iSCSIポートパラメーター設定

概要

装置とホスト間の接続、およびREC装置間の接続に使用する、iSCSIホストインターフェースポートのパラメーターを設定します。

Caution
  • 運用中にポートパラメーターを変更する場合は、必ず設定を変更するポートに接続されているホストアクセスを停止してください。新規に増設したCAのポートパラメーターを変更する場合は、ホストアクセスを停止する必要はありません。

  • マルチプルVLANは、ポートモードが「CA」または「CA/RA」のポートが設定対象になります。「CA/RA」ポートの場合、追加した最大15個のIPアドレスは「CA」として動作します。

  • マルチプルVLANを有効にしたiSCSIポートのポートモードを「CA」または「CA/RA」から「RA」に切り替えた場合、追加したIPアドレス情報はすべて削除されます。詳細は、「ポートモード設定」を参照してください。

Note
  • iSCSIポートのポートモードには、ホストとの接続に使用する「CA」、REC で使用する「RA」、およびその両方に使用できる「CA/RA」の3種類があります。ポートモードを切り替える場合は、「ポートモード設定」機能を使用してください。初期値は「CA」です。

  • iSCSI-CAのパラメーター設定については各OS種別対応の『構築ガイド(サーバ接続編)』を参照してください。

設定内容

iSCSIポートパラメーターの設定

ホスト接続時、またはREC実行時、本装置のポートの接続情報(iSCSIポートの詳細情報)を設定します。

iSCSIポートパラメーターは以下の3タイプで設定項目が異なります。

ポートモードが「CA」の場合

タイプが「10G iSCSI」でポートモードが「CA」の場合、以下の項目を設定します。

ポート選択

項目 説明 設定値

ポート

設定対象となるポートを選択します。

選択肢として対象ポートの位置情報が表示されます。

ETERNUS DX900 S6またはETERNUS DX8900 S6の場合

CE#n CM#n CA#n Port#n

ETERNUS DX600 S6またはETERNUS DX8100 S6の場合

CM#n CA#n Port#n

タイプ

対象ポートのCAタイプが表示されます。

10G iSCSI

モード

対象ポートのポートモードが表示されます。

iSCSI-CA

基本情報

    iSCSI設定

項目 説明 設定値

iSCSI Name

対象ポートのiSCSI Nameを入力します。

[ Default ] ボタンをクリックすると、装置共通のiSCSI Name が設定されます。

Caution
  • 複数のiSCSIポートに対して、装置iSCSI Nameを除き、同じiSCSI Nameを設定することはできません。

4 ~ 223文字の半角英数字記号

( "-"(ハイフン)、"."(ピリオド)、":"(コロン))

先頭が「iqn.」または「eui.」であること。

ポート固有のiSCSI Nameを設定(初期値)

Alias Name

対象ポートのエイリアスネームを入力します。(省略可)

エイリアスネームは、対象のiSCSI ポートを特定するための正式名称であるiSCSI Nameに対して、ニックネームとして使用します。

ほかのポートと重複したエイリアスネームは付けられません。

1 ~ 31文字の半角英数字記号

( "-"(ハイフン)、 "."(ピリオド)、 ":"(コロン)、 "+"(プラス)、 "@"(アットマーク)、 "_"(アンダースコア)、 "="(イコール)、 "/"(スラッシュ)、 "["(角カッコ(開く))、 "]"(角カッコ(閉じ))、 ","(カンマ)、 "~"(チルダ))

    TCP/IP設定

項目 説明 設定値

IPバージョン

対象ポートに設定するIPバージョンを選択します。

  • IPv4

    IPv4アドレスを設定します。「IPアドレス」(必須)、「サブネットマスク」(必須)、および「ゲートウェイ」を入力できます。

  • IPv6

    IPv6アドレスを設定します。「IPv6リンクローカルアドレス」(必須)、「IPv6コネクトIPアドレス」、および「IPv6ゲートウェイ」を入力できます。

  • IPv4/IPv6

    IPv4アドレスとIPv6アドレスを両方設定します。IPv4の入力項目とIPv6の入力項目を両方とも入力できます。

IPv4

IPv6

IPv4/IPv6

IPアドレス

対象ポートのIPv4アドレスを入力します(「IPv4」または「IPv4/IPv6」選択時、必須)。

[ 接続確認 (ping) ] ボタンをクリックすると、[pingコマンド送信] 画面 が表示されます。接続状態を確認したい接続先装置のIPアドレスと送信回数を指定し、[ 送信 ] ボタンをクリックします。pingコマンドを送信することで、IP アドレスが正しく割り当てられているか、接続先装置との接続経路が正常かどうかを確認できます。

半角数字 1 ~ 3文字

先頭:1 ~ 255

そのほか:0 ~ 255

「192.168.xxx.xxx」(初期値)

サブネットマスク

対象ポートのサブネットマスクを入力します(「IPv4」または「IPv4/IPv6」選択時、必須)。

255.0.0.0 ~ 255.255.255.252

「255.255.255.0」(初期値)

ゲートウェイ

対象ポートのゲートウェイのIPv4アドレスを入力します。

半角数字 1 ~ 3文字

すべて:0 ~ 255

IPv6リンクローカルアドレス

対象ポートのIPv6リンクローカルアドレスを入力します(「IPv6」または「IPv4/IPv6」選択時、必須)。

詳細は、設定可能なIPv6アドレス を参照してください。現在の設定状態を表示する際、IPv6アドレスは省略表記になります。

[ 接続確認 (ping) ] ボタンをクリックすると、[pingコマンド送信] 画面 が表示されます。接続状態を確認したい接続先装置のIPアドレスと送信回数を指定し、[ 送信 ] ボタンをクリックします。pingコマンドを送信することで、IP アドレスが正しく割り当てられているか、接続先装置との接続経路が正常かどうかを確認できます。

IPv6リンクローカルアドレスを初期値に戻す場合は、[ Default ] ボタンをクリックしてください。

fe80::xxxx:xxxx:xxxx:xxxx

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

詳細は、IPv6のアドレス表記を参照してください。

装置のWWNから生成したアドレス(初期値)

IPv6コネクトIPアドレス

対象ポートのIPv6コネクトIPアドレスを入力します。

入力できるIPv6アドレスは、「グローバルアドレス」、「ユニークローカルアドレス」、または「6to4アドレス」です。詳細は、設定可能なIPv6アドレス を参照してください。現在の設定状態を表示する際、IPv6アドレスは省略表記になります。

「IPv6コネクトIPアドレス」は、IPv4の「IPアドレス」に相当します。

「IPv6コネクトIPアドレス」は、直接入力のほかに自動的に設定する方法があります。

[ 取得 ] ボタンをクリックすると、[ IPv6プレフィックス選択 ] 画面 が表示されます。「IPv6プレフィックス」を選択すると、選択したIPv6プレフィックスと入力したIPv6リンクローカルアドレス(インターフェースID)からIPv6コネクトIPアドレスが自動的に生成されます。[ OK ] ボタンをクリックすると、生成されたIPv6アドレスが入力欄に設定されます。

[ 接続確認 (ping) ] ボタンをクリックすると、[pingコマンド送信] 画面 が表示されます。接続状態を確認したい接続先装置のIPアドレスと送信回数を指定し、[ 送信 ] ボタンをクリックします。pingコマンドを送信することで、IP アドレスが正しく割り当てられているか、接続先装置との接続経路が正常かどうかを確認できます。

xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

詳細は、IPv6のアドレス表記を参照してください。

IPv6ゲートウェイ

対象ポートのゲートウェイIPv6アドレスを入力します。

入力できるIPv6アドレスは、「リンクローカルアドレス」、「グローバルアドレス」、「ユニークローカルアドレス」、または「6to4アドレス」です。詳細は、設定可能なIPv6アドレス を参照してください。現在の設定状態を表示する際、IPv6アドレスは省略表記になります。

「IPv6ゲートウェイ」は、直接入力のほかに自動的に設定する方法があります。

[ 取得 ] ボタンをクリックすると、[ IPv6ゲートウェイ選択 ] 画面 が表示されます。「IPv6ゲートウェイ」を選択して、[ OK ] ボタンをクリックすると、選択したIPv6アドレスが入力欄に設定されます。

xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

詳細は、IPv6のアドレス表記を参照してください。

TCPポートNo.

対象ポートのTCPポートNo.を入力します。

TCPポートNo.を初期値に戻す場合は、[ Default ] ボタンをクリックしてください。

0 ~ 28671

3260(初期値)

TCP Window Scale

対象ポートの TCP Window Scale を選択します。

「TCP Window Scale」とは、TCPのWindowサイズを指定するパラメーターです。「0」または「1」を設定しても、I/O負荷が高い場合、期待した性能が得られない場合があります。「8」以上を設定しても、「7」を設定した場合と同じ動作をします。

「TCP Window Scale」は、2の指数で設定します(2のn乗の「n」に相当する数値が「TCP Window Scale」です)。設定値とTCP Windowサイズとの関係は以下のとおりです。

TCP Window Scale TCP Windowサイズ
0 32 KB
1 64 KB
2 128 KB
3 256 KB
4 512 KB
5 1024 KB
6 2048 KB
7 4096 KB
8 8192 KB
9 16384 KB
10 32768 KB
11 65536 KB
12 131072 KB
13 262144 KB
14 524288 KB

0 ~ 14

2(初期値)

iSNSサーバ

対象ポートでiSNSサーバの使用をIPv4で有効にするか、IPv6で有効にするか、または無効にするかを選択します。

IPv4またはIPv6を指定した場合は、iSNSサーバのIPアドレスを入力します。

iSNS (Internet Storage Name Service) とは、インターネットにおける DNS (Domain Name System) に相当します。iSNSサーバは、iSCSIネットワーク上でiSCSI NameをIPアドレスに変換する場合に使用します。

Caution
  • IPバージョンに「IPv4」を選択した場合、「IPv4」および「無効にする」が設定可能になります。

  • IPバージョンに「IPv6」を選択した場合、「IPv6」および「無効にする」が設定可能になります。

  • IPバージョンに「IPv4/IPv6」を選択した場合、「IPv4」、「IPv6」、および「無効にする」が選択可能になります。

IPv4

IPv6

無効にする

iSNSサーバ(IPv4アドレス)

iSNSサーバに「IPv4」を選択した場合、iSNSサーバのIPv4アドレスを入力します。

xxx.xxx.xxx.xxx

xxx:先頭は、1~255(10進数)

xxx:そのほかは、0~255(10進数)

iSNSサーバ(IPv6アドレス)

iSNSサーバに「IPv6」を選択した場合、iSNSサーバのIPv6アドレスを入力します。

入力できるIPv6アドレスは、「リンクローカルアドレス」、「グローバルアドレス」、「ユニークローカルアドレス」、または「6to4アドレス」です。詳細は、設定可能なIPv6アドレス を参照してください。現在の設定状態を表示する際、IPv6アドレスは省略表記になります。

xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

詳細は、IPv6のアドレス表記を参照

iSNSサーバポートNo.

対象ポートでiSNSサーバに「IPv4」または「IPv6」を指定した場合は、iSNSサーバのポートNo.を入力します。

iSNSサーバポートNo.を初期値に戻す場合は、[ Default ] ボタンをクリックしてください。

0 ~ 65535

3205(初期値)

VLAN ID

対象ポートのVLAN IDを「有効にする」か、「無効にする」かを指定します。

有効にする場合、VLAN IDを入力します。

Caution
  • VLAN IDを設定した場合は、LANスイッチ、サーバ側LANカードのタグVLAN設定を見直してください。

有効にする

無効にする

有効にする場合、0(初期値)~ 4095

Jumbo Frame

Jumbo Frame を「有効にする」か、「無効にする」かを指定します。

対象ポートでJumbo Frame によるデータ転送を行う場合は、「有効にする」を選択します。行わない場合は、「無効にする」を指定します。

Jumbo Frame を有効にするとFrame 1個あたりのデータ転送量が多くなり効率的な転送ができるようになります。

なお、Jumbo Frame を有効にする場合には、接続機器(*1) がJumbo Frame に対応しているかを確認してください。

*1  :  接続機器とは、装置とサーバが直結接続の場合はサーバ側LAN カード(NIC) を、スイッチ接続の場合はスイッチを指します。

有効にする

無効にする

    セキュリティ設定

項目 説明 設定値

CHAP

対象ポートに対し、単方向CHAP認証、または双方向CHAP認証を使用する場合は「ON」、単方向CHAP認証、双方向CHAP認証ともに使用しない場合は「OFF」を指定します。

CHAP認証では、装置がホストから受信したランダムキーを元に暗号化したパスワードを送信し、ホスト側で接続可否が判断されます。

ON

OFF

CHAPユーザー名

双方向CHAP認証を使用する場合、対象ポートにアクセスするユーザー名を入力します。単方向CHAP認証を使用する場合、ユーザー名の入力は不要です。

ユーザー名とパスワードは、必ずペアで設定してください。

1 ~ 255文字の半角英数字記号、半角スペース

新規パスワード

双方向CHAP認証を使用する場合、対象ポートにアクセスするパスワードを入力します。単方向CHAP認証を使用する場合、パスワードの入力は不要です。

ユーザー名とパスワードは、必ずペアで設定してください。

12 ~ 100文字の半角英数字記号、半角スペース

パスワード(確認用)

新規パスワード欄に入力したパスワードと同じパスワードを指定します。

12 ~ 100文字の半角英数字記号、半角スペース

Header Digest

対象ポートのHeader Digestを付加しない場合は「OFF」、付加する場合は「CRC32C」を指定します。

Header Digestとは、iSCSIポートの詳細情報のヘッダー部に付加するチェックコードです。

ホストからチェックコードの付加を要求される場合に「CRC32C」を指定します。「CRC32C」は、チェックコードを作成するときのアルゴリズムです。

OFF

CRC32C

Data Digest

対象ポートのData Digestを付加しない場合は「OFF」、付加する場合は「CRC32C」を指定します。

Data Digestとは、iSCSIポートの詳細情報のデータ部に付加するチェックコードです。

ホストからチェックコードの付加を要求される場合に「CRC32C」を指定します。「CRC32C」は、チェックコードを作成するときのアルゴリズムです。

OFF

CRC32C

    基本設定

項目 説明 設定値

Reset Scope

対象ポートのリセット作用範囲を選択します。

リセット作用範囲とは、対象ポートが複数のサーバと接続している場合、サーバからのコマンドリセット要求が作用する範囲のことです。

  • I_T_L (I:Initiator、T:Target、L:LUN)

    コマンドリセット要求を送信したサーバからのコマンド要求だけをリセット(キャンセル)します。

  • T_L (T:Target、L:LUN)

    対象ポートに接続される全サーバから受けているコマンド要求をすべてリセット(キャンセル)します。

I_T_L

T_L

Chipリセット時のリザベーション解除

対象ポート(チップ)がリセットされたとき、ボリュームのリザーブ状態解除を「有効にする」か、「無効にする」かを選択します。

有効にする

無効にする

CmdSNカウント

対象ポートに対してホストから同時に受け付け可能なコマンド数を変更します。通常は「制限しない」から変更する必要はありません。

制限しない(初期値)

180

120

80

40

20

追加IPアドレス情報

    追加IPアドレス設定

項目 説明 設定値

マルチプルVLAN

対象ポートのマルチプルVLAN設定を「有効にする」か「無効にする」かを選択します。

マルチプルVLANを有効にすると、1つのiSCSI-CAポートに複数のIPアドレスが設定できます。このような設定により、1つのiSCSI-CAポートで異なるVLANに所属する複数のホストと同時接続が可能になります。

Caution
  • マルチプルVLANに「無効にする」を選択した場合、追加したIPアドレス情報はすべて削除されます。

有効にする

無効にする

「マルチプルVLAN」に「有効にする」を選択した場合、複数のIPアドレス情報が設定できるようになります。

    IPアドレス設定

項目 説明

No.

IPアドレスの設定番号が表示されます。

クリックすると、[ IPアドレス設定 ] 画面 が表示されます。[ IPアドレス設定 ] 画面でマルチプルVLANのIPアドレス情報を編集します。

IP#n

n:1 ~ 15

VLAN ID

IPアドレスのVLAN ID(0 ~ 4095)が表示されます。

VLAN IDが設定されていない場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

IPアドレス

IPv4アドレスが表示されます。

IPアドレスが設定されていない([ IPアドレス設定 ] 画面でIPバージョンに「IPv6」を選択した)場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

xxx.xxx.xxx.xxx

xxx:0~255(10進数)

IPv6リンクローカルアドレス

IPv6リンクローカルアドレスが表示されます。

IPv6アドレスは省略表記になります。

IPアドレスが設定されていない([ IPアドレス設定 ] 画面でIPバージョンに「IPv4」を選択した)場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

fe80::xxxx:xxxx:xxxx:xxxx

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

詳細は、IPv6のアドレス表記を参照してください。

IPv6コネクトIPアドレス

IPv6コネクトIPアドレスが表示されます。

IPv6アドレスは省略表記になります。

IPアドレスが設定されていない([ IPアドレス設定 ] 画面でIPバージョンに「IPv4」を選択した)場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

詳細は、IPv6のアドレス表記を参照してください。

[ IPv6プレフィックス選択 ] 画面

IPv6プレフィックス選択

項目 説明 設定値

IPv6プレフィックス

IPv6プレフィックスを選択します。

リストボックスには、接続したルータから取得されたIPv6プレフィックス(64bit固定)が表示されます(最大5個)。IPv6プレフィックスを取得できなかった場合(対象ポートがリンクダウン状態、またはリンクローカル内にルータが存在しない など)、「ffff:ffff:ffff:ffff:」が表示されます。

プレフィックス(非省略形)

先頭のプレフィックス

IPv6コネクトIPアドレス

選択したIPv6プレフィックスと入力したIPv6リンクローカルアドレス(インターフェースID)から生成されたIPv6コネクトIPアドレスが表示されます。IPv6リンクローカルアドレスを省略形で入力した場合も生成されたIPv6コネクトIPアドレスは非省略形で表示されます。ただし、IPv6リンクローカルアドレスに誤りがある場合、省略形のIPv6リンクローカルアドレスから生成したIPv6コネクトIPアドレスがそのまま表示されます。IPv6プレフィックスを取得できなかった場合、「ffff:ffff:ffff:ffff:」が表示されます。

xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx(非省略形)

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

先頭のプレフィックスから生成したIPv6コネクトIPアドレス

[ IPv6ゲートウェイ選択 ] 画面

IPv6ゲートウェイ選択

項目 説明 設定値

IPv6ゲートウェイ

IPv6ゲートウェイを選択します。

リストボックスには、接続したルータから取得されたIPv6ゲートウェイが表示されます(最大3個)。IPv6ゲートウェイを取得できなかった場合(対象ポートがリンクダウン状態、またはリンクローカル内にルータが存在しない など)、空白になります。

xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

詳細は、IPv6のアドレス表記を参照してください。

先頭のゲートウェイ(初期値)

空白

[ IPアドレス設定 ] 画面

項目 説明 設定値

No.

各IPアドレスの識別番号が表示されます。識別番号は、空いている最も小さい番号から昇順に10進数で付与されます。

IP#n

n:1 ~ 15

VLAN ID

IP#n (n:1 ~ 15)のVLAN IDを「有効にする」か、「無効にする」かを指定します。

有効にする場合、VLAN IDを入力します。

有効にする

無効にする

有効にする場合、0(初期値)~ 4095

IPバージョン

IP#n (n:1 ~ 15)のIPバージョンを選択します。

その他の説明は、「ポートモードが「CA」の場合(TCP/IP設定)」を参照してください。

IPv4

IPv6

IPv4/IPv6

IPアドレス

IP#n (n:1 ~ 15)のIPv4アドレスを入力します(「IPv4」または「IPv4/IPv6」選択時、必須)。

その他の説明は、「ポートモードが「CA」の場合(TCP/IP設定)」を参照してください。

半角数字 1 ~ 3文字

先頭:1 ~ 255

そのほか:0 ~ 255

サブネットマスク

IP#n (n:1 ~ 15)のサブネットマスクを入力します(「IPv4」または「IPv4/IPv6」選択時、必須)。

255.0.0.0 ~ 255.255.255.252

ゲートウェイ

IP#n (n:1 ~ 15)のゲートウェイのIPv4アドレスを入力します。

半角数字 1 ~ 3文字

すべて:0 ~ 255

IPv6リンクローカルアドレス

IP#n (n:1 ~ 15)のIPv6リンクローカルアドレスを入力します(「IPv6」または「IPv4/IPv6」選択時、必須)。

その他の説明は、「ポートモードが「CA」の場合(TCP/IP設定)」を参照してください。

fe80::xxxx:xxxx:xxxx:xxxx

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

詳細は、IPv6のアドレス表記を参照してください。

装置のWWNから生成したアドレス(初期値)

IPv6コネクトIPアドレス

IP#n (n:1 ~ 15)のIPv6コネクトIPアドレスを入力します。

その他の説明は、「ポートモードが「CA」の場合(TCP/IP設定)」を参照してください。

xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

詳細は、IPv6のアドレス表記を参照してください。

IPv6ゲートウェイ

IP#n (n:1 ~ 15)のゲートウェイIPv6アドレスを入力します。

その他の説明は、「ポートモードが「CA」の場合(TCP/IP設定)」を参照してください。

xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

詳細は、IPv6のアドレス表記を参照してください。

TCPポートNo.

IP#n (n:1 ~ 15)のTCPポートNo.を入力します。

TCPポートNo.を初期値に戻す場合は、[ Default ] ボタンをクリックしてください。

0 ~ 28671

3260(初期値)

TCP Window Scale

IP#n (n:1 ~ 15)の TCP Window Scale を選択します。

その他の説明は、「ポートモードが「CA」の場合(TCP/IP設定)」を参照してください。

0 ~ 14

2(初期値)

iSNSサーバ

IP#n (n:1 ~ 15) でiSNSサーバの使用をIPv4で有効にするか、IPv6で有効にするか、または無効にするかを選択します。

IPv4またはIPv6を指定した場合は、iSNSサーバのIPアドレスを入力します。

その他の説明は、「ポートモードが「CA」の場合(TCP/IP設定)」を参照してください。

IPv4

IPv6

無効にする

iSNSサーバポートNo.

IP#n (n:1 ~ 15) でiSNSサーバに「IPv4」または「IPv6」を指定した場合は、iSNSサーバのポートNo.を入力します。

iSNSサーバポートNo.を初期値に戻す場合は、[ Default ] ボタンをクリックしてください。

0 ~ 65535

3205(初期値)

Jumbo Frame

IP#n (n:1 ~ 15) でJumbo Frame を「有効にする」か、「無効にする」かを指定します。

その他の説明は、「ポートモードが「CA」の場合(TCP/IP設定)」を参照してください。

有効にする

無効にする

ポートモードが「RA」の場合

タイプが「10G iSCSI」でポートモードが「RA」の場合、以下の項目を設定します。

ポート選択

項目 説明 設定値

ポート

設定対象となるポートを選択します。

選択肢として対象ポートの位置情報が表示されます。

ETERNUS DX900 S6またはETERNUS DX8900 S6の場合

CE#n CM#n CA#n Port#n

ETERNUS DX600 S6またはETERNUS DX8100 S6の場合

CM#n CA#n Port#n

タイプ

対象ポートのCAタイプが表示されます。

10G iSCSI

モード

対象ポートのポートモードが表示されます。

iSCSI-RA

基本情報

    iSCSI設定

項目 説明 設定値

iSCSI Name

対象ポートのiSCSI Nameを入力します。

[ Default ] ボタンをクリックすると、装置共通のiSCSI Name が設定されます。

Caution
  • 複数のiSCSIポートに対して、装置iSCSI Nameを除き、同じiSCSI Nameを設定することはできません。

4 ~ 223文字の半角英数字記号

( "-"(ハイフン)、"."(ピリオド)、":"(コロン))

先頭が「iqn.」または「eui.」であること。

ポート固有のiSCSI Nameを設定(初期値)

Alias Name

対象ポートのエイリアスネームを入力します。(省略可)

エイリアスネームは、対象のiSCSI ポートを特定するための正式名称であるiSCSI Nameに対して、ニックネームとして使用します。

ほかのポートと重複したエイリアスネームは付けられません。

1 ~ 31文字の半角英数字記号

( "-"(ハイフン)、 "."(ピリオド)、 ":"(コロン)、 "+"(プラス)、 "@"(アットマーク)、 "_"(アンダースコア)、 "="(イコール)、 "/"(スラッシュ)、 "["(角カッコ(開く))、 "]"(角カッコ(閉じ))、 ","(カンマ)、 "~"(チルダ))

    TCP/IP設定

項目 説明 設定値

IPバージョン

対象ポートに設定するIPバージョンを選択します。

  • IPv4

    IPv4アドレスを設定します。「IPアドレス」(必須)、「サブネットマスク」(必須)、および「ゲートウェイ」を入力できます。

  • IPv6

    IPv6アドレスを設定します。「IPv6リンクローカルアドレス」(必須)、「IPv6コネクトIPアドレス」、および「IPv6ゲートウェイ」を入力できます。

  • IPv4/IPv6

    IPv4アドレスとIPv6アドレスを両方設定します。IPv4の入力項目とIPv6の入力項目を両方とも入力できます。

IPv4

IPv6

IPv4/IPv6

IPアドレス

対象ポートのIPv4アドレスを入力します(「IPv4」または「IPv4/IPv6」選択時、必須)。

[ 接続確認 (ping) ] ボタンをクリックすると、[pingコマンド送信] 画面 が表示されます。接続状態を確認したい接続先装置のIPアドレスと送信回数を指定し、[ 送信 ] ボタンをクリックします。pingコマンドを送信することで、IP アドレスが正しく割り当てられているか、接続先装置との接続経路が正常かどうかを確認できます。

半角数字 1 ~ 3文字

先頭:1 ~ 255

そのほか:0 ~ 255

「192.168.xxx.xxx」(初期値)

サブネットマスク

対象ポートのサブネットマスクを入力します(「IPv4」または「IPv4/IPv6」選択時、必須)。

255.0.0.0 ~ 255.255.255.252

「255.255.255.0」(初期値)

ゲートウェイ

対象ポートのゲートウェイのIPv4アドレスを入力します。

半角数字 1 ~ 3文字

すべて:0 ~ 255

IPv6リンクローカルアドレス

対象ポートのIPv6リンクローカルアドレスを入力します(「IPv6」または「IPv4/IPv6」選択時、必須)。

詳細は、設定可能なIPv6アドレス を参照してください。現在の設定状態を表示する際、IPv6アドレスは省略表記になります。

[ 接続確認 (ping) ] ボタンをクリックすると、[pingコマンド送信] 画面 が表示されます。接続状態を確認したい接続先装置のIPアドレスと送信回数を指定し、[ 送信 ] ボタンをクリックします。pingコマンドを送信することで、IP アドレスが正しく割り当てられているか、接続先装置との接続経路が正常かどうかを確認できます。

IPv6リンクローカルアドレスを初期値に戻す場合は、[ Default ] ボタンをクリックしてください。

fe80::xxxx:xxxx:xxxx:xxxx

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

詳細は、IPv6のアドレス表記を参照してください。

装置のWWNから生成したアドレス(初期値)

IPv6コネクトIPアドレス

対象ポートのIPv6コネクトIPアドレスを入力します。

入力できるIPv6アドレスは、「グローバルアドレス」、「ユニークローカルアドレス」、または「6to4アドレス」です。詳細は、設定可能なIPv6アドレス を参照してください。現在の設定状態を表示する際、IPv6アドレスは省略表記になります。

「IPv6コネクトIPアドレス」は、IPv4の「IPアドレス」に相当します。

「IPv6コネクトIPアドレス」は、直接入力のほかに自動的に設定する方法があります。

[ 取得 ] ボタンをクリックすると、[ IPv6プレフィックス選択 ] 画面 が表示されます。「IPv6プレフィックス」を選択すると、選択したIPv6プレフィックスと入力したIPv6リンクローカルアドレス(インターフェースID)からIPv6コネクトIPアドレスが自動的に生成されます。[ OK ] ボタンをクリックすると、生成されたIPv6アドレスが入力欄に設定されます。

[ 接続確認 (ping) ] ボタンをクリックすると、[pingコマンド送信] 画面 が表示されます。接続状態を確認したい接続先装置のIPアドレスと送信回数を指定し、[ 送信 ] ボタンをクリックします。pingコマンドを送信することで、IP アドレスが正しく割り当てられているか、接続先装置との接続経路が正常かどうかを確認できます。

xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

詳細は、IPv6のアドレス表記を参照してください。

IPv6ゲートウェイ

対象ポートのゲートウェイIPv6アドレスを入力します。

入力できるIPv6アドレスは、「リンクローカルアドレス」、「グローバルアドレス」、「ユニークローカルアドレス」、または「6to4アドレス」です。詳細は、設定可能なIPv6アドレス を参照してください。現在の設定状態を表示する際、IPv6アドレスは省略表記になります。

「IPv6ゲートウェイ」は、直接入力のほかに自動的に設定する方法があります。

[ 取得 ] ボタンをクリックすると、[ IPv6ゲートウェイ選択 ] 画面 が表示されます。「IPv6ゲートウェイ」を選択して、[ OK ] ボタンをクリックすると、選択したIPv6アドレスが入力欄に設定されます。

xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

詳細は、IPv6のアドレス表記を参照してください。

TCPポートNo.

対象ポートのTCPポートNo.を入力します。

TCPポートNo.を初期値に戻す場合は、[ Default ] ボタンをクリックしてください。

Caution
  • TCPポートNo.を初期値 (3260) から変更しないでください。TCPポートNo.が「3260」の場合だけ、RECが動作できます。

0 ~ 28671

3260(初期値)

TCP Window Scale

対象ポートの TCP Window Scale を選択します。

「TCP Window Scale」とは、TCPのWindowサイズを指定するパラメーターです。「0」または「1」を設定しても、I/O負荷が高い場合、期待した性能が得られない場合があります。「8」以上を設定しても、「7」を設定した場合と同じ動作をします。

「TCP Window Scale」は、2の指数で設定します(2のn乗の「n」に相当する数値が「TCP Window Scale」です)。設定値とTCP Windowサイズとの関係は以下のとおりです。

TCP Window Scale TCP Windowサイズ
0 32 KB
1 64 KB
2 128 KB
3 256 KB
4 512 KB
5 1024 KB
6 2048 KB
7 4096 KB
8 8192 KB
9 16384 KB
10 32768 KB
11 65536 KB
12 131072 KB
13 262144 KB
14 524288 KB

0 ~ 14

2(初期値)

VLAN ID

対象ポートのVLAN IDを「有効にする」か、「無効にする」かを指定します。

有効にする場合、VLAN IDを入力します。

有効にする

無効にする

有効にする場合、0(初期値)~ 4095

MTU

対象ポートのMTUサイズを設定します。

「MTU (Maximum Transmission Unit)」とは、通信ネットワークにおいて、1回の転送で送信できるデータの最大値のことです。

IPバージョンが「IPv4」の場合:

576 ~ 9000 bytes

IPバージョンが「IPv6」または「IPv4/IPv6」の場合:

1280 ~ 9000 bytes

1300 bytes(初期値)

    セキュリティ設定

項目 説明 設定値

CHAP

対象ポートに対しCHAP認証を有効にする場合は「ON」、無効にする場合は「OFF」を指定します。

CHAP認証では、RECの接続先装置から受信したランダムキーを元に暗号化したパスワードを送信し、RECの接続先装置側で接続可否が判断されます。

ON

OFF

CHAPユーザー名

「CHAP」で「ON」を選択した場合、対象ポートにアクセスするユーザー名を入力します。

ユーザー名とパスワードは、必ずペアで設定してください。

1 ~ 63文字の半角英数字記号、半角スペース

新規パスワード

「CHAP」で「ON」を選択した場合、対象ポートにアクセスするパスワードを入力します。

ユーザー名とパスワードは、必ずペアで設定してください。

12 ~ 32文字の半角英数字記号、半角スペース

パスワード(確認用)

新規パスワード欄に入力したパスワードと同じパスワードを指定します。

12 ~ 32文字の半角英数字記号、半角スペース

    REC設定

項目 説明 設定値

REC回線番号

対象ポートのREC回線番号を選択します。

REC回線番号は、回線故障発生時に通信経路を切り替える際に使用します。REC回線番号で故障回線を区別するため、物理的な通信経路ごとに異なるREC回線番号を設定します。正常運用時は、REC回線番号がすべて同じ値でも、異なる値でも従来どおりのRECが動作します。REC回線番号に優先順位はありません。

本項目は、アドバンスト・コピーのライセンスが登録されている場合だけ表示されます。

Caution
  • 回線故障発生時、コピー元装置のREC回線番号で通信経路が切り替えられます。しかし、データのリカバリーを考慮し、基本的にコピー元装置とコピー先装置で同じ値を設定してください。

  • ポートモードを「RA」から「CA」に変更した場合、REC回線番号は初期値(「0」)に戻ります。「RA」から「CA/RA」に変更した場合、REC回線番号は設定状態が引き継がれます。詳細は、「ポートモード設定」を参照してください。

0(初期値)~ 127

REC転送モード

対象ポートで以下の転送モードのREC を「有効にする」か「無効にする」かを選択します。

  • Sync(同期転送モード)

  • Async Stack(非同期Stackモード)

  • Async Consistency(非同期Consistencyモード)

  • Async Through(非同期Throughモード)

「有効にする」を選択した場合、対象ポートで各転送モードのRECが動作します。

「無効にする」を選択した場合、対象ポートで各転送モードのRECは動作しません。

例えば、Consistency 用のポートとStack 用のポートを別々に指定すると、互いに影響することなくデータ転送が行えます。設定状態は、REC経路を設定しても引き継がれます。すべてのREC転送モードに「有効にする」を選択した場合、従来どおりのRECが動作します。

本項目は、アドバンスト・コピーのライセンスが登録されている場合だけ表示されます。

Caution
  • 対象ポートでRECが動作中でも、コピーセッションを Suspend することなくREC転送モードを変更できます。設定状態の変更は即座に装置に反映されます。

  • すべてのRAポートとCA/RAポートで特定のREC転送モードを無効にした場合、そのREC転送モードのコピーセッションを起動すると、すべてのRAポートおよびCA/RAポートが経路閉塞とみなされ、エラーになります。動作中のコピーセッションのREC転送モードを無効にした場合、該当コピーセッションは Halt状態になります。

  • すべてのRAポートとCA/RAポートで「Async Consistency」を無効にした場合、RECバッファーの状態は「異常」になります。

  • データのリカバリーを考慮し、基本的にコピー元装置とコピー先装置で同じ設定にしてください。ただし、コピー元装置にREC転送モードを設定していれば、コピー先が以下の装置であっても、指定したREC転送モードで動作します。
    • 旧機種(ETERNUS DX S5/S4/S3 seriesまたはETERNUS AF S3 series)

    • 「REC転送モード」を設定していない装置

  • ポートモードを「RA」から「CA」に変更した場合、REC転送モードは初期値(「有効にする」)に戻ります。「RA」から「CA/RA」に変更した場合、REC転送モードは設定状態が引き継がれます。詳細は、「ポートモード設定」を参照してください。

有効にする

無効にする

ポートモードが「CA/RA」の場合

タイプが「10G iSCSI」でポートモードが「CA/RA」の場合、以下の項目を設定します。

ポート選択

項目 説明 設定値

ポート

設定対象となるポートを選択します。

選択肢として対象ポートの位置情報が表示されます。

ETERNUS DX900 S6またはETERNUS DX8900 S6の場合

CE#n CM#n CA#n Port#n

ETERNUS DX600 S6またはETERNUS DX8100 S6の場合

CM#n CA#n Port#n

タイプ

対象ポートのCAタイプが表示されます。

10G iSCSI

モード

対象ポートのポートモードが表示されます。

iSCSI-CA/RA

基本情報

    iSCSI設定

項目 説明 設定値

iSCSI Name

対象ポートのiSCSI Nameを入力します。

[ Default ] ボタンをクリックすると、装置共通のiSCSI Name が設定されます。

Caution
  • 複数のiSCSIポートに対して、装置iSCSI Nameを除き、同じiSCSI Nameを設定することはできません。

4 ~ 223文字の半角英数字記号

( "-"(ハイフン)、"."(ピリオド)、":"(コロン))

先頭が「iqn.」または「eui.」であること。

ポート固有のiSCSI Nameを設定(初期値)

Alias Name

対象ポートのエイリアスネームを入力します。(省略可)

エイリアスネームは、対象のiSCSI ポートを特定するための正式名称であるiSCSI Nameに対して、ニックネームとして使用します。

ほかのポートと重複したエイリアスネームは付けられません。

1 ~ 31文字の半角英数字記号

( "-"(ハイフン)、 "."(ピリオド)、 ":"(コロン)、 "+"(プラス)、 "@"(アットマーク)、 "_"(アンダースコア)、 "="(イコール)、 "/"(スラッシュ)、 "["(角カッコ(開く))、 "]"(角カッコ(閉じ))、 ","(カンマ)、 "~"(チルダ))

    TCP/IP設定

項目 説明 設定値

IPバージョン

対象ポートに設定するIPバージョンを選択します。

  • IPv4

    IPv4アドレスを設定します。「IPアドレス」(必須)、「サブネットマスク」(必須)、および「ゲートウェイ」を入力できます。

  • IPv6

    IPv6アドレスを設定します。「IPv6リンクローカルアドレス」(必須)、「IPv6コネクトIPアドレス」、および「IPv6ゲートウェイ」を入力できます。

  • IPv4/IPv6

    IPv4アドレスとIPv6アドレスを両方設定します。IPv4の入力項目とIPv6の入力項目を両方とも入力できます。

IPv4

IPv6

IPv4/IPv6

IPアドレス

対象ポートのIPv4アドレスを入力します(「IPv4」または「IPv4/IPv6」選択時、必須)。

[ 接続確認 (ping) ] ボタンをクリックすると、[pingコマンド送信] 画面 が表示されます。接続状態を確認したい接続先装置のIPアドレスと送信回数を指定し、[ 送信 ] ボタンをクリックします。pingコマンドを送信することで、IP アドレスが正しく割り当てられているか、接続先装置との接続経路が正常かどうかを確認できます。

半角数字 1 ~ 3文字

先頭:1 ~ 255

そのほか:0 ~ 255

「192.168.xxx.xxx」(初期値)

サブネットマスク

対象ポートのサブネットマスクを入力します(「IPv4」または「IPv4/IPv6」選択時、必須)。

255.0.0.0 ~ 255.255.255.252

「255.255.255.0」(初期値)

ゲートウェイ

対象ポートのゲートウェイのIPv4アドレスを入力します。

半角数字 1 ~ 3文字

すべて:0 ~ 255

IPv6リンクローカルアドレス

対象ポートのIPv6リンクローカルアドレスを入力します(「IPv6」または「IPv4/IPv6」選択時、必須)。

詳細は、設定可能なIPv6アドレス を参照してください。現在の設定状態を表示する際、IPv6アドレスは省略表記になります。

[ 接続確認 (ping) ] ボタンをクリックすると、[pingコマンド送信] 画面 が表示されます。接続状態を確認したい接続先装置のIPアドレスと送信回数を指定し、[ 送信 ] ボタンをクリックします。pingコマンドを送信することで、IP アドレスが正しく割り当てられているか、接続先装置との接続経路が正常かどうかを確認できます。

IPv6リンクローカルアドレスを初期値に戻す場合は、[ Default ] ボタンをクリックしてください。

fe80::xxxx:xxxx:xxxx:xxxx

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

詳細は、IPv6のアドレス表記を参照してください。

装置のWWNから生成したアドレス(初期値)

IPv6コネクトIPアドレス

対象ポートのIPv6コネクトIPアドレスを入力します。

入力できるIPv6アドレスは、「グローバルアドレス」、「ユニークローカルアドレス」、または「6to4アドレス」です。詳細は、設定可能なIPv6アドレス を参照してください。現在の設定状態を表示する際、IPv6アドレスは省略表記になります。

「IPv6コネクトIPアドレス」は、IPv4の「IPアドレス」に相当します。

「IPv6コネクトIPアドレス」は、直接入力のほかに自動的に設定する方法があります。

[ 取得 ] ボタンをクリックすると、[ IPv6プレフィックス選択 ] 画面 が表示されます。「IPv6プレフィックス」を選択すると、選択したIPv6プレフィックスと入力したIPv6リンクローカルアドレス(インターフェースID)からIPv6コネクトIPアドレスが自動的に生成されます。[ OK ] ボタンをクリックすると、生成されたIPv6アドレスが入力欄に設定されます。

[ 接続確認 (ping) ] ボタンをクリックすると、[pingコマンド送信] 画面 が表示されます。接続状態を確認したい接続先装置のIPアドレスと送信回数を指定し、[ 送信 ] ボタンをクリックします。pingコマンドを送信することで、IP アドレスが正しく割り当てられているか、接続先装置との接続経路が正常かどうかを確認できます。

xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

詳細は、IPv6のアドレス表記を参照してください。

IPv6ゲートウェイ

対象ポートのゲートウェイIPv6アドレスを入力します。

入力できるIPv6アドレスは、「リンクローカルアドレス」、「グローバルアドレス」、「ユニークローカルアドレス」、または「6to4アドレス」です。詳細は、設定可能なIPv6アドレス を参照してください。現在の設定状態を表示する際、IPv6アドレスは省略表記になります。

「IPv6ゲートウェイ」は、直接入力のほかに自動的に設定する方法があります。

[ 取得 ] ボタンをクリックすると、[ IPv6ゲートウェイ選択 ] 画面 が表示されます。「IPv6ゲートウェイ」を選択して、[ OK ] ボタンをクリックすると、選択したIPv6アドレスが入力欄に設定されます。

xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

詳細は、IPv6のアドレス表記を参照してください。

TCPポートNo.

対象ポートのTCPポートNo.を入力します。

TCPポートNo.を初期値に戻す場合は、[ Default ] ボタンをクリックしてください。

Caution
  • TCPポートNo.を初期値 (3260) から変更しないでください。TCPポートNo.が「3260」の場合だけ、RECが動作できます。

0 ~ 28671

3260(初期値)

TCP Window Scale

対象ポートの TCP Window Scale を選択します。

「TCP Window Scale」とは、TCPのWindowサイズを指定するパラメーターです。「0」または「1」を設定しても、I/O負荷が高い場合、期待した性能が得られない場合があります。「8」以上を設定しても、「7」を設定した場合と同じ動作をします。

「TCP Window Scale」は、2の指数で設定します(2のn乗の「n」に相当する数値が「TCP Window Scale」です)。設定値とTCP Windowサイズとの関係は以下のとおりです。

TCP Window Scale TCP Windowサイズ
0 32 KB
1 64 KB
2 128 KB
3 256 KB
4 512 KB
5 1024 KB
6 2048 KB
7 4096 KB
8 8192 KB
9 16384 KB
10 32768 KB
11 65536 KB
12 131072 KB
13 262144 KB
14 524288 KB

0 ~ 14

2(初期値)

iSNSサーバ

対象ポートでiSNSサーバの使用をIPv4で有効にするか、IPv6で有効にするか、または無効にするかを選択します。

IPv4またはIPv6を指定した場合は、iSNSサーバのIPアドレスを入力します。

iSNS (Internet Storage Name Service) とは、インターネットにおける DNS (Domain Name System) に相当します。iSNSサーバは、iSCSIネットワーク上でiSCSI NameをIPアドレスに変換する場合に使用します。

Caution
  • IPバージョンに「IPv4」を選択した場合、「IPv4」と「無効にする」が設定可能になります。

  • IPバージョンに「IPv6」を選択した場合、「IPv6」と「無効にする」が設定可能になります。

  • IPバージョンに「IPv4/IPv6」を選択した場合、「IPv4」、「IPv6」、および「無効にする」が選択可能になります。

IPv4

IPv6

無効にする

iSNSサーバ(IPv4アドレス)

iSNSサーバに「IPv4」を選択した場合、iSNSサーバのIPv4アドレスを入力します。

xxx.xxx.xxx.xxx

xxx:先頭は、1~255(10進数)

xxx:そのほかは、0~255(10進数)

iSNSサーバ(IPv6アドレス)

iSNSサーバに「IPv6」を選択した場合、iSNSサーバのIPv6アドレスを入力します。

入力できるIPv6アドレスは、「リンクローカルアドレス」、「グローバルアドレス」、「ユニークローカルアドレス」、または「6to4アドレス」です。詳細は、設定可能なIPv6アドレス を参照してください。現在の設定状態を表示する際、IPv6アドレスは省略表記になります。

xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

詳細は、IPv6のアドレス表記を参照

iSNSサーバポートNo.

対象ポートでiSNSサーバに「IPv4」または「IPv6」を指定した場合は、iSNSサーバのポートNo.を入力します。

iSNSサーバポートNo.を初期値に戻す場合は、[ Default ] ボタンをクリックしてください。

0 ~ 65535

3205(初期値)

VLAN ID

対象ポートのVLAN IDを「有効にする」か、「無効にする」かを指定します。

有効にする場合、VLAN IDを入力します。

Caution
  • VLAN IDを設定した場合は、LANスイッチ、サーバ側LANカードのタグVLAN設定を見直してください。

有効にする

無効にする

有効にする場合、0(初期値)~ 4095

MTU

対象ポートのMTUサイズを設定します。

「MTU (Maximum Transmission Unit)」とは、通信ネットワークにおいて、1回の転送で送信できるデータの最大値のことです。

IPバージョンが「IPv4」の場合:

576 ~ 9000 bytes

IPバージョンが「IPv6」または「IPv4/IPv6」の場合:

1280 ~ 9000 bytes

初期値は切り替える前のポート状態により異なります。

    セキュリティ設定

項目 説明 設定値

CHAP (CA)

対象CAポートに対し、単方向CHAP認証、または双方向CHAP認証を使用する場合は「ON」、単方向CHAP認証、双方向CHAP認証ともに使用しない場合は「OFF」を指定します。

CHAP認証では、装置がホストから受信したランダムキーを元に暗号化したパスワードを送信し、ホスト側で接続可否が判断されます。

ON

OFF

CHAPユーザー名 (CA)

双方向CHAP認証を使用する場合、対象CAポートにアクセスするユーザー名を入力します。単方向CHAP認証を使用する場合、ユーザー名の入力は不要です。

ユーザー名とパスワードは、必ずペアで設定してください。

1 ~ 255文字の半角英数字記号、半角スペース

新規パスワード (CA)

双方向CHAP認証を使用する場合、対象CAポートにアクセスするパスワードを入力します。単方向CHAP認証を使用する場合、パスワードの入力は不要です。

ユーザー名とパスワードは、必ずペアで設定してください。

12 ~ 100文字の半角英数字記号、半角スペース

パスワード(確認用)(CA)

新規パスワード (CA) 欄に入力したパスワードと同じパスワードを指定します。

12 ~ 100文字の半角英数字記号、半角スペース

CHAP (RA)

対象RAポートに対しCHAP認証を有効にする場合は「ON」、無効にする場合は「OFF」を指定します。

CHAP認証では、RECの接続先装置から受信したランダムキーを元に暗号化したパスワードを送信し、RECの接続先装置側で接続可否が判断されます。

ON

OFF

CHAPユーザー名 (RA)

「CHAP (RA)」で「ON」を選択した場合、対象RAポートにアクセスするユーザー名を入力します。

ユーザー名とパスワードは、必ずペアで設定してください。

1 ~ 63文字の半角英数字記号、半角スペース

新規パスワード (RA)

「CHAP (RA)」で「ON」を選択した場合、対象RAポートにアクセスするパスワードを入力します。

ユーザー名とパスワードは、必ずペアで設定してください。

12 ~ 32文字の半角英数字記号、半角スペース

パスワード(確認用)(RA)

新規パスワード (RA) 欄に入力したパスワードと同じパスワードを指定します。

12 ~ 32文字の半角英数字記号、半角スペース

Header Digest

対象ポートのHeader Digestを付加しない場合は「OFF」、付加する場合は「CRC32C」を指定します。

Header Digestとは、iSCSIポートの詳細情報のヘッダー部に付加するチェックコードです。

ホストからチェックコードの付加を要求される場合に「CRC32C」を指定します。「CRC32C」は、チェックコードを作成するときのアルゴリズムです。

OFF

CRC32C

Data Digest

対象ポートのData Digestを付加しない場合は「OFF」、付加する場合は「CRC32C」を指定します。

Data Digestとは、iSCSIポートの詳細情報のデータ部に付加するチェックコードです。

ホストからチェックコードの付加を要求される場合に「CRC32C」を指定します。「CRC32C」は、チェックコードを作成するときのアルゴリズムです。

OFF

CRC32C

    基本設定

項目 説明 設定値

Reset Scope

対象ポートのリセット作用範囲を選択します。

リセット作用範囲とは、対象ポートが複数のサーバと接続している場合、サーバからのコマンドリセット要求が作用する範囲のことです。

  • I_T_L (I:Initiator、T:Target、L:LUN)

    コマンドリセット要求を送信したサーバからのコマンド要求だけをリセット(キャンセル)します。

  • T_L (T:Target、L:LUN)

    対象ポートに接続される全サーバから受けているコマンド要求をすべてリセット(キャンセル)します。

I_T_L

T_L

Chipリセット時のリザベーション解除

対象ポート(チップ)がリセットされたとき、ボリュームのリザーブ状態解除を「有効にする」か、「無効にする」かを選択します。

有効にする

無効にする

CmdSNカウント

対象ポートに対してホストから同時に受け付け可能なコマンド数を変更します。通常は「制限しない」から変更する必要はありません。

制限しない

180

120

80

40

20

    REC設定

項目 説明 設定値

REC回線番号

対象ポートのREC回線番号を選択します。

REC回線番号は、回線故障発生時に通信経路を切り替える際に使用します。REC回線番号で故障回線を区別するため、物理的な通信経路ごとに異なるREC回線番号を設定します。正常運用時は、REC回線番号がすべて同じ値でも、異なる値でも従来どおりのRECが動作します。REC回線番号に優先順位はありません。

本項目は、アドバンスト・コピーのライセンスが登録されている場合だけ表示されます。

Caution
  • 回線故障発生時、コピー元装置のREC回線番号で通信経路が切り替えられます。しかし、データのリカバリーを考慮し、基本的にコピー元装置とコピー先装置で同じ値を設定してください。

  • ポートモードを「CA/RA」から「CA」に変更した場合、REC回線番号は初期値(「0」)に戻ります。「CA/RA」から「RA」に変更した場合、REC回線番号は設定状態が引き継がれます。詳細は、「ポートモード設定」を参照してください。

0(初期値)~ 127

REC転送モード

対象ポートで以下の転送モードのREC を「有効にする」か「無効にする」かを選択します。

  • Sync(同期転送モード)

  • Async Stack(非同期Stackモード)

  • Async Consistency(非同期Consistencyモード)

  • Async Through(非同期Throughモード)

「有効にする」を選択した場合、対象ポートで各転送モードのRECが動作します。

「無効にする」を選択した場合、対象ポートで各転送モードのRECは動作しません。

例えば、Consistency 用のポートとStack 用のポートを別々に指定すると、互いに影響することなくデータ転送が行えます。設定状態は、REC経路を設定しても引き継がれます。すべてのREC 転送モードに「有効にする」を選択した場合、従来どおりのREC が動作します。

本項目は、アドバンスト・コピーのライセンスが登録されている場合だけ表示されます。

Caution
  • 対象ポートでRECが動作中でも、コピーセッションを Suspend することなくREC転送モードを変更できます。設定状態の変更は即座に装置に反映されます。

  • すべてのRAポートとCA/RAポートで特定のREC転送モードを無効にした場合、そのREC転送モードのコピーセッションを起動すると、すべてのRAポートおよびCA/RAポートが経路閉塞とみなされ、エラーになります。動作中のコピーセッションのREC転送モードを無効にした場合、該当コピーセッションは Halt状態になります。

  • すべてのRAポートとCA/RAポートで「Async Consistency」を無効にした場合、RECバッファーの状態は「異常」になります。

  • データのリカバリーを考慮し、基本的にコピー元装置とコピー先装置で同じ設定にしてください。ただし、コピー元装置にREC転送モードを設定していれば、コピー先が以下の装置であっても、指定したREC転送モードで動作します。
    • 旧機種(ETERNUS DX S5/S4/S3 seriesまたはETERNUS AF S3 series)

    • 「REC転送モード」を設定していない装置

  • ポートモードを「CA/RA」から「CA」に変更した場合、REC転送モードは初期値(「有効にする」)に戻ります。「CA/RA」から「RA」に変更した場合、REC転送モードは設定状態が引き継がれます。詳細は、「ポートモード設定」を参照してください。

有効にする

無効にする

追加IPアドレス情報

    追加IPアドレス設定

項目 説明 設定値

マルチプルVLAN

対象ポートのマルチプルVLAN設定を「有効にする」か「無効にする」かを選択します。

マルチプルVLANを有効にすると、1つのiSCSI-CAポートに複数のIPアドレスが設定できます。このような設定により、1つのiSCSI-CAポートで異なるVLANに所属する複数のホストと同時接続が可能になります。

Caution
  • マルチプルVLANに「無効にする」を選択した場合、追加したIPアドレス情報はすべて削除されます。

有効にする

無効にする

「マルチプルVLAN」に「有効にする」を選択した場合、複数のIPアドレス情報が設定できるようになります。

    IPアドレス設定

項目 説明

No.

IPアドレスの設定番号が表示されます。

クリックすると、[ IPアドレス設定 ] 画面 が表示されます。[ IPアドレス設定 ] 画面でマルチプルVLANのIPアドレス情報を編集します。

IP#n

n:1 ~ 15

VLAN ID

IPアドレスのVLAN ID(0 ~ 4095)が表示されます。

VLAN IDが設定されていない場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

IPアドレス

IPv4アドレスが表示されます。

IPアドレスが設定されていない([ IPアドレス設定 ] 画面でIPバージョンに「IPv6」を選択した)場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

xxx.xxx.xxx.xxx

xxx:0~255(10進数)

IPv6リンクローカルアドレス

IPv6リンクローカルアドレスが表示されます。

IPv6アドレスは省略表記になります。

IPアドレスが設定されていない([ IPアドレス設定 ] 画面でIPバージョンに「IPv4」を選択した)場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

fe80::xxxx:xxxx:xxxx:xxxx

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

詳細は、IPv6のアドレス表記を参照してください。

IPv6コネクトIPアドレス

IPv6コネクトIPアドレスが表示されます。

IPv6アドレスは省略表記になります。

IPアドレスが設定されていない([ IPアドレス設定 ] 画面でIPバージョンに「IPv4」を選択した)場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

詳細は、IPv6のアドレス表記を参照してください。

基本情報

    iSCSI設定

項目 説明 設定値

Alias Name

対象ポートのエイリアスネームを入力します。(省略可)

エイリアスネームは、対象のiSCSI ポートを特定するための正式名称であるiSCSI Nameに対して、ニックネームとして使用します。

ほかのポートと重複したエイリアスネームは付けられません。

1 ~ 31文字の半角英数字記号

( "-"(ハイフン)、 "."(ピリオド)、 ":"(コロン)、 "+"(プラス)、 "@"(アットマーク)、 "_"(アンダースコア)、 "="(イコール)、 "/"(スラッシュ)、 "["(角カッコ(開く))、 "]"(角カッコ(閉じ))、 ","(カンマ)、 "~"(チルダ))

    TCP/IP設定

項目 説明 設定値

IPアドレス

対象ポートのIPv4アドレスを入力します(必須)。

[ 接続確認 (ping) ] ボタンをクリックすると、[pingコマンド送信] 画面 が表示されます。接続状態を確認したい接続先装置のIPアドレスと送信回数を指定し、[ 送信 ] ボタンをクリックします。pingコマンドを送信することで、IP アドレスが正しく割り当てられているか、接続先装置との接続経路が正常かどうかを確認できます。

半角数字 1 ~ 3文字

先頭:1 ~ 255

そのほか:0 ~ 255

「192.168.xxx.xxx」(初期値)

サブネットマスク

対象ポートのサブネットマスクを入力します(必須)。

255.0.0.0 ~ 255.255.255.252

「255.255.255.0」(初期値)

ゲートウェイ

対象ポートのゲートウェイのIPアドレスを入力します。

半角数字 1 ~ 3文字

すべて:0 ~ 255

MTU

対象ポートのMTUサイズを設定します。

「MTU (Maximum Transmission Unit)」とは、通信ネットワークにおいて、1回の転送で送信できるデータの最大値のことです。

1000 bytes

1050 bytes

1100 bytes

1150 bytes

1200 bytes

1250 bytes

1300 bytes(初期値)

1350 bytes

1400 bytes

1438 bytes

    セキュリティ設定

項目 説明 設定値

CHAP

対象ポートに対しCHAP認証を有効にする場合は「ON」、無効にする場合は「OFF」を指定します。

CHAP認証では、RECの接続先装置から受信したランダムキーを元に暗号化したパスワードを送信し、RECの接続先装置側で接続可否が判断されます。

ON

OFF

CHAPユーザー名

「CHAP」で「ON」を選択した場合、対象ポートにアクセスするユーザー名を入力します。

ユーザー名とパスワードは、必ずペアで設定してください。

1 ~ 63文字の半角英数字記号、半角スペース

新規パスワード

「CHAP」で「ON」を選択した場合、対象ポートにアクセスするパスワードを入力します。

ユーザー名とパスワードは、必ずペアで設定してください。

12 ~ 32文字の半角英数字記号、半角スペース

パスワード(確認用)

新規パスワード欄に入力したパスワードと同じパスワードを指定します。

12 ~ 32文字の半角英数字記号、半角スペース

    基本設定

項目 説明 設定値

転送速度

対象ポートの転送速度を選択します。

  • 1 Gbit/s

    1 Gbit/s(全二重)

  • 100 Mbit/s

    100 Mbit/s(全二重)

  • Auto-negotiation

    転送速度は、100 Mbit/s(全二重)と1 Gbit/s(全二重)から自動選択されます。

1 Gbit/s

100 Mbit/s

Auto-negotiation

Limit Band Width

対象ポートの帯域制限を入力します。

「Limit Band Width」は、iSCSI-RAポートで転送するデータ量を制限するために使用します。

10 ~ 400 Mbit/s

400 Mbit/s(初期値)

    REC設定

項目 説明 設定値

REC回線番号

対象ポートのREC回線番号を選択します。

REC回線番号は、回線故障発生時に通信経路を切り替える際に使用します。REC回線番号で故障回線を区別するため、物理的な通信経路ごとに異なるREC回線番号を設定します。正常運用時は、REC回線番号がすべて同じ値でも、異なる値でも従来どおりのRECが動作します。REC回線番号に優先順位はありません。

本項目は、アドバンスト・コピーのライセンスが登録されている場合だけ表示されます。

Caution
  • 回線故障発生時、コピー元装置のREC回線番号で通信経路が切り替えられます。

0(初期値)~ 127

REC転送モード

対象ポートで以下の転送モードのREC を「有効にする」か「無効にする」かを選択します。

  • Sync(同期転送モード)

  • Async Stack(非同期Stackモード)

  • Async Consistency(非同期Consistencyモード)

  • Async Through(非同期Throughモード)

「有効にする」を選択した場合、対象ポートで各転送モードのRECが動作します。

「無効にする」を選択した場合、対象ポートで各転送モードのRECは動作しません。

例えば、Consistency 用のポートとStack 用のポートを別々に指定すると、互いに影響することなくデータ転送が行えます。設定状態は、REC経路を設定しても引き継がれます。すべてのREC転送モードに「有効にする」を選択した場合、従来どおりのRECが動作します。

本項目は、アドバンスト・コピーのライセンスが登録されている場合だけ表示されます。

Caution
  • 対象ポートでRECが動作中でも、コピーセッションを Suspend することなくREC転送モードを変更できます。設定状態の変更は即座に装置に反映されます。

  • すべてのRAポートとCA/RAポートで特定のREC転送モードを無効にした場合、そのREC転送モードのコピーセッションを起動すると、すべてのRAポートおよびCA/RAポートが経路閉塞とみなされ、エラーになります。動作中のコピーセッションのREC転送モードを無効にした場合、該当コピーセッションは Halt状態になります。

  • すべてのRAポートとCA/RAポートで「Async Consistency」を無効にした場合、RECバッファーの状態は「異常」になります。

  • 対象ポートがコピー元の場合だけ、設定されたREC転送モードで動作します。

有効にする

無効にする

[pingコマンド送信] 画面

対象ポートと接続先装置の接続状態を確認します。

項目 説明 設定値

IPアドレス

対象ポートとの接続状態を確認する装置のIPアドレスをIPv4形式またはIPv6形式で入力します。

入力できるIPv6アドレスは、「リンクローカルアドレス」、「グローバルアドレス」、「ユニークローカルアドレス」、または「6to4アドレス」です。詳細は、設定可能なIPv6アドレス を参照してください。現在の設定状態を表示する際、IPv6アドレスは省略表記になります。

IPv4アドレスの場合

xxx.xxx.xxx.xxx

xxx:先頭は、1~255(10進数)

xxx:そのほかは、0~255(10進数)

Class (A, B, C) 内のいずれかであること。

IPv6アドレスの場合

xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx

xxxx:0 ~ ffff (FFFF)(16進数、半角英数字)

詳細は、IPv6のアドレス表記を参照

送信回数

pingコマンドの送信回数を入力します。

1(初期値)~ 10

処理結果

[ 送信 ] ボタンをクリックすると、pingコマンドの送信結果が表示されます。

  • success

    すべて正常でした。

  • failed

    1回でも異常がありました。

success

failed

機能ボタン

項目 説明

[ 接続確認 (ping) ]

対象ポートと接続先装置との接続状態を確認します。

[ 送信 ]

対象ポートから指定された接続先装置のIPアドレスに送信回数分、pingコマンドを送信します。

[ 閉じる ]

[pingコマンド送信] 画面を閉じます。

[ Default ]

設定内容を初期値に戻します。

[ 取得 ]

接続したルータからIPv6アドレスを取得します。取得対象となるIPv6アドレスは、「IPv6コネクトIPアドレス」と「IPv6ゲートウェイ」です。

[ 追加 ]

マルチプルVLANが有効な場合、IPアドレスを追加します。

最大IPアドレス数を超える場合、[ 追加 ] ボタンはクリックできません。

[ 削除 ]

マルチプルVLANが有効な場合、該当領域のIPアドレスを削除します。

追加したIPアドレスが1つもない場合、[ 削除 ] ボタンは表示されません。

操作手順

iSCSIポートパラメーターを設定します。

  1. パラメーターを設定するiSCSIポートを選択し(複数選択可)、[ アクション ] から「iSCSIポートパラメーター設定」をクリックします。

    Note
    • タイプが「10G iSCSI」でポートモードが同じiSCSI ポートを複数選択できます。

    • 一度の操作で複数ポートに同じパラメーターまたは異なるパラメーターを設定できます。設定する際は、対象ポートを選択後、ポートごとにパラメーターを指定します。すべてのポートのパラメーターを指定後、[ 設定 ] ボタンをクリックします。

  2. 選択したすべてのポートにパラメーターを指定し、[ 設定 ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

    Caution
    • 以下の場合、エラー画面が表示されます。
      • 設定必須項目(IPv4の場合、IPアドレスとサブネットマスク)が設定されていない

      • 設定必須項目(IPv6の場合、IPv6リンクローカルアドレス)が設定されていない

      • 入力条件を満たしていないパラメーターがある

      • IPアドレス、サブネットマスク、またはゲートウェイに、「255.255.255.255」が入力されている

      • IPアドレスがネットワークアドレスと同一

      • IPアドレスがブロードキャストアドレスと同一

      • ゲートウェイが設定されている場合に、IPアドレスとゲートウェイのIPアドレスが同一

      • ゲートウェイが設定されている場合に、IPアドレスとゲートウェイが同一サブネット内でない

      • ゲートウェイが設定されている場合に、ゲートウェイとネットワークアドレスが同一

      • ゲートウェイが設定されている場合に、ゲートウェイとブロードキャストアドレスが同一

    Note
    • 「IPv6コネクトIPアドレス」の[ 取得 ] ボタンをクリックすると、装置に接続したルータから取得したプレフィックスと、入力したIPv6リンクローカルアドレスからIPv6コネクトIPアドレスを自動的に生成できます。

    • 「IPv6ゲートウェイ」の[ 取得 ] ボタンをクリックすると、装置に接続したルータからゲートウェイ情報を取得できます。

    • ポートモードが「CA」または「CA/RA」でマルチプルVLANが有効な場合、[ 追加 ] ボタンをクリックすると、1ポートに最大15個のIPアドレス情報を設定できます。

    • 「IPアドレス」、「IPv6リンクローカルアドレス」または「IPv6コネクトIPアドレス」の [ 接続確認 (ping) ] ボタンをクリックすると、IPアドレスが正しく割り当てられているかや接続先装置との接続状態を確認できます。

  3. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → iSCSIポートパラメーター設定が開始されます。

  4. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ iSCSIポート ] 画面に戻ります。