用語集(A - Z)

[A]  [B]  [C]  [D]  [E]  [F]  [G]  [H]  [I]  [J]  [K]  [L]  [M]  [N]  [O]  [P]  [Q]  [R]  [S]  [T]  [U]  [V]  [W]  [X]  [Y]  [Z]

[A]

[B]

Box ID
装置を識別するために使用される識別子です。ユーザーシステムで一意の固有名称であり、40桁のコードから成り立っています。初期値は、装置情報(シリーズ名、モデル名、シリアル番号など)から構成される装置IDです。
BUD (Bootup and Utility Device)
CMに搭載される不揮発性メモリです。BUDは、停電時のバックアップデータおよびファームウェアを格納するシステム領域として使用されます。

[C]

CA (Channel Adapter)
コントローラーとサーバ間の接続に使用するホストインターフェースアダプターです。FCおよびiSCSIの2種類があります。
CE (Controller Enclosure)
装置の主制御部であるコントローラー (CM) やチャネルアダプター (CA) を搭載する筐体です。
Chunk Size / チャンクサイズ

ホストから書き込みが発生した時点で、TPPおよびFTRP に作成した仮想論理ボリュームに割り当てる物理容量の単位です。チャンクサイズには、21 MB、42 MB、84 MB、168 MB、336 MB、672 MB、および1344 MB の7種類あります。TPP作成時に装置の「最大プール容量」に応じて 21 MBまたは336 MBのどちらかのチャンクサイズが自動的に設定されます。「最大プール容量」が128 PBの場合、TPP作成時に「高度な設定」を使用すると、21MB、42 MB、84 MB、168 MB、336 MB、672 MB、または1344 MBのどのチャンクサイズも設定できます。「シン・プロビジョニング設定」で「最大プール容量」を増やした場合、TPP作成時に設定されたチャンクサイズが、すでに作成済みのTPPと異なる場合があります。

CM (Controller Module)
装置のすべての動作を制御するモジュールです。
Consistencyモード
指定したすべてのRECセッションに対して接続先装置へのデータ転送の順序性を保証します。このモードでは専用のRECバッファーをキャッシュメモリ上に常に確保する必要があります。

[D]

DE (Drive Enclosure)
ドライブを搭載する筐体です。2.5インチ用ドライブエンクロージャおよび3.5インチ用ドライブエンクロージャの2種類があります。
Dedicated Hot Spare
ドライブの故障時に、故障ドライブの代わりにRAIDグループに組み込まれる予備ドライブ(ホットスペア)のことです。グローバルホットスペアと異なり、指定したRAIDグループ専用に用意されたものを指します。Web GUIでは、デディケイテッドホットスペアを「専用ホットスペア」と呼びます。
Deduplication/Compressionボリューム
Deduplication/Compressionを有効にした仮想ボリューム (TPV) です。TPPに作成し、サーバから参照可能です。Deduplication/Compressionボリュームは、ボリューム一覧の用途に「Block/Dedupe&Comp」、「Block/Dedupe」、または「Block/Comp」が表示されます。

[E]

EC (Equivalent Copy)

アドバンスト・コピーの1つのタイプです。常に業務ボリュームの更新と同期した複製を作成する機能(二重切り離し方式)です。

同期コピーさせた業務ボリュームと業務ボリュームに同期されている複製ボリュームを、必要な時点で切り離し、業務ボリュームで業務を継続しながら複製ボリュームをテープ装置へバックアップすることが可能です。また、2回目以降のコピーを更新分だけ行うサスペンド・レジューム機能を提供しています。

[F]

FC (Fibre Channel)
サーバとストレージ間を接続するインターフェースの1つです。
FTRP (Flexible Tier Pool)
Flexible Tier(ストレージ自動階層制御)で使用するプールです。FTRPは複数のFTSPで構成します。FTRPは、CLIまたはETERNUS SF Storage Cruiser で作成します。
FTSP (Flexible Tier Sub Pool)
FTRPに登録するサブプールです。FTSPはFTRPに最大3プール登録し、FTSPごとに優先順位を設定します。FTSPは複数のRAIDグループで構成します。FTSPは、CLIまたはETERNUS SF Storage Cruiser で作成します。
FTV (Flexible Tier Volume)
FTRPに作成する仮想ボリュームです。階層制御対象となるボリュームで、アクセス頻度に応じて自動的に小さいブロック単位でデータが再配置されます。FTVは、CLIまたはETERNUS SF Storage Cruiser で作成します。

[G]

Global Hot Spare
ドライブの故障時に、故障ドライブの代わりにRAIDグループに組み込まれる予備ドライブ(ホットスペア)のことです。専用ホットスペアと異なり、すべてのRAIDグループで共用できます。

[H]

Host Affinity / ホストアフィニティ
ホストに対して、ボリュームへのアクセス許可を制御する機能です。
Host Affinity設定 / ホストアフィニティ設定

ホストグループとポートグループをLUNグループに関連付ける操作です。または、ホストとポートをLUNグループに関連付ける操作です。

ホストグループ(またはホスト)、ポートグループ(またはポート)、およびLUNグループ間でホストアフィニティを設定すると、ホストからポートを経由してLUNグループに登録したボリュームにアクセスできるようになります。

[I]

iSCSI (Internet Small Computer System Interface)

サーバとストレージ間を接続するインターフェースの1つです。

iSCSI は SCSIコマンド/データを、TCP/IPパケットの伝送フレームの中に包み込み、IPネットワーク経由で送受信するためのプロトコル規格です。IPv4 と IPv6 をサポートしています。

[J]

[K]

[L]

LDE (Logical Device Expansion)

既存のRAIDグループにドライブを増設することで動的にRAIDグループの容量を増やす機能です。

LDEを実行する場合は、RAIDグループを選択して、[ アクション ] から「容量拡張」をクリックします。

LUNグループ
ホストからのアクセスを許可するボリュームをグループ化したものです。
LUNコンカチネーション

既存のボリュームにRAIDグループ内の空き容量を連結してボリュームの容量を増やす機能です。

LUNコンカチネーションを実行する場合は、ボリュームを選択して、[ アクション ] から「ボリューム容量拡張」をクリックします。

[M]

MIB (Management Information Base)

SNMPプロトコルを使用して、読み取りや書き込みができるオブジェクトと変数の集合体に関する仕様と形式の記述です。

本装置では、機器監視を目的にドライブなどの搭載部品や各種設定に関する情報が記述されています。

Monitor

コピー元領域に書き込まれる更新量を測定するためのコピーセッションです。コピー処理を行わないため、コピー先領域は存在しません。モニタセッションは、SDP容量の見積もりやRECの回線帯域の見積もり (*1) に使用できます。

*1  :  初期コピーや差分コピーを実施中に更新が発生しないケースに限定されます。

[N]

Nearline
データのバックアップおよびアーカイブ用途に適した大容量/低価格のニアラインSASディスクドライブで、SASディスクドライブ (Online) に比べて大量の情報を低価格で保管できます。
Nearline SED
ドライブ内部に暗号化機能を搭載 (SED) したNearlineドライブです。
NVMe SSD
NVM Express (NVMe)は、PCI Express (PCIe)バスに取り付けられた非揮発性メモリにアクセスするためのオープンな論理デバイスインターフェースで、データ転送速度が高速なSSDです。
NVMe SSD SED
ドライブ内部に暗号化機能を搭載 (SED) したNVMe SSDです。

[O]

ODX (Offloaded Data Transfer)
データのコピーや移動に伴うサーバの負荷をストレージ装置にオフロードする機能です。Windows Serverでサポートされています。
Online
24時間365日の運用に対応した高性能/高信頼性のSASディスクドライブで、データベースなどの性能を重視した使用頻度の高い情報の保管に使用します。
Online SED
ドライブ内部に暗号化機能を搭載 (SED) したOnlineドライブです。
OPC (One Point Copy)

アドバンスト・コピーの1つのタイプです。任意のタイミングで業務ボリュームのすべての複製を作成する機能(バックグラウンド・コピー方式)です。

必要になった時点でデータを短時間で業務ボリュームから複製ボリュームへ論理コピーし、物理コピー完了を待つことなく、業務ボリュームで業務を継続しながら、複製ボリュームをテープ装置へバックアップすることが可能です。

Optimizing Capacity

TPVまたはFTVに割り当てているブロック (*1) 内のデータがすべて0の物理領域を解放する Zero Reclamation 機能です。

*1  :  ボリュームの割り当て単位です。

[P]

PINデータ
キャッシュメモリからボリュームに書き戻せず、キャッシュメモリに残ってしまったデータのことです。

[Q]

QuickOPC

アドバンスト・コピーの1つのタイプです。一度、業務ボリュームの全データの複製を作成し、その後更新分(差分)のみを複製ボリュームへコピーする機能(バックグラウンド・コピー方式)です。

バックアップ時間の短縮が求められる大規模データベースなどのバックアップに適します。

[R]

RAIDマイグレーション
RAIDグループ、TPP、またはFTRP に存在するボリュームを、ほかのRAIDグループ、TPP、またはFTRPの空き領域に移動する機能です。ボリュームの容量を拡張したり、RAIDレベルを変更したりすることもできます。
REC (Remote Equivalent Copy)
アドバンスト・コピー機能(筺体内のコピー)の二重化切り離し方式 EC を拡張したRECを使用し、遠隔地での筐体間コピーを実現する機能です。複数筐体間でのミラーリングやスナップショットの作成、バックアップに適用でき、災害やテロ等の事故からデータを守り、素早くリカバリーをすることができます。
RECディスクバッファー
RECバッファーが不足した場合、一時的な退避先として使用するバッファーです。ドライブに作成します。
RECバッファー
非同期ConsistencyモードのRECで使用するバッファーです。コピー元装置には送信用RECバッファーが、コピー先装置には受信用RECバッファーが必要です。RECバッファー経由のコピーでは、複数のRECセッションのI/Oを一定期間RECバッファーに溜め込み、ブロックにまとめてコピーします。
REMCS (REMote Customer Support system)

富士通独自のリモート保守システムのことです。

発生した障害をリモートセンターに自動的に通知することで、迅速なトラブル対応を実現します。

[S]

SDP (Snap Data Pool)
SnapOPCおよびSnapOPC+の実行時にコピーデータが増加し、SDV では容量が不足する場合に使用される領域のことです。SDPは単独で作成するものではなく、SDPVを作成時に有効になります。作成したSDPVはSDPに自動的に組み込まれます。
SDPE (Snap Data Pool Element)
SDP からSDVへ領域を割り当てる場合の最小単位です。SDPVは、SDPEの整数倍の容量を持ちます。
SDPV (Snap Data Pool Volume)
SDP領域を構成するためのボリュームです。SDP容量は、複数のSDPVを合計したものとなります。SDV容量を超える更新量のコピーが発生した場合に、SDPからボリュームが補充されます。
SDV (Snap Data Volume)
SnapOPCまたはSnapOPC+ 実行時にコピー先として使用する領域です。SnapOPCの場合は、コピー先ごとにSDVが存在します。SnapOPC+の場合は、コピー先の世代ごとにSDVが存在します。
SED (Self Encrypting Drives)

「SED」には、「Online SED」、「Nearline SED」、「SSD SED」、および「NVMe SSD SED」の4種類があります。

ドライブ内にAES(Advanced Encryption Standard)エンジンと呼ばれる暗号化チップと暗号化キーを搭載したハードディスクドライブです。ドライブ自身が暗号化の処理を行うため、ストレージシステムのファームウェアで実行していた暗号化処理が解消され、パフォーマンスの劣化を招くことなくデータの暗号化を実現します。

SEDにアクセスするためには認証鍵が必要です。SED認証鍵は、装置で生成する鍵(装置共通鍵)と、鍵サーバで生成する鍵の2種類があります。

SnapOPC

アドバンスト・コピーの1つのタイプです。データ更新時に更新前のデータのみを複製する機能(コピー・オン・ライト方式)です。

フルバックアップに比べ容量を抑えることができるので、比較的更新量の少ないファイルサーバなどのシステムのバックアップに最適です。

SnapOPC+
アドバンスト・コピーの1つのタイプです。SnapOPCと同様にデータ更新時に業務ボリュームの更新前の部分データ(旧データ)のみを複製ボリュームにコピーします。SnapOPCに比べて更新部分を世代管理できることが特長です(コピー・オン・ライト方式)。SnapOPCでは重複して保持してしまうデータを保存せずに更新履歴として世代管理するため、より少ないコピー先領域でディスクベースの世代バックアップが利用できます。
SNMP (Simple Network Management Protocol)
ネットワーク内のシステムやデバイスを監視および管理するためのプロトコルです。監視および管理されるデータは、MIBで定義されます。
SSD (Solid State Drive)

24時間365日の運用に対応した高性能/高信頼性のドライブで、データベースなどの性能を重視した使用頻度の高い情報の保管に使用します。

記憶媒体にフラッシュメモリを使用しているため、OnlineNearlineのハードディスクに比べ、ランダムアクセス性能に優れています。また、モーターなどの可動部がないため、耐衝撃性に優れ、消費電力も少なくなります。

SSD SED

ドライブ内部に暗号化機能を搭載(SED)したSSDです。

Standard

RAIDグループまたは外部RAIDグループに作成する一般的なボリュームです。

ファイルシステムやデータベースなどの通常用途に使用され、サーバからは1つの論理ユニットと認識されます。

[T]

Temporary
LUNコンカチネーション機能を使用したボリューム容量拡張時に一時的に作成される作業ボリュームです。容量拡張に失敗した場合、ボリューム一覧に表示されます。
Thin Provisioning
ストレージ容量を仮想化して割り当てることで、ストレージの物理容量を削減でき、未使用容量の効率的な活用を可能にする機能です。
TPP (Thin Provisioning Pool)
シン・プロビジョニングで使用するプールです。TPPは複数のRAIDグループで構成します。
TPV (Thin Provisioning Volume)
TPP領域に作成する仮想ボリュームです。サーバからTPVに書き込みが発生すると、決められたチャンクサイズ単位にドライブが割り当てられます。

[U]

[V]

Veeam Storage Integration
Veeam Backup & Replication とストレージシステムのスナップショット機能を連携させることにより、柔軟かつ高速なバックアップ、復元、および レプリケーションを実現する機能です。
Veeamスナップショットボリューム

Veeam Storage Integration 環境で Veeam Universal Storage Integration API より作成されたスナップショットボリュームです。

Veeamセッション(SnapOPC+)のコピー先ボリューム または リストア元ボリュームです。[ ボリューム ] 画面では、ボリュームの名前、用途、 および 用途詳細に、以下が表示されます。

  • 名前の初期状態は、「コピー元ボリューム名_snap_YYMMDDHHMM」 (YYMMDDHHMM:ボリューム作成日時) です。
    1. 名前が32文字を超える場合は、32文字以内になるように「コピー元ボリューム名」が末尾から超過文字数分が削除され、削除部分に「~」が付加されます。

    2. 手順1.で短縮後の名前がすでに存在する場合は、末尾に「_X」(X:0 からの連番)が付加されます。

  • 用途は、「Veeam」、「Dedupe&Comp/Veeam」、「Dedupe/Veeam」、または「Comp/Veeam」です。

  • 用途詳細は、「Veeam」、「Dedupe&Comp/Veeam」、「Dedupe/Veeam」、または「Comp/Veeam」です。

    詳細は、「ボリューム(基本情報)」を参照してください。

[W]

WSV (Wide Striping Volume)
2 ~ 64個のRAIDグループに分散して配置された領域を連結した1つのボリュームです。データアクセスが分散されるため、処理が速くなります。

[X]

XCOPY (Extended Copy)
VMware VAAI (vStorage APIs for Array Integration)のFull Copy 機能です。

[Y]

[Z]