CE活性増設

概要

装置を停止することなく稼働したままの状態で、CE (Controller Enclosure) を増設します。

CE を装置に追加したあと、Web GUIから組み込みます。

増設可能なCEは以下のとおりです。

  • ETERNUS DX900 S6の場合、CE#1

  • ETERNUS DX8900 S6の場合、CE#1~CE#B

Caution
  • CEは、1台ずつ増設します。

  • 増設を開始する前に、「保守作業開始/終了」で保守作業開始操作を実行してください。実行していない場合、増設を開始できません。

  • 増設する部品には、必ず増設部品を使用してください。増設部品以外を増設した場合、動作は保証しません。

  • CEを増設しただけでは、現在のRAIDグループ担当CMを変更しません(増設したCMには担当するRAIDグループが割り当てられません)。CE活性増設が完了してから、増設CMを含めて、RAIDグループの担当CMを割り当て直してください。詳細は、「担当CM変更」を参照してください。

  • Storage Migrationの移行経路が設定されている場合、CEを増設しないでください。

  • 以下の場合、本機能は実行できません。
    • 非活性増設対象のCEが複数台搭載されている

    • 装置の総合ステータスが「正常」以外(この機能を使用して増設処理を復旧 (*1) する場合を除く)

      *1  :  CE活性増設が途中で失敗したあと、再度対象CEを増設する場合、CE活性増設を最初からやり直す必要があります。その際、途中まで増設したCEを初期値(装置に搭載前の状態)に戻す作業が「リカバリー」です。
    • 活性増設、非活性増設、またはリカバリー対象のCEが存在しない

    • 装置内で以下の機能を実行中
      • ボリュームのフォーマット

      • ボリュームの容量拡張(LUNコンカチネーション)

      • ボリュームの暗号化変換

      • TPPのフォーマット

      • FTRPのフォーマット

      • RAIDグループの容量拡張 (LDE)

    • ステータスが「Suspend」以外のRECセッションがある

    • ステータスが「Rebuild」、「Copyback」、または「Redundant Copy」のRAIDグループが存在する

Note
  • CEを非活性で増設する場合、装置の電源を切り、対象のCEを搭載し、CE-FE間のケーブル接続をします。装置の電源投入後、本機能を使用して、Web GUIからCEを組み込みます。

  • 装置が4CE構成で「ETERNUS DX8900 S6(4コントローラーエンクロージャ以下)」を使用している場合、CEを増設できません。事前に「拡張フロントエンドエンクロージャ」を入れ替えてから、本機能を再実行してください。

CE活性増設の流れ
  • 通常の場合
    1. 本機能を使用し、CE活性増設を開始する。

    2. 増設対象のCEを装置に搭載する。

    3. 搭載したCE (CM#0) - FE間ケーブルを接続する。

    4. 搭載したCE (CM#1) - FE間ケーブルを接続する。

    5. 搭載したCEを装置に組み込む。

    6. 増設CEに搭載したCMを装置に組み込む。

    7. CE活性増設を完了する。

    8. 担当CMを変更する。

  • CE活性増設に失敗した場合
    1. 本機能を使用し、CE活性増設を開始する。

    2. 増設を再開するCEを初期化する。

    3. 初期化したCEからケーブルを取り外したあと、該当CEをラックから取り外す。

    4. 外したCEを再度搭載する。

    5. 搭載したCE (CM#0) - FE間ケーブルを接続する。

    6. 搭載したCE (CM#1) - FE間ケーブルを接続する。

    7. 搭載したCEを装置に組み込む。

    8. 増設CEに搭載したCMを装置に組み込む。

    9. CE活性増設を完了する。

    10. 担当CMを変更する。

表示内容

ウィザード形式で以下の画面が表示されます。

[ 開始 ] 画面

増設対象のCEが表示されます。

対象Controller Enclosure

項目 説明

Enclosure

増設対象のCE番号が表示されます。

CE#n

[ 初期化進捗 ] 画面

増設対象のCEおよびCMのステータス監視の進捗率が表示されます。

対象CEが非活性増設またはリカバリー中の場合に本画面が表示されます。

ステータス監視

項目 説明

部品

ステータス監視対象の部品が表示されます。

CE#n

CE#n CM#n

進捗

ステータス監視の進捗率(0 ~ 100 %)が表示されます。

ステータス

ステータス監視対象の部品のステータスが表示されます。

[ ケーブル取り外し ] 画面

ケーブルおよびCEの取り外し作業の手順が表示されます。

対象CEがリカバリー中の場合に本画面が表示されます。

[ CE搭載手順表示 ] 画面

CE搭載作業の手順が表示されます。

[ CM#0接続 ] 画面

CM#0のケーブル接続作業の手順が表示されます。

[ CM#0接続進捗 ] 画面

CM#0のケーブル接続の進捗がバーと進捗率で表示されます。

ステータス監視

項目 説明

部品

対象CMにつながるポートが表示されます。

FRT#n Port (CE#n CM#0)

SVC#n Port (CE#n CM#0)

進捗

対象部品のステータス監視進捗率(0 ~ 100 %)が表示されます。

ステータス

対象CMにつながるポートのステータスが表示されます。

[ CM#1接続 ] 画面

CM#1のケーブル接続作業の手順が表示されます。

[ CM#1接続進捗 ] 画面

CM#1のケーブル接続の進捗がバーと進捗率で表示されます。

ステータス監視

項目 説明

部品

対象CMにつながるポートが表示されます。

FRT#n Port (CE#n CM#1)

SVC#n Port (CE#n CM#1)

進捗

対象部品のステータス監視進捗率(0 ~ 100 %)が表示されます。

ステータス

対象CMにつながるポートのステータスが表示されます。

[ CE組み込み進捗 ] 画面

CEの組み込み処理の進捗率が表示されます。

ステータス監視

項目 説明

部品

増設対象CEに搭載される部品が表示されます。

CE#n CM#n

CE#n CM#n DMA Port#n

FRT#n Port (CE#n CM#n)

SVC#n Port (CE#n CM#n)

CE#n CPSU#n

CE#n BCU#n

CE#n BTU#n

進捗

部品の組み込み処理の進捗率(0 ~ 100 %)が表示されます。

ステータス

増設対象CEに搭載される部品のステータスが表示されます。

[ CM組み込み進捗 ] 画面

CMの組み込み処理の進捗率が表示されます。

ステータス監視

項目 説明

部品

増設対象CEに搭載されるCMが表示されます。

CE#n CM#n

進捗

CMの組み込み処理の進捗率(0 ~ 100 %)が表示されます。

ステータス

増設対象CEに搭載されるCMのステータスが表示されます。

[ 正常終了 ] 画面

CEの増設が完了したことを示すメッセージが表示されます。

操作手順

  1. [ アクション ] から「CE活性増設」をクリックします。

    [ 開始 ] 画面が表示されます。

  2. [ 次へ >> ] ボタンをクリックします。

    → リカバリー作業が必要かどうかによって、表示される画面は異なります。

  3. 表示された手順に従ってケーブルおよびCEを取り外し、[ 次へ >> ] ボタンをクリックします。

    [ CE搭載手順表示 ] 画面が表示されます。

  4. 表示された手順に従ってCEをラックに搭載し、[ 次へ >> ] ボタンをクリックします。

    [ CM#0接続 ] 画面が表示されます。

  5. 表示された手順に従ってケーブルを接続し、[ 次へ >> ] ボタンをクリックします。

    [ CM#0接続進捗 ] 画面が表示されます。接続が完了すると、[ CM#1接続 ] 画面が表示されます。

  6. 表示された手順に従ってケーブルを接続し、[ 次へ >> ] ボタンをクリックします。

    [ CM#1接続進捗 ] 画面が表示されます。接続が完了すると、[ CE組み込み進捗 ] 画面が表示されます。

  7. CEの組み込み進捗状況を確認します。

    → CEの組み込みが完了すると、[ CM組み込み進捗 ] 画面が表示されます。

  8. CMの組み込み進捗状況を確認します。

    → CMの組み込みが完了すると、[ 正常終了 ] 画面が表示されます。

  9. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ Controller Enclosure ] 画面に戻ります。

    Note
    • CEを増設しただけでは、現在のRAIDグループ担当CMを変更しません。CE活性増設が完了してから、増設CMを含めて、RAIDグループの担当CMを割り当て直してください。詳細は、「担当CM変更」を参照してください。