Flexible Tier Pool平準化開始
概要
Flexible Tier Pool (FTRP)の平準化を開始します。
FTRP平準化とは、FTRPを構成する Flexible Tier Sub Pool (FTSP) 内で物理割り当て容量の不均等を平準化する機能です。FTRP平準化を実行すると、FTSP内のRAIDグループ間で物理割り当て容量が均等になるように再配置されます。そのため、FTV へのI/OアクセスがFTSP内のRAIDグループにほぼ均等に分散されます。
平準化するFTRPの条件
ステータスが「Available」、「Partially Readying」、または「Exposed」であること
該当FTRPがすでに平準化実行中でないこと
FTRP内のFTSPに平準化作業に使用する空き領域があること
FTRP平準化を実行する場合、事前に対象FTRPに属するすべてのFTSPの「使用容量」が「総容量」の50%未満であることを確認してください。この条件を満たさないで実行すると、容量枯渇によりFTRP平準化が正常に完了しない場合があります。
FTSPの「使用容量」および「総容量」は、[ Flexible Tier Pool 詳細] 画面([ Flexible Tier Sub Pool ] タブ)から確認できます。詳細は、「Flexible Tier Pool(基本情報)」を参照してください。
FTRP平準化を実行しても、FTVが物理割り当てされているFTSPは変更されません。
FTRP平準化は、選択したFTRPから平準化レベルが低く平準化が実行可能な最大32個 (*1)のFTVが抽出され、FTSP内で平準化処理が実行されます。平準化レベルの高いFTVやRAIDマイグレーション中や容量最適化中など、平準化できないFTVは抽出されません。
*1 : FTV平準化とTPV平準化とRAIDマイグレーションを合わせて最大32件が同時に実行できます。FTRP平準化はFTRP単位に実行されます。同時に実行されるFTV平準化数は指定できません。 - 以下のFTVは、平準化対象として抽出されません。
FTVの容量が20 GB以下
FTVの使用容量が10 GB以下
- 以下の場合、FTRP平準化は開始できません。
シン・プロビジョニング機能が無効
ストレージ自動階層制御が無効
装置に最大数のボリュームが登録されていた
TPV平準化、RAIDマイグレーション、および 無停止ストレージマイグレーションを合わせて32件の処理を同時に実行している
TPV平準化、RAIDマイグレーション、および 無停止ストレージマイグレーションを合わせて128 TBの処理を同時に実行している
装置内でRAIDグループ診断実行中
装置内でディスク診断実行中
該当FTRP内の平準化対象FTVがすべて容量最適化中
該当FTRP内の平準化対象FTVがすべてODX実行中
FTRP平準化を実行すると、FTRPの使用容量が一時的に閾値を超える場合があります。閾値を超えた場合、FTRPの使用状況に「Attention」または「Warning」が表示されます。FTRPの使用状況は、[ Flexible Tier Pool ] 画面に表示されます。詳細は「Flexible Tier Pool(基本情報)」を参照してください。
業務I/Oアクセス中にFTRPを平準化できます。
FTRPの平準化レベル、FTSPの平準化レベル、およびFTRP平準化の進捗状況を確認できます。詳細は、「Flexible Tier Pool(基本情報)」を参照してください。
FTV平準化の進捗状況は、[ ボリューム詳細 ] 画面で確認できます。詳細は、「ボリューム(基本情報)」を参照してください。
操作手順
平準化を開始するFTRPを選択し、[ アクション ] から「FTRP平準化開始」をクリックします。
→ 確認画面が表示されます。
[ OK ] ボタンをクリックします。
→ FTRP平準化が開始されます。
[ 完了 ] ボタンをクリックして、[ Flexible Tier Pool ] 画面に戻ります。