ドライブデータ消去
概要
ドライブのデータ消去処理を起動します。
本機能を実行しただけではデータ消去は完了しません。選択したドライブに対するデータ消去処理機能が正常に起動した時点で本機能は終了します。
ドライブデータ消去を開始する前に、「保守作業開始/終了」で保守作業開始操作を実行してください。実行していない場合、ドライブデータ消去を開始できません。
Web GUIまたはCLI からドライブデータ消去を途中で停止することはできません。
本機能を連続して実行すると、本機能がエラー終了する場合があります。
一部のドライブ種では本機能を実行できません。実行できないドライブを選択して本機能を起動すると、本機能がエラー終了します。
- 以下のドライブを選択した場合、本機能は実行できません。
ステータスが、「Present」および「Broken」のいずれでもない
RAIDグループ、TPP、FTRP、RECディスクバッファー に登録されている
Extreme Cache Pool として使用されている
用途が、「Global Hot Spare」または「Dedicated Hot Spare」である
データ消去を開始後、複数ドライブのデータ消去処理がほぼ並行して動作します。データ消去にかかる時間はドライブ容量に依存します。最も大きなドライブ容量からおおよそのデータ消去時間を算出してください。データ消去にかかる時間のおおよその目安は、SSDで1 GBあたり0.6秒、オンラインディスクで1 GBあたり15秒、ニアラインディスクで1 GBあたり20秒です。
ステータスが「Broken」のドライブのデータ消去後にドライブ減設などを行う場合は、データ消去にかかる時間をベースに十分に時間を空けてから次の操作を実行してください。
本機能を実行すると、起動時と完了時にイベントログが出力されます。ただし、ステータスが「Broken」のドライブは完了時にイベントログが出力されません。イベントログの出力でデータ消去の完了を確認する場合は、「強制組込」を実行してドライブのステータスを「Present」にしてから本機能を起動してください。「強制組込」を実行後もステータスが「Broken」の場合は、ドライブの種類と容量から算出した目安時間の経過をもってデータ消去の完了としてください。イベントログについては、本機能の備考を参照してください。
- データ消去中は、以下を実行しないでください。
装置の電源切断/投入
ドライブの保守作業(活性保守、活性予防保守、強制組込、強制縮退、またはドライブ活性減設)
CMの保守作業(活性保守、活性予防保守、強制組込、または強制縮退)
コントローラーファームウェア適用、ディスクファームウェア適用
G-List 採取
ドライブにアクセスする機能(ボリューム作成など)
エコモード
全CMリブート
ディスク診断
データ消去中に禁止オペレーションを実行したり、停電などが発生したりした場合は、再度本機能を実行してください。なお、オペレーションによりドライブが故障した場合は、「強制組込」を使用し、ドライブを装置に組み込んでください。
データ消去中は、装置で実行していたディスクドライブ・パトロールが停止します。データ消去完了後、ディスクドライブ・パトロールは自動的に再開します。
データ消去中は、ドライブの残り使用可能量(寿命)情報を取得できません。ドライブの「健全性」には「-」(ハイフン)が表示されます。詳細は、「Drives」を参照してください。
データ消去完了後のドライブは使用できます。ドライブを再度使用する場合は、以下のいずれかを実行してください。
ドライブの抜き差し
「強制縮退」および「強制組込」
本機能を実行すると、ドライブごとにイベントログ「Sanitize Start」が出力されます。
ステータスが「Present」のドライブに対して起動したデータ消去は、イベントログ「Sanitize Complete」でデータ消去の完了を確認してください。詳細は、イベントログ「Sanitize Complete」についてを参照してください。
ステータスが「Broken」のドライブに対して起動したデータ消去はイベントログ「Sanitize Complete」が出力されないため、ドライブの種類と容量から算出した目安時間の経過をもってデータ消去の完了としてください。データ消去にかかる時間のおおよその目安は、SSDで1 GBあたり0.6秒、オンラインディスクで1 GBあたり15秒、ニアラインディスクで1 GBあたり20秒です。
イベントログの詳細は、「イベントログ表示/削除」を参照してください。
イベントログ「Sanitize Complete」について
イベントログ「Sanitize Complete」は、コントローラー単位で1つのドライブ種のデータ消去が完了するごとに出力されます。
例えば、CM#0でステータスが「Present」のオンラインSASディスク10台のデータ消去を実行した場合、「Sanitize Start」は10件出力されますが、「Sanitize Complete」はオンラインSASディスクの1件のみ出力されます。
データ消去の完了は、「Sanitize Start」に対応する「Sanitize Complete」で確認します。対応するイベントログは、以下のコントローラーとドライブ種から判断します。
コントローラー
CM番号
ドライブ種
「Sanitize Start」と「Sanitize Complete」の出力結果
Sanitize Start Sanitize Complete 10000 rpm
HDD Online
7200 rpm
HDD Nearline
SSD
SSD
NVMe
NVMe SSD
操作手順
データを消去するドライブを選択し(複数選択可)、[ アクション ] から「ドライブデータ消去」をクリックします。
→ 確認画面が表示されます。
[ OK ] ボタンをクリックします。
→ ドライブデータ消去が開始されます。
[ 完了 ] ボタンをクリックして、手順1で本機能を起動した画面に戻ります。