用語集(あ~わ)
[あ]
- アドバンスト・コピー
業務を停止することなく、任意のポイントでデータのバックアップ(データ複製)が可能です。
本装置のバックアップは、業務サーバに負荷をかけずにデータを複製したり、大量のデータを複製する処理を業務アクセスとタイミング調整しながら実施したりできるので、業務プロセスと分離してデータ保護を考えることができます。
アドバンスト・コピーには、1台の装置内で行うローカルコピー(筐体内コピー)と、複数の装置間で行うリモートコピー(筐体間コピー)があります。ローカルコピー機能には、「OPC」、「QuickOPC」、「SnapOPC」、「SnapOPC+」、および「EC」があり、リモートコピー機能には「REC」があります。
- 暗号化モード
ボリュームをCMで暗号化するためのモードです。
「暗号化モードが有効」とは、暗号化モードに「富士通独自方式」、「AES-128」、または「AES-256」を選択することです。詳細は、「暗号化モード設定」を参照してください。
- エコモード
アクセスされる時間が限られているディスクに対し、一定時間ディスクの回転を停止させ、消費電力を削減する機能です。
回転稼働時間のスケジューリングは、RAIDグループまたはシン・プロビジョニングプール (TPP) ごとに設定できます。
[か]
- 外部LU情報
- ホストからボリュームにアクセスするときに使用する外部ドライブ識別情報(UID、ベンダーID、およびプロダクトID など)のことです。本識別情報を引き継いだボリュームは、ホストから同じボリュームとして認識されます。
- 外部ストレージ装置
ローカルストレージ装置 にターゲットとして接続し、外部ドライブの提供元となるストレージ装置です。
無停止ストレージマイグレーション機能では、移行元となるストレージ装置のことです。
- 外部ドライブ
外部ストレージ装置 からローカルストレージ装置 に外部LU情報 を引き継いだボリュームです。本ボリュームは、ローカルストレージ装置のドライブに相当することから、「外部ドライブ」と呼ばれます。
外部ドライブは、[ 外部ドライブ ] 画面に表示されます。作成した外部ドライブに対して実行可能なアクションは、「削除」だけです。
- 外部ボリューム
外部ストレージ装置 から外部LU情報 を引き継いだボリューム(外部ドライブ)を ローカルストレージ装置 内でボリュームとして管理したものです。
外部ボリュームは、[ ボリューム ] 画面に表示されます。タイプは、「Standard」です。外部ボリュームは、「外部ドライブ」 → 「外部RAIDグループ」 → 「外部ボリューム」の順序で作成します。1つの「外部ドライブ」から、1つの「外部RAIDグループ」を作成します。さらに 1つの「外部RAIDグループ」から、1つの「外部ボリューム」を作成します。
無停止ストレージマイグレーション機能では、移行元ボリュームのことです。[ ボリューム ] 画面に、用途が「Migration」のボリュームとして表示されます。データ移行前の外部ボリュームに対して実行可能なアクションは、「削除」、「名前変更」、および「RAIDマイグレーション開始」です。データ移行が完了するまで、以下は実行できません。
外部ボリュームのフォーマット、容量拡張、および暗号化
外部ボリュームを移行先とした Storage Migration(オンライン方式/オフライン方式)
外部ボリュームをコピー元またはコピー先とするアドバンスト・コピー
- 外部RAIDグループ
外部ストレージ装置 から外部LU情報 を引き継いだボリューム(外部ドライブ)を ローカルストレージ装置 内でRAIDグループとして管理したものです。
外部RAIDグループは、[ 外部RAIDグループ ] 画面に表示されます。1つの「外部ドライブ」から、1つの「外部RAIDグループ」を作成します。作成した外部RAIDグループに対して実行可能なアクションは、「削除」および「復旧」です。
- 鍵グループ
- 同じSED認証鍵を使用するRAIDグループをグループ化したものです。
- コピーセッション
- → セッション
[さ]
- シン・プロビジョニング
- → Thin Provisioning
- シン・プロビジョニングプール
- → Thin Provisioning Pool
- シン・プロビジョニングボリューム
- → Thin Provisioning Volume
- セッション
- 本装置で管理するコピーの単位です。1セッションで、装置内で連続した1つの領域のコピーを管理します。
[た]
- 代表ボリューム
- 複数のRAIDグループをストライピングで連結するWSVにおいて、連結順位が1番目のRAIDグループに属するボリュームのことです。
- 担当CM
- RAIDグループには、アクセス制御などを担当するコントローラーがそれぞれ割り当てられ、装置内で負荷管理を行っています。RAIDグループの制御を担当するコントローラーを担当CMと呼びます。
- データコンテナボリューム
- データ削減の制御情報、削減後のデータ、および メタデータが格納されているボリュームです。TPPのDeduplication/Compression を有効にしたとき、同一TPP 内に自動的に作成されます。データコンテナボリュームは、ボリューム一覧の用途に「System」が、用途詳細に「Data Container」が表示されます。ボリューム名は、「$DATA_CNTNRx」(x:TPP 番号)固定です。
[な]
- 内部ボリューム
- ローカルストレージ装置のCEまたはDE に搭載したドライブで構成したRAIDグループに作成したボリュームです。「ボリューム」は「内部ボリューム」を意味します。特に区別する必要がなければ、「ボリューム」は「内部ボリューム」と「外部ボリューム」の両方を含みます。
[は]
- 不良セクター
- リビルド、コピーバック、またはリダンダント・コピーにおいて正常に読み込めなかったデータのことです。不良セクターの開始位置とLBA数が Web GUI で表示されます。
[ま]
- メインCM
装置に搭載した複数のCMのうち、装置を管理する権限を与えられたCMのことをメインCM と呼び、その他をサブCM と呼びます。
CM や LAN に異常が発生した場合、メインCMの切り替えが自動的に行われ、新しくメインCM となったCM に旧メインCMのIPアドレスが引き継がれます。何らかの異常でメインCM と接続できなくなった場合、サブCMのIPアドレスを指定してサブCMと接続し、強制的にサブCM をメインCM に切り替えることができます。
[や]
- 容量最適化
TPVまたはFTVに割り当てているブロック (*1) 内のデータがすべて0の物理領域を解放する Zero Reclamation 機能です。
*1 : ボリュームの割り当て単位です。
[ら]
- ロジカル・デバイス・エクスパンション
- → Logical Device Expansion