RAIDグループ作成

概要

RAIDグループを作成します。

RAIDグループとは、1つのRAIDレベルとして作成されるドライブのグループのことです。

RAIDレベルの特徴および使用ドライブ数

RAIDレベルの特徴およびRAIDグループの使用ドライブ数を以下に示します。

装置に搭載可能な最大ドライブ数により、お客様が実際に使用できるRAIDグループ構成(使用ドライブ数)は制限されます。

RAIDレベル (*1)

特徴

使用ドライブ数 (*2)

High Performance (RAID1+0)

RAID1によるミラーリングと、RAID0のストライピングを合わせて、RAID1の信頼性とRAID0の高いI/O性能を同時に実現できます。

2D+2M ~ 16D+16M

High Capacity (RAID5)

ブロック単位に分割したデータとそのデータから生成されるパリティを、複数のドライブに分散して書き込み、データの冗長性を持たせています。

2D+1P ~ 15D+1P

High Reliability (RAID6)

2種のパリティを異なるドライブに配置すること(ダブルパリティ)により、2台のドライブ故障までを救済できます。

3D+2P ~ 14D+2P

High Reliability (RAID6-FR)

複数のRAID冗長化セットと1台分のホットスペアに相当する予備領域で1つのRAIDグループを構成します。RAIDグループ内にデータを分散して配置することで、1台目のドライブ故障時のリビルドを高速化します。2台のドライブ故障までを救済できますが、2台目が故障した場合は通常のリビルドが動作します。本RAIDレベルで作成したRAIDグループやそのRAIDグループに作成したボリュームには制限事項があります。詳細は「RAID6-FRの制限事項」を参照してください。

(3D+2P)x2+1HS

(4D+2P)x2+1HS

(6D+2P)x2+1HS

(9D+2P)x2+1HS

(12D+2P)x2+1HS

(5D+2P)x4+1HS

(13D+2P)x2+1HS

(8D+2P)x3+1HS

(4D+2P)x5+1HS

(3D+2P)x6+1HS

Reliability (RAID5+0)

RAID5を複数グループ用意し、RAID0の方式によりストライプします。大容量構成時にはRAID5より性能や信頼性が向上し、リビルド時間も短くなります。本RAIDレベルで作成したRAIDグループには制限事項があります。詳細は、「RAID5+0の制限事項」を参照してください。

(2D+1P) × 2 ~ (15D+1P) × 2

Mirroring (RAID1)

データを2台のドライブに同時に書き込みます(ミラーリング)。

一方のドライブが故障したときに、もう一方のドライブで処理を継続します。

1D+1M

Striping (RAID0)

データをブロック単位に分割し、複数のドライブに分散して書き込みます(ストライピング)。

RAID0 は、データの冗長性がありません。

2D ~ 16D

*1  :  ここでは、本表、設定値欄、および表示内容欄のRAIDレベルを Web GUIの画面表記に合わせて記載します。そのほかは、省略して「RAIDxx」だけを記載します。
*2  :  D:Data、M:Mirror、P:Parity、HS:Hot Spare を示します。

RAID6-FRの制限事項

RAID6-FR で作成したRAIDグループ(以降、「Fast Recovery RAIDグループ」と呼ぶ)やそのRAIDグループに作成したボリュームには、以下の制限があります。

  • Fast Recovery RAIDグループは、LDEを使用した以下の操作はできません。
    • 「RAID6-FR」へのRAIDレベル変換

    • 「RAID6-FR」からのRAIDレベル変換

    • ドライブ増設によるRAIDグループの容量拡張

  • Fast Recovery RAIDグループに作成できるボリュームは、「Standard(LUNコンカチネーションによる連結ボリュームを含む)」およびODXバッファーボリュームです。

  • Fast Recovery RAIDグループに暗号化したボリュームを作成できます。しかし、作成したボリュームを暗号化変換することはできません。

  • Fast Recovery RAIDグループ作成時の Stripe Depth は、「64KB」固定とします。

  • Fast Recovery RAIDグループの場合、1台目のドライブ故障はコピーバックレスの対象になりません。RAIDグループ内のHS領域に高速リビルドが実行され、故障ドライブを正常なドライブに交換すると、コピーバックされます。

RAID5+0の制限事項

RAIDレベルが「RAID5+0」のRAIDグループには、以下の制限があります。

  • LDEを使用した以下の操作はできません。
    • 「RAID5+0」へのRAIDレベル変換

    • 「RAID5+0」からのRAIDレベル変換

    • ドライブ増設によるRAIDグループの容量拡張

  • RAIDグループ作成時のStripe Depth は、「64 KB」固定とします。

モデルごとの最大RAIDグループ数

作成可能なRAIDグループ数はモデルによって異なります。モデルごとの最大RAIDグループ数を以下に示します。

モデル 最大RAIDグループ数

ETERNUS DX60 S5

12

ETERNUS DX100 S5

72

ETERNUS DX200 S5

132

ETERNUS DX500 S5(AC100V)

276

ETERNUS DX500 S5(AC200V)

288

ETERNUS DX600 S5(AC100V)

516

ETERNUS DX600 S5(AC200V)

528

ETERNUS DX900 S5

1152
ETERNUS DX8100 S4 24
ETERNUS DX8900 S4 3456

ETERNUS AF150 S3

12

ETERNUS AF250 S3

132

ETERNUS AF650 S3(AC100V)

516

ETERNUS AF650 S3(AC200V)

528

同一RAIDグループ内で混在可能なドライブの組み合わせ

同一RAIDグループ内で混在可能なドライブの組み合わせを以下に示します。

  Online Nearline SSD Online SED Nearline SED SSD SED
Online × × × ×
Nearline × × × ×
SSD × × × × ×
Online SED × × × ×
Nearline SED × × × ×
SSD SED × × × × ×

○ : 作成可    △ : 作成可(非推奨)   × : 作成不可

注意
  • ETERNUS DX60 S5およびETERNUS AF150 S3 は、RAIDグループを構成するドライブに、SEDを使用できません。

  • RAID0 は、データの冗長性がありません。RAIDレベルには、RAID1+0、RAID5、RAID6、RAID6-FR、RAID5+0、RAID1を推奨します。

ユーザー権限

デフォルトロールにおける実行可否

デフォルトロール 実行可否
Monitor  
Admin
StorageAdmin
AccountAdmin  
SecurityAdmin  
Maintainer

権限とロールについては、「役割および権限」を参照してください。

設定内容

RAIDグループを作成します。

RAIDグループを作成する方法は2種類あります。ドライブを自動で選択する方法と手動で選択する方法です。

新しいRAIDグループ

作成するRAIDグループの名前を入力し、作成モードを選択します。

項目 説明 設定値

名前

作成するRAIDグループの名前を入力します。

作成するRAIDグループが1つの場合、すでに存在するRAIDグループ名は付けられません。

1 ~ 16文字の半角英数字記号

(ただし","、"?" を除く)

半角スペース

作成モード

RAIDグループの作成モードを選択します。

  • 自動

    使用するドライブが自動で選択されます。

  • 手動

    使用するドライブを手動で選択します。

自動

手動

自動設定

項目 説明 設定値

RAIDグループ数

作成するRAIDグループの数を入力します。

一度の操作で複数のRAIDグループを作成する場合、RAIDグループには自動的に名前が付けられます。詳細は、「RAIDグループ作成時の命名方法」を参照してください。

ETERNUS DX60 S5の場合:

1 ~ 12

ETERNUS DX100 S5の場合:

1 ~ 72

ETERNUS DX200 S5の場合:

1 ~ 132

ETERNUS DX500 S5(AC100V)の場合:

1 ~ 276

ETERNUS DX500 S5(AC200V)の場合:

1 ~ 288

ETERNUS DX600 S5(AC100V)の場合:

1 ~ 516

ETERNUS DX600 S5(AC200V)の場合:

1 ~ 528

ETERNUS DX900 S5

1 ~ 1152

ETERNUS DX8100 S4の場合:

1 ~ 24

ETERNUS DX8900 S4の場合:

1 ~ 3456

ETERNUS AF150 S3の場合:

1 ~ 12

ETERNUS AF250 S3の場合:

1 ~ 132

ETERNUS AF650 S3(AC100V)の場合:

1 ~ 516

ETERNUS AF650 S3(AC200V)の場合:

1 ~ 528

0(初期値)

ドライブタイプ

作成するRAIDグループに使用するドライブの種別を選択します。

装置に搭載されているドライブだけが選択肢に表示されます。

注意
  • 以下の条件をすべて満たすドライブを装置に搭載している場合、使用するドライブを手動で選択してください。
    • ドライブタイプが同じである

    • ドライブ容量が同じである

    • ドライブのセクターフォーマット(AF対応/AF非対応)が異なる

  • SSDを使用する場合、SSDタイプ (SSD-H/SSD-M/SSD-L) は指定できません。必要な容量を持ち、かつ同じタイプのSSDが選択されます。同じタイプのSSDを選択できない場合、RAIDグループは作成できません。ただし、一度の操作で複数のRAIDグループを作成する場合は、RAIDグループ間でSSDタイプが異なる場合があります。SSDタイプに優先順位はありません。

    SSD SEDを使用する場合、SSDタイプ (SSD-H SED/SSD-M SED/SSD-L SED) は指定できません。ドライブタイプに「SSD SED」を選択した場合、SSDと同様に動作します。

Online

Nearline

SSD

Online SED

Nearline SED

SSD SED

RAIDレベル

作成するRAIDグループのRAIDレベルを選択します。

注意
  • 「RAID6-FR」で作成したRAIDグループやそのRAIDグループに作成したボリュームには制限事項があります。詳細は「RAID6-FRの制限事項」を参照してください。

  • 「RAID5+0」で作成したRAIDグループには制限事項があります。詳細は、「RAID5+0の制限事項」を参照してください。

  • RAIDレベルに「RAID1+0」、「RAID5」、または「RAID5+0」を選択した場合、6TB以上のドライブ(SSDおよびSSD SED は除く)を使用したRAIDグループは作成できません。

High Performance (RAID1+0)

High Capacity (RAID5)

High Reliability (RAID6)

High Reliability (RAID6-FR)

Reliability (RAID5+0)

Mirroring (RAID1)

Striping (RAID0)

ドライブ選択

Fast Recovery RAIDグループのドライブ構成を自動設定時に優先する条件を選択します。

本項目は、RAIDレベルが「RAID6-FR」の場合だけ選択できます。

  • 使用するドライブ数を最少にする

    RAIDグループの構成ドライブ数を少なく抑えて、リビルドを高速化します。

    詳細は、「Fast Recovery RAIDグループのドライブ構成」を参照してください。

  • リビルドの速度を優先する

    RAIDグループの構成ドライブ数を多くすることでデータを分散し、リビルドを高速化します。

    詳細は、「Fast Recovery RAIDグループのドライブ構成」を参照してください。

使用するドライブ数を最少にする

リビルドの速度を優先する

RAIDグループ容量

作成するRAIDグループの容量を入力し、単位を選択します。

入力した数値以上の容量を持つRAIDグループが自動的に作成されます。

半角数字

単位:TB/GB/MB

RAIDグループ作成時の命名方法

  • 一度の操作で複数のRAIDグループを作成する場合、RAIDグループには、入力した「名前」に番号「x」(x:0 から連番)を付加した名前が自動的に付けられます。

    (例)入力したRAIDグループ名:RAIDGroup_aaaa(14文字)→ RAIDグループ名:RAIDGroup_aaaa0、RAIDGroup_aaaa1 など

  • 番号「x」を付加したRAIDグループ名が16文字を超える場合、16文字になるように入力した「名前」の末尾から超過文字数分削除され、番号「~x」が付加されます。

    (例)入力したRAIDグループ名:RAIDGroup_aaaabb(16文字)→ RAIDグループ名:RAIDGroup_aaaa~0、RAIDGroup_aaaa~1 など

  • 番号を付加したRAIDグループ名がすでに存在していた場合、番号を加算(+1)して付加されます。番号の加算(+1)はRAIDグループ名が重複しなくなるまで行われます。

手動設定

項目 説明 設定値

RAIDレベル

作成するRAIDグループのRAIDレベルを選択します。

注意
  • 「RAID6-FR」で作成したRAIDグループやそのRAIDグループに作成したボリュームには制限事項があります。詳細は「RAID6-FRの制限事項」を参照してください。

  • 「RAID5+0」で作成したRAIDグループには制限事項があります。詳細は、「RAID5+0の制限事項」を参照してください。

High Performance (RAID1+0)

High Capacity (RAID5)

High Reliability (RAID6)

High Reliability (RAID6-FR)

Reliability (RAID5+0)

Mirroring (RAID1)

Striping (RAID0)

担当CM

作成するRAIDグループの担当CMを選択します。

選択肢には「自動」と実装されている正常なCM番号(「CE#x CM#y」または「CM#y」)が表示されます。

通常は、「自動」を選択します。「自動」を選択した場合、割り当てられる担当CMはRAIDグループ番号で決まります。詳細は「担当CMの自動設定」を参照してください。

ETERNUS DX900 S5またはETERNUS DX8900 S4の場合

自動

CE#x CM#y

そのほかのモデルの場合

自動

CM#y

x:CE番号

y:CM番号

Fast Recovery構成

Fast Recovery RAIDグループのドライブ構成を選択します。

お客様の使用環境に合わせて「構成ドライブ数」、「容量効率」、および「リビルド速度」からドライブ構成を選択してください。詳細は、「Fast Recovery RAIDグループのドライブ構成」を参照してください。冗長化セット数が多いほど、リビルドは高速になります。

本項目は、RAIDレベルが「RAID6-FR」以外の場合、空白になります。

ETERNUS DX60 S5またはETERNUS AF150 S3の場合

(3D+2P)x2+1HS

(4D+2P)x2+1HS

(6D+2P)x2+1HS

(9D+2P)x2+1HS

空白

そのほかのモデルの場合

(3D+2P)x2+1HS

(4D+2P)x2+1HS

(6D+2P)x2+1HS

(9D+2P)x2+1HS

(12D+2P)x2+1HS

(5D+2P)x4+1HS

(13D+2P)x2+1HS

(8D+2P)x3+1HS

(4D+2P)x5+1HS

(3D+2P)x6+1HS

空白

D:Data

P:Parity

HS:Hot Spare

RAIDグループ容量

作成するRAIDグループの容量が表示されます。

容量は、選択したRAIDレベルとドライブから自動計算されます。

 

Fast Recovery RAIDグループのドライブ構成

装置内のドライブの配置は、「RAID6」に準じます。自動設定時は、以下の表の順位に従い、指定した容量を満たすドライブ構成が選択されます。

構成ドライブ数

(RAIDグループあたり)

冗長化セット + HS (*1)

容量効率 (*2)

(%)

リビルド速度 (*3)

(倍率)

データドライブ数 自動設定時の選択順位
「使用するドライブ数を最少にする」選択時 「リビルドの速度を優先する」選択時
11 (3D+2P)x2+1HS 54.5 2.20 6 1 5
13 (4D+2P)x2+1HS 61.5 2.17 8 2 6
17 (6D+2P)x2+1HS 70.6 2.13 12 3 7
23 (9D+2P)x2+1HS 78.3 2.09 18 4 8
29 (12D+2P)x2+1HS 82.8 2.07 24 5 9
31 (13D+2P)x2+1HS 83.9 2.06 26 6 10
31 (3D+2P)x6+1HS 58.1 6.20 18 選択されません。 1
31 (4D+2P)x5+1HS 64.5 5.17 20 選択されません。 2
29 (5D+2P)x4+1HS 70.0 4.14 20 選択されません。 3
31 (8D+2P)x3+1HS 77.4 3.10 24 選択されません。 4
*1  :  Fast Recovery RAIDグループは、「冗長化セット + HS」で表記されます。

     RAID6((データドライブ数 "D" + パリティドライブ数 "P")× 冗長化セット数 + HS領域数 "HS")

                             ↑

                         冗長化セット

     (例)「RAID6((3D+2P)x2+1HS)」の場合は、「(3D+2P)x2+1HS」

*2  :  ドライブの物理容量に対するユーザー容量の比率です。
*3  :  ベースとなる「RAID6 (D+P)」のリビルド速度を「1」とした場合の倍率です。倍率は、装置への負荷や環境により変動します。

高度な設定

RAIDグループに高度な設定を行います。

項目 説明 設定値

Stripe Depth

RAIDグループごとに高度な性能チューニングを行う場合だけ Stripe Depth を選択します。通常は、初期値を変更する必要はありません。

RAIDレベルが「RAID1」の場合、設定対象外です。RAIDレベルごとに選択できる Stripe Depth が異なります。詳細は「設定可能なStripe Depth」を参照してください。

備考
  • Stripe Depth を大きくすると、アクセスするドライブ数を減らすことができます。RAID1+0では、ドライブへのコマンド数が減ることで該当RAIDグループへのアクセス性能が向上します。しかし、RAID5では、Stripe Depth を大きくすると、シーケンシャルライト性能が劣化する場合があります。また、Stripe Depth を変更したRAIDグループやそのRAIDグループに作成したボリュームには制限事項があります。詳細は「Stripe Depth変更についての制限事項」を参照してください。

64 KB(初期値)

128 KB

256 KB

512 KB

1024 KB

設定可能なStripe Depth

RAIDレベルごとに設定可能なStripe Depthは以下のとおりです。

RAIDレベル 設定可能なStripe Depth
RAID1 -
RAID1+0、RAID0 64 KB、128 KB、256 KB、512 KB、1024 KB
RAID5 (2+1) ~ RAID5 (4+1) 64 KB、128 KB、256 KB、512 KB
RAID5 (5+1) ~ RAID5 (8+1) 64 KB、128 KB、256 KB
RAID5 (9+1) ~ RAID5 (15+1) 64 KB、128 KB
RAID5+0 64 KB
RAID6 64 KB
RAID6-FR 64 KB

Stripe Depth変更についての制限事項

Stripe Depthを変更したRAIDグループやそのRAIDグループに作成したボリュームには、以下の制限があります。

  • 作成済みのRAIDグループのStripe Depthは変更できません。

  • RAIDグループを自動設定で作成した場合、Stripe Depthを変更できません。

  • Stripe Depthを変更したRAIDグループの容量は拡張できません(LDEは不可)。

  • Stripe Depthを変更したRAIDグループに作成されたボリュームは、暗号化変換できません。

ドライブ選択

ドライブは、一覧表または搭載イメージから選択できます。一覧表と搭載イメージとを切り替えるには、タブをクリックします。

ドライブの選択条件
  • RAIDグループを作成するドライブの条件は、以下のとおりです。
    • ステータスが「Present」である

    • どのRAIDグループ、TPPFTRPRECディスクバッファー、およびExtreme Cache Pool にも登録されていない

    • ホットスペアとして登録されていない

    • 同じドライブタイプ (Online/Nearline/SSD/Online SED/Nearline SED/SSD SED) である

      (「Online」と「Nearline」は混在できますが、「Online」だけ、または「Nearline」だけにすることを推奨します。「Online SED」と「Nearline SED」は混在できますが、「Online SED」だけ、または「Nearline SED」だけにすることを推奨します。混在した場合、使用できる容量が少なくなったり、アクセス性能が低下したりします。)

    • RAIDレベルに「RAID1+0」、「RAID5」、または「RAID5+0」を選択した場合、6TB以上のドライブ(SSDおよびSSD SED は除く)は指定できない

  • RAIDグループを作成するドライブの推奨条件は、以下のとおりです。
    • 同じ容量、同じ回転数のドライブを選択してください。選択したドライブの容量が異なる場合、RAIDグループ内のすべてのドライブが、RAIDグループ内で最小のドライブと同じ容量のドライブとして扱われます。その場合、容量の大きいドライブの残りの領域は使用できません。また、選択したドライブの回転数が異なる場合、回転数の遅いドライブの影響により、RAIDグループへのアクセス性能が低下します。

    • 同じセクターフォーマット(AF対応/AF非対応)のドライブを選択してください。

    • ホスト接続環境が AF (Advanced Format) に対応していない場合、AF未対応のドライブ (*1) を選択してください。AF対応のドライブ (*2) を選択するとデータのフォーマット変換のため、ドライブアクセス性能が低下します。接続するホストが AFに対応している場合、AF対応のドライブとAF未対応のドライブのどちらも選択できます。

      *1  :  タイプに「AF」が表示されないドライブ(2.5" Online、2.5" Nearline など)です。
      *2  :  タイプに「AF」が表示されるドライブ(2.5" Online AF、2.5" Nearline AF など)です。
    • RAIDレベルに「RAID1+0」または「RAID1」を選択した場合、ドライブ(ミラーリングを構成するペアドライブ)を2つ以上の系統に分けて配置してください(ETERNUS DX500 S5/DX600 S5/DX900 S5およびETERNUS AF650 S3の場合)。

    • RAIDレベルに「RAID5」、「RAID6」、または「RAID6-FR」を選択した場合、ドライブ(ストライピングを構成する複数のドライブ)を2つ以上の系統に分けて配置してください(ETERNUS DX500 S5/DX600 S5/DX900 S5およびETERNUS AF650 S3の場合)。

    • RAIDレベルに「RAID1」を選択した場合、SSD以外のドライブの使用を推奨します。

  • ETERNUS DX8100 S4/DX8900 S4のドライブ配置には条件があります。詳細は、「ETERNUS DX8100 S4/DX8900 S4のドライブ配置条件」を参照してください。そのほかのモデルには、ドライブ配置に必須条件はありません。

[ Tabular ] タブ

[ Tabular ] タブをクリックして、ドライブを一覧表から選択します。未使用のドライブだけが一覧表に表示されます。

ETERNUS DX8100 S4/DX8900 S4のドライブ配置には条件があります。詳細は、「ETERNUS DX8100 S4/DX8900 S4のドライブ配置条件」を参照してください。そのほかのモデルには、ドライブ配置に必須条件はありません。

項目 説明

ドライブ選択チェックボックス

使用するドライブのチェックボックスをオンにします。

Enclosure

ドライブが搭載されているエンクロージャが表示されます。

   CE:コントローラーエンクロージャ(2.5インチ用、3.5インチ用)

   DE:ドライブエンクロージャ(2.5インチ用、3.5インチ用、および3.5インチ用高密度DE用)

CE

CE#x

DE#yy

x:CE番号

yy:DE番号

スロットNo.

ドライブが搭載されているエンクロージャのスロット番号が表示されます。

2.5インチ用CE/DE:0 ~ 23

3.5インチ用CE/DE:0 ~ 11

3.5インチ用高密度DE:0 ~ 59

タイプ

ドライブの種別が以下の組み合わせで表示されます。

  • ドライブサイズ
    • 2.5 インチの場合、「2.5"」

    • 3.5 インチの場合、「3.5"」

  • ドライブ属性
    • SAS ディスクの場合、「Online」

    • ニアラインSAS ディスクの場合、「Nearline」

    • SSDの場合、SSD タイプごとに以下のように表示されます。
      • SSD-H(12 Gbit/s)の場合、「SSD-H」(*1)

      • SSD-M(12 Gbit/s)の場合、「SSD-M」(*1)

      • SSD-L(12 Gbit/s)の場合、「SSD-L」(*1)

そのほか、自己暗号化ドライブの場合は「SED」が、Advanced Format 対応ドライブの場合は「AF」が併せて表示されます。

*1  :  インターフェース速度(帯域)または予備領域の容量により表示が異なります。ここでは、特に説明していない場合、「SSD-H」、「SSD-M」、および「SSD-L」を併せて「SSD」としています。また、「SSD-H」、「SSD-M」、および「SSD-L」の自己暗号化ドライブを総称して「SSD SED」と呼ぶことがあります。

容量

ドライブの容量が表示されます。

注意
  • ドライブ容量の表示は製品上の容量と異なる場合があります。例えば、SSD 1.92TBのドライブ容量は「2.00TB」、ニアラインSASディスク 18TBのドライブ容量は「17.9TB」と表示されます。

回転数

ドライブの回転数が表示されます。

SSDまたはSSD SEDの場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

15000 rpm

10000 rpm

7200 rpm

[ Graphic ] タブ

[ Graphic ] タブをクリックして、ドライブを搭載イメージから選択します。装置に搭載されているすべてのドライブの搭載イメージが表示されます。未使用のドライブにはチェックボックスが表示されます。

ETERNUS DX8100 S4/DX8900 S4のドライブ配置には条件があります。詳細は、「ETERNUS DX8100 S4/DX8900 S4のドライブ配置条件」を参照してください。そのほかのモデルには、ドライブ配置に必須条件はありません。

項目 説明 設定値

DE選択リストボックス

DEグループを選択します。

DEグループ内のCEまたはDEが1台でも装置に搭載されている場合、選択肢がリストボックスに表示されます。

各モデルの選択肢とDEグループの詳細は、「DE選択リストボックス」を参照してください。

DE#0x

DE#1x

DE#2x

DE#3x

DE#4x

DE#5x

DE#6x

DE#7x

DE#8x

DE#9x

DE#Ax

DE#Bx

DE#Cx

DE#Dx

DE#Ex

DE#Fx

DE

選択したDEグループの中で装置に搭載されているCEまたはDEだけが表示されます。

CE

CE#x

DE#yy

x:CE番号

yy:DE番号

 

ドライブ選択チェックボックス

使用するドライブのチェックボックスをオンにします。

選択対象のドライブにはチェックボックスが表示されます。2.5インチ用CEまたは2.5インチ用DEの場合、左から右へスロット番号の昇順にドライブが表示されます。3.5インチ用CE、3.5インチ用DE、または3.5インチ用高密度DEの場合、左下から右上へスロット番号の昇順にドライブが表示されます。

アイコンにマウスポインタを置くと、ドライブの詳細が表示されます。

 

ETERNUS DX8100 S4/DX8900 S4のドライブ配置条件

ETERNUS DX8100 S4/DX8900 S4のRAIDグループを構成するドライブの配置には以下の条件があります。

必須条件を満たさないRAIDグループは作成できません。

ETERNUS DX8100 S4の場合

RAIDレベル ドライブ配置条件
RAID1 必須 異なるDEにミラーリングのペアドライブを配置すること。
RAID1+0 必須 異なるDEにミラーリングのペアドライブを配置すること。
推奨 できるだけ多くのDEにストライピングするドライブを配置すること。

RAID5

RAID5+0

RAID6

RAID6-FR

推奨 できるだけ多くのDEにメンバードライブを分散して配置すること。

ETERNUS DX8900 S4の場合

RAIDレベル ドライブ配置条件
RAID1 必須 異なるDEにミラーリングのペアドライブを配置すること。
推奨

できるだけ異なるCE配下のDE (*1) にミラーリングのペアドライブを配置すること。

できるだけ異なるSASカスケード (*2) にミラーリングのペアドライブを配置すること。

RAID1+0 必須 異なるDEにミラーリングのペアドライブを配置すること。
推奨

できるだけ多くのCE配下のDEにストライピングするドライブを配置すること。

できるだけ多くのSASカスケード (*2) にストライピングするドライブを配置すること。

RAID5 必須 異なるDEにメンバードライブを配置すること。
推奨

できるだけ多くのCE配下のDEにメンバードライブを分散して配置すること。

できるだけ多くのSASカスケード (*2) にメンバードライブを分散して配置すること。

RAID5+0 必須

同一DEのメンバードライブは、2台以下の配置にすること。

同一DEのメンバードライブは、異なる冗長グループに属すること。

推奨

できるだけ多くのCE配下のDEにメンバードライブを分散して配置すること。

できるだけ多くのSASカスケード (*2) にメンバードライブを分散して配置すること。

RAID6

RAID6-FR

必須 同一DEのメンバードライブは、2台以下の配置にすること。
推奨

できるだけ多くのCE配下のDEにメンバードライブを分散して配置すること。

できるだけ多くのSASカスケード (*2) にメンバードライブを分散して配置すること。

*1  :  「異なるCE 配下のDE」は、DE番号で区別できます(DE番号の1桁目が異なります)。
*2  :  ETERNUS DX8900 S4の「SASカスケード」とは、1つのドライブインターフェースポートに接続されるDEのことです。同一SASカスケード上のDEを以下に示します。

     CE#x/DI Port#0 に接続される、DE#x1、DE#x2、DE#x3 (x:0 ~ B)

     CE#x/DI Port#1 に接続される、DE#x4、DE#x5、DE#x6、DE#x7 (x:0 ~ B)

     CE#x/DI Port#2 に接続される、DE#x8、DE#x9、DE#xA、DE#xB (x:0 ~ B)

     CE#x/DI Port#3 に接続される、DE#xC、DE#xD、DE#xE、DE#xF (x:0 ~ B)

     (例)CE#0/DI Port#0 に接続される、DE#01、DE#02、DE#03 は、同一SASカスケード上のDEです。

DE選択リストボックス

モデル 選択肢 DEグループ

ETERNUS DX60 S5

DE#0x CE, DE#01(3.5インチ用DEの場合)

ETERNUS DX100 S5

DE#0x

CE, DE#01 ~ DE#0A

ETERNUS DX200 S5

DE#0x CE, DE#01 ~ DE#0A

ETERNUS DX500 S5

DE#0x CE(AC200Vの場合), DE#01~DE#05
DE#1x DE#10 ~ DE#15
DE#2x DE#20 ~ DE#25
DE#3x DE#30 ~ DE#35

ETERNUS DX600 S5

DE#0x CE(AC200Vの場合), DE#01 ~ DE#0A
DE#1x DE#10 ~ DE#1A
DE#2x DE#20 ~ DE#2A
DE#3x DE#30 ~ DE#3A

ETERNUS DX900 S5

DE#0x

CE#0, DE#01 ~ DE#0F

DE#1x CE#1, DE#11 ~ DE#1F
DE#Cx DE#C0 ~ DE#CF
DE#Dx DE#D0 ~ DE#DF
DE#Ex DE#E0 ~ DE#EF
DE#Fx DE#F0 ~ DE#FF
ETERNUS DX8100 S4 DE#0x CE(AC200Vの場合), DE#01(AC100Vの場合)
DE#1x DE#10
ETERNUS DX8900 S4 DE#0x CE#0 (*1), DE#01 ~ DE#0F
DE#1x CE#1 (*1), DE#11 ~ DE#1F
DE#2x CE#2 (*1), DE#21 ~ DE#2F
DE#3x CE#3 (*1), DE#31 ~ DE#3F
DE#4x CE#4 (*1), DE#41 ~ DE#4F
DE#5x CE#5 (*1), DE#51 ~ DE#5F
DE#6x CE#6 (*1), DE#61 ~ DE#6F
DE#7x CE#7 (*1), DE#71 ~ DE#7F
DE#8x CE#8 (*1), DE#81 ~ DE#8F
DE#9x CE#9 (*1), DE#91 ~ DE#9F
DE#Ax CE#A (*1), DE#A1 ~ DE#AF
DE#Bx CE#B (*1), DE#B1 ~ DE#BF

ETERNUS AF150 S3

DE#0x CE

ETERNUS AF250 S3

DE#0x

CE, DE#01 ~ DE#0A

ETERNUS AF650 S3

DE#0x CE(AC200Vの場合), DE#01 ~ DE#0A
DE#1x DE#10 ~ DE#1A
DE#2x DE#20 ~ DE#2A
DE#3x DE#30 ~ DE#3A
*1  :  2.5インチ用ドライブだけ搭載できます。

操作手順

使用するドライブを自動で選択する場合

  1. [ アクション ] から「作成」 をクリックします。

  2. 「作成モード」で「自動」を選択します。

  3. 作成するRAIDグループの詳細を設定し、[ 作成 ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

    注意
    • 以下の場合、エラー画面が表示されます。
      • 「名前」が既存のものと重複している(作成するRAIDグループが1つの場合)

      • 「名前」が入力条件を満たしていない

      • 装置に搭載されているドライブでRAIDグループを作成できない

  4. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → RAIDグループ作成が開始されます。

  5. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ RAIDグループ ] 画面に戻ります。

使用するドライブを手動で選択する場合

  1. [ アクション ] から「作成」をクリックします。

  2. 「作成モード」で「手動」を選択します。

  3. 作成するRAIDグループの詳細を設定します。

  4. ドライブを一覧表または搭載イメージから選択します。

    備考
    • RAIDレベルごとの構成ドライブ数と選択したドライブ数が一致しない場合、[ 作成 ] ボタンはクリックできません。

  5. [ 作成 ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

    注意
    • 以下の場合、エラー画面が表示されます。
      • 「名前」が既存のものと重複している

      • 「名前」が入力条件を満たしていない

      • ドライブ配置条件を満たしていない

        (詳細は、「ETERNUS DX8100 S4/DX8900 S4のドライブ配置条件」を参照してください。)

      • RAIDレベルで設定できないStripe Depthを指定した

  6. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → RAIDグループ作成が開始されます。

  7. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ RAIDグループ ] 画面に戻ります。