Extreme Cache Pool

Extreme Cache Pool機能は、エンクロージャに搭載したNVMe SSDを2次キャッシュとして使用することで、サーバからのリードアクセス性能を向上させることができます。

アクセス頻度の高い領域をI/Oとは非同期でExtreme Cache Pool用に指定したNVMe SSDに書き込んでおきます。サーバからリード要求があった場合に、より高速なNVMe SSDから読み込むことでレスポンスを高速化しています。

図: Extreme Cache Pool

Extreme Cache Poolとして使用する NVMe SSD(3.2TB)はコントローラーあたり最大4台指定でき、搭載位置に制限はありません。コントローラーエンクロージャでもドライブエンクロージャ(NVMe 2.5インチ用)でも搭載可能です。SAS SSDは使用できません。

指定したNVMe SSDでExtreme Cache Pool専用のRAIDグループ(RAID0)が構成され、そのRAIDグループにExtreme Cache Pool用のボリュームが作成されます。

暗号化ボリュームの2次キャッシュとしてExtreme Cache Poolを使用する場合は、ファームウェアデータ暗号化機能でExtreme Cache Poolを暗号化するか、 Extreme Cache Pool作成時に構成するドライブとして自己暗号化ドライブ(NVMe SSD SED 3.2TB)を選択します。ファームウェアデータ暗号化機能は、装置の暗号化モードが有効の場合だけ使用できます。

Extreme Cache Poolとして使用可能な容量はコントローラーあたり最大12.8TBです。

Extreme Cache Pool機能はボリュームごとに有効/無効を設定できます。ただし、Deduplication/Compressionボリューム、NVMe SSD / NVMe SSD SEDで構成されているボリューム、またはSAS SSD / SAS SSD SEDで構成されているボリュームに対して、Extreme Cache Pool機能を有効にすることはできません。

Extreme Cache Pool用のボリュームはコントローラーごとに最大4つ作成されます。

Extreme Cache Poolの搭載条件については、ドライブを参照してください。

表: Extreme Cache Poolの最大搭載数と容量

項目

ETERNUS DX600 S6

ETERNUS DX900 S6

ETERNUS DX8900 S6

Extreme Cache Pool最大搭載数(装置あたり)

8

16

96

Extreme Cache Pool最大容量

25.6TB

51.2TB

307.2TB

Caution
  • すでに使用されているNVMe SSDをExtreme Cache Poolに指定することはできません。

  • Extreme Cache Pool機能を使用すると、ランダムI/Oの場合に効果が見込めます。