メモリ活性増設

概要

装置を停止することなく稼働したままの状態で、メモリを増設します。

CM (Controller Module)のメモリスロットにメモリを追加したあと、Web GUI から組み込みます。

モデルごとのメモリ仕様(CMあたり)

モデル メモリタイプ 容量 搭載可能枚数

メモリ増設単位

(CM あたり)

ETERNUS DX600 S6

16 GB/32 GB/64 GB/128 GB

128 GB/256 GB/512 GB/1024 GB

8枚

4枚

ETERNUS DX900 S6

ETERNUS DX8900 S6

16 GB/32 GB/64 GB/128 GB

128 GB/256 GB/512 GB/1024 GB

8枚

8枚

Caution
  • ETERNUS DX8100 S6は、メモリ活性増設は未サポートです。

  • メモリの活性増設を開始する前に、「保守作業開始/終了」で保守作業開始操作を実行してください。実行していない場合、増設を開始できません。

  • 増設する部品には、必ず増設部品を使用してください。増設部品以外を増設した場合、動作は保証しません。

  • ETERNUS DX8900 S6でGS接続機構ライセンスが登録されている場合は、搭載したメモリを使用するためにメモリライセンスの登録が必要です。

  • メモリを増設するCMがメインCMの場合、メインCMの変更が実行されます。

  • メモリの増設は、装置に搭載されている有効なすべてのCMに対して実行します。

  • 増設する際はモデルごとのメモリ仕様(CMあたり)を参照し、メモリの増設単位を守ってください。増設単位より少ない枚数のメモリを搭載した場合、そのメモリは使用できません。

  • Storage Migrationの移行経路が設定されている場合、メモリを増設しないでください。

  • 以下の場合、本機能は実行できません。
    • 装置の総合ステータスが正常でない

    • DE(ドライブエンクロージャ)が閉塞するおそれがある

    • CM が保守作業を開始できない状態である

    • CM にリカバリー作業を実行中

    • メインCMの変更ができない

    • ほかのモジュールに異常がある

Note
  • ETERNUS DX600 S6において、増設途中で組み込み処理が失敗した場合は、「メモリ活性増設」を再実行する必要があります。

    以下の流れに沿って作業を行ってください。

    1. 増設に失敗した対象部品を保守する。

    2. 増設に失敗したメモリを初期値に戻す(対象CMを予防保守してメモリを減設)。

      詳細は、活性予防保守を参照してください。

    3. 本機能を再実行する。

  • ETERNUS DX900 S6またはETERNUS DX8900 S6の場合、メモリの増設途中で組み込み処理に失敗しても、対象部品を保守後に本機能を再度実行することで、中断した箇所から増設を再開できます。

  • ETERNUS DX900 S6またはETERNUS DX8900 S6の場合、メモリ活性増設は最も大きな番号のCEに搭載されたCM (CE#n CM#n) から降順に実施し、メインCMを最後に行います。

  • CMに搭載したメモリの物理容量は、[ Controller Module 詳細 ] 画面の「メモリサイズ」に表示されます。詳細は、「Controller Module」を参照してください。

表示内容

ウィザード形式で以下の画面が表示されます。

[ 全体開始 ] 画面

メモリの増設を開始することを示すメッセージが表示されます。

また、CMの現在のメモリ容量が表示されます。

Memory

項目 説明

CM

CM番号が表示されます。

CE#n CM#nまたはCM#n

[ 個別開始 ] 画面

メモリの増設によって影響を受ける部品の情報が表示されます。

Memory

項目 説明

対象部品

メモリを増設するCMの番号が表示されます。

CE#n CM#n MemoryまたはCM#n Memory

影響部品

メモリの増設によって影響を受ける部品が表示されます。

ETERNUS DX600 S6の場合

CM#n

CM#n CA#n

BUD

FAN

SFP

ETERNUS DX900 S6またはETERNUS DX8900 S6の場合

CE#n CM#n

CE#n CM#n CA#n

BUD

FAN

SFP

項目 説明

Slot

メモリが搭載されているスロットの番号が表示されます。

Slot#n

メモリサイズ

搭載されているメモリの容量が表示されます。

[ 接続確認 ] 画面

メモリを増設するCMが、メインCMの場合に表示されます。

表示された手順に従って、新しいメインCMがLANに接続されていることを確認します。

機能ボタン

ボタン 説明

[ 接続確認 ]

新しいメインCMがLANに接続されていることを確認したあと、クリックします。

新しいメインCMとLANとの接続状態が確認されます。

[ 接続確認結果 ] 画面

メモリを増設するCMが、メインCMの場合に表示されます。

新しいメインCMとLANとの接続状態の確認結果が表示されます。

機能ボタン

ボタン 説明

[ 接続確認 ]

接続に失敗した場合に、新しいメインCMがLANに接続されていることを再度確認し、クリックします。

新しいメインCMとLANとの接続状態が再度確認されます。

[ 処理再開 ]

接続に成功した場合にクリックします。

CMの切り離しが開始されます。

[ 切り離し進捗表示 ] 画面

CMの切り離し処理の進捗率が表示されます。

ステータス監視

項目 説明

CM

CM番号が表示されます。

CE#n CM#nまたはCM#n

Progress

CMの切り離し処理の進捗率(0 ~ 100 %)が表示されます。

ステータス

CMのステータスが表示されます。

[ 手順表示 ] 画面

Memory

項目 説明

対象部品

メモリを増設するCMの番号が表示されます。

CE#n CM#n MemoryまたはCM#n Memory

項目 説明

Slot

メモリが搭載されているスロットの番号が表示されます。

Slot#n

メモリサイズ

搭載されているメモリの容量が表示されます。

作業手順

メモリの追加手順が表示されます。表示された指示に従って、メモリを追加します。

[ 組込み進捗表示 ] 画面

CMおよびIOMの組み込み処理の進捗率が表示されます。

ステータス監視

項目 説明

部品

対象のCM、およびそのCMに接続されているIOMが表示されます。

ETERNUS DX900 S6またはETERNUS DX8900 S6の場合

CE#n CM#n

DE#n IOM#n

ETERNUS DX600 S6の場合

CM#n

DE#n IOM#n

Progress

CMおよびIOMの組み込み処理の進捗率(0 ~ 100 %)が表示されます。

ステータス

CMおよびIOMのステータスが表示されます。

[ 個別終了 ] 画面

メモリの増設が完了したCMが表示されます。

Memory

項目 説明

対象部品

メモリを増設したCMの番号が表示されます。

CE#n CM#n MemoryまたはCM#n Memory

項目 説明

Slot

メモリが搭載されているスロットの番号が表示されます。

Slot#n

メモリサイズ

搭載されているメモリの容量が表示されます。

[ 正常終了 ] 画面

メモリを増設したすべてのCMが表示されます。

Memory

項目 説明

CM

CM番号が表示されます。

CE#n CM#nまたはCM#n

操作手順

  1. [ アクション ] から「メモリ活性増設」をクリックします。

    [ 全体開始 ] 画面が表示されます。

  2. [ 次へ >> ] ボタンをクリックします。

    [ 個別開始 ] 画面が表示されます。

  3. メモリの増設によって影響を受ける部品を確認し、[ 次へ >> ] ボタンをクリックします。

    → 開始される処理、および表示される画面は、以下のとおり異なります。

    • メモリを増設するCMがメインCMの場合

      → メインCMが変更され、[ 接続確認 ] 画面が表示されます。手順4. に進んでください。

    • メモリを増設するCMがサブCMの場合

      → CMの切り離し処理が開始され、[ 切り離し進捗表示 ] 画面が表示されます。CMの切り離しが完了すると、[ 手順表示 ] 画面が表示されます。手順7. に進んでください。

    Note
    • ETERNUS DX900 S6またはETERNUS DX8900 S6の場合、[ スキップ ] ボタンが表示されます。クリックすると、メモリ増設処理をスキップし、次のCMの[ 個別開始 ] 画面へ進みます。

  4. 表示された手順に従って、新しいメインCMがLANに接続されていることを確認します。

  5. 確認が完了したら、[ 接続確認 ] ボタンをクリックします。

    [ 接続確認結果 ] 画面が表示されます。

  6. 接続状態の確認結果を確認し、[ 処理再開 ] ボタンをクリックします。

    → CMの切り離しが開始され、[ 切り離し進捗表示 ] 画面が表示されます。CMの切り離しが完了すると、[ 手順表示 ] 画面が表示されます。

    Caution
    • 新しいメインCMとLANとの接続に失敗した場合は、接続状態を再度確認し、手順5. に戻ってください。

  7. 表示された手順に従って、メモリを追加します。追加が完了したら、[ 次へ >> ] ボタンをクリックします。

    → CMおよびIOMの組み込みが開始され、[ 組込み進捗表示 ] 画面が表示されます。CMおよびIOMの組み込みが完了すると、[ 個別終了 ] 画面が表示されます。

  8. [ 次へ >> ] ボタンをクリックします。

    [ 正常終了 ] 画面が表示されます。

    Caution
    • メモリの増設が完了していないCMがある場合、[ 個別開始 ] 画面が表示されます。手順3. に戻ってください。

  9. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ Controller Module ] 画面に戻ります。