SED認証鍵更新

概要

鍵グループのSED認証鍵(以降、鍵)を更新します。鍵の更新は以下の場合に行います。

  • 鍵グループに鍵が設定されていない場合、鍵サーバから有効期限内の鍵を取得して設定します。

  • 鍵グループに有効期限内の鍵が設定されている場合、鍵サーバから新しい鍵を取得して切り替えます。

装置は鍵を定期的に監視し、有効期限が切れると、自動的に新しい鍵に切り替えます。しかし、保守のため装置から取り出したSEDの紛失などの理由でユーザーが有効期限内に別の鍵に切り替えたい場合、本機能を使用します。本機能では鍵を切り替えたとき、現在使用している鍵を再利用するか、しないかを指定します。

注意
  • マスタサーバが登録されていない場合、鍵の切り替えはできません。マスタサーバの登録状態を [ 鍵グループ ] 画面で確認し、事前にマスタサーバを登録してください。詳細は、「鍵グループ変更」を参照してください。

  • マスタサーバへの通信が正常に行われた場合だけ、鍵は更新されます。

  • 鍵グループに鍵が設定されていない場合、初回の鍵更新はエラーになります。この場合、鍵サーバ側で装置のSSL証明書の登録および装置の受け入れを行ったあとで、再度鍵を更新すると鍵ステータスが「正常」になります。装置のSSL証明書とは「自己発行証明書」または「認証済み証明書」のことです。

  • 鍵グループに設定されているRAIDグループを構成するSEDが正常の場合だけ、鍵を更新できます。RAIDグループ内に正常ではないSEDが存在する場合、事前にSEDを保守してください。SEDを保守する前に鍵を更新すると、RAIDグループのステータスが「Exposed」となり、該当RAIDグループの鍵の更新は完了しません(鍵グループの鍵ステータスが「変更中」から変更されません)。SEDの保守後、すべてのRAIDグループのステータスが「Available」に戻ったあと、鍵の更新が完了します(鍵グループの鍵ステータスが「正常」に変更されます)。

  • 鍵グループに設定されているRAIDグループがロックによる閉塞状態「SED Locked」の場合、鍵を更新しても、正常状態「Available」にはなりません。事前にSEDを復旧させてから鍵を更新してください。詳細は、「SED復旧」を参照してください。

  • 本機能で現在使用している鍵を利用不可能な鍵にした場合、鍵サーバで管理している鍵も鍵サーバのCLIを使用して危殆化してください。

備考
  • 鍵の使用期限を「無制限」とした場合も、本機能を使用して鍵を切り替えることができます。

  • RAIDグループを設定していない鍵グループの鍵も更新できます。

ユーザー権限

デフォルトロールにおける実行可否

デフォルトロール 実行可否
Monitor  
Admin
StorageAdmin  
AccountAdmin  
SecurityAdmin
Maintainer  

権限とロールについては、「役割および権限」を参照してください。

設定内容

現在のSED認証鍵更新設定

項目 説明 設定値

現在の鍵

現在使用している鍵を「利用可能な鍵にする」か「利用不可能な鍵にする」かを選択します。

利用可能な鍵にする(初期値)

利用不可能な鍵にする

表示内容

対象鍵グループ

項目 説明

名前

鍵グループの名前が表示されます。

装置グループ名

装置グループの名前が表示されます。

鍵ステータス

鍵のステータスが表示されます。

詳細は、「鍵のステータス」を参照してください。

鍵有効期限

鍵のステータスにより、以下が表示されます。

  • 「変更中」の場合、変更前の有効期限(YYYY-MM-DD)が表示されます。

  • 「サーバ証明書未登録」、「サーバ証明書期限切れ」、「自己発行証明書未生成」、「ネットワーク異常」、「未取得」、または「鍵サーバ異常」の場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

  • そのほかのステータスの場合、鍵の有効期限(YYYY-MM-DD)が表示されます。

操作手順

  1. [ アクション ] から「SED認証鍵更新」をクリックします。

  2. 現在の鍵を再利用するかどうかを選択し、[ 更新 ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

  3. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → SED認証鍵更新が開始されます。

    注意
    • 以下の場合、エラー画面が表示されます。
      • 鍵グループにマスタサーバが登録されていない

      • 鍵グループの鍵ステータスが以下の状態である
        • サーバ証明書未登録

        • サーバ証明書期限切れ

        • 自己発行証明書未生成

        • ネットワーク異常

        • 鍵サーバ異常

  4. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ 鍵グループ ] 画面に戻ります。