スマート セットアップ ウィザード

概要

装置を運用する上で必要な設定を、ウィザード形式の画面に従って行います。

本ウィザードの流れは以下のとおりです。

  1. ホスト選択

    装置と接続するホストを選択します。新規にホストを登録することもできます。

  2. ボリューム選択

    ホストに割り当てるボリュームを選択します。新規にボリュームを作成することもできます。

  3. ホストアフィニティ設定

    選択したホストとボリューム間でホストアフィニティを設定します。

注意
  • ETERNUS DX8100 S4では、本機能は未サポートです。

  • ホスト接続対象とするボリュームのタイプは「TPV」です。ETERNUS DX8900 S4 以外の装置でTPPが存在しない場合、自動的にTPPが作成されます。

    RAIDグループにボリュームを作成したり、TPPを構成するドライブを任意に選択したりする場合は、本ウィザードを使用できません。本装置で提供している専用機能を使用してください。詳細は、「ボリューム作成」および「シン・プロビジョニングプール作成」を参照してください。

  • 本ウィザードの開始から完了まで装置は占有状態(ロック状態)になります。占有状態の間、ほかのユーザーは装置で管理しているデータを更新できません。

  • 新規にiSCSIホストを登録する場合、事前にホストから装置のiSCSI ポートに対してログイン作業をする必要があります。

    詳細は、各OS対応の『構築ガイド(サーバ接続編)iSCSI用』を参照してください。

備考
  • 本ウィザードは、以下の操作で起動します。

    • ETERNUS DX8900 S4 以外のモデルの場合、「初期設定」がすべて完了後、本ウィザードの [ 開始 ] 画面が表示されます。操作完了後、[ 完了 ] ボタンをクリックすると、[ システム ] 画面が表示されます。

    • ナビゲーション [ システム ] 画面の [ アクション ] から「スマート セットアップ ウィザード」をクリックします。操作完了後、[ 完了 ] ボタンをクリックすると、[ システム ] 画面に戻ります。

スマート セットアップ ウィザード使用時の必要条件

  • 装置とホスト(サーバ)が接続されていること

  • 装置の初期設定が実行されていること。詳細は、「初期設定」を参照してください。

  • シン・プロビジョニング機能が有効であること

  • ホストインターフェースとして「FC」、「iSCSI」、または「SAS」が登録されていること

  • ポートモードが「CA」または「CA/RA」のCAポートが存在すること

  • ホストアフィニティを設定していないまたはアフィニティモードが「On」のCAポートが存在すること

  • ETERNUS DX8900 S4の場合、TPPが作成されていること

  • ETERNUS DX8900 S4 以外のモデルでTPPが作成されていない場合、未使用のドライブが搭載されていること

    必要本数は以下のとおりです。

    • SSDまたはSSD SEDの場合、5本以上(ETERNUS DX60 S5以外)

    • そのほかのドライブの場合、7本以上

  • モデルごとに最大数のボリュームが登録されていないこと

スマート セットアップ ウィザードの動作仕様

スマート セットアップ ウィザードの動作仕様は以下のとおりです。

  • ETERNUS DX8900 S4 以外のモデルでTPPが装置に存在しない場合、TPPが自動的に作成されます。

    • ドライブタイプ選択時の優先順位は以下のとおりです。

      SSD > SSD SED > Online > Online SED > Nearline > Nearline SED

    • TPPを構成するRAIDグループのRAIDレベルおよびドライブ数は、以下のとおりです。
      ドライブタイプ RAIDレベル ドライブ数
      SSD / SSD SED(*1) RAID5 5本以上
      そのほかのドライブの場合 RAID6 7本以上
      *1  :  ETERNUS DX60 S5以外のモデルでサポートしています。
    • TPPを構成するRAIDグループのドライブは以下のとおりです。
      • ドライブタイプがOnline、Online SED、Nearline、またはNearline SEDの場合、回転数および容量が同じ

      • ドライブの回転数が混在している場合、大きな回転数のドライブを優先

      • ドライブの容量が混在している場合、大きな容量のドライブを優先

    • グローバル・ホットスペアがTPPあたり1本登録されます。

    • TPPのDeduplication/Compression設定状態は、装置のDeduplication/Compressionモードと同じ状態になります。

  • 本ウィザードを実行すると、以下のホスト、ポート、およびLUNグループを使用して、ホストアフィニティが自動的に設定されます。
    • [ ホスト選択 ] 画面で選択したすべてのホスト

    • 装置に搭載されたポートモードが「CA」または「CA/RA」のすべてのCAポート

      (装置に複数種類のCAを搭載している場合は、選択した1種類)

    • [ ボリューム選択 ] 画面で選択したすべてのボリュームが所属するLUNグループ

  • ホストの接続台数(HBA数)はCAポートあたり最大256台(ETERNUS DX60 S5 は最大32台)です。

  • ホストには、ホストレスポンス「Default」が割り当てられます。

  • 本ウィザードで入力する「名前」は、ホスト名だけです。新規にTPP、ボリューム、およびLUNグループを作成した場合、ホストと同じ名前になります。

備考
  • ホストアフィニティを設定しているホストを選択した場合、既存のLUNグループに本ウィザードで選択したボリューム (TPV) が追加されます。ホストアフィニティを設定していないホストを選択した場合、新規にLUNグループが作成されます。

  • 本ウィザードでは、ホストグループおよびポートグループを作成しません。本ウィザードで選択したホスト、ポート(選択したCAタイプで、装置に搭載されているCAモードまたはCA/RAモードのすべてのポート)、およびLUNグループ間でホストアフィニティが設定されます。

ユーザー権限

デフォルトロールにおける実行可否

デフォルトロール 実行可否
Monitor  
Admin
StorageAdmin  
AccountAdmin  
SecurityAdmin
Maintainer

権限とロールについては、「役割および権限」を参照してください。

設定内容

[ 開始 ] 画面

本ウィザードの開始にあたり、インフォメーションが表示されます。

ホスト接続対象ボリュームを「TPV」以外にする場合は、[ キャンセル ] ボタンをクリックして、本ウィザードを終了させてください。

[ CAタイプ選択 ] 画面

本画面は、装置に複数種類のCAが搭載されている場合だけ表示されます。

CAタイプ選択

項目 説明 設定値

CAタイプ

ホストと接続するCAのタイプを選択します。

装置に搭載されているCAのタイプが表示されます。

FC

iSCSI

SAS

装置に搭載されているCAタイプにより初期値が変更されます。

優先順位は以下のとおりです。

FC > iSCSI > SAS

[ FCポート接続形態選択 ] 画面

ホストと接続するFCポートの接続形態を選択します。

本画面は、設定対象ポートにホストアフィニティが設定されていない場合だけ表示されます。

FCポート設定

項目 説明 設定値

接続形態

FCポートの接続形態を「Fabric」または「FC-AL」から選択します。

  • Fabric

    ファイバチャネルスイッチを経由して複数のノード間通信を同時に実行できる接続形態です。

  • FC-AL

    複数のノードをループ上に接続する形態です。

注意
  • 16 Gbit/s 以上で直接接続する場合は、「Fabric」を選択してください。接続先ファイバチャネルカードによりファイバチャネルスイッチが必要な場合があります。詳細は、ファイバチャネルカードの仕様を確認してください。

  • 16 Gbit/s 未満の転送ルートで直接接続する場合は、「FC-AL」を選択してください。ただし、接続先ファイバチャネルカードにより、接続形態に「Fabric」を選択する場合があります。

    詳細は、『構築ガイド(サーバ接続編)』(*1)の「サーバとの接続形態に関する設定(FC ポートパラメーター設定)」を参照してください。

    *1  :  『構築ガイド(サーバ接続編)ファイバチャネル/ETERNUS AF series, ETERNUS DX200F オールフラッシュアレイ, ETERNUS DX S5/S4/S3 series ハイブリッドストレージシステム 設定用』のことです。
備考
  • 「接続形態」を除き、FCポートパラメーターには以下の内容が設定されます。
    • 接続形態が「Fabric」の場合、各FCポートパラメーターの初期値が設定されます。

    • 接続形態が「FC-AL」の場合、以下を除いてFCポートパラメーターの初期値が設定されます。
      • Loop ID設定 は、「自動」

      • Loop ID は、「昇順」

  • FCポートパラメーターは、装置に搭載されたすべてのFCポート(ポートモードが「CA」または「CA/RA」)に設定されます。

Fabric

FC-AL

[ iSCSIポートIPアドレス設定 ] 画面

ホストと接続するiSCSIポートのIPアドレスを設定します。

本画面は、設定対象ポートにホストアフィニティが設定されていない場合だけ表示されます。

iSCSIポート設定

項目 説明 設定値

新しいIPアドレス

iSCSIポートの新しいIPv4アドレスを入力します。

注意
  • iSCSIポートは、IPv4アドレスを入力してください。IPv6アドレスは未サポートです。

備考
  • 「新しいIPアドレス」を入力し、[ 一括更新 ] ボタンをクリックすると、iSCSIポート一覧の「新しいIPアドレス」に新しいIPアドレスが表示されます。また、「新しいサブネットマスク」に新しいサブネットマスクが表示されます。

    新しいIPアドレスは入力値を開始アドレスとして使用し、末尾3桁「xxx」が昇順に設定されます。新しいサブネットマスクには、現在のサブネットマスクと同じ値が設定されます。現在のサブネットマスクが未設定の場合、「255.255.255.0」が設定されます。

xxx.xxx.xxx.xxx

xxx: 先頭は、1 ~ 255(10進数)

xxx: そのほかは、0 ~ 255(10進数)

Class A、B、またはCのいずれかであること。

iSCSIポート一覧

項目 説明 設定値

ポート

iSCSIポートの位置情報が表示されます。

iSCSIポート一覧には、デフォルトゲートウェイアドレスが未設定のiSCSIポートが表示されます。

ETERNUS DX900 S5またはETERNUS DX8900 S4の場合

CE#x CM#y CA#z Port#w

そのほかのモデルの場合

CM#y CA#z Port#w

x:CE番号

y:CM番号

z:CA番号

w:Port番号

新しいIPアドレス

現在のIPアドレスを変更する場合、新しいIPアドレスを設定します。

現在のIPアドレスを変更しない場合、「-」(ハイフン)のままにします。未設定の場合、「現在のIPアドレス」が装置に設定されます。

新しいIPアドレスの設定方法には、以下の2 種類があります。

  • 新しいIPアドレスを一括で設定する

    iSCSIポート設定の「新しいIPアドレス」の備考を参照してください。

  • 新しいIPアドレスを個別に設定する

    iSCSIポートのIPv4アドレスを直接入力します。

注意
  • 現在のIPアドレスが未設定のiSCSIポートは、「新しいIPアドレス」の設定が必要です。

  • iSCSIポートは、IPv4アドレスを入力してください。IPv6アドレスは未サポートです。

  • 以下のように重複しているIPアドレスは設定できません。
    • 「新しいIPアドレス」と「新しいサブネットマスク」の組み合わせが複数存在する

    • 新しいIPアドレスが未設定のポートにおいて、そのポートの「現在のIPアドレス」と「現在のサブネットマスク」の組み合わせが、「新しいIPアドレス」と「新しいサブネットマスク」の組み合わせと同じ

xxx.xxx.xxx.xxx

xxx: 先頭は、1 ~ 255(10進数)

xxx: そのほかは、0 ~ 255(10進数)

Class A、B、またはCのいずれかであること。

「-」(ハイフン)

新しいサブネットマスク

現在のサブネットマスクを変更する場合、新しいサブネットマスクを設定します。

現在のサブネットマスクを変更しない場合、「-」(ハイフン)のままにします。未設定の場合、「現在のサブネットマスク」が装置に設定されます。

新しいサブネットマスクの設定方法には、以下の2 種類があります。

  • 新しいIPアドレス設定時に新しいサブネットマスクを設定する

    iSCSIポート設定の「新しいIPアドレス」の備考を参照してください。

  • 新しいサブネットマスクを個別に設定する

    iSCSIポートのサブネットマスクを直接入力します。

注意
  • 現在のサブネットマスクが未設定のiSCSIポートは、「新しいサブネットマスク」の設定が必要です。

半角数字

255.0.0.0 ~ 255.255.255.252

「-」(ハイフン)

現在のIPアドレス

iSCSIポートの現在のIPアドレスが表示されます。

現在のIPアドレスが未設定の場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

サブネットマスク

iSCSIポートの現在のサブネットマスク(255.0.0.0 ~ 255.255.255.252)が表示されます。

現在のサブネットマスクが未設定の場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

iSCSI Name

iSCSIポートのiSCSI Name(最大223文字の英数字)が表示されます。

[ ホスト登録 ] 画面

装置に登録されていないホスト一覧が表示されます。本画面でホストを登録します。

ホスト選択

項目 説明

ホスト選択チェックボックス

装置に登録するホストのチェックボックスをオンにします。

注意
  • 本ウィザードを使用して装置に登録できるホストは、最大500台 (*1) です。すでに装置に300台のホストが登録されている場合、200台のホストを追加できます。

    *1  :  インターフェースタイプによらず、すべてのホストの合計です。ETERNUS DX60 S5の場合、最大128台です。

WWN

ホストのWWNが表示されます。

CAタイプが「FC」または「SAS」の場合に表示されます。

本ウィザードでは、「SASアドレス」を「WWN」と表示します。

iSCSI Name

ホストのiSCSI Nameが表示されます。

CAタイプが「iSCSI」の場合に表示されます。

ホストのニックネーム設定

項目 説明 設定値

名前

装置に登録するホストの名前を入力します。

すでに存在するホスト名は付けられません。

1~16文字の半角英数記号空白(ただし','、'?'を除く)

ただし、先頭の「%」は不可

詳細は、「ホスト登録時の命名方法」を参照してください。

初期値:

  • FCホストの場合、「FC」

  • iSCSIホストの場合、「iSCSI」

  • SASホストの場合、「SAS」

ホスト登録時の命名方法

  • ホストには、「名前」に番号「x」(x:0 から連番:10進数)を付加した名前が自動的に付けられます。

    (例1)名前:FC、1ホストを選択 → ホスト名:FC0 など

    (例2)名前:FC、2ホストを選択 → ホスト名:FC0、FC1 など

  • 番号「x」を付加したホスト名が16文字を超える場合、16文字になるように「ホスト名」の末尾から超過文字数分削除され、番号「~x」が付加されます。

    (例)名前:FC_HOST_ABCDEFGH(16文字)、2ホストを選択 → ホスト名:FC_HOST_ABCDEF~0、FC_HOST_ABCDEF~1 など

  • 番号を付加したホスト名がすでに存在していた場合、番号を加算(+1)して付加されます。番号の加算(+1)はホスト名が重複しなくなるまで行われます。

[ ホスト選択 ] 画面

装置に登録されているホスト一覧が表示されます。本画面でボリュームを割り当てるホストを選択します。

ホスト選択

項目 説明 設定値

ホスト選択チェックボックス

ボリュームを割り当てるホストを選択します。

以下のホストが選択できます。

  • 本ウィザードで登録したホスト

  • すでに装置に登録されているが、ホストアフィニティが設定されていないホスト

  • すでに装置に登録されており、ホストアフィニティが設定されているが、1つのLUNグループと接続しているホスト

備考
  • 本項目で選択するホストは、すべてのポートに接続されます。選択可能なホスト数は最大256台(ETERNUS DX60 S5の場合、最大32台)です。

  • 本ウィザードで登録したホストは、自動的に選択されます。

  • 状態が「使用中」のホストを選択した場合、同じLUNグループとホストアフィニティ設定しているホストも自動的に選択されます。

  • 状態が「使用中」のホストを選択した場合、異なるLUNグループとホストアフィニティ設定しているホストは選択できません。

  • 左上の全選択チェックボックスは表示されません。

  • ホストアフィニティが設定されている以下のホストは選択できません。チェックボックスは無効状態になります。
    • 複数のLUNグループが接続されているホスト

    • 選択不可のLUNグループを接続しているほかのホスト

    • LUN#256以降を使用しているLUNグループを接続しているホスト

チェックボックス

オン

オフ

名前

ホストの名前が表示されます。

WWN

ホストのWWNが表示されます。

CAタイプが「FC」または「SAS」の場合に表示されます。

iSCSI Name

ホストのiSCSI Nameが表示されます。

CAタイプが「iSCSI」の場合に表示されます。

状態

ホストをホストアフィニティ設定で「使用中」か「未使用」かが表示されます。

  • 使用中

    ホストをホストアフィニティ設定で使用しています。

  • 未使用

    ホストをホストアフィニティ設定で使用していません。

LUNグループ

ホストアフィニティ設定されているボリュームが属するLUNグループ名が表示されます。

ホストアフィニティ設定されているLUNグループが存在しない場合は空白になります。

[ ボリューム登録 ] 画面

ホストと接続するボリュームを登録します。

新しいボリューム

項目 説明 設定値

容量

作成するボリュームの容量を入力し、単位を選択します。

容量は「.」(小数点)を含めて最大15文字入力できます。ただし、単位に「MB」を選択した場合、小数点以下が切り捨てられます。単位に「GB」または「TB」を選択した場合、MB換算値の小数点以下が切り捨てられます。

備考
  • 入力文字数は「.」(小数点)および「.」(小数点)前の「0」も1文字として数えます。

    (例) 0.1234567890123(15文字)

24 MB ~ 128 TB(半角数字)

単位:TB/GB/MB

ボリューム数

作成するボリューム数を入力します。

[ モデルごとに作成できる最大ボリューム数 ]

  • ETERNUS DX60 S5の場合、1024

  • ETERNUS DX100 S5の場合、4096

  • ETERNUS DX200 S5の場合、8192

  • ETERNUS DX500 S5/DX600 S5の場合、16384

  • ETERNUS DX900 S5の場合、65535

  • ETERNUS DX8900 S4の場合、65535

  • ETERNUS AF150 S3の場合、4096

  • ETERNUS AF250 S3の場合、8192

  • ETERNUS AF650 S3の場合、16384

備考
  • ETERNUS DX900 S5またはETERNUS DX8900 S4の場合、一度の操作で作成できる最大ボリューム数は1024個です。そのほかのモデルの場合、制限はありません。

ETERNUS DX60 S5の場合:

1 ~ 1024

ETERNUS DX100 S5の場合:

1 ~ 4096

ETERNUS DX200 S5の場合:

1 ~ 8192

ETERNUS DX500 S5/DX600 S5の場合:

1 ~ 16384

ETERNUS DX900 S5の場合:

1 ~ 1024

ETERNUS DX8900 S4の場合:

1 ~ 1024

ETERNUS AF150 S3の場合:

1 ~ 4096

ETERNUS AF250 S3の場合:

1 ~ 8192

ETERNUS AF650 S3の場合:

1 ~ 16384

1(初期値)

項目 説明

TPP選択ラジオボタン

ボリュームを作成するTPPを選択します。

シン・プロビジョニングプール名

TPPの名前が表示されます。

ドライブタイプ

TPPを構成するドライブの種別が表示されます。

ドライブ種別が混在した場合、以下のように表示されます。

  • 「Online」だけ、または「Online」および「Nearline」が混在している場合、「Online」

  • 「Online SED」だけ、または「Online SED」および「Nearline SED」が混在している場合、「Online SED」

  • 単一のSSDタイプ (SSD-H/SSD-M/SSD-L) だけ、または複数のSSDタイプ (SSD-H/SSD-M/SSD-L) が混在している場合、「SSD」

  • 単一のSSDタイプ (SSD-H SED/SSD-M SED/SSD-L SED) だけ、または複数のSSDタイプ (SSD-H SED/SSD-M SED/SSD-L SED) が混在している場合、「SSD SED」

Online

Nearline

SSD

Online SED

Nearline SED

SSD SED

総容量

TPPの総容量 [PB/TB/GB] が表示されます。

総空き容量

TPP内の空き領域の合計 [PB/TB/GB/MB] が表示されます。

総論理容量

TPP に属するTPVの総論理容量 [PB/TB/GB/MB] が表示されます。

作成されるボリュームのDeduplication/Compression状態について

選択したTPPのDeduplication/Compression設定により、作成されるボリュームのDeduplication/Compression状態が決定されます。

作成先TPPのDeduplication/Compression設定 作成されるボリューム
Deduplication Compression
有効にする 有効にする DeduplicationおよびCompressionの両方が有効な Deduplication/Compressionボリューム
有効にする 無効にする Deduplication だけが有効な Deduplication/Compressionボリューム
無効にする 有効にする Compression だけが有効な Deduplication/Compressionボリューム
無効にする 無効にする DeduplicationおよびCompression が両方とも無効な SAN用TPV

[ ボリューム選択 ] 画面

ホストに割り当てるボリュームを選択します。

ボリューム選択

項目 説明

ボリューム選択チェックボックス

ホストに割り当てるボリュームのチェックボックスをオンにします。

ボリューム選択一覧には、LUNグループに登録できる TPV だけが表示されます。

以下の場合、チェックボックスがオン(LUNグループに登録対象)の状態で表示されます。LUNグループに登録しない場合は、チェックボックスをオフにしてください。

  • 本ウィザードで作成したボリューム

  • [ ホスト選択 ] 画面で選択したホストがホストアフィニティを設定しているLUNグループに登録されているボリューム

備考
  • 選択できるボリューム数は、最大256個です。1つのLUNグループに登録できるボリューム数と同数です。

No.

ボリューム番号が表示されます。

名前

ボリュームの名前が表示されます。

容量

ボリュームの容量(24 MB ~ 128 TB)が表示されます。

ホストLUN設定

ボリュームがすでにホストLUNに割り当てられている(LUNグループに設定されている)場合、「あり」が表示されます。

ボリュームがホストLUNに割り当てられていない場合、本項目は空白になります。

現在のホストLUN

現在、ボリュームがホストLUNに割り当てられている場合、ホストLUNが表示されます。

現在、ボリュームがホストLUNに割り当てられていない場合、本項目は空白になります。

新規登録

本ウィザードで作成したボリュームの場合、「はい」が表示されます。

本ウィザードで作成したボリュームではない場合、本項目は空白になります。

[ TPP自動作成確認 ] 画面

装置に自動的に作成されるTPPの構成が表示されます。

シン・プロビジョニングプール構成

項目 説明

番号

TPP番号が表示されます。

TPP番号は、空いている最も小さい番号から昇順に10進数で付与されます。

名前

TPP名が表示されます。

TPP名は、[ ホスト登録 ] 画面 で入力した名前と同じになります。

ドライブタイプ

TPPを構成するドライブのタイプが表示されます。

ドライブタイプ選択時の優先順位は以下のとおりです。

SSD > SSD SED > Online > Online SED > Nearline > Nearline SED

ドライブタイプは、各ドライブタイプで以下の未使用ドライブ数が確保できるかどうかで決定されます。

  • SSDまたはSSD SEDの場合、5本 ~ 48本

  • そのほかのドライブの場合、7本 ~ 48本(ETERNUS DX60 S5 は、7本 ~ 24本)

Online

Nearline

SSD

Online SED

Nearline SED

SSD SED

総容量

TPPの総容量 [PB/TB/GB] が表示されます。

TPPの総容量は、選択されたドライブで以下のRAIDグループを構成した場合の総容量になります。

  • SSDまたはSSD SEDの場合、RAID5

  • そのほかのドライブの場合、RAID6

作成したTPPの総容量が装置の最大プール容量に達している場合は、ドライブを1本減らして総容量が再計算されます。

使用ドライブ数

TPP自動作成で使用するドライブ数(本)が表示されます。

使用ドライブ数 = TPPの構成ドライブ数 + グローバル・ホットスペア 1本

Deduplication/Compression

装置のDeduplication/Compression が有効の場合、作成されるTPPのDeduplication/Compression が有効になります。

装置のDeduplication/Compression が無効の場合、作成されるTPPのDeduplication/Compression が無効になります。

[ 設定内容の確認 ] 画面

本ウィザードで設定した内容が画面に表示されます。設定内容を確認してください。

選択したホスト

項目 説明

名前

ホストアフィニティを設定するホストの名前が表示されます。

WWN

ホストアフィニティを設定するホストのWWNが表示されます。

CAタイプが「FC」または「SAS」の場合に表示されます。

iSCSI Name

ホストアフィニティを設定するホストのiSCSI Nameが表示されます。

CAタイプが「iSCSI」の場合に表示されます。

選択したボリューム(LUNグループ:LUNグループ名 [ 作成 ])(*1)選択したボリューム(LUNグループ:LUNグループ名 [ 変更 ])(*2)

項目 説明

No.

ボリューム番号が表示されます。

名前

ボリュームの名前が表示されます。

容量

ボリュームの容量(24 MB ~ 128 TB)が表示されます。

現在のホストLUN

現在、ボリュームがホストLUNに割り当てられている場合、ホストLUNが表示されます。

現在、ボリュームがホストLUNに割り当てられていない(本ウィザードで作成したボリュームの)場合、本項目は空白になります。

新しいホストLUN

本ウィザードで作成したボリュームの場合、ボリュームに割り当て予定のホストLUNが表示されます。

現在、ボリュームがホストLUNに割り当てられている場合、本項目は空白になります。

現在、ボリュームがホストLUNに割り当てられているが、[ ボリューム選択 ] 画面でボリュームをLUNグループから削除する場合、「Remove」が表示されます。

*1  :  ホストアフィニティを設定していない未使用のホストだけを選択した場合、[ 作成 ] 画面が表示されます。
*2  :  少なくとも1台はホストアフィニティを設定しているホストを選択した場合、[ 変更 ] 画面が表示されます。

操作手順

  1. [ アクション ] から「スマート セットアップ ウィザード」をクリックします。

    [ 開始 ] 画面 が表示されます。

  2. [ 次へ >> ] ボタンをクリックします。

    → 装置に複数種類のCAが搭載されているかどうかによって、表示される画面は異なります。

    • 複数種類のCAが搭載されている場合

      [ CAタイプ選択 ] 画面 が表示されます。

    • 「FC」だけが搭載されている場合

      ホストアフィニティが設定されているかどうかによって、表示される画面は異なります。

    • 「iSCSI」だけが搭載されている場合

      ホストアフィニティが設定されているかどうかによって、表示される画面は異なります。

    • 「SAS」だけが搭載されている場合

      ホストの登録状態によって、表示される画面は異なります。

      • 装置にホストが登録されている場合

        [ ホスト選択 ] 画面 が表示されます。手順7. に進んでください。

      • 装置にホストが登録されていない場合

        [ ホスト登録 ] 画面 が表示されます。手順7.の「装置に新たにホストを登録して選択する場合」手順b. に進んでください。

    注意
  3. CAタイプを選択し、[ OK ] ボタンをクリックします。

    → CAタイプによって、表示される画面は異なります。

    • 「FC」を選択した場合

      ホストアフィニティが設定されているかどうかによって、表示される画面は異なります。
    • 「iSCSI」を選択した場合

      ホストアフィニティが設定されているかどうかによって、表示される画面は異なります。
    • 「SAS」を選択した場合

      ホストの登録状態によって、表示される画面は異なります。
      • 装置にホストが登録されている場合

        [ ホスト選択 ] 画面 が表示されます。手順7. に進んでください。

      • 装置にホストが登録されていない場合

        [ ホスト登録 ] 画面 が表示されます。手順7.の「装置に新たにホストを登録して選択する場合」手順b. に進んでください。

  4. FCポートの接続形態を選択し、[ OK ] ボタンをクリックします。

    [ ホスト選択 ] 画面 が表示されます。手順7. に進んでください。

  5. ホストと接続するiSCSIポートのIPアドレスおよびサブネットマスクを設定します。

    iSCSIポート一覧の「現在のIPアドレス」および「現在のサブネットマスク」を確認します。「現在のIPアドレス」および「現在のサブネットマスク」を使用するかどうかによって、操作が異なります。

    • 「現在のIPアドレス」および「現在のサブネットマスク」をそのまま使用する場合は、[ キャンセル ] ボタンをクリックします。

      [ ホスト選択 ] 画面 が表示されます。手順7. に進んでください。

    • 「現在のIPアドレス」、「現在のサブネットマスク」、またはその両方を使用しない場合、以下のどちらかを実行します。
      • 「新しいIPアドレス」および「新しいサブネットマスク」を一括で設定する場合、iSCSIポート設定の「新しいIPアドレス」を入力し、[ 一括更新 ] ボタンをクリックします。

        → iSCSIポート一覧の「新しいIPアドレス」および「新しいサブネットマスク」にポート数分の新しいIPアドレスおよび新しいサブネットマスクが設定されます。

      • 「新しいIPアドレス」または「新しいサブネットマスク」を個別に設定する場合、ポート数分のIPアドレスまたはサブネットマスクを直接入力します。

  6. [ OK ] ボタンをクリックします。

    [ ホスト選択 ] 画面 が表示されます。

  7. ボリュームを割り当てるホストを選択します。

    備考
    • 装置に新たにホストを登録して選択する場合
      1. [ 登録 ] ボタンをクリックします。

        [ ホスト登録 ] 画面 が表示されます。

      2. 装置に登録するホストを選択し、ニックネームを入力してから、[ OK ] ボタンをクリックします。

        [ ホスト選択 ] 画面 が表示されます。手順7.の「ホスト一覧から選択する場合」 に進んでください。

        注意
        • 登録するホストがホスト選択一覧に表示されない場合は、以下を実施してから、[ 更新 ] ボタンをクリックしてください。
          • ホストとスイッチ間の接続や装置のCAポートの設定など接続環境に問題がないかを確認してください。

          • iSCSIホストの場合は、ログイン作業が完了しているかどうかを確認してください。詳細は、各OS対応の『構築ガイド(サーバ接続編)iSCSI用』を参照してください。

        備考
        • 本画面で入力する「名前」は、ホスト名だけではなく、新規に作成するTPP、ボリューム、およびLUNグループの名前になります。

    • ホスト一覧から選択する場合
      1. ホスト一覧からホストを選択し、[ 次へ >> ] ボタンをクリックします。

        → 装置にTPPが登録されているかどうかによって、表示される画面は異なります。

  8. 装置に登録されるTPPの構成を確認し、[ OK ] ボタンをクリックします。

    [ ボリューム登録 ] 画面 が表示されます。

    備考
    • 装置に登録されるTPPの構成が「シン・プロビジョニングプール構成」に表示されます。詳細は、[ TPP自動作成確認 ] 画面 を参照してください。

    • ステータスが正常ではないドライブが装置に搭載されている場合、操作を継続できません。[ キャンセル ] ボタンをクリックして本ウィザードを終了してください。ドライブを保守してから、本ウィザードを再実行してください。

    • TPPの構成を変更したい場合、またはDeduplication/Compression設定を変更したい場合、[ キャンセル ] ボタンをクリックして本ウィザードを終了してください。

  9. ボリュームの容量および作成するボリューム数を入力し、[ OK ] ボタンをクリックします。

    [ ボリューム選択 ] 画面 が表示されます。

    備考
  10. ホストに割り当てるボリュームを選択し、[ 次へ >> ] ボタンをクリックします。

    [ 設定内容の確認 ] 画面 が表示されます。

    備考
  11. 設定内容の確認し、[ 次へ >> ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面 が表示されます。

  12. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → ホストアフィニティの設定が開始されます。

    備考
    • [ 設定内容の確認 ] 画面 で表示される内容でホストアフィニティが設定されます。
      • 「選択したボリューム(LUNグループ: LUNグループ名 [ 作成 ])」のボリュームで1つの新規LUNグループが作成されます。

        LUNグループ名は、[ ホスト登録 ] 画面 で入力した名前と同じになります。

      • 「選択したボリューム(LUNグループ: LUNグループ名 [ 変更 ])」のボリュームで既存のLUNグループが変更されます。

      • 選択したホスト、選択したCA種別のすべてのCAポートまたはCA/RAポート、およびLUNグループ間でホストアフィニティを設定します。

    • 設定されたホストとポート間のパスは編集できます。詳細は、「ホストアフィニティ設定」を参照してください。

  13. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ システム ] 画面に戻ります。

    備考
    • 本ウィザードで割り当てたボリュームがホストから正しくアクセスできることを確認してください。

    • ほかのホストにボリュームを割り当てる場合は、[ 再実行 ] ボタンをクリックして、本ウィザードを再実行してください。