バックエンドケーブル接続

ETERNUS DXでは、エンクロージャ間の接続にリバースケーブリングを行います。

リバースケーブリングでは、コントローラー1(CM#1)側の接続先を、最終端のドライブエンクロージャにする必要があるため、添付のケーブルではケーブル長が不足することがあります。また、同一ラック内のエンクロージャの搭載位置、および複数のラックに分けて搭載する場合のエンクロージャの搭載位置によって、長いケーブルが必要となることがあります。

搭載位置はバックエンドケーブルのケーブル長を考慮して検討してください。

バックエンドケーブルは、ドライブエンクロージャ1台につき2本標準添付されております。ドライブエンクロージャ(NVMe 2.5インチ用/SAS 2.5インチ用/SAS 3.5インチ用)に添付されているバックエンドケーブルは1.1mです。

延長接続用として、3.5m、6m、15m、30mのケーブルがあります。

なお、バックエンドケーブルは長さによってケーブルの種類が異なります。

コントローラーエンクロージャとドライブエンクロージャ(NVMe 2.5インチ用)間を接続する場合、線長が1.1mおよび3.5mのものはMini SAS HDケーブル(電気)、線長が6m、15m、および30mのものはアクティブ光ケーブルです。すべてNVMeドライブエンクロージャ接続用のケーブルです。

コントローラーエンクロージャとドライブエンクロージャ(SAS 2.5 インチ用/SAS 3.5インチ用)間を接続する場合、線長が1.1m、3.5m、および6mのものはMini SAS HDケーブル(電気)、線長が15mおよび30mのものはアクティブ光ケーブルです。すべてSASドライブエンクロージャ接続用のケーブルです。

装置内に異なる種類のケーブルが混在しても動作に問題はありません。

バックエンドケーブルの各線長の接続用途(目安)を示します。

表: バックエンドケーブルの接続用途

線長

接続用途

1.1 m

同一ラック内でドライブエンクロージャ間を接続する場合で、下段エンクロージャの天板からの距離が8U以下のエンクロージャとの接続に使用します。ドライブエンクロージャに標準添付されています。

3.5 m

同一ラック内でコントローラーエンクロージャとドライブエンクロージャを接続する場合、またはドライブエンクロージャ間を接続する場合、下段エンクロージャの天板からの距離が9U以上のエンクロージャとの接続に使用します。

6 m

隣接するラックに接続する場合に使用します。

15 m

隣接しないラックに接続する場合に使用します。

30 m

ラックを離して接続する場合に使用します。