Veeam Storage Integration
ETERNUS DXでは、Veeam Storage IntegrationによりVeeam Softwareが提供するVeeam Backup & Replicationと連携し、仮想環境(VMware)でのバックアップの操作性の向上と効率化を実現します。
Veeam Storage Integrationは、ETERNUS DXで使用できます。

|
連携ソフトウェア |
|
ETERNUS DX用ソフトウェア(設定ツール) |
アドバンスト・コピー機構の正規ライセンスが必要です。
アドバンスト・コピーを使用するため、事前にコピーテーブルサイズの設定が必要です。
Veeam Storage Integrationライセンスの取得およびETERNUS DXへの登録が必要です。
Veeam Storage Integrationでは、Backup ProxyサーバとETERNUS DX間の接続ホストインターフェースとしてFCおよびiSCSIが使用可能です。
Backup ProxyとETERNUS DXをFCで接続する場合、ETERNUS CLIを使用してBackup Proxyのホストアフィニティを設定する必要があります。詳細は、『CLI ユーザーズガイド』を参照してください。
新規のホスト(ホストアフィニティが設定されていない)にリストアを実施する場合、事前にそのホストに対するホストアフィニティ設定を実施する必要があります。詳細は、『CLI ユーザーズガイド』を参照してください。
Veeam Backup & Replicationと連携するには、Veeam Backup ServerにFUJITSU Plug-In for Veeam Backup & Replicationを追加する必要があります。
世代内に異なる倍率のスナップショットが存在している場合、最も古い世代から停止する必要があります。
Veeam Storage Integrationは、SnapOPC+を使用します。
SnapOPC+のコピー先ボリュームとして、シン・プロビジョニングボリューム(TPV)またはFlexible Tier Volume(FTV)が使用されます。
シン・プロビジョニングの最大プール容量は、Veeam Storage Integrationで対象となるボリュームの総容量や管理世代数を考慮し、適切な値に設定してください。
シン・プロビジョニングの最大プール容量の設定は、『Web GUI ユーザーズガイド』の「シン・プロビジョニング設定」を参照してください。
- シン・プロビジョニングの最大プール容量の目安
シン・プロビジョニングの最大プール容量³(TPV+FTV)の総容量+(Veeam Storage Integration対象ボリュームの総容量×(管理世代数+1))
以下のボリュームは、Veeam Backup & Replicationから管理できません。
Storage Cluster機能で使用されているSecondaryストレージのボリューム
Virtual Volume(VVOL)
SnapOPCおよびECのアドバンスト・コピーセッションで使用されているボリューム
ETERNUS SF AdvancedCopy Managerから作成されたSnapOPC+セッションで使用されているボリューム
-
Deduplication/Compressionボリューム(ETERNUS DX900 S6, ETERNUS DX8900 S6はCompressionボリューム)
Storage Cluster機能で使用されているPrimaryストレージのボリュームはVeeam Backup & Replicationで管理できますが、以下の留意事項があります。
Storage Cluster機能のフェイルオーバが実施されるとVeeam Backup & Replicationのジョブや操作が失敗することがあります。フェイルバック後に、再度、失敗したジョブや操作を実施してください。
インスタントVMリカバリー、SureBackup動作中は、フェイルオーバが動作しません。
RAIDマイグレーション、シン・プロビジョニングボリューム平準化、またはFlexible Tier Pool平準化を実行中は、Veeam Backup & Replicationのジョブや操作が失敗することがあります。
1台のETERNUS DXに対して複数のVeeam Backup & Replicationを接続する構成は推奨していません。複数のVeeam Backup & Replicationからのジョブ実行が競合した場合、ジョブが異常終了することがあります。
Veeam Storage Integrationでは、以下のボリュームを使用できます。
表: Veeam Storage Integrationで使用可能なボリュームタイプ ボリュームタイプ
コピー元
コピー先
Standard
○
×
WSV
○
×
TPV
○(*1)
○(*1)
FTV
○
○
SDV
×
×
SDPV
×
×
○:サポート、×:未サポート
*1 : Deduplication/Compressionボリューム(ETERNUS DX900 S6, ETERNUS DX8900 S6はCompressionボリューム)は、未サポートです。
コピー先のボリュームTPV / FTVは、Veeam Backup & Replicationからのスナップショット作成を契機に自動で作成されます。(*2)
*2 : コピー先のボリュームTPV / FTV は、以下のTPP / FTRPに自動的に作成されます。
コピー元ボリュームがStandardまたはWSVの場合は装置内で最も小さな番号のTPP、TPPが存在しない場合は最も小さな番号のFTRP
コピー元ボリュームがTPV / FTVの場合、コピー元と同じTPP / FTRP
ETERNUS CLIを使用して、コピー先のボリュームTPV / FTVを任意のTPP / FTRPに作成することもできます。