RECのデータ転送モードの比較

RECのデータ転送モードについて説明します。

表: REC のデータ転送モード(1/2)

データ転送方式

主な用途

サーバからのライトI/Oに対するレスポンスへの影響

初期コピー中

初期コピー完了後

同期転送方式

  • サイト内での筐体間ミラー

  • サイト内での他筐体へのバックアップ

通常レスポンスへの影響は小さいが、コピー処理とWrite I/Oによる更新処理をバランス良く実施するため、Write I/Oへの応答を遅延させる場合がある。

常にレスポンスへの影響がある。

非同期転送方式

Stackモード

リモート・バックアップ

レスポンスへの影響は小さい。

レスポンスへの影響は小さい。

Consistencyモード

リモート・ミラーリング

通常レスポンスへの影響は小さいが、コピー処理とWrite I/Oによる更新処理をバランス良く実施するため、Write I/Oへの応答を遅延させる場合がある。

通常レスポンスへの影響は小さいが、データ転送経路が細く転送が間に合わないケースではレスポンスが劣化する。さらに、レスポンスが一定以上劣化すると、コピー処理を中断させ、レスポンス劣化を防ぐ。

Throughモード

Stackモード/Consistencyモードの停止または一時切り離しで一時的に切り替わるモード

通常レスポンスへの影響は小さいが、コピー処理とWrite I/Oによる更新処理をバランス良く実施するため、Write I/Oへの応答を遅延させる場合がある。

表: REC のデータ転送モード(2/2)

データ転送方式

災害発生時のデータの状態

順序保証

等価性維持状態への状態遷移

同期転送方式

コピー元とコピー先は、常に一致。

あり

あり

非同期転送方式

Stackモード

コピー元に書き込まれたデータの一部がコピー先に未反映。

なし

なし

Consistencyモード

あり

あり

Throughモード

なし

あり