ホストレスポンス

概要

登録されているホストレスポンスが表示されます。

ホストレスポンスは、接続するホストに適した動作モードを設定するものです。通常のホスト接続では、OS種別ごとにあらかじめ用意されている推奨パターンかデフォルト設定を使用します。

OSの種類や動作環境により、ホストレスポンスをカスタマイズしたい場合は、「ホストレスポンス追加」を参照してください。

表示内容

ホストレスポンス一覧が表示されます。

項目 説明

名前

装置に登録されているすべてのホストレスポンスの名前が表示されます。

クリックすると、[ ホストレスポンス詳細 ] 画面 が表示されます。

Default

Solaris MPxIO

HP-UX

AIX

AIX VxVM

VS850/SVC

BS2000

ステータス

ホストレスポンスが「Active」か「Inactive」かが表示されます。

  • Active

    ホスト、ホストグループ、またはホストアフィニティで使用中のホストレスポンスです。

  • Inactive

    ホスト、ホストグループ、ホストアフィニティのどれにも使用されていないホストレスポンスです。

[ ホストレスポンス詳細 ] 画面

ホストレスポンスのパラメーター設定状態が表示されます。

ホストレスポンス名

項目 説明

名前

選択したホストレスポンスの名前が表示されます。

Default

Solaris MPxIO

HP-UX

AIX

AIX VxVM

VS850/SVC

BS2000

LUN設定

項目 説明

LUNアドレッシング

LUNアドレッシング形式が表示されます。

  • Peripheral device addressing (既定値)

    256 LUNのマッピングが可能なモードです。

  • Flat space addressing

    4096 LUNのマッピングが可能なモードです。

LUN数拡張モード

(Peripheral Device Addressing)

Peripheral Device AddressingのLUN数拡張モードが表示されます。

  • 有効

    Peripheral Device Addressing でマッピング可能なLUNの数を最大4096まで拡張します。

  • 無効 (既定値)

    Peripheral device addressingでマッピング可能なLUN数を拡張しません(最大256)。

Note
  • 本項目は、LUNアドレッシングが「Peripheral device addressing (既定値)」の場合だけ有効になります。

ALUA設定

項目 説明

Asymmetric / Symmetric Logical Unit Access

ホストからボリュームへのアクセス形態が表示されます。

  • ACTIVE-ACTIVE/PREFERRED_PATH

    ボリュームごとに推奨パスと非推奨パスがあります。ボリュームが属するRAIDグループの担当CMに搭載されたCAポートを推奨パス、そのほかを非推奨パスとすることで、CM間のデータ移動(クロスアクセス)を低減できます。

  • ACTIVE/ACTIVE

    ボリュームへのすべてのパスを推奨パスとするため、どのパスが使用されるかはマルチパスドライバに依存します。

ETERNUS DX900 S6またはETERNUS DX8900 S6の場合

ACTIVE-ACTIVE/PREFERRED_PATH

ACTIVE/ACTIVE (既定値)

ETERNUS DX600 S6またはETERNUS DX8100 S6の場合

ACTIVE-ACTIVE/PREFERRED_PATH (既定値)

ACTIVE/ACTIVE

Caution
  • 本項目はTPGSモードが「有効 (既定値)」の場合だけ有効です。ただし、ETERNUS Multipath Driver を使用している場合は、TPGSモードの設定に関係なく有効になります。

  • ETERNUS DX600 S6またはETERNUS DX8100 S6の場合、「ACTIVE/ACTIVE」を設定すると、CM間のデータ移動が発生し、十分な性能が得られないおそれがあります。

TPGSモード

TPGS (Target Port Group Support) モードが表示されます。

TPGSは、マルチパス制御でALUA (Asymmetric Logical Unit Access) を実現するための規格です。ボリューム単位にパス状態(推奨/非推奨)をホストに通知することにより、マルチパス制御のパス選択条件とします。TPGSモードが「無効」の場合、どのパスが使用されるかはマルチパスドライバに依存します。

有効 (既定値)

無効

TPG Referralsモード

TPG Referralsモードが表示されます。

TPG Referrals とは、クロスアクセスが発生しないように ETERNUS Multipath Driver でボリュームアクセス時の優先パスをブロックごとに決定する機能です。

有効

無効 (既定値)

Caution
  • 「有効」の場合、以下の条件をすべて満たすときだけ TPG Referrals が動作します。
    • TPG Referrals に対応した ETERNUS Multipath Driver を使用している

    • TPGSモードが「有効 (既定値)」である

  • 対象となるボリュームタイプは、StandardWSVTPVFTV、およびStandard(LUNコンカチネーション)です。特に、WSV、TPV、FTV、およびStandard(LUNコンカチネーション)で、担当CMが異なるRAIDグループで構成されている場合に、本モードの効果があります。

Inquiryコマンド設定

項目 説明

Peripheral Device Type

(Peripheral Device Addressing)

LUNアドレッシングが「Peripheral device addressing (既定値)」の場合、未接続 LUNに対する Peripheral Device Type が表示されます。

No Device Type (3Fh) (既定値)

Not Supported (7Fh)

Not Connected (20h)

Peripheral Device Type

(Flat Space Addressing)

LUNアドレッシングが「Flat space addressing」の場合、LUN0 に対する Peripheral Device Type が表示されます。

No Device Type (3Fh) (既定値)

Controller Device (0Ch)

SCSI Version

ホストに応答する SCSI仕様のVersionが表示されます。

Version 6 (既定値)

Version 5

Version 4

Version 3

NACA

NACA (Normal Auto Contingent Allegiance) bitの応答モードが表示されます。

  • 有効

    NACAビットがオンでホストに応答されます。

  • 無効 (既定値)

    NACAビットがオフでホストに応答されます。

Device ID Type

ボリュームの識別情報の形式が表示されます。

Type3 (既定値)

Type1

Type1 + Type3

Product Revision

Product Revisionとしてファームウェアバージョンを応答するかどうかが表示されます。

応答する

応答しない (既定値)

Test Unit Readyコマンド設定

項目 説明

リザベーション時応答ステータス

リザーブされたボリュームに対する TEST UNIT READYコマンドに RESERVATION CONFLICTステータスで応答するかが表示されます。

  • GOOD (既定値)

    TEST UNIT READYコマンドを実行します。対象ボリュームが正常時、GOODステータスで応答します。

  • RESERVATION CONFLICT

    TEST UNIT READYコマンドに RESERVATION CONFLICTステータスで応答します。

センス設定

項目 説明

ボリュームマッピング変更通知

ホストアフィニティ設定しているLUNグループにボリュームを追加した際、ホストにセンスを通知するかどうかが表示されます。

  • 有効 (既定値)

    センスを通知します。

  • 無効

    センスを通知しません。

ボリューム容量変更通知

ボリュームの容量を変更した際、ホストにセンスを通知するかどうかが表示されます。

  • 有効 (既定値)

    センスを通知します。

  • 無効

    センスを通知しません。

ベンダーユニークセンス通知

装置内モジュールの縮退などを通知する非同期センスをホストに通知するかどうかが表示されます。

  • 有効

    センスを通知します。

  • 無効 (既定値)

    センスを通知しません。

センス・データ変換

センス・データをそのままホストに送信するか、カスタマイズして送信するかが表示されます。

  • 変換なし (既定値)

    センス・データをそのままホストに送信します。

  • カスタマイズ

    センス・データをカスタマイズしてホストに送信します。

センス・データ変換

From側

SK/ASC/ASCQ

センス・データを変換する場合、センス・データの変換パターンが表示されます。

「From側 SK/ASC/ASCQ」と「To側 SK/ASC/ASCQ」はセットで表示されます。「From側 SK/ASC/ASCQ」に一致するセンス・データは「To側 SK/ASC/ASCQ」に置き換えられます。「*」は変換対象外であることを表します。

  • SK (Sense Key):

    センス・データのセンスキー部を示します。

  • ASC (Additional Sense Code):

    センス・データのセンスコード部を示します。

  • ASCQ (Additional Sense Code Qualifier):

    センス・データのサブセンスコード部を示します。

To側

SK/ASC/ASCQ

Mode Sense コマンド設定

項目 説明

リザベーション時応答ステータス (Write Exclusive)

ホストからボリュームが「Write Exclusive」でリザーブされている場合、そのボリュームに対して Mode Senseコマンドを受信したときの応答ステータスが表示されます。

「Write Exclusive」は、リザベーションタイプです。詳細は、「リザベーション」を参照してください。

GOOD

RESERVATION CONFLICT(既定値)

その他設定

項目 説明

コマンド実行監視時間

コマンドがタイムアウトするまでの時間が表示されます。タイムアウトした場合、該当コマンドは特定のセンスコードで異常終了します。

  • 既定値 (25秒)

    25 秒でタイムアウトします。

  • カスタマイズ

    設定された値(10 ~ 255 秒)でタイムアウトします。

Load Balance時応答ステータス

Load Balance機能の応答ステータスが表示されます。

CHECK CONDITION / UNIT ATTENTION (既定値)

BUSY

TASK SET FULL

Caution
  • 本項目は、サブシステムパラメーターの「Load Balance」に「有効」を選択した場合だけ有効になります。

iSCSI Discovery応答モード

iSCSI Discovery要求に対する応答モードが表示されます。

  • 装置内全iSCSI Port情報応答 (既定値)

    全iSCSIポートの情報(iSCSI Name と IPアドレス)でホストに応答します。

  • Discovery要求受信Port情報のみ応答

    要求されたiSCSIポートだけの情報(iSCSI Name と IPアドレス)でホストに応答します。

iSCSI リザベーション単位

iSCSI接続のリザベーション管理単位が表示されます。

  • 装置 (既定値)

    装置単位にリザベーション(ボリュームの占有)状態を管理します。

  • CAポート

    CAポート単位にリザベーション(ボリュームの占有)状態を管理します。