無停止ストレージマイグレーション

無停止ストレージマイグレーションは、ストレージ装置のリプレースなどで、業務サーバを停止させることなく旧ストレージ装置内のボリュームデータを新ストレージ装置内のボリュームに移行させる機能です。

移行元ストレージ装置(外部ストレージ)と移行先ストレージ装置(ローカルストレージ)との接続インターフェースはFCのみで、接続形態は直接接続およびスイッチ接続をサポートします。

図: 無停止ストレージマイグレーション
表: ローカルストレージと外部ストレージ間のパスおよびボリューム仕様

項目

数量

ローカルストレージと外部ストレージ間の最大マルチパス数(外部ストレージあたり)

8パス

ローカルストレージから接続可能な外部ストレージの最大ポート数(FC-Initiatorポートあたり)

32ポート

ローカルストレージに取り込み可能な最大移行対象ボリューム数(*1)

8,192個(ETERNUS DX600 S6

16,384個(ETERNUS DX900 S6, ETERNUS DX8900 S6

ローカルストレージに同時に取り込み可能な外部ストレージ内の移行対象ボリューム

512個

*1

ローカルストレージに取り込んだ移行対象ボリューム数は、ローカルストレージ内のボリューム数に含まれます。

外部ストレージとローカルストレージであるETERNUS DXを直結またはスイッチで接続します。接続後、データ移行の準備を開始します。

ローカルストレージ内に外部ドライブを作成します。外部ドライブから外部RAIDグループを作成し、さらに、外部RAIDグループにボリュームを作成します。そのボリュームは、ローカルストレージ内で「外部ボリューム」と呼ばれ、外部ストレージの移行元ボリューム情報が引き継がれます。外部ボリュームにホストアフィニティを設定します。

ローカルストレージと業務サーバ間のマルチパス接続を増設します。外部ストレージと業務サーバ間のマルチパス接続を減設後、RAIDマイグレーションを使用して外部ストレージの移行対象ボリュームからデータを読み出し、ローカルストレージの移行先ボリュームへ書き出します。

データ移行中は、移行元ボリュームで一元管理することによりデータの整合性を保証します。

Caution
  • 外部ストレージと接続可能なポートはFCのみです(FC-Initiatorモードで接続)。

  • 本機能を使用するためには、無停止ストレージマイグレーションライセンスの登録が必要です。

    ライセンスについては、担当営業にお問い合わせください。

  • データ移行は外部ストレージからローカルストレージへの移行のみをサポートします。

    ローカルストレージのデータを外部ストレージに移行したり、外部ストレージのデータを別の外部ストレージへ移行したりすることはサポートしません。

  • 移行完了してもローカルストレージのボリュームは外部ボリュームと同等の情報(UID、ベンダーID、およびプロダクトIDなど)を応答します。

  • 外部ボリュームにコピー動作保護、キャッシュパラメーター、およびボリュームQoSを設定しないでください。

  • 外部ボリュームで使用できる機能は、削除、名前変更、およびRAIDマイグレーションです。データ移行が正常に完了するまで、そのほかの機能は使用できません。

  • ローカルストレージの移行先ボリュームは、移行完了後もStorage Clusterを使用することはできません。

  • 無停止ストレージマイグレーション完了後は、必ず無停止ストレージマイグレーションライセンスを削除してください。