iSCSIホスト追加
概要
iSCSIホスト (HBA) を新規に登録します。
装置への最大ホスト登録数 (*1) は、以下のとおりです。
ETERNUS DX600 S6:4096
ETERNUS DX8100 S6:1024
ETERNUS DX900 S6またはETERNUS DX8900 S6:8192
*1 | : | インターフェースタイプによらず、すべてのホストの合計です。 |
Web GUI 設定の「ホスト追加機能」で「「ホスト追加」を使用する」のチェックボックスをオンにした場合だけ、本機能がアクションに表示されます。初期値はオフ(非表示)です。詳細は、「サブシステムパラメーター設定」を参照してください。
本機能では、ホストグループを作成しません。ホストグループを新規に作成し、ホストをメンバーとして登録する機能もあります。詳細は、「iSCSIホストグループ追加」を参照してください。
本機能で登録したホストもホストグループのメンバーになることができます。ただし、ホストアフィニティを作成する際、ホストとポートの1つの組み合わせに対し、1つのLUNグループしか割り当てできません。
各OS種別対応の『構築ガイド(サーバ接続編)』を参照して、登録するホストに適切なホストレスポンスを割り当ててください。ホストレスポンスには、OS種別ごとにあらかじめ用意されている推奨パターンがあります。詳細は、ホストレスポンスの推奨パターンを参照してください。ホストに適切なホストレスポンスが設定されていない場合、パスの切り替えが正しく行われなかったり、正しくボリュームが認識されなかったりするおそれがあります。
CLI を使用して、同じiSCSI NameでIPアドレス設定ありのiSCSIホストとIPアドレス設定なしのiSCSIホストを混在させると、Web GUI から iSCSIホストの追加ができなくなります。CLI と GUI を両方とも使用する環境では、CLI からこのような設定を行わないでください。もし、このような状態が発生した場合は、CLI からIPアドレスの設定なしのiSCSIホストにIPアドレスを設定してください。
iSCSIホスト情報を変更する場合は、「iSCSIホスト変更」を参照してください。
iSCSIホストを指定してホストアフィニティを設定できます。詳細は、「ホストアフィニティ作成」を参照してください。
設定内容
ホスト設定
iSCSIホストを登録します。
項目 | 説明 |
---|---|
ホスト数 |
登録するホスト数が表示されます。 ホスト数は、登録するホストをホスト一覧から選択したホスト数と手入力したホスト数を合算したものです。 ETERNUS DX600 S6の場合 0 ~ 4096 ETERNUS DX8100 S6の場合 0 ~ 1024 ETERNUS DX900 S6またはETERNUS DX8900 S6の場合 0 ~ 8192 |
ホストの登録方法には、以下の2種類があります。
登録するホストを一覧から選択して指定する場合
[ Now Connected ] タブをクリックしたときに表示される画面です。装置に登録するホストを選択し、iSCSIホスト情報を設定します。
項目 | 説明 | 設定値 | |||
---|---|---|---|---|---|
ホスト選択チェックボックス |
装置に登録するiSCSIホストのチェックボックスをオンにします。 Caution
Note
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||||
名前 |
iSCSIホスト名を入力します。 すでに存在するホスト名は付けられません。 |
1~16文字の半角英数記号(ただし’,’、’?’を除く) 空白 |
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iSCSI Name |
iSCSIホストのiSCSI Nameが表示されます。 |
||||
ホストレスポンス |
iSCSIホストに割り当てるホストレスポンスを選択します。 リストボックスには装置に登録されているホストレスポンス一覧が表示されます。 |
Default Solaris MPxIO HP-UX AIX AIX VxVM VS850/SVC BS2000 装置に登録したホストレスポンス |
|||
IPバージョン |
iSCSIホストのIPバージョンを選択します。 Caution
|
IPv4 IPv6 |
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IPアドレス |
iSCSIホストのIPアドレスを入力します。 IPアドレスの指定方法には、「IPv4」と「IPv6」があります。指定したIPバージョン (IPv4 / IPv6) でIPアドレスを入力してください。入力できるIPv6アドレスは、「リンクローカルアドレス」、「グローバルアドレス」、「ユニークローカルアドレス」、または「6to4アドレス」です。詳細は、設定可能なIPv6アドレス を参照してください。現在の設定状態を表示する際、IPv6アドレスは省略表記になります。 IPアドレスを使用しない場合、入力は不要です。 |
IPv4アドレスの場合 xxx.xxx.xxx.xxx xxx:先頭は、1~255(10進数) xxx:そのほかは、0~255(10進数) IPv6アドレスの場合 xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字) 詳細は、IPv6のアドレス表記を参照 空白 |
|||
Alias Name |
iSCSIホストのエイリアスネームを入力します。 エイリアスネームを使用しない場合、入力は不要です。 すでに存在するエイリアスネームは付けられません。 |
1 ~ 31文字の半角英数字記号 (ただし、","、 "?" を除く) 半角スペース 空白 |
|||
CHAPユーザー名 |
CHAP認証のユーザー名を入力します。 CHAP認証を行わない場合、入力は不要です。 ユーザー名とパスワードは、必ずペアで設定してください。 |
1 ~ 255文字の半角英数字記号 (ただし、","、 "?" を除く) 半角スペース 空白 |
|||
CHAPパスワード |
CHAP認証のパスワードを入力します。 CHAP認証を行わない場合、入力は不要です。 ユーザー名とパスワードは、必ずペアで設定してください。 |
12 ~ 100 文字の半角英数字記号 (ただし、","、 "?" を除く) 半角スペース 空白 |
|||
CHAPパスワードの確認 |
CHAP認証のパスワードを確認用に再度入力します。 |
12 ~ 100 文字の半角英数字記号 (ただし、","、 "?" を除く) 半角スペース 空白 |
|||
ポート |
iSCSIホストに接続されているCAポートの位置情報が表示されます。 CE#n CM#n CA#n Port#nまたはCM#n CA#n Port#n |
登録するホストを手入力して指定する場合
[ 手動入力 ] タブをクリックしたときに表示される画面です。iSCSI-CAポートまたはiSCSI-CA/RAポートと接続していないiSCSIホストを新規に登録する場合、iSCSIホスト情報を直接入力します。
[ iSCSIホストの追加 ] 画面
項目 | 説明 | 設定値 |
---|---|---|
名前 |
登録するホストを一覧から選択して指定する場合の説明を参照してください。 |
登録するホストを一覧から選択して指定する場合の設定値を参照してください。 |
iSCSI Name |
iSCSIホストのiSCSI Nameを入力します(必須)。 すでに装置に登録されているiSCSI Name は入力できません。 |
4 ~ 223文字の半角英数字記号 ( "-"(ハイフン)、"."(ピリオド)、":"(コロン)) 先頭が「iqn.」または「eui.」であること。 |
ホストレスポンス |
登録するホストを一覧から選択して指定する場合の説明を参照してください。 |
登録するホストを一覧から選択して指定する場合の設定値を参照してください。 |
IPバージョン |
||
IPアドレス |
||
Alias Name |
||
CHAPユーザー名 |
||
CHAPパスワード |
||
CHAPパスワードの確認 |
機能ボタン
ボタン | 説明 |
---|---|
[ 再取得 ] |
iSCSI-CAポートまたはiSCSI-CA/RAポートと接続しているiSCSIホストを再取得します。 [ 再取得 ] ボタンは[ Now Connected ] 画面に表示されます。[ 再取得 ] ボタンをクリックするとiSCSIホスト一覧が更新されます。iSCSIホストが選択されていた場合は、すべてオフ状態になります。しかし、[ 手動入力 ] 画面で入力したiSCSIホスト情報は保持されます。 |
[ 追加 ] |
iSCSIホスト情報を直接入力で追加します。 [ 追加 ] ボタンは[ 手動入力 ] 画面に表示されます。最大ホスト数を超える場合、[ 追加 ] ボタンはクリックできません。 |
[ 削除 ] |
該当行のiSCSIホスト情報を削除します。 [ 削除 ] ボタンは[ 手動入力 ] 画面に表示されます。追加したiSCSIホストが1つもない場合、[ 削除 ] ボタンは表示されません。 |
操作手順
iSCSIホストを装置に登録します。
[ アクション ] から「iSCSIホスト追加」をクリックします。
以下の方法でホストを登録します。
- 登録するホストを一覧から選択して指定する場合
[ Now Connected ] タブをクリックします。
iSCSIホスト一覧から登録するホストを選択し、iSCSIホスト情報を入力してから、[ 追加 ]ボタンをクリックします。
→ 確認画面が表示されます。
Caution「iSCSIポートパラメーター設定」でiSNSサーバが設定されていない場合、iSCSIホストを自動的に取得できません。
- 以下の場合、iSNSサーバを設定していても、ホスト情報 (*1)の自動取得には制限があります。
*1 : 「iSCSI Name」、「IPバージョン」、「IPアドレス」、および「Alias Name」 - 以下のホストOSで、iSCSI Nameが同一でIPアドレスが異なるホストが複数存在する場合、1つのホスト情報しか取得できません。
Windows Server 2016
Windows Server 2019
Oracle Solaris 10
ホストのOSが Oracle Solaris 11の場合、「IPバージョン」と「IPアドレス」は取得できません。
- 以下のホストOSで、iSCSI Nameが同一でIPアドレスが異なるホストが複数存在する場合、1つのホスト情報しか取得できません。
- 以下の場合、エラー画面が表示されます。
「名前」が入力条件を満たしていない
「名前」が登録対象ホストですでに使用されている、または装置にすでに登録されている
「IPアドレス」が入力条件を満たしていない
「IPアドレス」を入力した場合、「iSCSI Name」および「IPアドレス」が同じ組み合わせのiSCSIホストがすでに登録されている
「IPアドレス」を入力していない場合、「iSCSI Name」および「IPバージョン」が同じ組み合わせのiSCSIホストがすでに登録されている
「Alias Name」が入力条件を満たしていない
「Alias Name」が登録対象ホストですでに使用されている、または装置にすでに登録されている
「CHAPユーザー名」が入力条件を満たしていない
「CHAPパスワード」が入力条件を満たしていない
「CHAPパスワード」と「CHAPパスワードの確認」が一致しない
「CHAPユーザー名」または「CHAPパスワード」のいずれか一方だけしか入力していない
登録するホスト数が「0」
ホストの登録数が装置の最大数を超えた
- 登録するホストを手入力して指定する場合
[ 手動入力 ] タブをクリックします。
[ 追加 ] ボタンをクリックします。
→ [ iSCSIホストの追加 ] 画面が表示されます。
登録するiSCSIホストのホスト情報を入力し、[ OK ] ボタンをクリックします。
→ [ 手動入力 ] 画面に戻ります。
Caution- 以下の場合、エラー画面が表示されます。
「名前」が入力条件を満たしていない
「名前」が登録対象ホストですでに使用されている
「iSCSI Name」が入力条件を満たしていない
「iSCSI Name」が登録対象ホストですでに使用されている
「IPアドレス」が入力条件を満たしていない
「Alias Name」が入力条件を満たしていない
「Alias Name」が登録対象ホストですでに使用されている
「CHAPユーザー名」が入力条件を満たしていない
「CHAPパスワード」が入力条件を満たしていない
「CHAPパスワード」と「CHAPパスワードの確認」が一致しない
「CHAPユーザー名」または「CHAPパスワード」のいずれか一方だけしか入力していない
- 以下の場合、エラー画面が表示されます。
iSCSIホストを複数登録する場合は、手順 bおよび手順 c を繰り返します。
iSCSIホストの登録が完了したら、[ 追加 ] ボタンをクリックします。
→ 確認画面が表示されます。
Caution- 以下の場合、エラー画面が表示されます。
「名前」が装置にすでに登録されている
「iSCSI Name」が装置にすでに登録されている
「IPアドレス」を入力した場合、「iSCSI Name」および「IPアドレス」が同じ組み合わせのiSCSIホストがすでに登録されている
「IPアドレス」を入力していない場合、「iSCSI Name」および「IPバージョン」が同じ組み合わせのiSCSIホストがすでに登録されている
「Alias Name」が装置にすでに登録されている
登録するホスト数が「0」
ホストの登録数が装置の最大数を超えた
- 以下の場合、エラー画面が表示されます。
- 登録するホストを一覧から選択して指定する場合
[ OK ] ボタンをクリックします。
→ iSCSIホストの追加が開始されます。
[ 完了 ] ボタンをクリックして、手順1で本機能を起動した画面に戻ります。
Note[ 継続 ] ボタンをクリックすると、iSCSIホストの追加を継続できます。