UPS接続

ETERNUS DXの電源供給には、商用電源の瞬時電圧低下、停電などの異常に対応するため、無停電電源装置(UPS)を使用することを推奨します。

UPSを二重化し2系統に分けて電源接続する場合、一方の電源系統に故障が発生すると、必要な電力の全量をもう一方の系統から供給します。万一、1系統で電力を供給することになった場合に備えて、必要となる所要電力の合計値がUPSの出力容量を超えないような十分に余裕がある製品を選択してください。

UPSに必要な出力容量の詳細は、使用するUPSの仕様を確認してください。

接続するUPSは、以下の条件を満たしている必要があります。

定格容量

搭載エンクロージャの最大消費電力の合計値に対して十分な容量を確保してください。

各エンクロージャの最大消費電力値は、『設置計画ガイド』の「設置諸元」を参照してください。

給電時間

バッテリー給電時間は、サーバのシャットダウン処理にかかる時間と、ETERNUS DXの電源切断処理にかかる時間の合計時間を考慮する必要があります。

停電切り替え時間

停電発生後15ms以内に、商用電源からUPS出力への切り替えが可能である必要があります。

コンセント形状

電源プラグ形状とUPSの出力コンセントの形状が一致しない場合は、UPS(AC出力側)にコンセント設置の電源工事が必要です。資格を有した電気技術者に、端子台接続にする電気工事を依頼してください。

電源供給構成

UPSを使用する場合は、すべてのエンクロージャの電源がUPSから供給されるようにしてください。

コントローラーエンクロージャはUPSから電源供給、ドライブエンクロージャはACコンセントから直接電源供給するような構成はサポートしていません。