SNMPエージェント基本設定

概要

装置に搭載されているSNMPエージェントの基本設定を行います。

SNMP (Simple Network Management Protocol) は、ネットワーク管理で使用される標準プロトコルです。

Caution
  • SNMPマネージャーが装置と異なるサブネットワークにある場合、「ネットワーク環境設定」の「接続許可IPアドレス」にSNMPマネージャーのIPアドレスまたはSNMPマネージャーが属するネットワークアドレスを設定する必要があります。

  • SNMP機能を有効にする場合、「ファイアーウォールの設定」で使用するLANポートの「SNMP」を有効にする必要があります。

Note
  • 「初期設定」機能を使用すると、ウィザード形式でSNMPエージェント環境を設定できます。「初期設定」機能を使用しない場合は、以下の順序でSNMPエージェント環境を設定してください。
    1. SNMPエージェント基本設定

    2. SNMPマネージャー設定

    3. SNMPエージェントMIBビュー設定

    4. SNMPエージェントユーザー設定 (*1)

    5. SNMPエージェントコミュニティー設定 (*2)

    6. SNMPエージェントトラップ設定

      *1  :  SNMP通信において、SNMPv3 を使用する場合に設定します。
      *2  :  SNMP通信において、SNMPv1またはSNMPv2c を使用する場合に設定します。
  • 「SNMP機能」を「有効」から「無効」に変更しても、設定内容は保持されます。

設定内容

基本設定

SNMPエージェント基本設定を行います。

項目 説明 設定値

SNMP機能

SNMP機能を有効にするか、無効にするかを選択します。

有効

無効

使用LANポート

SNMP機能を有効にする場合、SNMPに使用するポートを「MNT」、「RMT」から選択します。

SNMPv1トラップ送信の際、トラップ送信元を示す agent-address は、選択したポートのメインCM IPアドレスになります。

MNT

RMT

Authentication Failure

SNMP機能を有効にする場合、認証失敗時に「トラップを送信する」または「トラップを送信しない」を選択します。

トラップを送信する

トラップを送信しない

エンジンID

SNMP機能を有効にする場合、SNMPのエンジンIDを入力します。

エンジンIDは、SNMPマネージャーとSNMPエージェント間で互いに相手装置を区別するために使用するユニークな識別子です。

通常は初期値を使用します。本装置のエンジンIDの初期値は以下になります。

    1~4オクテット:企業コード (fujitsu=211) と 0x80000000 とのビットOR

    5オクテット    :0x80固定

    6~13オクテット:本装置のWWN(8バイト)

英数字 (0~9、a~f、A~F)

ただし、すべて「0x00」や「0xFF」は入力不可

10 ~ 64文字(偶数)

初期値

MIB-II RFC版数

SNMP機能を有効にする場合、MIB-IIのサポートRFC版数を「RFC1213」と「RFC4293」から選択します。

通常は、初期値(「RFC1213」)を変更する必要はありませんが、SNMPマネージャーがサポートしている RFC版数に合わせて選択してください。

  • RFC1213:

    RFC1213 に準拠したMIB-II に対応します。

    本RFCは、IPv4アドレスに対応しています。

  • RFC4293:

    RFC4293 に準拠したMIB-II に対応します。

    本RFCは、IPv4アドレスとIPv6アドレスに対応しています。本RFCは、RFC1213の拡張定義になります。

RFC1213

RFC4293

操作手順

  1. [ アクション ] から「SNMPエージェント設定」をクリックします。

  2. 各項目を指定し、[ 設定 ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

    Caution
    • エンジンIDが入力条件を満たしていない場合、エラー画面が表示されます。

  3. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → SNMPエージェント基本設定が開始されます。

  4. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ ネットワーク ] 画面に戻ります。