エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

グループの操作

ONTAPには、許可サーバーに基づいてグループを設定するためのオプションがいくつか用意されています。グループを、ONTAPがアクセス制御に使用するロールにマッピングできます。

グループの識別方法

許可サーバーでグループを設定した場合、OAuth 2.0アクセス トークンでは、名前またはUUIDのいずれかを使用して、グループが識別され、伝送されます。ONTAPを設定する前に、許可サーバーがグループをどのように処理するかを理解しておく必要があります。

アクセス トークンに複数のグループが含まれている場合、ONTAPは一致するまで各グループの使用を試みます。

グループ名

多くの許可サーバーは、名前を使用してグループを識別し、表します。以下は、Active Directory Federation Service(ADFS)によって生成されたJSONアクセス トークンの一部で、複数のグループが含まれています。詳細については、<<「名前でグループを管理する」>>を参照してください。

  ...
  "sub": "User1_TestDev@NICAD5.COM",
  "group": [
    "NICAD5\\Domain Users",
    "NICAD5\\Development Group",
    "NICAD5\\Production Group"
  ],
  "apptype": "Confidential",
  "appid": "3bff3b2b-8e40-44ba-7c11-d73c3b76e3e8",
  ...

グループUUID

一部の許可サーバーは、UUIDを使用してグループを識別し、表します。以下は、Microsoft Entra IDによって生成されたJSONアクセス トークンの一部で、複数のグループが含まれています。詳細については、<<「UUIDでグループを管理する」>>を参照してください。

  ...
  "appid": "4aff4b4b-8e40-44ba-7c11-d73c3b76e3d7",
  "appidacr": "1",
  "groups": [
    "8ea4c5b0-bcad-4e66-8f1e-cd395474a448",
    "a8558fc2-a1b2-4cb7-cc41-59bd831840cc"],
  "name": "admin007 with group membership",
  ...

名前でグループを管理する

ご利用の許可サーバーが名前を使用してグループを識別する場合は、各グループがONTAPに定義されていることを確認する必要があります。セキュリティ環境によっては、グループがすでに定義されている場合があります。

ここでは、ONTAPにグループを定義するCLIコマンドの例を示します。サンプルのアクセス トークンの名前付きグループを使用していることに注目してください。このコマンドを実行するには、ONTAP admin権限レベルが必要です。

security login create -user-or-group-name "NICAD5\\Domain Users" -application http -authentication-method domain -role admin

UUIDでグループを管理する

ご利用の許可サーバーがUUID値を使用してグループを表す場合は、グループを使用する前に2段階の設定を行う必要があります。ONTAP 9.16.1以降では、2つのマッピング機能を使用でき、これらの機能はMicrosoft Entra IDでテストされています。CLIコマンドを実行するには、ONTAP admin権限レベルが必要です。

関連情報

グループUUIDをグループ名にマッピングする

UUID値を使用してグループを表す許可サーバーを使用している場合は、グループUUIDをグループ名にマッピングする必要があります。以下では、主なONTAP CLI処理について説明します。

作成

新しいグループ マッピング設定は、security login group createコマンドを使用して定義できます。グループのUUIDと名前は、許可サーバーの設定と一致する必要があります。

パラメーター

グループ マッピングの作成に使用するパラメーターを以下に示します。

パラメーター 説明

vserver

必要に応じて、グループを関連付けるStorage Virtual Machine(SVM)の名前を指定します。省略すると、グループはONTAPクラスタに関連付けられます。

name

ONTAPが使用するグループの一意の名前。

type

この値は、グループのソースであるアイデンティティー プロバイダーを示します。

uuid

許可サーバーによって提供されるグループのUniversally Unique Identifierを指定します。

ここでは、ONTAPにグループを定義するCLIコマンドの例を示します。サンプルのアクセス トークンのUUIDグループを使用していることに注目してください。

security login group create -vserver ontap-cls-1 -name IAM_Dev -type entra -uuid 8ea4c5b0-bcad-4e66-8f1e-cd395474a448

グループを作成すると、グループに対して一意の読み取り専用の整数の識別子が生成されます。

その他のCLI処理

このコマンドでは、次のような追加の処理がサポートされます。

  • 表示

  • 変更

  • 削除

showオプションを使用すると、グループに対して生成された一意のグループIDを取得できます。詳細については、ONTAPコマンド リファレンス ドキュメントを参照してください。

グループUUIDをロールにマッピングする

UUID値を使用してグループを表す許可サーバーを使用している場合は、グループをロールにマッピングできます。以下では、主なONTAP CLI処理について説明します。また、コマンドを実行するには、ONTAP admin権限レベルが必要です。

まず、グループUUIDをグループ名にマッピングし、そのグループに対して生成された一意の整数のIDを取得する必要があります。グループをロールにマッピングするには、IDが必要です。

作成

新しいロール マッピングは、security login group role-mapping createコマンドを使用して定義できます。

パラメーター

グループをロールにマッピングするために使用するパラメーターを以下に示します。

パラメーター 説明

group-id

security login group createコマンドを使用して、グループに対して生成された一意のIDを指定します。

role

グループのマッピング先のONTAPロールの名前。

security login group role-mapping create -group-id 1 -role admin

その他のCLI処理

このコマンドでは、次のような追加の処理がサポートされます。

  • 表示

  • 変更

  • 削除

詳細については、ONTAPコマンド リファレンス ドキュメントを参照してください。

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