サブシステムパラメーター設定
概要
サブシステムパラメーターを設定します。
サブシステムパラメーターは、ホスト接続に関して装置を制御する情報です。接続するすべてのホストに対して、設定されたサブシステムパラメーターに従って動作します。
サブシステムパラメーターの変更は、装置の負荷が低い状態で行うことを推奨します。
サブシステムパラメーターには、変更後にサーバまたは装置の再起動が必要な項目があります。詳細は、「サブシステムパラメーターの変更条件」を参照してください。
サブシステムパラメーターの変更条件(ホストアクセス中の変更可能:、ホストアクセス中の変更不可:-、再起動が必要:、再起動が不要:-)
カテゴリー | サブシステムパラメーター | ホストアクセス中の変更 | 再起動 | |
---|---|---|---|---|
装置 | サーバ | |||
サブシステムパラメーター設定 | 1CM Write Through | - | - | |
高地モード | - | - | ||
シン・プロビジョニング割り当てモード | - | - | ||
Flexible Write Through | - | - | ||
CM間通信エラーを無視 | - | - | ||
Read Sequential | - | - | ||
Write Sequential | - | - | ||
Turbo Mode | - | - | ||
Writeback Limit Count | - | - | ||
低速フォーマット | - | - | ||
ホスト設定 | Load Balance | - | - | |
アクセスを許可しないホストからのINQUIRYを拒否 | - | |||
SSDのAdvanced Format対応 | - | |||
ディスクドライブ設定 | Critical Disk Mode | - | - | |
Writeコマンド応答後のBIDチェック | - | - | ||
Checkcode Enforcement | - | - | ||
ニアラインディスクタイムアウト時間短縮 | - | - | ||
アクセス失敗時のリトライ抑止 | - | - | ||
リードエラー時のドライブ切り離しを優先 | - | - | ||
HDD Shield | - | - | ||
コピーバックレス | - | - | ||
コンペアモード設定 | オンラインディスクコンペアモード | - | - | |
オンラインディスクLBAコンペアモード | - | - | ||
ニアラインディスクコンペアモード | - | - | ||
Web GUI 設定 | ホスト追加機能 | - | - | |
セッションタイムアウト | - | - | ||
Deduplication/Compression設定 | ハッシュ衝突時のデータ比較 | - | - |
表示内容
クリティカルシステムモード
項目 | 説明 |
---|---|
Multipath CSM Order |
ホストからの CSM (Critical System Mode) 有効/無効指示の受け付け状態が表示されます。
本項目は、「保守作業」の権限を持つユーザーだけ表示されます。 |
設定内容
サブシステムパラメーター設定
項目 | 説明 | 設定値 |
---|---|---|
1CM Write Through |
CM障害などで装置が1CM状態になった場合、Write BackモードからWrite Throughモードへの移行を「有効にする」か「無効にする」かを指定します。 本項目は、「保守作業」の権限を持つユーザーだけが指定できます。 |
有効にする 無効にする(初期値) |
高地モード |
高地(標高1800m 以上の場所)で装置を運用する場合に設定するモードです。高地モードを「有効にする」か「無効にする」かを指定します。 高地モードが有効に設定されている場合は、ファンの冷却効果を維持するため、ファンを高速回転にします。 本項目は、「保守作業」の権限を持つユーザーだけが指定できます。 |
有効にする 無効にする(初期値) |
シン・プロビジョニング割り当てモード |
シン・プロビジョニング割り当てモードを「TPP均等」と「TPV均等」から選択します。 本モードの適用対象はシン・プロビジョニングプールだけです。Flexible Tier(ストレージ自動階層制御)で作成するプールは対象外です。
(例) 1TPPに3TPV (TPV#0, TPV#1, TPV#2) が属します。 1TPPは、4RAIDグループ (RAIDグループ#0, RAIDグループ#1, RAIDグループ#2, RAIDグループ#3) で構成されています。
Caution
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TPP均等(初期値) TPV均等 |
Flexible Write Through |
Flexible Write Through を「有効にする」か「無効にする」かを指定します。 有効にした場合、特定の条件に一致した場合だけ、キャッシュの動作が変更されます。
Caution
Note
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有効にする 無効にする(初期値) |
CM間通信エラーを無視 |
CM間経路に異常が発生した場合、CM間通信エラーを無視して通信する場合は「有効にする」を、CM間通信を抑止する場合は「無効にする」を指定します。 本項目は、「保守作業」の権限を持つユーザーだけが指定できます。
Caution
|
有効にする 無効にする(初期値) |
Read Sequential |
データ読み出し時のシーケンシャル性の検出を「有効にする」か「無効にする」かを指定します。 本項目は、「保守作業」の権限を持つユーザーだけが指定できます。 Caution
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有効にする(初期値) 無効にする |
Write Sequential |
データ書き込み時のシーケンシャル性の検出を「有効にする」か「無効にする」かを指定します。 本項目は、「保守作業」の権限を持つユーザーだけが指定できます。 Caution
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有効にする(初期値) 無効にする |
Turbo Mode |
Turbo Modeを「有効にする」か「無効にする」かを指定します。 Turbo Modeとは、CMに搭載したプロセッサの動作周波数を指定された定格値より高速で動作させることにより性能を向上させる機能です。この機能は、「インテル® Turbo Boost Technology」とも呼ばれています。
Caution
|
有効にする(初期値) 無効にする |
Writeback Limit Count |
Writeback Limit Count (WLC)の上限値を指定します。 WLC とは、データをドライブへ書き戻す際に発行するコマンド数です。WLCを大きくすると、データ書き戻しが速くなります。しかし、データ書き戻しにリソースが使用されるため、I/O 性能に影響する場合があります。 Caution
|
ETERNUS DX8100 S6の場合 128, 256, 512, 1024, 2048, 3072 ETERNUS DX600 S6/DX900 S6およびETERNUS DX8900 S6の場合 128, 256, 512, 1024, 2048, 3072, 6144 初期値:512 |
低速フォーマット |
低速フォーマットを「有効にする」か「無効にする」かを指定します。 本装置で提供しているフォーマット機能が動作すると、運用中のボリュームへの性能影響が、旧装置よりも大きい場合があります。本パラメーターに「有効にする」を選択すると、フォーマット処理が旧装置の速度に戻されるため、運用中のボリュームへの性能影響を軽減できる可能性があります。 |
有効にする 無効にする(初期値) |
ホスト設定
項目 | 説明 | 設定値 |
---|---|---|
Load Balance |
システムの負荷分散の制御(ロードバランス)を「有効にする」か「無効にする」かを指定します。 Load Balance機能は、装置内のコマンド処理時間が規定値を超えた場合に、新たに受信したコマンドの実行を遅らせることにより負荷バランスを調整します。「有効にする」を選択すると、ホストレスポンスの「Load Balance時応答ステータス」で指定された応答ステータスをホストに返します。 Caution
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有効にする(初期値) 無効にする |
アクセスを許可しないホストからのINQUIRYを拒否 |
アクセスを許可しないホストからのInquiryコマンドを拒否するかどうかを指定します。拒否する場合、「有効にする」をオンにします。 Inquiryコマンドを拒否すると、アクセスを許可しないホストからのInquiryコマンドに対してAffinity Error (5/25/81) で応答します。拒否しない場合は、正常応答します。 Caution
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有効にする 無効にする(初期値) |
SSDのAdvanced Format対応 |
SSD、NVMe SSD、SSD SED、またはNVMe SSD SED で構成したRAIDグループまたはTPP に作成したボリュームに対し、ホストからのアクセスを4K バイトアライメント(4K byteを境界としたホストアクセス)とするかどうかを指定します。4K バイトアライメントとする場合、「有効にする」を選択します。 |
有効にする(初期値) 無効にする |
ディスクドライブ設定
項目 | 説明 | 設定値 |
---|---|---|
Critical Disk Mode |
ディスクアクセスの監視時間を短縮するかどうかを設定します。短縮する場合、「有効にする」をオンにします。 本項目は、「保守作業」の権限を持つユーザーだけが指定できます。 |
有効にする(初期値) 無効にする |
Writeコマンド応答後のBIDチェック |
Writeコマンドに応答後の BID (Block ID) チェックを「有効にする」か「無効にする」かを指定します。 本項目は、「保守作業」の権限を持つユーザーだけが指定できます。 |
有効にする 無効にする(初期値) |
Checkcode Enforcement |
Checkcode Enforcement モードを「有効にする」か「無効にする」かを指定します。
Caution
|
有効にする(初期値) 無効にする |
ニアラインディスクタイムアウト時間短縮 |
ニアラインディスクタイムアウト時間短縮を「有効にする」か「無効にする」かを指定します。 本項目は、「保守作業」の権限を持つユーザーだけが指定できます。
Caution
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有効にする 無効にする(初期値) |
アクセス失敗時のリトライ抑止 |
アクセス失敗時のリトライ抑止を「有効にする」か「無効にする」かを指定します。 本項目は、「保守作業」の権限を持つユーザーだけが指定できます。
Caution
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有効にする 無効にする(初期値) |
リードエラー時のドライブ切り離しを優先 |
リードエラーを検出した場合に該当ドライブの切り離しを優先するかどうかを指定します。 本項目は、「保守作業」の権限を持つユーザーだけが指定できます。
Caution
|
有効にする 無効にする(初期値) |
HDD Shield |
ドライブの保護 (Shield) 機能を「有効にする」か「無効にする」かを指定します。 HDD Shield とは、異常を検出したドライブを一時的に装置から切り離し(保護状態とし)、診断する機能です。診断の結果、正常に動作可能と判断された場合は、再度装置に組み込まれます。ただし、HDD Shield 対象外のディスクエラーが発生したり、発生回数が閾値を超えたりした場合は、装置に組み込まれません。 本項目は、「保守作業」の権限を持つユーザーだけが指定できます。 Caution
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有効にする(初期値) 無効にする |
コピーバックレス |
コピーバックレス機能を「有効にする」か「無効にする」かを指定します。 コピーバックレスとは、リビルド先のホットスペアをリビルド完了後にRAIDグループに組み込むことで、コピーバックを不要とする機能です。RAIDグループに組み込まれていた故障ドライブは、リビルド完了後にホットスペアに変更されます。故障ドライブを正常なドライブに交換すると、交換されたドライブはホットスペアとして使用可能になります。リダンダント・コピー完了後もリビルドと同様に動作します。グローバル・ホットスペア と 専用ホットスペアの両方ともコピーバックレスの対象ホットスペアとして使用できます。 コピーバックレス機能は、以下のホットスペアが選択された場合に動作します。
Caution
Note
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有効にする(初期値) 無効にする |
コンペアモード設定
項目 | 説明 | 設定値 |
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オンラインディスクコンペアモード |
データディスク(オンラインディスク)へのリード/コンペア処理を行う間隔を設定します。 「0」を設定した場合、リード/コンペア処理を行いません。 本項目は、「保守作業」の権限を持つユーザーだけが指定できます。 ホストからのデータライト要求に対し、ここで指定した間隔のI/Oごとにデータのリード/コンペア処理が行われます。 リード/コンペア処理で「異常」が発生した場合、通常のディスク異常検出時と同様に処理されます。 Caution
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0 ~ 255 16(初期値) |
オンラインディスクLBAコンペアモード |
データディスク(オンラインディスク)へのリード/コンペア処理において、ライトしたボリュームをすべての LBA (Logical Block Address) と比較するかどうかを設定します。 本項目は、「保守作業」の権限を持つユーザーだけが指定できます。 Caution
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全LBAコンペア(初期値) 先頭LBAのみコンペア |
ニアラインディスクコンペアモード |
データディスク(ニアラインディスク)へのリード/コンペア処理を行う間隔を設定します。 「0」を設定した場合、リード/コンペア処理を行いません。 本項目は、「保守作業」の権限を持つユーザーだけが指定できます。 ホストからのデータライト要求に対し、ここで指定した間隔のI/Oごとにデータのリード/コンペア処理が行われます。 リード/コンペア処理で「異常」が発生した場合、通常のディスク異常検出時と同様に処理されます。 Caution
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0 ~ 255 16(初期値) |
Web GUI 設定
項目 | 説明 | 設定値 |
---|---|---|
ホスト追加機能 |
使用するホスト追加機能を指定します。
Caution
Note
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オン:指定する オフ:指定しない 初期値: 「ホストグループ追加」を使用する:オン 「ホスト追加」を使用する:オフ |
セッションタイムアウト | Web GUIを自動ログアウトするまでの時間(分)を設定します。 本項目を変更後の Web GUIの操作に対して、変更したセッションタイムアウト値が適用されます。 |
5~60 60(初期値) |
Deduplication/Compression設定
項目 | 説明 | 設定値 |
---|---|---|
ハッシュ衝突時のデータ比較 |
重複排除/圧縮機能において、ハッシュ値が一致した場合、データの全サイズの比較を「有効にする」か「無効にする」かを指定します。 「ハッシュの衝突」とは、異なるデータから同じハッシュ値が生成されることです。ハッシュ値が一致したとき、ハッシュ値の元となったデータの全サイズを比較して、データの重複を判断する場合、本項目に「有効にする」を選択してください。 本項目は、装置の重複排除/圧縮機能が有効の場合だけ表示されます。 Caution
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有効にする 無効にする(初期値) |
操作手順
[ アクション ] から「サブシステムパラメーター設定」をクリックします。
各項目を指定し、[ 設定 ] ボタンをクリックします。
→ 確認画面が表示されます。
[ OK ] ボタンをクリックします。
→ サブシステムパラメーター設定が開始されます。
[ 完了 ] ボタンをクリックして、[ システム設定 ] 画面に戻ります。