信日時

受信スケジュールに「定期接続と同じ」を選択した場合、受信日時が表示されます。

「週1回」を選択した場合、実施曜日と時刻を指定します。

日曜日

月曜日

火曜日

水曜日

木曜日

金曜日

土曜日

時:00 ~ 23

分:00 ~ 59

不定:月曜日~金曜日のいずれか(初期値)(*1)

自動コントローラーファームウェア適用

「受信完了後、次回起動時に適用する」場合は、チェックボックスをオンにします。

受信したコントローラーファームウェアを自動的に適用しない場合、および手動で受信したコントローラーファームウェアを装置に適用する場合は、「コントローラーファームウェア適用」を参照してください。

オン:次回起動時に適用

オフ:適用しない(初期値)

*1  :  REMCSセンターへの負荷を分散させるため、工場出荷時に、装置ごとに異なる曜日と時刻が設定されます。

帯域制限

コントローラーファームウェアを受信する帯域を設定します。

項目 説明 設定値

帯域制限

受信先がREMCS センターの場合のみ有効です。設定する場合、「有効にする」のチェックボックスをオンにします。

コントローラーファームウェア受信の受信速度が、設定した受信速度を超える場合、受信速度内に抑えるように重み付けを行うかどうかを設定します。

有効にしない場合、既存のネットワーク環境で定められた受信速度に従って、コントローラーファームウェア受信が行われます。

オン:有効

オフ:無効(初期値)

受信速度 (Kbit/s)

帯域制限を有効にする場合、コントローラーファームウェア受信の最大速度を入力します。

100 ~ 999

100(初期値)

機能ボタン

ボタン 説明

[ 受信 ]

コントローラーファームウェアを手動で受信します。

[ 中止 ]

コントローラーファームウェア受信を中止します。

コントローラーファームウェア受信中の場合だけ、[ 中止 ] ボタンが表示されます。

操作手順

コントローラーファームウェアを自動受信する場合

コントローラーファームウェアを自動で受信するパラメーターを設定します。

  1. [ アクション ] から「コントローラーファームウェア受信」をクリックします。

  2. 各項目を設定し、[ 設定 ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

  3. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → コントローラーファームウェアの自動受信のパラメーターが更新されます。

  4. [ 完了 ] ボタンをクリックして、手順1で本機能を起動した画面に戻ります。

    備考
    • 受信したコントローラーファームウェアを自動的に適用しない(「自動コントローラーファームウェア適用」をオフにした)場合、「コントローラーファームウェア適用」を参照して、コントローラーファームウェアを適用してください。

コントローラーファームウェアを手動受信する場合

コントローラーファームウェアを手動で受信します。

  1. [ アクション ] から「コントローラーファームウェア受信」をクリックします。

  2. 「受信先」と「帯域制限」を設定し、[ 受信 ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

    注意
    • 設定を変更した場合、[ 受信 ] ボタンではなく[ 設定 ] ボタンをクリックしてください。装置内の受信パラメーター(「受信先」と「帯域制限」)を更新後、コントローラーファームウェアを手動受信してください。受信パラメーターを更新しないで[ 受信 ] ボタンをクリックした場合、変更前の受信パラメーターに従い、受信処理が動作します。

  3. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → コントローラーファームウェアの手動受信が開始されます。

  4. [ 完了 ] ボタンをクリックして、手順1で本機能を起動した画面に戻ります。

    備考
    • 「コントローラーファームウェア適用」を参照して、コントローラーファームウェアを適用してください。

コントローラーファームウェアの受信を中止する場合

コントローラーファームウェア受信中の場合、受信を中止することができます。

  1. [ アクション ] から「コントローラーファームウェア受信」をクリックします。

    → コントローラーファームウェア受信中のメッセージが表示されます。

  2. [ 中止 ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

  3. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → コントローラーファームウェア受信の中止処理が開始されます。

  4. [ 完了 ] ボタンをクリックして、手順1で本機能を起動した画面に戻ります。

    注意
    • コントローラーファームウェア受信は、中止時点の受信状態により中止処理に数分かかることがあります。しばらくお待ちください。