データ・ブロックガード
データ・ブロックガードは、サーバからの書き込み指示があると、格納されるすべてのデータに識別するためのチェックコードを付加し、データの伝送路における複数のチェックポイントでデータの整合性を確認・保証する機能です。
サーバからのデータ書き込み時、データの各ブロック(512バイトごと)に8バイトのチェックコードを付加し、要所でデータの整合性確認を行っています。これによって、万一、ETERNUS DX内でのデータ破壊やドライブ内でのデータ化けなどが発生してもデータの誤りを検出することが可能です。サーバからのデータ読み出し時にはチェックコードをチェック後に除去することで、ストレージシステム全体でデータの整合性を確認/保証します。
ドライブへのデータ書き込み途中にエラーを検出した場合、システムメモリ上で二重化されているデータのもう一方から読み直し、整合性を確認したデータを書き込みます。
ドライブからのデータ読み出し途中にエラーを検出した場合は、RAIDの冗長性を利用してデータを復元します。

1. |
チェックコード付加 |
2. |
チェックコード確認 |
3. |
チェックコード確認および除去 |
また、T10-Data Integrity Field(T10-DIF)機能をサポートしています。T10-DIFは、OSにOracle Linuxを搭載したサーバとETERNUS DX間で転送するデータにチェックコードを付与し、SCSIレベルでデータ保証を行う機能です。
サーバは、ホストバスアダプター(HBA)でユーザーデータに対してチェックコードを生成して書き込み、読み出し時にはチェックコードの整合性を確認することにより、データを保証しています。
ETERNUS DXでは、データ・ブロックガード機能とT10-DIF対応により二重にチェックすることで信頼性を高めています。
サーバとの経路上でSCSIレベルでデータが保護されるため、チェックコード付け替え時のデータ破壊に対してもデータを保証することができます。
さらに、Oracle DBのData Integrity Extensions(DIX)機能と連携することで、サーバを含めたシステム全体でのデータ保証が可能となります。
T10-DIF機能は、T10-DIFをサポートしているHBAとFCインターフェースで接続している場合に使用できます。
T10-DIFは、ボリューム作成時にボリューム単位で有効/無効を設定します。ボリューム作成後に有効/無効の設定を変更することはできません。
T10-DIF機能を有効にできるボリュームは、Standardボリュームのみです。
T10-DIF機能を有効にしたボリュームに対して、LUNコンカチネーションは実行できません。