暗号化モード設定

概要

ボリュームを CM で暗号化するために暗号化モードを設定します。

ボリュームを暗号化する方法には、以下の2種類があります。

  • ファームウェア (CM) による暗号化

    ボリュームをCMで暗号化する場合、あらかじめ本機能で暗号化モードを有効にしておく必要があります (*1)。暗号化モードが有効の状態で、CMによる暗号化を「有効」に設定したボリュームを作成します。詳細は、「ボリューム作成」を参照してください。

    *1  :  暗号化モードに「富士通独自方式」、「AES-128」、または「AES-256」を選択することです。
  • ドライブ (SED) による暗号化

    ボリュームをSEDで暗号化する場合、SEDで構成したRAIDグループまたはTPPにボリュームを作成します。詳細は、「ボリューム作成」を参照してください。暗号化モードに「無効にする」を選択している場合も、暗号化ボリュームを作成できます。

    ただし、Web GUIでは、FTRPにボリュームを作成できません。FTRPにボリュームを作成する場合は、CLIまたはETERNUS SF Storage Cruiser を使用してください。

暗号化は、1つのボリュームに対し、「CMによる暗号化」または「SEDによる暗号化」のどちらかしか使用できません。なお、「CM による暗号化」はボリュームへのアクセス性能が劣化するため、「SEDによる暗号化」の使用を推奨します。

Caution
  • 暗号化モードを設定するまで、暗号化関連の機能は使用できません。

  • 暗号化モードを無効にする場合は、装置の再起動が必要です。

  • 一度暗号化したボリュームは非暗号化ボリュームに戻すことはできません。

  • 装置に以下が存在する場合、暗号化モードを無効に変更できません。
    • すでにCMで暗号化されているボリューム

    • すでにCMで暗号化されているプール(TPPおよびFTRP)

    • CMで暗号化変換中のボリューム

    • すでにCMで暗号化されたExtreme Cache Pool

Note
  • SEDで暗号化されたボリュームまたはプール (TPPまたはFTRP) がすでに装置内に存在していても、暗号化モードを変更できます。

  • 本機能で暗号化モードを有効にすると (*1)、平文で作成した既存ボリューム(「Standard」、「WSV」、および「SDV」)を暗号化することもできます。詳細は、「ボリューム暗号化」を参照してください。

  • 暗号化モードの設定状態を確認できます。詳細は、「システム設定」を参照してください。

    *1  :  暗号化モードに「富士通独自方式」、「AES-128」、または「AES-256」を選択することです。

設定内容

暗号化モードを設定します。

暗号化モード設定

項目 説明 設定値

暗号化モード

ボリュームを CM で暗号化するための暗号化モードを選択します。

本項目は、装置に暗号化ボリュームが存在しない、および暗号化されたプール (TPPおよびFTRP) が存在しない場合に表示されます。CMによる暗号化を有効にする場合、暗号化モードに「富士通独自方式」、「AES-128」、または「AES-256」を選択します。

  • 無効にする

    CMによる暗号化機能を使用しません。

    暗号化モードを以下から「無効にする」に変更した場合、装置の再起動が必要です。

    • 富士通独自方式

    • AES-128

    • AES-256

  • 富士通独自方式

    富士通独自のアルゴリズムを使用した暗号化方式です。

    AES-128 bit方式と比較してセキュリティレベルは実用面でほぼ同等でありながら、かつ AES-128 bit方式よりも高速な処理が可能です。

  • AES-128

    AESの128 bit方式です。

    「AES (Advanced Encryption Standard:米国連邦情報処理標準の暗号)」とは、規格化された標準の暗号化方式です。

  • AES-256

    AESの256 bit方式です。

    AES-128 bit方式と比較して暗号化強度は高くなりますが(暗号化されたデータの解読が困難)、ボリュームへの Read/Writeアクセス性能は劣化します。

無効にする(初期値)

富士通独自方式

AES-128

AES-256

操作手順

暗号化モードを設定します。

  1. [ アクション ] から「暗号化モード設定」をクリックします。

  2. 暗号化モードを選択して、[ 設定 ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

  3. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → 暗号化モードの設定が実行されます。

  4. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ システム設定 ] 画面に戻ります。

    Caution
    • 暗号化モードを無効にする場合は、装置を再起動してください。