Thin Provisioning Poolの拡張

POST /tpp/{tpp_id}/expand

概要説明

Thin Provisioning Poolを拡張します。

Thin Provisioning Poolを構成するRAID Groupを追加することで、Thin Provisioning Poolの物理容量を拡張します。

追加するRAID GroupのRAID Level, Drive数, Drive種別は、拡張対象のThin Provisioning Poolに属する既存のRAID Groupと同じである必要があります。

注意
  • 以下の場合、Thin Provisioning Poolを拡張することはできません。

    • Thin Provisioning PoolおよびFlexible Tier Poolの物理容量の総和がMaximum Pool Capacityを超過する場合。

    • 装置にThin Provisioning Poolの作成に必要なリソース(RAID Group数、Volume数など)が不足している場合。

    • Thin Provisioning Poolの物理容量が48PBを超える場合。

  • テナントユーザーの場合、本コマンドを実行することはできません。

リクエスト例

  • Thin Provisioning Pool ID 5 のThin Provisioning Poolを拡張する場合の例です。

    $ curl -i -H "Content-Type:application/json" -H "Authorization: Bearer g17e4umvwYoHuhkG7yCSee.." -X POST "https://192.168.1.1:5665/api/v1/tpp/5/expand"
    -d
    '{"add_raidgroup_list": [{"drive_id_list": ["0005","0106","0207","0308","0409"]},{"drive_id_list": ["0000","0101","0202","0303","0404"]}]}'
  • Drive自動選択機能を使用してThin Provisioning Poolを拡張する場合の例です。

    $ curl -i -H "Content-Type:application/json" -H "Authorization: Bearer g17e4umvwYoHuhkG7yCSee.." -X POST "https://192.168.1.1:5665/api/v1/tpp/5/expand"
    -d
    '{"is_auto_drive_selection": true,"minimum_capacity_after_expansion" : 614400}'

レスポンス例

{
  "job_id": 8192001,
  "job_href": "/api/v1/job/8192001"
}

Parameters

PATH PARAMETERS

tpp_id

(required)

integer

Thin Provisioning Pool ID。

REQUEST BODY

is_auto_drive_selection

boolean

Default: false

Thin Provisioning Poolを構成するDriveを自動で決定するかどうか。

trueを指定した場合、Thin Provisioning Poolに追加するDriveを自動で選択します。

入力条件:

  • trueの場合、minimum_capacity_after_expansionの指定は必須です。

    add_raidgroup_listの指定はできません。

  • falseの場合、add_raidgroup_listの指定は必須です。

    minimum_capacity_after_expansionの指定はできません。

注意

自動Drive選択の場合、AF対応/非対応Driveを区別せずにTPPを作成します。AF対応Driveが混在している場合はDriveを手動で選択してください。

add_raidgroup_list

Array of objects

入力条件:

  • 1~5個まで指定可能です。

drive_id_list

Array of strings

RAID Groupを構成するDriveのID。

入力条件:

  • Drive IDのFormatは以下です。
    • CE搭載Drive w0yy
      • w - 16進 CE ID (0~b)

      • yy - 16進 Slot Id (00~17)

    • DE搭載Drive xxyy
      • xx - 16進 DE ID (00~ff)

      • yy - 16進 Slot Id (00~17)

  • 存在しないDriveは指定できません。

  • Drive数およびDriveの種別は拡張対象のThin Provisioning Poolを構成する既存のRAID Groupと同じである必要があります。

    ただし、Drive種別はOnlineとNearlineの混在に限り可能です。

  • ETERNUS DX8900 S6の場合、Driveの配置は以下の条件を満たす必要があります。

    RAID Level 制限
    RAID1

    同一DE内にRAID Groupを構成するDriveの半数を超えるDriveを指定できません。

    RAID10

    同一DE内にRAID Groupを構成するDriveの半数を超えるDriveを指定できません。

    RAID5 同一DEに1本以上のDriveを指定できません。
    RAID6、RAID6FR 同一DEに2本以上のDriveを指定できません。
    RAID6FR 同一DEに2本以上のDriveを指定できません。
  • RAID10またはRAID5の場合、6TB以上の容量のDriveを選択することはできません。

assigned_cm

string

Default: "Automatically selected."

RAID Groupの担当CMのID。

RAID Groupに割り当てられる担当CMを指定します。

通常は自動でCMごとの負荷が分散されるように決定するため、指定不要です。

特定のCMを担当CMとしたい場合に指定してください。

CE#0-CM#0を指定したい場合は'00'、CE#a-CM#1を指定したい場合は'a1'のように指定します。

CEが1つしかない場合はCE#0とみなして指定してください。

入力条件:

  • 存在しないCMは指定できません。

  • 異常状態のCMは指定できません。

minimum_capacity_after_expansion

integer

拡張後のThin Provisioning Poolの最小容量。

単位はMBです。

Driveを自動で選択する際に、本項目に設定された容量を最低限満たすような構成でDriveを決定します。

is_auto_drive_selectionをtrueにしている場合は設定が必須です。

入力条件:

  • 指定可能な値は24~50331648です。

  • is_auto_drive_selectionをtrueにしている場合以外は設定できません。

  • 拡張前のThin Provisioning Poolの容量以下の値を指定することはできません。

  • 装置に積載されている未使用のDriveが不足している場合は拡張処理が失敗します。

Responses

正常にジョブ登録できた場合、HTTPステータスコードが202 (Accepted)となりレスポンスボディを応答します。

RESPONSE BODY

job_id

integer

Job ID。

job_href

string

JobのResourceへのLink。