テンプレートファイルダウンロード

概要

Storage Migration 設定ファイルのテンプレートをダウンロードします。

Storage Migration 設定ファイルでは、移行先CAポート、移行元WWN、移行元LUN、および移行先ボリュームを指定します。

備考

ユーザー権限

デフォルトロールにおける実行可否

デフォルトロール 実行可否
Monitor  
Admin
StorageAdmin
AccountAdmin  
SecurityAdmin  
Maintainer

権限とロールについては、「役割および権限」を参照してください。

設定内容

Storage Migration 設定ファイルのテンプレート

キーワード 設定値数 入力範囲

Type

Storage Migrationの種別を指定します。

(例)Type=Open

1

Open

GROUP

移行元装置ごとに経路グループを指定します。

最大経路グループ数は16です

「0x」(2桁)+ 0 ~ F(1桁)の16進数で指定します。

(例)GROUP=0x0

1

0x0 ~ 0xF

(「0x」+ 1桁の16進数)

OPEMODE

オペレーションモード (M / M+QC / M+FC / QC / FC / M & IO) を指定します。

記号は、それぞれ以下のモードに対応します。

   M:Migration

   M+QC:Migration + Quick Compare

   M+FC:Migration + Full Compare

   QC:Quick Compare

   FC:Full Compare

   M & IO:Migration & Host IO

OPEMODEは省略可能です。省略した場合、「Migration」が動作します。

各モードについては「オペレーションモード」を参照してください。

(例)OPEMODE=M+QC

1

M

M+QC

M+FC

QC

FC

M & IO

PATH

移行元装置と移行先装置の経路情報を指定します。

最大経路数は、経路グループあたり8です。

(例)

ETERNUS DX900 S5またはETERNUS DX8900 S4の場合

   PATH=CEx,CMy,CAz,Pw,vvvvvvvvvvvvvvvv

そのほかのモデルの場合

   PATH=CMy,CAz,Pw,vvvvvvvvvvvvvvvv

x:CE番号、y:CM番号、z:CA番号、w:Port番号

vvvvvvvvvvvvvvvv:WWN

4または5

-

CE

経路を設定する移行先FC-Initiatorポートの位置情報 (CEx, CMy, CAz, Pw) を指定します。

ETERNUS DX900 S5またはETERNUS DX8900 S4の場合

CEx CMy CAz Pw

そのほかのモデルの場合

CMy CAz Pw

x:CE番号(1桁の16進数)

y:CM番号(1桁の10進数)

z:CA番号(1桁の10進数)

w:Port番号(1桁の10進数)

CM

CA

P

WWN

経路を設定する移行元FC-CAポートのWWN (World Wide Name) を指定します。

16桁の16進数

(先頭文字が「0」またはすべて「F(f)」は入力不可)

VOL

移行元LUN(Y)と移行先ボリューム(Z)を指定します。

最大移行LUN数は、移行経路 (PATH) あたり512です。

(例)VOL=Y, Z

移行元LUNと移行先ボリュームの指定パターン

移行元LUN 移行先ボリューム

10進数入力

指定方法:先頭に「0x」を付与しません。

移行元LUNが 0 ~ 255の範囲だけ指定できます。

10進数入力

指定方法:先頭に「0x」を付与しません。

16進数入力 (4桁)

指定方法:先頭に「0x」を付与し、「0xYYYY」の形式で指定します。

16進数入力 (4桁)

指定方法:先頭に「0x」を付与し、「0xZZZZ」の形式で指定します。

16進数入力 (16桁)

指定方法:先頭に「0x」を付与し、「0xYYYYYYYYYYYYYYYY」の形式で指定します。

2

移行元LUN:

0 ~ 255

(10進数)

0xYYYY

(4桁の16進数)

0xYYYYYYYYYYYYYYYY

(16桁の16進数)

移行先ボリューム:

Z

(10進数)

0xZZZZ

(4桁の16進数)

オペレーションモード

OPEMODE 説明
指定コード 正式名称

M

Migration

移行元装置から移行先装置へのデータ移行だけを行います(オフライン方式)。

M+QC

Migration + Quick Compare

移行元装置から移行先装置へのデータ移行と、移行元LUNと移行先ボリュームのデータ比較を行います。「Quick Compare」は、ボリュームの一部の領域についてデータを比較します。「Migration + Quick Compare」は、「データ移行」と「データ比較」をボリュームごとに連続して行います(オフライン方式)。

M+FC

Migration + Full Compare

移行元装置から移行先装置へのデータ移行と、移行元LUNと移行先ボリュームのデータ比較を行います。「Full Compare」は、ボリュームの全領域についてデータを比較します。「Migration + Full Compare」は、「データ移行」と「データ比較」をボリュームごとに連続して行います(オフライン方式)。

注意
  • 「Migration + Full Compare」を指定した場合、移行先装置へのホストアクセスの停止が必要です。

  • 「Migration + Full Compare」を指定した場合、データ移行の数倍の時間が必要な場合があります。

QC

Quick Compare

移行元LUNと移行先ボリュームのデータ比較のみを行います。「Quick Compare」は、ボリュームの一部の領域についてデータを比較します(オフライン方式)。

FC

Full Compare

移行元LUNと移行先ボリュームのデータ比較のみを行います。「Full Compare」は、ボリュームの全領域についてデータを比較します(オフライン方式)。

注意
  • 「Full Compare」を指定した場合、移行先装置へのホストアクセスの停止が必要です。

  • 「Full Compare」を指定した場合、データ移行の数倍の時間が必要な場合があります。

M & IO

Migration & Host IO

移行元装置から移行先装置へのデータ移行だけを行います。ホスト接続を移行先装置へ切り替える時だけ業務を停止すれば、移行中は移行先ボリュームへのホストアクセスを継続しながらデータを移行できます(オンライン方式)。

Storage Migration 設定ファイルのコーディング規約

キーワード コーディング規約

共通

  • テキストファイルとすること。

  • すべて半角文字とすること。

  • 文字コードは、「SJIS」または「EUC」とすること。

  • キーワード (Type, GROUP, OPEMODE, PATH, VOL) と設定値は、半角等号「=」で結ぶこと。

  • キーワード (Type, GROUP, OPEMODE, PATH, VOL)の前はタブ、半角スペースだけにすること。

  • キーワード (Type, GROUP, OPEMODE, PATH, VOL) と半角等号「=」で結ぶ設定値の数は、キーワードごとに決められた設定値数と一致していること。キーワードごとの設定値数は、「Storage Migration 設定ファイルのテンプレート」を参照のこと。

  • GROUPごとに以下の情報を追加すること。
    • ETERNUS DX900 S5またはETERNUS DX8900 S4の場合

      PATH (CEx, CMy, CAz, Pw, WWN), VOL

    • そのほかのモデルの場合

      PATH (CMy, CAz, Pw, WWN), VOL

  • Storage Migration 設定ファイル内や、すでに設定済み経路の移行情報(GROUP、移行先CAポート、移行元WWN、移行元LUN、移行先ボリューム)と重複していないこと。

GROUP

OPEMODE

  • GROUPごとに「M」、「M+QC」、「M+FC」、「QC」、「FC」、「M & IO」のいずれか1つを指定すること(OPEMODE省略時は、「M」指定と同様にMigrationのみ動作)。

  • Storage Migration 設定ファイル内は、「M & IO」だけ、または「M & IO」以外だけを指定すること。

  • OPEMODEの設定範囲は「Storage Migration 設定ファイルのテンプレート」を参照のこと。

PATH

  • GROUPごとに PATH と VOL を中カッコ 「 { } 」で囲むこと。

  • GROUPごとに、まず「PATH」をすべて記載し、次に「VOL」をすべて記載すること。

  • PATH数はGROUPあたり8以内にすること。

  • PATHの設定値は、半角カンマ「,」で区切ること。

  • PATHの設定範囲は「Storage Migration 設定ファイルのテンプレート」を参照のこと。

  • PATHは、以下の順序に記載すること。

  • 移行先がETERNUS DX900 S5またはETERNUS DX8900 S4の場合、「CE0」以外を指定するときは、「CEx」を指定すること。

    未指定の「CEx」は「CE0」とみなされます。

  • 移行先がそのほかのモデルの場合、「CEx」を省略するかまたは「CE0」を指定すること。

  • PATHは1組ずつ改行して記載すること。列記は不可。

VOL

  • VOL数は移行元FC-CAポートからアクセス可能な512以内にすること。

  • VOLの設定値は、半角カンマ「,」で区切ること。

  • VOLの設定範囲は「Storage Migration 設定ファイルのテンプレート」を参照のこと。

  • VOLは、以下の順序に記載すること。
  • VOLは1組ずつ改行して記載すること。列記は不可。

  • 移行元LUNは、同一GROUP内で重複していないこと。

補足情報

  • 大文字、小文字は区別しません。

  • 先頭が「#」の行はコメントです。

  • ファイル名に規約はありません。

  • 行の末尾のスペースおよびタブは文字として扱いません。

Storage Migration 設定ファイルの設定例を次に示します。

設定例(ETERNUS DX8900 S4の場合)
# 設定例
eternus-storage-migration-0101
Type=Open

GROUP=0x0
OPEMODE=M+QC

{

  PATH=CE0,CM0,CA0,P0,0000000011111111
  PATH=CE0,CM1,CA0,P1,2222222233333333
  VOL=0x0000,0x0040
  VOL=0x0001,0x0041
  VOL=0x00FF,0x013F

}

GROUP=0x1
OPEMODE=M+QC

{

  PATH=CE1,CM0,CA1,P0,8888888888888888
  VOL=4,10

}

GROUP=0x2
OPEMODE=M

{

  PATH=CE1,CM0,CA1,P1,9999999999999999
  VOL=0x0000011000000000,0x0141

}
解説

上記の設定例は、3台の移行元装置(GROUP#0,1,2)に対し、以下の経路と移行ボリュームが設定されています。

経路グループ

(OPEMODE)

移行情報

GROUP=0

(M+QC)

経路 移行先FC-Initiatorポートの位置情報 移行元FC-CAポートのWWN

CE0,CM0,CA0,P0

-

0000000011111111

CE0,CM1,CA0,P1

-

2222222233333333

移行ボリューム 移行元LUN 移行先ボリューム番号

0x0000

0x0040

0x0001

0x0041

0x00FF

0x013F

GROUP=1

(M+QC)

経路 移行先FC-Initiatorポートの位置情報 移行元FC-CAポートのWWN

CE1,CM0,CA1,P0

-

8888888888888888

移行ボリューム 移行元LUN 移行先ボリューム番号

4

10

GROUP=2

(M)

経路 移行先FC-Initiatorポートの位置情報 移行元FC-CAポートのWWN

CE1,CM0,CA1,P1

-

9999999999999999

移行ボリューム 移行元LUN 移行先ボリューム番号

0x0000011000000000

0x0141

操作手順

  1. [ アクション ] から「テンプレートダウンロード」をクリックします。

  2. [ ダウンロード ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

  3. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → ファイルをダウンロードするダイアログボックスが表示されます。

  4. テンプレートファイルを保存します。

    ファイル名の初期値は、「StMigTemplate.txt」です。

    → テンプレートファイルのダウンロードが開始されます。

  5. [ 閉じる ] ボタンをクリックして、[ Storage Migration ] 画面に戻ります。