ディスク診断開始

概要

ディスク診断を開始します。

ディスク診断では、ホストアクセスなしの状態で選択したディスクの状態をチェックします。本機能によって、システム構築前にディスクの不良を検出できます。

ここでは、ディスク診断の開始、停止、および結果の採取ができます。

Caution
  • ディスク診断は活性では実行できません。ディスク診断を開始する前に、ホストアクセスを停止してください。

  • アドバンスト・コピーやRAIDマイグレーションなど、ディスクにアクセスする機能やRAIDグループの状況が変化する機能を実行している場合は、ディスク診断を開始しないでください。

  • すでにディスク診断を実行中の場合、新たにディスク診断を開始することはできません。

  • ディスク診断を開始したら、診断が完了して診断結果(診断の詳細情報、およびエラーの詳細情報)をクリアするまで、ほかの機能は実行できません。

  • 以下の場合、ディスク診断は開始できません。
    • ディスク診断またはRAIDグループ診断の診断結果がクリアされていない

    • 装置内でRAIDグループ診断を実行中

    • ディスクにフォーマットを実行中のボリュームが含まれる

    • ディスクに暗号化を実行中のボリュームが含まれる

    • ディスクにリビルド/コピーバック/リダンダント・コピーを実行中のボリュームが含まれる

    • TPP (Thin Provisioning Pool) に属しているRAIDグループの領域解放中

    • FTRP (Flexible Tier Pool) に属しているRAIDグループの領域解放中

    • 装置内でRAIDマイグレーションを実行中

    • 装置内でTPV平準化を実行中

    • 装置内でFTRP平準化を実行中

  • ディスク診断で診断可能なディスクは、Online、Nearline、Online SED、およびNearline SED です。

表示内容

選択したディスクの情報が表示されます。

診断ディスク

項目 説明

Enclosure

ディスクが搭載されているエンクロージャが表示されます。

   CE:コントローラーエンクロージャ

   DE:ドライブエンクロージャ

CE

CE#n

DE#n

スロットNo.

ディスクが搭載されているエンクロージャのスロット番号が表示されます。

容量

ディスクの容量が表示されます。

回転数

ディスクの回転数が表示されます。

10000 rpm

7200 rpm

[ ディスク診断情報表示 ] 画面

ディスク診断の情報が表示されます。

機能ボタンをクリックすると、ディスク診断情報の更新、ディスク診断の停止、または診断結果の採取を実行できます。

ディスク診断

項目 説明

診断ステータス

ディスク診断のステータスが表示されます。

実行前

実行中

完了

停止

エラー停止

診断方法

診断方法が表示されます。

  • Read Only

    ディスクのリード処理だけ診断します。

進捗

ディスク診断の進捗率(0 ~ 100 %)が表示されます。

診断ディスク

項目 説明

Enclosure

ディスクが搭載されているエンクロージャが表示されます。

   CE:コントローラーエンクロージャ

   DE:ドライブエンクロージャ

CE

CE#n

DE#n

スロットNo.

ディスクが搭載されているエンクロージャのスロット番号が表示されます。

クリックすると、[ ディスク診断詳細情報表示 ] 画面が表示されます。

容量

ディスクの容量が表示されます。

回転数

ディスクの回転数が表示されます。

10000 rpm

7200 rpm

診断ステータス

ディスク診断のステータスが表示されます。

実行前

実行中

完了

停止

エラー停止

対象外

診断結果

ディスク診断の結果が表示されます。

正常

中止

警告

機能ボタン

ボタン 説明

[ 停止 ]

診断ステータスが「実行前」と「実行中」のすべてのディスクの診断を停止します。

[ 採取 ]

診断結果を採取します。

クリックすると、[ ディスク診断結果データ作成 ] 画面 が表示されます。

[ 停止 ] ボタンで診断を停止した場合、または診断が完了した場合だけ表示されます。

[ 更新 ]

最新のディスク診断情報に更新します。

[ 完了 ]

診断結果を消去し、ディスク診断を終了します。

[ 停止 ] ボタンで診断を停止した場合、または診断が完了した場合だけ表示されます。

[ ディスク診断結果データ作成 ] 画面

ボタン 説明

[ エクスポート ]

診断結果データを作成します。

[ キャンセル ]

[ ディスク診断情報表示 ] 画面に戻ります。

[ ディスク診断結果ファイル出力 ] 画面

ボタン 説明

[ ダウンロード ]

作成した診断結果ファイルをダウンロードします。

[ 完了 ]

[ ディスク診断情報表示 ] 画面に戻ります。

[ ディスク診断詳細情報表示 ] 画面

ディスク診断

選択したディスクの診断情報の詳細が表示されます。

項目 説明

診断ステータス

ディスクの診断のステータスが表示されます。

実行前

実行中

完了

停止

エラー停止

対象外

診断結果

ディスク診断の結果が表示されます。

正常

中止

警告

進捗

ディスク診断の進捗率(0 ~ 100 %)が表示されます。

診断完了ブロック数

診断が完了したブロックの数が表示されます。

総ブロック数

総ブロック数が表示されます。

ハードエラー数

検出されたハードエラーの数が表示されます。

S.M.A.R.T.報告数

検出されたS.M.A.R.T. (Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)の数が表示されます。

データコンペアエラー数

検出されたデータコンペアエラーの数が表示されます。

媒体エラー数

検出された媒体エラーの数が表示されます。

エラーの数は、「エラー詳細情報」の「Head#0」 ~ 「Head#11」、および「その他エラー数」の数を合計したものです。

リカバードエラー数

検出されたリカバードエラーの数が表示されます。

リカバードエラーとは、診断中にリトライなどによって修復できたエラーを指します。

エラーの数は、「エラー詳細情報」の「Head#0」 ~ 「Head#11」、および「その他エラー数」の数を合計したものです。

No Senseエラー数

検出されたNo Senseエラーの数が表示されます。

No Senseエラーとは、ディスクアクセス時、一定の監視時間内にディスクからの応答がないことを指します。

I/F系エラー数

検出されたI/F系エラーの数が表示されます。

I/F系エラーは、以下のFCループエラーによって発生します。

  • ディスクポートが閉塞している

  • 搭載したディスクが認識されない

その他エラー数

検出されたその他のエラーの数が表示されます。

エラー詳細情報

項目 説明

媒体エラー

ディスクヘッド (Head#0 ~ Head#11) で検出された媒体エラー、およびその他の媒体エラーの数がそれぞれ表示されます。

リカバードエラー

ディスクヘッド (Head#0 ~ Head#11)で検出されたリカバードエラー、およびその他のリカバードエラーの数がそれぞれ表示されます。

操作手順

ディスク診断を開始する場合

  1. ディスク診断を開始するディスクを選択し(複数選択可)、[ アクション ] から「診断開始」をクリックします。

    Caution
    • 装置でRAIDグループ診断、またはディスク診断を実行中の場合、その旨メッセージが表示されます。

  2. [ 開始 ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

  3. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → ディスク診断が開始され、[ ディスク診断情報表示 ] 画面 が表示されます。

  4. 診断が完了したら、[ 完了 ] ボタンをクリックします。

    → ディスク診断結果消去の確認画面が表示されます。

    Note
    • 「スロットNo.」をクリックすると、選択したディスクの[ ディスク診断詳細情報表示 ] 画面が表示されます。

    • ディスク診断情報を更新する場合は、[ 更新 ] ボタンをクリックします。

    • すべてのディスク診断を停止する場合は、[ 停止 ] ボタンをクリックします。ディスク診断の停止処理が完了すると、[ ディスク診断情報表示 ] 画面 に戻ります。

    • ディスク診断を停止後、またはディスク診断が完了後、診断結果をダウンロードする場合は、[ 採取 ] ボタンをクリックします。詳細は、ディスク診断結果ファイルを出力する場合を参照してください。

  5. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → ディスク診断結果の消去が開始されます。

  6. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ Drives ] 画面に戻ります。

ディスク診断結果ファイルを出力する場合

  1. [ ディスク診断情報表示 ] 画面 で [ 採取 ] ボタンをクリックします。

    [ ディスク診断結果データ作成 ] 画面 が表示されます。

  2. [ エクスポート ] ボタンをクリックします。

    [ ディスク診断結果ファイル出力 ] 画面 が表示されます。

  3. [ ダウンロード ] ボタンをクリックします。

    → ファイルをダウンロードするダイアログボックスが表示されます。

  4. ディスク診断結果ファイルを保存します。

    ファイル名の初期値は、「DiskDiag_シリアルナンバー_YYYY-MM-DD_hh-mm-ss.txt」(シリアルナンバー:装置の製造番号、YYYY-MM-DD_hh-mm-ss:[ディスク診断結果ファイル出力] 画面で [ダウンロード] ボタンが表示された日時)です。

  5. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ ディスク診断情報表示 ] 画面 に戻ります。