強制リストア
概要
CMのBUD (Bootup and Utility Device) に退避されたままの未書き込みデータを、キャッシュメモリ上に強制的にリストア(復元)します。
BUDに退避されたキャッシュメモリ上の未書き込みデータは、通常、次回装置の電源投入時にキャッシュメモリ上にリストアされます。しかし、BUDへの経路異常などの障害があると、装置状態が「Not Ready」となりリストアされません。「Not Ready」状態とは、装置の電源切断時の異常を検出して、ホストからのI/Oアクセスが正常に受け付けられない状態のことです。
電源投入して装置状態が「Not Ready」となった場合は、その根本原因を対処後、強制リストアを実行してから装置の電源切断/投入を行ってください。強制リストアを実行すると、ユーザーデータの消失を防止できる場合があります。
本機能を実行する前に、装置が「Not Ready」状態となった根本原因を調査して、保守など必要な対処を行ってください。
装置のBUDに退避されたままの未書き込みデータを復元するには、装置の電源切断/投入が必要です。本操作が正常に完了後、装置の電源切断/投入をしてください。
未書き込みデータをリストアするのは、強制リストアを実行したあとの、電源切断/投入時の1回だけです。もし、装置状態に「Not Ready」が再度表示された場合は、強制リストアが失敗した場合があるので、もう一度、強制リストアを実行し、装置の電源切断/投入をしてください。
装置状態が「Restore Fail」、または「Not Ready」以外の場合は、「強制リストア」を行わないでください。
装置状態が「Restore Fail」の場合、強制リストアを行うと、ユーザーデータの消失を防止できる場合があります。
装置状態の「Restore Fail」は「Not Ready(4)」と表示されます。
表示内容
装置状態
項目 | 説明 |
---|---|
装置状態 |
装置の総合ステータス(詳細)が表示されます。 詳細は、装置の総合ステータス(詳細)を参照してください。 |
操作手順
強制リストアを行います。
[ アクション ] から「強制リストア」をクリックします。
装置状態を確認し、[ リストア ] ボタンをクリックします。
→ 確認画面が表示されます。
Caution装置状態が「Restore Fail」、または「Not Ready」以外の場合は、強制リストアを行わないでください。
[ OK ] ボタンをクリックします。
→ 強制リストアが実行されます。
[ 完了 ] ボタンをクリックして、[ ユーティリティ ] 画面に戻ります。
Caution処理が正常に完了後、Web GUI をログアウトして、装置を再起動してください。