性能情報(ホストI/O)

概要

ホストI/Oに対するボリュームの性能情報が表示されます。

備考
  • 性能情報は、Web GUI、CLI、またはほかの監視ソフトウェアから性能情報取得が開始された場合に採取されます。Web GUIの開始操作については、「性能情報取得開始/停止」を参照してください。

  • 性能情報の取得間隔は開始操作で指定されます。Web GUIから開始する場合、初期値は30秒です。

  • 性能情報は取得間隔内での平均値が表示されます。

  • 性能情報取得機能が停止している場合、性能情報に「0」が表示されます。

  • 本機能では、「キャッシュパラメーター設定」で設定した内容(キャッシュページ容量、PL、FP、MWC、PSDC、SDDC、SS、SDS、およびSPMC)が表示されます。

  • 本機能では、「ALUA 設定」で設定した内容 (ALUA) が表示されます。

  • ここでは説明の必要がない場合、「ボリューム」と「外部ボリューム」を両方とも「ボリューム」と表記しています。

ユーザー権限

デフォルトロールにおける実行可否

デフォルトロール 実行可否
Monitor  
Admin
StorageAdmin
AccountAdmin  
SecurityAdmin  
Maintainer

権限とロールについては、「役割および権限」を参照してください。

表示内容

ホストI/Oに対するボリュームの性能情報が一覧表示されます。性能情報取得機能が停止している場合、性能情報に「0」が表示されます。

ボリューム一覧

項目 説明

No.

ボリューム番号が表示されます。

クリックすると、[ ボリューム詳細 ] 画面([ Basic ] タブ) が表示されます。

名前

ボリューム名が表示されます。

クリックすると、[ ボリューム詳細 ] 画面([ Basic ] タブ) が表示されます。

タイプ

ボリュームの種別が表示されます。

Standard

WSV

TPV

FTV

SDV

SDPV

Temporary

用途

ボリュームの用途が表示されます。

  • Block

    SANで使用するボリュームです。

  • Block/Dedupe&Comp

    Deduplication機能およびCompression機能が有効なボリュームです。

  • Block/Dedupe

    Deduplication機能が有効なボリュームです。

  • Block/Comp

    Compression機能が有効なボリュームです。

  • File

    NASで使用するボリュームです。

  • System

    以下のシステムボリュームです。詳細は、[ ボリューム詳細 ] 画面([ Basic ] タブ)の「用途詳細」を参照してください。

  • Migration

    データ移行で使用する 外部ボリューム です。

  • Veeam

    Deduplication機能およびCompression機能が無効なVeeamスナップショットボリュームです。

  • Dedupe&Comp/Veeam

    Deduplication機能およびCompression機能が有効なVeeamスナップショットボリュームです。

  • Dedupe/Veeam

    Deduplication機能が有効なVeeamスナップショットボリュームです。

  • Comp/Veeam

    Compression機能が有効なVeeamスナップショットボリュームです。

リード IOPS

1秒あたりのリード回数が表示されます。

データコンテナボリュームの場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

ライト IOPS

1秒あたりのライト回数が表示されます。

データコンテナボリュームの場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

リード スループット

1秒あたりのリードデータの転送量が表示されます。

データコンテナボリュームの場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

ライト スループット

1秒あたりのライトデータの転送量が表示されます。

データコンテナボリュームの場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

データ圧縮率

ホストからDeduplication/Compressionボリュームに書き込まれたデータの圧縮率(1 ~ 100 %)が表示されます。

Deduplication/Compressionボリューム以外の場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

本項目は、Deduplication/Compression機能が有効な場合だけ表示されます。

備考
  • 性能情報の取得間隔内に書き込まれたデータに対する圧縮率が表示されます。ボリューム容量に対する圧縮率ではありません。

Unaligned I/O率

ホストからDeduplication/Compressionボリュームに読み/書きされたデータの中で圧縮処理の基本データサイズに合わなかったデータの割合(1 ~ 100 %)が表示されます。

Deduplication/Compressionボリューム以外の場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

本項目は、Deduplication/Compression機能が有効な場合だけ表示されます。

注意
  • Unaligned I/O率が高い場合、Deduplication/Compression処理による該当ボリュームへの性能影響が大きいと考えられます。該当ボリュームのDeduplicationおよびCompressionの両方を無効にすると、性能影響を軽減できる場合があります。DeduplicationおよびCompression に「無効にする」を選択して、Deduplication/CompressionボリュームからTPVへマイグレーションしてください。詳細は、「RAIDマイグレーション開始」を参照してください。

リード 応答時間

1ホストI/O あたりの平均応答時間(リード)が表示されます。

データコンテナボリュームの場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

ライト 応答時間

1ホストI/O あたりの平均応答時間(ライト)が表示されます。

データコンテナボリュームの場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

リード 処理時間

1ホストI/O あたりの平均装置内処理時間(リード)が表示されます。

データコンテナボリュームの場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

ライト 処理時間

1ホストI/O あたりの平均装置内処理時間(ライト)が表示されます。

データコンテナボリュームの場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

リード キャッシュヒット率

キャッシュヒット率(0 ~ 100 %)(リード)が表示されます。

データコンテナボリュームの場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

ライト キャッシュヒット率

キャッシュヒット率(0 ~ 100 %)(ライト)が表示されます。

データコンテナボリュームの場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

プリフェッチ キャッシュヒット率

キャッシュヒット率(0 ~ 100 %)(プリフェッチ)が表示されます。

データコンテナボリュームの場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

Extreme Cache キャッシュヒット率

リードI/Oの Extreme Cache キャッシュヒット率(0 ~ 100 %)が表示されます。

本項目は、装置の Extreme CacheまたはExtreme Cache Pool が有効な場合に表示されます。

以下の場合、常に「-」(ハイフン)が表示されます。

  • 該当ボリュームの Extreme CacheおよびExtreme Cache Pool が無効

  • タイプが「SDV」または「SDPV」のボリューム

  • SSDまたはSSD SEDで構成されているRAIDグループおよびTPP に作成したボリューム

  • データコンテナボリューム

  • ODXバッファーボリューム

備考
  • ボリュームごとの Extreme Cacheの有効/無効は、Web GUI、CLI、またはETERNUS SF Storage Cruiser から切り替えます。Web GUI から切り替える場合は、「キャッシュパラメーター設定」を参照してください(ETERNUS DX500 S5/DX600 S5/DX900 S5およびETERNUS DX8900 S4の場合)。

  • ボリュームごとのExtreme Cache Poolの有効/無効は、Web GUIまたはCLIから切り替えます。Web GUIから切り替える場合は、「キャッシュパラメーター設定」を参照してください(ETERNUS DX100 S5/DX200 S5の場合)。

キャッシュページ容量

キャッシュページ容量が表示されます。

キャッシュページ容量が「-」(ハイフン)の場合、キャッシュ容量を制限しません。

タイプが「TPV」、「FTV」、または「WSV」の場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

タイプが「Standard」であっても、LUNコンカチネーションによる連結ボリュームの場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

PL

プリフェッチ制限 (Prefetch Limit)の値が表示されます。

PLが「0」の場合、先読みを行いません。

FP

キャッシュに対して強制的な先読みを行う強制プリフェッチモード (Force Prefetch Mode) が表示されます。

  • オン:

    データアクセスに連続性を検出していなくても先読みを行います。

  • オフ:

    データアクセスに連続性を検出したときだけ、先読みを行います。

MWC

マルチライトバックカウンタ (Multi Write back Count)の値が表示されます。

タイプが「TPV」または「FTV」の場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

タイプが「Standard」であっても、LUNコンカチネーションによる連結ボリュームの場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

PSDC

データアクセス (Read I/O)の連続性を検出する回数 (Prefetch Sequential Detect Count)の値が表示されます。PSDCの設定値分、連続したデータにアクセスがあった場合、連続アクセスとみなし、先読みを行います。

SDDC

データアクセス (Write I/O)の連続性を検出する回数 (Sequential Dirty Detect Count)の値が表示されます。SDDCの設定値分、連続したデータにアクセスがあった場合、連続アクセスとみなし、先読みを行います。

SS

データアクセス (Read I/O)のシーケンシャル性を判断するパラメーター (Sequential Slope)の値が表示されます。前回I/Oの最終LBAから今回I/Oの先頭LBAまでのアドレス差が(SS設定値 + 1)以内の場合、連続データとみなします。

SDS

データアクセス (Write I/O)のシーケンシャル性を判断するパラメーター (Sequential Dirty Slope)の値が表示されます。前回I/Oの最終LBAから今回I/Oの先頭LBAまでのアドレス差が(SDS設定値 + 1)以内の場合、連続データとみなします。

SPMC

データアクセス (Read I/OおよびWrite I/O)のシーケンシャル性を判断するパラメーター (Sequential Parallel Multi I/O Count)の値が表示されます。前回のI/Oの先頭アドレスと受信したI/Oの先頭アドレスのアドレス差が(I/Oサイズ × 設定値)以内の場合、連続データとみなします。

ALUA

ALUA (Asymmetric Logical Unit Access)の設定状態が表示されます。マッピング非対象ボリューム (*1)の場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

  • Host Response設定に従う

    ホストグループまたはホストに設定されたホストレスポンスの「Asymmetric / Symmetric Logical Unit Access」の設定に従います。

  • ACTIVE / ACTIVE

    ボリュームへのすべてのパスを推奨パスとするため、どのパスが使用されるかはマルチパスドライバに依存します。

  • ACTIVE-ACTIVE / PREFERRED_PATH

    ボリュームごとに推奨パスと非推奨パスがあります。ボリュームが属するRAIDグループの担当CMに搭載されたCAポートを推奨パス、そのほかを非推奨パスとすることで、CM間のデータ移動(クロスアクセス)を低減できます。

*1  :  以下のいずれかのボリュームです。

  • タイプが「SDPV」または「Temporary」

  • ODXバッファーボリューム

  • 用途が「File」または「System」

[ ボリューム詳細 ] 画面([ Basic ] タブ)

[ 性能情報(ホストI/O)] タブをクリックすると詳細情報が表示されます。

[ 性能情報(ホストI/O)] 画面

ボリューム番号、ボリューム名、タイプ、および用途が表示されます。

項目 説明

リード IOPS

1秒あたりのリード回数が表示されます。

ライト IOPS

1秒あたりのライト回数が表示されます。

リード・スループット

1秒あたりのリードデータの転送量が表示されます。

ライト・スループット

1秒あたりのライトデータの転送量が表示されます。

データ圧縮率

ホストからDeduplication/Compressionボリュームに書き込まれたデータの圧縮率(1 ~ 100 %)が表示されます。

Deduplication/Compressionボリューム以外の場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

本項目は、Deduplication/Compression機能が有効な場合だけ表示されます。

Unaligned I/O率

ホストからDeduplication/Compressionボリュームに書き込まれたデータの中で圧縮処理の基本データサイズに合わなかったデータの割合(1 ~ 100 %)が表示されます。

Deduplication/Compressionボリューム以外の場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

本項目は、Deduplication/Compression機能が有効な場合だけ表示されます。

リード 応答時間

1ホストI/O あたりの平均応答時間(リード)が表示されます。

ライト 応答時間

1ホストI/O あたりの平均応答時間(ライト)が表示されます。

リード 処理時間

1ホストI/O あたりの平均装置内処理時間(リード)が表示されます。

ライト 処理時間

1ホストI/O あたりの平均装置内処理時間(ライト)が表示されます。

リード・キャッシュヒット率

キャッシュヒット率(0 ~ 100 %)(リード)が表示されます。

ライト・キャッシュヒット率

キャッシュヒット率(0 ~ 100 %)(ライト)が表示されます。

プリフェッチ・キャッシュヒット率

キャッシュヒット率(0 ~ 100 %)(プリフェッチ)が表示されます。

Extreme Cache・キャッシュヒット率

リードI/Oの Extreme Cache キャッシュヒット率(0 ~ 100 %)が表示されます。

本項目は、装置の Extreme CacheまたはExtreme Cache Pool が有効な場合に表示されます。

以下の場合、常に「-」(ハイフン)が表示されます。

  • 該当ボリュームの Extreme CacheおよびExtreme Cache Pool が無効

  • タイプが「SDV」または「SDPV」のボリューム

  • SSDまたはSSD SEDで構成されているRAIDグループおよびTPP に作成したボリューム

  • データコンテナボリューム

  • ODXバッファーボリューム

キャッシュページ容量

キャッシュページ容量が表示されます。

キャッシュページ容量が「-」(ハイフン)の場合、キャッシュ容量を制限しません。

タイプが「TPV」、「FTV」、または「WSV」の場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

タイプが「Standard」であっても、LUNコンカチネーションによる連結ボリュームの場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

PL

プリフェッチ制限 (Prefetch Limit)の値が表示されます。

FP

キャッシュに対して強制的な先読みを行う強制プリフェッチモード (Force Prefetch Mode) が表示されます。

MWC

マルチライトバックカウンタ (Multi Write back Count)の値が表示されます。

タイプが「TPV」または「FTV」の場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

タイプが「Standard」であっても、LUNコンカチネーションによる連結ボリュームの場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

PSDC

データアクセスの連続性を検出する回数 (Prefetch Sequential Detect Count)の値が表示されます。

SDDC

データアクセス (Write I/O)の連続性を検出する回数 (Sequential Dirty Detect Count)の値が表示されます。

SS

データアクセス (Read I/O)のシーケンシャル性を判断するパラメーター (Sequential Slope)の値が表示されます。

SDS

データアクセス (Write I/O)のシーケンシャル性を判断するパラメーター (Sequential Dirty Slope)の値が表示されます。

SPMC

データアクセス (Read I/OおよびWrite I/O)のシーケンシャル性を判断するパラメーター (Sequential Parallel Multi I/O Count)の値が表示されます。

ALUA

ALUA (Asymmetric Logical Unit Access)の設定状態が表示されます。マッピング非対象ボリュームの場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

Host Response設定に従う

ACTIVE / ACTIVE

ACTIVE-ACTIVE / PREFERRED_PATH

フィルター設定

機能説明

フィルター設定は、指定したすべての条件に一致するボリュームだけを一覧表示するための機能です。

初期状態は絞り込みなしです。指定できる条件は以下のとおりです。

項目 説明 設定値

名前

表示したいボリュームの名前を入力します。

ボリューム名で絞り込まない場合、本項目を空白にしてください。

ボリューム名

空白

タイプ

表示したいボリュームのボリューム種別を選択します。

シン・プロビジョニング機能が「有効」の場合だけ、選択肢に「TPV」と「FTV」が表示されます。

すべて

Standard

TPV

FTV

WSV

SDV

SDPV

Temporary

用途

表示したいボリュームの用途を選択します。

Deduplication/Compression機能が有効の場合だけ、選択肢に「Block/Dedupe&Comp」、「Block/Dedupe」、および「Block/Comp」が表示されます。

無停止ストレージマイグレーションライセンスが登録されている場合だけ、選択肢に「Migration」が表示されます。

Veeam Storage Integration ライセンスが登録されている場合だけ、選択肢に「Veeam」、「Dedupe&Comp/Veeam」、「Dedupe/Veeam」、および「Comp/Veeam」が表示されます。

すべて

Block

Block/Dedupe&Comp

Block/Dedupe

Block/Comp

File

System

Migration

Veeam

Dedupe&Comp/Veeam

Dedupe/Veeam

Comp/Veeam