ポートモード設定

概要

各ホストインターフェースポートのポートモードを CA (Channel Adapter)、RA (Remote Adapter)、CA/RA、またはInitiatorに切り替えます。

FCポートとiSCSIポートはポートモードを切り替えられます。

切り替え可能なポートモード

ポート	ポートモード	用途
FCポート	CA	ホストとの接続に使用します。
	RA	RECに使用します。
	CA/RA	ホストとの接続およびRECに使用します。
	Initiator	Storage Migration に使用します。
iSCSIポート	CA	ホストとの接続に使用します。
	RA	RECに使用します。
	CA/RA	ホストとの接続およびRECに使用します。

Caution

運用中のポートで、マッピング情報またはアドバンスト・コピー経路情報が削除される場合があります。詳細は、「ポートモードを切り替えたときの削除／保存情報」を参照してください。
- 本設定を変更する場合、対象ポートに関連付けられているホストアクセスを停止してください。ただし、マルチパス構成の場合、ほかの正常なパスで業務の継続が可能です。
- ポートモードの切り替えによって、アドバンスト・コピー経路情報が削除される場合は、対象ポートにセッションがない状態で行ってください。
マルチプルVLANを有効にしたiSCSIポートを「CA」または「CA/RA」から「RA」に切り替えた場合、設定したIPアドレス情報はすべて削除されます。iSCSIポートには、基本情報で設定した1つのIPアドレスだけが残ります。
アドバンスト・コピーライセンスが登録されている場合またはStorage Cluster機能が「有効」な場合、ポートモードを「RA」または「CA/RA」に切り替えられます。
Storage Cluster機能の使用／未使用とポートモードの切り替えには条件があります。詳細は、「Storage Cluster機能とポートモードの切り替え」を参照してください。
以下の場合、ポートモードを切り替えられません。
- Storage Migration経路が設定されているFC-Initiatorポート

ポートモードを切り替えたときの削除／保存情報（設定不可：-）

		ポートモード（切り替え後）
		CA	RA	CA/RA	Initiator
ポートモード（切り替え前）	CA	-	マッピング情報削除	マッピング情報保存	マッピング情報削除
	RA	経路情報削除	-	• 経路情報保存 • REC回線番号保存 • REC転送モード保存	経路情報削除
	CA/RA	• マッピング情報保存 • 経路情報削除	• マッピング情報削除 • 経路情報保存 • REC回線番号保存 • REC転送モード保存	-	• マッピング情報削除 • 経路情報削除

Storage Cluster機能とポートモードの切り替え（切り替え可能：）

ポートモード（切り替え前）	ポートのStorage Cluster使用状況		ポートモード（切り替え後）
ポートモード（切り替え前）	ポートのStorage Cluster使用状況		RA	CA/RA	Initiator
CA	使用していない	WWNを変更していない
	使用していない	WWNを変更している (*1)
	使用している

*1

:

ポートをStorage Cluster機能で使用していたが、現在は使用していない。

Note

ポートモードを切り替えた場合、切り替え後のポートパラメーターは初期設定状態に戻ります。ただし、「CA」から「CA/RA」または「CA/RA」から「CA」に切り替えた場合、ポートパラメーターは引き継がれます。
FC-Initiatorポートのポートモードを切り替える場合は、該当ポートに設定されている経路グループを削除してください。詳細は、「Storage Migration経路削除」機能を参照してください。
対象ポートのWWNが変更されているかどうかは、[ FCポート ] 画面で確認できます。詳細は、「ポート」を参照してください。

設定内容

ポート一覧

ポートモードを切り替えます。

項目	説明	設定値
ポート	ポートの位置が表示されます。 CE#n CM#n CA#n Port#nまたはCM#n CA#n Port#n
ポートタイプ	ポートのタイプが表示されます。 FC iSCSI
ポートモード（切り替え前）	現在のポートモードが表示されます。 CA RA CA/RA Initiator
ポートモード（切り替え後）	切り替え後のポートモードを「CA」、「RA」、「CA/RA」または「Initiator」から選択します。 Note 「Initiator」は、ポートタイプが「FC」の場合だけ選択肢に表示されます。 RECをサポートしているモデルだけ、選択肢に「RA」と「CA/RA」が表示されます。	CA RA CA/RA Initiator

操作手順

ポートモードを切り替えます。

[ アクション ] から「ポートモード設定」をクリックします。
切り替え後のポートモードを選択し、[ 設定 ]ボタンをクリックします。
→ 確認画面が表示されます。
Caution
- FC-InitiatorポートにStorage Migration経路が設定されていた場合、エラー画面が表示されます。
[ OK ] ボタンをクリックします。

→ ポートモード設定が開始されます。
[ 完了 ] ボタンをクリックして、[ CAポート ] 画面に戻ります。