リモートサポート設定
概要
REMCSセンターからリモートサポート(リモート通報)を受けるうえで必要となるお客様情報や通信環境情報などを登録します。
REMCSには、以下のような保守機能があります。
障害通報
装置内で発生した様々な障害をREMCSセンターに通報します。これにより担当保守員は障害発生を即時に知ることができます。
情報送信
発生した障害を調査するための各種情報(ログや構成定義情報)を送信します。これにより情報を収集する時間が短縮できます。
ファームウェア受信
REMCSセンターに登録されている最新ファームウェアを装置内部に自動登録します。これにより装置内部には必ず最新ファームウェアが登録されるようになり、既知障害の発生を防止できます。また手動でのファームウェア登録も可能です。本機能を使用するには、保守作業権限が必要です。
ただし、ユニファイドファームウェアは、REMCSセンターから受信できません。
AIS Connect運用中にREMCSは使用できません。AIS Connectを無効にしてからリモートサポート (REMCS) を設定してください。詳細は、「AIS Connect設定」を参照してください。
ProxyサーバのIPアドレス、SMTPサーバのIPアドレス、POPサーバのIPアドレス、およびHTTPサーバのIPアドレスには、IPv4アドレスを入力してください。IPv6アドレスは入力できません。
設定後に、登録した情報を変更する場合は「お客様情報更新」または「通信環境情報更新」を参照してください。
- REMCS ESAT (REMCS Environment Setup Assist Tool) を使用して作成した情報ファイル(お客様情報ファイル、通信環境情報ファイル)を装置に取り込んで記録させると、ユーザーが装置ごとに行っていた入力作業を簡略化できます。
情報ファイルでは装置共通情報だけが取り込めます。情報ファイルを取り込んだあと、装置個別情報の入力が必要です。
情報ファイルを装置に取り込むだけでは装置に反映されません。必要情報をすべて入力したあと、[ 設定 ] ボタンをクリックしてください。
ユーザー権限
デフォルトロールにおける実行可否
| デフォルトロール | 実行可否 |
|---|---|
| Monitor | |
| Admin | |
| StorageAdmin | |
| AccountAdmin | |
| SecurityAdmin | |
| Maintainer |
権限とロールについては、「役割および権限」を参照してください。
設定内容
リモートサポートの設定項目には、「情報ファイル」、「お客様情報」、「通信環境情報」、「詳細設定情報」、「結果通知情報」、および「タイマー値情報」があります。
情報ファイル
[ 取込 ] ボタンをクリックし、情報ファイルを装置に取り込みます。
| 項目 | 説明 | 設定値 |
|---|---|---|
お客様情報ファイル |
REMCS ESAT を使用して作成した「お客様情報ファイル」を装置に取り込みます。 [ 参照 ] ボタンをクリックして「お客様情報ファイル」を指定します。 |
お客様情報ファイル |
通信環境情報ファイル |
REMCS ESAT を使用して作成した「通信環境情報ファイル」を装置に取り込みます。 [ 参照 ] ボタンをクリックして「通信環境情報ファイル」を指定します。 |
通信環境情報ファイル |
お客様情報
お客様情報を設定します。
詳細設定
| 項目 | 説明 | 設定値 | |||
|---|---|---|---|---|---|
チェックボックス |
「弊社「REMCSセンター」へのお客様情報送信完了後、装置内に保存されたお客様情報を削除する」チェックボックスをオンにすると、お客様情報の送信完了後、装置内に保存されたお客様情報 (*1) を削除します。
|
オン オフ |
|||
会社名(全角)※ |
装置を所有する法人名を入力します(必須)。 |
全角 1 ~ 30文字 |
|||
会社名(全角カナ)※ |
装置を所有する法人名のフリガナを入力します(必須)。 |
全角カナ 1 ~ 40文字 |
|||
部署名(全角) |
装置を所有する部署名を入力します。 |
全角 1 ~ 20文字 |
|||
ご住所(全角)※ |
装置を所有する法人の住所を入力します(必須)。 |
全角 1 ~ 30文字 |
|||
ビル名称(全角) |
装置を所有する法人の建物名を入力します。 |
全角 1 ~ 20文字 |
|||
管理者のお名前(全角)※ |
装置を管理する担当者名を入力します(必須)。 |
全角 1 ~ 20文字 |
|||
管理者のお名前(全角カナ)※ |
装置を管理する担当者名のフリガナを入力します(必須)。 |
全角カナ 1 ~ 20文字 |
|||
管理者メールアドレス ※ |
装置を管理する担当者のメールアドレスを入力します(必須)。 |
1 ~ 60文字の半角英数字記号 (半角スペースは含みません。) |
|||
郵便番号 |
装置を所有する法人の郵便番号を入力します。 |
1 ~ 10文字の半角数字記号 (半角スペースは含みません。) |
|||
電話番号 ※ |
装置を所有する法人の電話番号を入力します(必須)。 |
1 ~ 20文字の半角数字記号 (半角スペースは含みません。) |
|||
FAX番号 |
装置を所有する法人のFAX番号を入力します。 |
1 ~ 20文字の半角数字記号 (半角スペースは含みません。) |
|||
装置ユニーク名 |
装置に付加するニックネームを入力します。 |
1 ~ 32文字の半角英数字記号 (半角スペースは含みません。) |
|||
設置国 (ISO3166 A2) ※ 例:JP, US, DE など |
装置を設置する国名コードを入力します(必須)。 |
英大文字、または「99」 2文字(固定) JP(日本語ログイン時の初期値) 空白(英語ログイン時の初期値) |
設置場所
| 項目 | 説明 | 設定値 |
|---|---|---|
ご住所(全角) |
装置の設置場所の住所を入力します。 |
全角 1 ~ 30文字 |
ビル名称(全角) |
装置の設置場所の建物名を入力します。 |
全角 1 ~ 20文字 |
CE設定項目
| 項目 | 説明 | 設定値 |
|---|---|---|
設置年月 |
装置の設置年月を入力します。 |
YYYY-MM YYYY:年(2001 ~ 2037) MM:月(01~12) 半角数字 2001-01(初期値) |
実施者メールアドレス |
装置を設置した作業者のメールアドレスを入力します。 |
1 ~ 60文字の半角英数字記号 (半角スペースは含みません。) |
顧客No. |
顧客管理用の通し番号を入力します。 |
1 ~ 8文字の半角英数字記号 (半角スペースは含みません。) |
通信環境情報
通信環境情報を設定します。
接続
| 項目 | 説明 | 設定値 |
|---|---|---|
接続形態 |
REMCS運用する際の接続形態を選択します。 |
インターネット接続(初期値) インターネット接続(メールのみ) P-P接続 P-P接続(メールのみ) P-P接続(VPN接続) P-P接続(VPN接続メールのみ) |
使用LAN ポート |
REMCS運用で使用する装置LAN ポートについて、「MNT」か「RMT」を選択します。 |
MNT(初期値) RMT |
サービス
| 項目 | 説明 | 設定値 |
|---|---|---|
定期接続時刻 ※ |
REMCSの定期接続を実行する時刻を入力します(必須)。 |
半角数字 時:00 ~ 23 分:00 ~ 59 不定(10:00 ~ 15:00)(*1)(初期値) |
定期接続周期 ※ |
REMCSの定期接続を実行する周期を選択します(必須)。 |
毎日(初期値) 毎日(日曜日以外) 毎日(土・日曜日以外) 週1回 |
曜日を指定 |
「週1回」を選択した場合に、REMCSの定期接続を実行する曜日を選択します。 |
日曜日(初期値) 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 |
| *1 | : | REMCSセンターへの負荷を分散させるため、工場出荷時に装置ごとに異なる時刻が設定されています。 |
Proxyサーバ
| 項目 | 説明 | 設定値 |
|---|---|---|
Proxyサーバ |
REMCS運用で使用するProxy サーバのIPアドレスまたはドメイン名を入力します。 |
1 ~ 63文字の半角英数字記号 (半角スペースは含みません。) |
ポートNo. |
Proxyサーバが使用するポート番号を入力します。 |
半角数字 0(初期値)~ 65535 |
ユーザー名 |
Proxyサーバを使用する際のユーザー名を入力します。 |
1 ~ 32文字の半角英数字記号 (半角スペースは含みません。) |
パスワード |
Proxyサーバを使用するユーザー名のパスワードを入力します。 入力したパスワードは伏せ字で表示されます。 |
1 ~ 64文字の半角英数字記号 (半角スペースは含みません。) |
SMTPサーバ
| 項目 | 説明 | 設定値 |
|---|---|---|
SMTPサーバ ※ |
REMCS運用で使用するSMTP サーバのIP アドレスまたはドメイン名を入力します(必須)。 |
1 ~ 239文字の半角英数字記号 (半角スペースは含みません。) |
ポートNo. ※ |
SMTPサーバが使用するポート番号を入力します(必須)。 |
半角数字 0 ~ 65535 25(初期値) |
送信元メールアドレス ※ |
REMCS運用で装置が送信するメールの送信元メールアドレスを入力します(必須)。 |
1 ~ 63文字の半角英数字記号 (半角スペースは含みません。) |
SMTP over SSL |
SMTP over SSLの方式を「なし」、「STARTTLS方式」、または「SSL/TLS方式」から選択します。 |
なし STARTTLS方式 SSL/TLS方式 |
SMTP認証情報
| 項目 | 説明 | 設定値 |
|---|---|---|
SMTP認証 |
SMTP認証の種類を選択します。 |
SMTP認証しない POP Before SMTP認証 AUTH SMTP認証 |
認証方式 |
「AUTH SMTP認証」を選択した場合、SMTP認証方式を選択します。 |
自動 CRAM-MD5 PLAIN LOGIN |
POPサーバ |
「POP Before SMTP認証」を選択した場合、SMTP認証時に接続するPOPサーバのドメイン名またはIPアドレスを入力します。 |
1 ~ 63文字の半角英数字記号 (半角スペースは含みません。) |
ポートNo. |
POPサーバと通信する際に使用するポート番号を入力します。 |
半角数字 0 ~ 65535 110(初期値) |
ユーザー名 |
POPサーバと通信する際に使用するユーザー名を入力します。 SMTP認証に「POP Before SMTP認証」、または「AUTH SMTP認証」選択時に有効です。 |
1 ~ 64文字の半角英数字記号 (半角スペースは含みません。) |
パスワード |
POPサーバと通信する際に使用するユーザー名のパスワードを入力します。 入力したパスワードは伏せ字で表示されます。 SMTP認証に「POP Before SMTP認証」、または「AUTH SMTP認証」選択時に有効です。 |
1 ~ 64文字の半角英数字記号 (半角スペースは含みません。) |
REMCSセンター
| 項目 | 説明 | 設定値 |
|---|---|---|
REMCSセンター ※ |
装置と接続するREMCSセンター(各国)を選択します(必須)。 「直接入力設定」は、「保守作業」の役割を持つユーザーがログインした場合だけ選択できます。 すでに「直接入力設定」が設定されている状態でシステム管理者のアカウントでログインした場合は、REMCSセンターに「直接入力設定」が表示され、ほかのセンターに変更できません。 |
REMCS Center (*1) Fujitsu America Australia Brazil Hong-Kong China Indonesia Korea Malaysia Philippine Singapore Taiwan Thailand Vietnam Individual support in Hawaii 直接入力設定 |
HTTPサーバ |
REMCSセンターに「直接入力設定」を選択した場合、接続先のHTTPサーバのIPアドレスまたはドメイン名を入力します。 |
1 ~ 63文字の半角英数字記号 (半角スペースは含みません。) |
ポートNo. |
REMCSセンターに「直接入力設定」を選択した場合、HTTPサーバが使用するポート番号を入力します。 |
半角数字 0 ~ 65535 |
送信先メールアドレス |
REMCSセンターに「直接入力設定」を選択した場合、REMCS運用の通知送信先として、接続先のメールアドレスを入力します。 |
1 ~ 63文字の半角英数字記号 (半角スペースは含みません。) |
| *1 | : | 日本 |
詳細設定情報
メール送信時の詳細情報を設定します。
| 項目 | 説明 | 設定値 |
|---|---|---|
分割方式 |
送信メールを「分割する」か「分割しない」かを選択します。 送信メールを分割する場合、「メール分割」か「イベント分割」かを選択し、分割単位を入力します。 お客様のメールサーバで「メール分割」を使用した分割メールの送信を許可していない場合は、「イベント分割」または「分割しない」を選択してください。
|
分割する 分割しない • メール分割 64 ~ 6400 KB • イベント分割 64 ~ 512 KB 分割する イベント分割:512KB(初期値) |
メール送信時の HELO/EHLO コマンドでの自装置名の指定 |
メール送信時の HELO/EHLO コマンドでの自装置名を「指定する」か「指定しない」かを選択します。 指定する場合、ドメインを入力します。 メールプロトコルでは、HELO/EHLO コマンドにドメインを指定することになっています。 「指定しない」を選択すると、ドメインとして送信元メールアドレスの 「@」 以降を設定して送信します。 お客様のメールサーバでドメインとして送信元メールアドレスの「@」以降の部分を許可していない場合は、「指定する」を選択して適切なドメインを入力してください。 |
指定する 指定しない(初期値) 指定する場合 1 ~ 63文字の半角英数字記号 (半角スペースは含みません。) |
S/MIMEの使用 |
S/MIMEを「使用する」か「使用しない」かを選択します。 S/MIMEはメールの暗号化と電子署名に関する標準規格です。S/MIMEを使用すると、メールの盗聴、なりすまし、および改ざんを防止できます。 本項目は、以下のいずれかの場合に有効です。
|
使用する(初期値) 使用しない |
結果通知情報
リモートサポート設定結果の通知先を設定します。
詳細設定
| 項目 | 説明 | 設定値 |
|---|---|---|
お客様管理者 |
お客様管理者にREMCSセンターでの設定内容確認結果を「通知する」か「通知しない」かを選択します。 「お客様管理者」か「実施者(接続確認実施者)」のどちらかを「通知する」とし、結果を確認してください。 |
通知する(初期値) 通知しない |
実施者(接続確認実施者) |
実施者(接続確認実施者)にREMCSセンターでの設定内容確認結果を「通知する(通常形式)」か「通知する(携帯電話向け簡易形式)」か「通知しない」かを選択します。 通知する場合、「実施者メールアドレス」を入力します。 「実施者(接続確認実施者)」は、お客様管理者以外にも確認結果を送信する場合に設定してください。 |
通知する(通常形式) 通知する(携帯電話向け簡易形式) 通知しない(初期値) |
実施者メールアドレス |
実施者(接続確認実施者)にREMCSセンターでの設定内容確認結果を通知する場合、メールアドレスを入力します。 |
1 ~ 60文字の半角英数字記号 (半角スペースは含みません。) |
タイマー値情報
タイマー情報は、通常設定を変更する必要はありません。
設定値を変更する場合は、「以下のタイマー値情報を変更する」のチェックボックスをオンにします。
詳細設定
| 項目 | 説明 | 設定値 |
|---|---|---|
チェックボックス |
タイマー情報を変更する場合、「以下のタイマー値情報を変更する」のチェックボックスをオンにします。 |
オン オフ(初期値) |
SMTP接続タイムアウト時間 |
SMTP接続時のタイムアウト時間を入力します。 |
半角数字 1 ~ 600 秒 60 秒(初期値) |
SMTP応答タイムアウト時間 |
SMTP応答時のタイムアウト時間を入力します。 |
半角数字 1 ~ 3600 秒 60 秒(初期値) |
SMTPリトライ回数 |
SMTPのリトライ回数を入力します。 |
半角数字 1 ~ 60 5(初期値) |
SMTPリトライ間隔 |
SMTPのリトライ間隔を入力します。 |
半角数字 1 ~ 3600 秒 30 秒(初期値) |
HTTPタイムアウト時間 |
HTTP接続時のタイムアウト時間を入力します。 |
半角数字 1 ~ 3600 秒 30 秒(初期値) |
HTTPリトライ回数 |
HTTPリトライ回数を入力します。 |
半角数字 1 ~ 60 5(初期値) |
HTTPリトライ間隔 |
HTTPリトライ間隔を入力します。 |
半角数字 1 ~ 3600 秒 5 秒(初期値) |
メール送信待ち時間 (POP Before SMTP 有効時のみ) |
メール送信時の待ち時間を入力します。 |
半角数字 1 ~ 3600 ミリ秒 1000 ミリ秒(初期値) |
操作手順
[ アクション ] から「リモートサポート設定」をクリックします。
各項目を設定し、[ 設定 ] ボタンをクリックします。
→ 確認画面が表示されます。
注意- 以下の場合、エラー画面が表示されます。
設定必須項目(「※」が表示されている項目)が未設定
入力値が不正
使用LAN ポートを「MNT」にしたとき、Proxyサーバ/SMTPサーバ/POPサーバ/HTTPサーバのIPアドレスとMNTポートのブロードキャストアドレスが同一
使用LAN ポートを「RMT」にしたとき、Proxyサーバ/SMTPサーバ/POPサーバ/HTTPサーバのIPアドレスとRMTポートのブロードキャストアドレスが同一
Proxyサーバ/SMTPサーバ/POPサーバ/HTTPサーバのIPアドレスとローカルホストアドレスが同一
備考情報ファイルから情報を一括して装置に取り込む場合は、[ 参照 ] ボタンをクリックして参照先を指定し、[ 取込 ] ボタンをクリックしてください。指定した情報ファイルの内容が不正な場合、エラー画面が表示されます。
- 以下の場合、エラー画面が表示されます。
[ OK ] ボタンをクリックします。
→ リモートサポート設定が開始されます。
[ 完了 ] ボタンをクリックして、手順1で本機能を起動した画面に戻ります。
注意本設定を行うと、設定内容の確認結果がREMCSセンターから「管理者メールアドレス」宛て、または「実施者メールアドレス」宛てに送信されます。必ず確認してください。

